縁も所縁もなかった能登・輪島の里山に恋をした夫婦がはじめた「里山まるごとホテル」。里山集落を1つのホテルとして見立て、地域の空き家をリノベーションして”宿”を作ります。地域の人と食と、暮らしと体験を味わって、暮らすように滞在できる宿のオープンに、お力添えいただければ幸いです。

プロジェクト本文

ご挨拶

みなさま、はじめまして。石川県能登半島は輪島市三井町(みいまち)で里山まるごとホテル」プロジェクトを行っています、山本亮(やまもと りょう)と晶子(あきこ)と泰生(たいき・1歳)です。


(生まれたばかりの泰生と里山まるごとホテルの縁側で 撮影:だしフォト)

この度、里山まるごとホテルの核となる新たな宿をつくるにあたり、
必要となる資金集めとして、クラウドファンディングに挑戦します。

この先に綴った私たちの想いが、少しでも多くの皆様に届きますように。
長文となりますが、ぜひともご一読いただけましたら幸いです。

能登のじいちゃんが教えてくれた里山の暮らしの豊かさ

東京出身で能登とは縁もゆかりもなかった私たち夫婦が、里山まるごとホテルを立ち上げたのは、「地域の方から教わった里山の暮らしの豊かさや楽しさ、里山に流れる時間の心地よさを、皆さまと分かち合いたい」という想いからです。

夫・亮が、東京農業大学在学時に「三井町には昔ながらの古き良き日本の農村風景が残っている」という教授の言葉に誘われて参加したゼミ合宿で初めて訪れたことから全てがはじまりました。



地域の方にお世話になりながら里山の風景を調査、研究していく中で、
美しい風景をつくりだす素となる「里山の暮らし」に惹き込まれていきました。

里山と関わり、季節の恵みをいただくための知恵。
田畑で作物を育て、食べ物や燃料・生活に必要な道具を生み出せる豊かさ。
そして、それらを自分だけで消費するのではなく、お裾分けや物々交換をしてコミュニティで楽しみ、それぞれの日常を支え合う豊かさ。
このような顔の見える人たちの暮らしの中で守られる里山の美しさ。

そして、「ここには何もない」と嘆くのでなく、
「都会よりこっちの方がいいぞー」と、自信満々に語るじいちゃんたちのかっこよさ。

それ以来、大学卒業後も三井の里山への想いは断ち消えることなく、
気づいた時には東京でのコンサルタント生活を辞め、
地域おこし協力隊として三井での里山暮らしをスタートしていました。

その後、結婚を機に、同じく田舎暮らしを希望していた妻・晶子も移住します。

二人で畑を耕したり、身の回りの植物を摘んで草木染をしたり、
少しずつじいちゃんやばあちゃんたちから里山暮らしの術を習いながら生活しています。

2018年4月、茅葺庵を拠点に「里山まるごとホテル」を立ち上げる

亮が移住をして3年が経った頃、地域おこし協力隊の満期が近づき、
次の生き方を考える中で巡ってきた縁が「コミュニティ施設”茅葺庵(かやぶきあん)”の再生」でした。

当時「茅葺庵」は、地元団体から外部事業者へ運営が引き継がれたことを契機にサービスが縮小し、すっかり地域からは心理的に離れた場所となっていました。


(里山まるごとホテルとの拠点となる茅葺庵)


亮が初めて能登を訪れたときに最初に立ち寄り、
能登を好きになるキッカケにもなった茅葺庵が寂れていくことは、
到底、黙って見過ごすことが出来ないものでした。

「茅葺庵を再生し、里山暮らしの魅力を訪れた人が楽しめる場所をつくりたい。」
そのとき手を挙げることが出来たのは、言うまでもなく、地域の方々が背中を押してくれたおかげでした。
こうして2018年にスタートしたのが、「里山まるごとホテル」です。

茅葺庵をレセプション兼レストランとして位置づけ、泊まる部屋は茅葺庵周辺の古民家、と地域にあるものを1つのホテルに見立て、訪れた人々が里山に暮らしているように過ごせる環境づくりを少しずつ進めています。

現在「食べる里山」として、茅葺庵でばあちゃん達の知恵を活かしたおかずや、能登の発酵食、釜戸炊きご飯が自慢のランチとカフェの営業をしています。



また、「遊ぶ里山」として、里山を駆け抜けながら暮らしの魅力を楽しむサイクリングツアーや、里山の野花を摘んで織り込むオリジナル和紙漉き体験も出来ます。

「泊まる里山」として、西山さん夫妻の民家に宿泊して地域の暮らしにどっぷり浸れる宿「弥次(やじ)」を、「くつろぐ里山」として、晶子が行う能登産オイルを使ったリラクセーションサロンと、多種多様なサービスを展開しています。


