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#令和の大仏 【みんなの心を前向きに 新たな世へ歩み出すシンボル造り】

私たちが生きる現在に、みんなの力を集めて【コロナ大仏】を造りたい。コロナをきっかけに、改めて気づき、得ることができた「教訓や指針」。それを形に込め、その記憶を未来に繋ぐ為の「新たな大仏」を造るプロジェクトを立ち上げました。この大仏を造るには皆さんのお力が不可欠です。どうか大仏造立に参加してください。

現在の支援総額

3,045,000

20%

目標金額は15,000,000円

支援者数

178

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2020/11/06に募集を開始し、 178人の支援により 3,045,000円の資金を集め、 2021/01/24に募集を終了しました

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#令和の大仏 【みんなの心を前向きに 新たな世へ歩み出すシンボル造り】

現在の支援総額

3,045,000

20%達成

終了

目標金額15,000,000

支援者数178

このプロジェクトは、2020/11/06に募集を開始し、 178人の支援により 3,045,000円の資金を集め、 2021/01/24に募集を終了しました

私たちが生きる現在に、みんなの力を集めて【コロナ大仏】を造りたい。コロナをきっかけに、改めて気づき、得ることができた「教訓や指針」。それを形に込め、その記憶を未来に繋ぐ為の「新たな大仏」を造るプロジェクトを立ち上げました。この大仏を造るには皆さんのお力が不可欠です。どうか大仏造立に参加してください。

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>>[English page]Big Buddha project



プロジェクトで実現したいことはズバリ、「大仏を造ること」です。
コロナ危機を乗り越えるシンボルとして、その経験を未来へ引き継ぐための大仏を造立します。

コロナ禍で全てが止まってしまった時、私たち自身も仕事がなくなり収入は激減しました。そんな中でも、私たちのようなアーティストが世のために邁進できることは何かを考えた末、思い至ったのが「大仏をつくる」ことでした。

私たちは「German Suplex Airlines(ジャーマンスープレックスエアラインズ)」http://germansuplexairline.com/ というアーティストグループです。これまで、突飛な発想を考えだし、何よりも実行する事を得意としてきた私たちが力を発揮できるのは、「正にこの難関の時代だ」と確信しています。

German Suplex Airlines


世界の歴史を見渡しても、何度となく「災害や疫病」は起こってきました。それはテクノロジーが進歩した現代でも同じこと。そして、つの時代もきっと今と同じ「心の分断」が起こり、その度に人々は力を合わせて何かを目指して邁進してきたのでしょう。大仏の役割とは、人々のエネルギーを集約して鮮やかに転化させるプリズムのような存在だったのではないかと思うのです。

今回つくる大仏は、現代に生きる、みなさんの力を集約させることで、はじめて作りあげられる「ボトムアップ式」の大仏なのです。

私たち自身、「大仏造立」という目標をみつけて動き出したことで、それまで未来への不安が募るばかりだった鬱屈とした気持ちが、どんどん晴れやかになってきました。そうはいっても、このコロナ禍の混乱の中で行う初めての活動は、肉体的な疲労を伴います。しかし「精神衛生」としては、この上なく前向きな心持ちを実感しています。

心と力を集約させる大仏



はじめまして。美術家で曹洞宗僧侶の風間天心と申します。

美術家の前田真治と2人で企画立案し、コロナを機に新たな大仏を造立するための「大仏造立プロジェクト」を立ち上げました。あらゆる分野の方々に協力してもらい、試行錯誤を繰り返しながらもプロジェクトを進めています。

「大仏造立プロジェクトホームページ」
https://bigbuddha.jp/

風間天心と前田真治


令和2年6月には、第1弾クラウドファンディングを実施し、みなさんの多大なる援助によって(支援者 336人)、目標金額300万円を超えた385万円ものご支援をいただくことができました。お陰様で、なんとかここまでプロジェクトを進めることができました。ご支援いただいた方々、本当にありがとうございます。

そして今回は、もっと多くの方々と一緒に大仏をつくりあげるため、第2弾のクラウドファンディングを実施します。

【コロナ大仏】を造立したい。みんなの心を前向きにするためのシンボルに!
https://camp-fire.jp/projects/view/284798

第1弾 クラウドファンデイング メイン画像風間天心

美術家、僧侶。1979年、北海道東川町生まれ。2008年、武蔵野美術大学油絵コース大学院を修了。2010年、大本山永平寺での修行を終え、武蔵野美術大学パリ賞によりパリ市「Cité Internationale des Arts」に滞在。主な受賞歴として、「第5回 札幌500m美術館賞」グランプリ。「Tokyo Midtown Award 2015」優秀賞。もともと日本では、寺社を中心に融合していた「芸術(Art)」と「宗教(Religion)」の2つの分野を、現代において新たに結びなおす活動を続けています。
http://www.tengshing-k.com/

第22回 岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)にて、岡本敏子賞を受賞した作品 



私たちが考え出した大仏について、3段階に分けてご説明します。

①「凹型大仏」の制作

今回造ろうとしている大仏は、「凹型」としての大仏です。
つまり「タイ焼き」を焼くときの、「タイのかたち」を生み出す鉄板の方です。巨大な大仏の「凹型大仏」を移動させれば、どんな場所にも「凸型大仏」を造ることが可能になります。この危機を乗り越えて終わるのではなく、新たな時代を生み出すための「型」を作り出すことが重要なのです。

(大仏に親しみを持ってもらうためのアニメーションを作成しています。第一話を公開中です。)



② 全国各地で様々な素材の大仏を造立

「凹型大仏」はいくつかのパーツに分解して移動させることができます。そして、全国各地の素材を使って大仏を造立できたらと考えています。例えば、北海道なら「雪」を型につめて、雪の大仏をつくったり、鳥取砂丘や海岸では「砂」を型につめて、砂の大仏をつくったりすることができます。是非とも「あなたの町ならでは」の大仏を考えてみてください。

氷と砂でつくった凸型大仏の模型
③「凹型大仏」の安置

数年間、全国各地に(場合によっては海外にも)「凸型大仏」を生み出し続けたのち、「凹型大仏」は任意の場所に安置したいと考えています。安置場所はまだ未定ですが、これもみなさんの意見を伺いながら決めていきます。

安置する凹型大仏のイメージ




自らを内省する

この大仏の特徴は、外から拝むのではなく、大仏の「内側から拝む」という点にあります。僕たち人間は、その大仏の内側から、大仏と同じ方向を向いて拝むのです。私たちがコロナによって与えられた気づきの一つは、「自らを内省する」時間を再認識することです。


自然との共生

そして、この大仏にはもう一つの特徴があります。大仏の外側は、「自然の流れに任せる」ことにしました。外側には、様々な動物や虫が巣を作れるような環境を用意し、植物にも自然に覆われる環境を整えます。きっと、この大仏を外側から見た場合は、小さな山のように見えるでしょう。

ここにも、私たちがコロナをきっかけにして、改めてその重要性