里山まるごとホテルの取り組みは、開業前の2017年に、日本最大級のソーシャルビジネスの祭典「みんなの夢Award」にて、準グランプリをいただきました。昨年には、世界三大デザイン賞の「Red Dot Award 2019」を受賞し、これら対外的な評価も含めて事業を進めていく糧となっています。

築150年の古民家をリノベーションし、一棟貸しの宿をつくる

今回は「泊まる里山」事業の拠点となる、新たな宿を作るためにクラウドファンディングに挑戦します。

「弥次」は、リピートするファンも多く好評ですが、ホストの西山夫妻も高齢のため、月に数回の受入が精一杯という課題もありました。

開業前から、ここの暮らしをディープに楽しめる弥次のような「民泊型」の宿泊場所と、気楽にゆったりと過ごせるような「一棟貸し型」の宿泊場所を、それぞれ複数作りたいと考えていました。

そんな中、とある古民家とのご縁をいただき、一棟貸し型の宿の計画をスタートさせることとなりました。茅葺庵から徒歩10分のところにあるこの古民家は、昔ながらの立派な梁や釜戸が残る築150年の風格ある建物です。



宿の名前は、この建物をこの先も地域に残していけるよう屋号をそのまま引き継ぎ「中右衛門(「なかよも」と呼びます)」にしました。

ここは道路よりも一段高いところにあるため、陽当たりや眺めも良く、
初めて中に入った時、縁側に座って田んぼを眺めながらくつろぐイメージが浮かびワクワクしました。

思わず「ただいま!」と帰ってきたくなるような懐かしさを残し、
それでいて現代の快適性を備えた過ごしやすい場所にしていきます。

今まさに、2020年5月オープンに向けて改修を進めている最中です。
1日1組限定(最大5名まで宿泊可能)の宿で、宿泊料金は1泊2食つきでおひとり様17,500円~を予定しています。

私たちがイメージする「中右衛門」での過ごし方を少し紹介したいと思います。
中右衛門がある新保(しんぼ)集落の真ん中にはポコッと小山があり、てっぺんには神社があります。この神社を囲むように集落がつくられ、どの家からもお社が見えるとても素敵な場所です。

その神社まで田んぼの道を歩きながらぐるっと集落を巡る30分ほどのお散歩は、私たちが大好きなコースです。



神社のすぐ近くに暮らすばあちゃんは「泊まりに来た人が散歩していたら、うちの縁側でお茶とお菓子をごちそうしようかしら。」と楽しみにしています。

そんな人の温かさに触れたり、一緒に農作業したりできるのも里山に泊まる魅力の1つです。

宿には、能登の自家焙煎喫茶「中央茶廊」さんが里山まるごとホテルをイメージしてセレクトしたスペシャリティコーヒーを常備します。他にも、レジャーマットやピクニックバスケットを置き、宿内だけでなく、お散歩がてら田んぼの畔に座ってコーヒーを楽しむのもオススメです。

そして夜は、満天の星空。
中右衛門の庭にレジャーマットを敷いて、寝転がりながら見る天の川は格別です。


私たちがコンシェルジュとなり、お客様に合わせた楽しみ方やおすすめの場所をご紹介したり、体験などの手配を承ります。

また、お泊りのお客様限定で、季節の楽しみを一緒にお散歩しながら案内する「里山さんぽ」も行います。
春には一緒に山菜を摘んだり、夏にはホタルが滝のように見える隠れスポットをご案内したり、お客様と共に過ごす時間も大事にしていきたいと思っています。


夕食は、茅葺庵で「やちばぁ」が監修する、愛情たっぷりのお料理を楽しむことができますし、宿には備え付けのキッチンがあるので素泊まりプランにして自炊もできます。
びっくりするほど安くて美味しい新鮮な魚が買えるので、思う存分楽しめます。

田舎暮らしに興味がある方や田舎で泊まってのんびりくつろぎたい方でも、
慣れない地域や田舎に行くことには不安を感じる方もいるかもしれません。

そんな不安に寄り添える存在として、ここでは誰もがホッと一息つきながら、
里山の暮らしに身を委ねられる環境を整えていきたいと思います。

里山の暮らしと風景を紡ぎ、持続可能な未来を創る

里山まるごとホテルでは、この先の5年間で5棟の古民家再生を計画しています。
今回の中右衛門をモデルに、空き古民家を「宿」として再生していくことで、
里山の風景を守りつつ、一度灯りの消えた場所に、再び灯をともしていきたいと思います。

里山暮らしへの入り口をつくり、その魅力に触れられる場所をつくりたい、
そして、この暮らしの文化や風景を次の世代、次の次の世代へと渡していきたいのです。

世界農業遺産に日本で初めて認定された能登半島も、過疎化の例外ではありません。
日本にある多くのこうした里山・里海部にこそ、この先の時代を持続可能にしていく知恵があると私たちは考えています。

しかし今、これらの知恵が静かに失われつつあることに危機感を抱いています。
頻発する自然災害、そしてエネルギー問題や格差社会など問題が山積する現代にあって、
未来を憂う気持ちは、子どもが産まれてからより一層強まる一方です。

能登のばあちゃんたちは「今日は胃の調子が悪いからキハダのお茶を飲もう」と
身の回りの植物を用いて自分の体調を整える術を持ち、自然と共に豊かに生きることを知っています。

昔の暮らしに戻すのではなく、今の時代に合わせて昔の知恵を活かしていく。

私たちは、こうした里山の暮らしを受け継ぎながら、里山まるごとホテルを通して、
その豊さを広めていくことで持続可能な未来を皆さまと一緒につくっていきたいと思っています。


(プロジェクトを共に取り組む仲間たち)

【資金の使い道】

・リノベーション工事費用(建物購入費含む)-1,390万円
・家具・什器・備品購入費用-150万円
・宣伝広告費-70万円
・運転資金-50万円
*合計-1,660万円

リノベーション工事費用のうち、約650万円を国の農泊推進事業から、680万円を銀行融資でまかない、残り(約330万円)をクラウドファンディングの支援金と自己資金でまかないます。

皆さまからの支援金は、
特にベッドやアメニティ/リネンなどの購入費に充てさせていただきます。
お客様にとって使い心地が良いことはもちろん、環境に負荷のないサスティナブルなもの、また出来るだけ能登のものにこだわって、オーガニックコットンのタオルや寝具等を揃えていきます。

茅葺庵スタート時に自己資金を投じており、自分たちの力ではそうしたオーガニックのものを揃えることは難しく、皆さまからのご支援が本当に力となります。どうぞ、宜しくお願いいたします。

【スケジュール】

▼1月中旬:リノベーション工事着工
▼2月中旬:東京墨田のセレクトショップ「伝所鳩」で能登の企画展開催
▼3月:DIYイベント開催
▼3月末:クラウドファンディング終了
▼4月:竣工・引き渡し
▼5月中旬:里山まるごとホテル 中右衛門 開業予定

プロジェクトに関わってくださっているメンバーの紹介

中右衛門リノベーション設計は、古民家再生が専門の奥能登アーキの越田純一さん。

ブランディングディレクション/デザイン制作は、サンポノの江口克さん。

金沢で古民家20棟の宿泊施設を運営しノウハウを提供してくれる旅音の林俊吾さん。

和紙漉き体験プログラムを提供してくれる、能登仁行和紙の遠見和之さん。

農家民宿弥次で宿泊を受け入れてくれる、西山茂男さん。

写真は輪島の写真家の山下満さん。

HPなどの翻訳は、全国通訳案内士としても活躍する白石実果さん。

ほっとするコーヒーを焙煎してくれている中央茶廊の窪丈雄さん。

東京と能登をつなぐ活動を行う「のとと、」の本多秀行さん。


最後に

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応援いただけたら大変嬉しいです。何卒、よろしくお願い申し上げます。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。

-山本亮、晶子、そして1歳になる子ども店長(泰生)



関連リンク

里山まるごとホテルのホームページです

のしごとさんに取材いただいた記事です 

ハナコさんに取材いただいた記事です


<プロジェクトの形式-All-in方式>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2020/04/01 00:06

    もう次の日に移ってしまいそうですが本日、無事にクラウドファンディングを終えることができました。最終日の昨日は本当に多くの方にシェアしていただき、延べ人数にして1日で3,000人もの方が私たちのプロジェクトをみてくださり、最終的に2,513,045円もの金額を集めることができました。また、直接い...

  • 2020/03/30 14:20

    いよいよ最後の1日になりました。改めて私たちが能登に住んで気づいた大切にしたいこと、里山まるごとホテルを通して皆さんにお届けしたいことを綴ります。私はお食事処茅葺庵で使わせていただいている野菜たちが好きです。三井町(みいまち)の農業の主力はお米で、畑は家の近くに少しの面積しかありません。移住し...

  • 2020/03/29 11:31

    いよいよクラウドファンディングも残すところあと2日。昨日は多くの方がシェアと支援をしてくださり、本当にありがとうございました。支援者の数も100名を超え、達成率も60%近くまで来ました。友達100人できるかな、なんて小学校の歌がありましたが、里山まるごとホテルを応援してくださる方が100名以上...

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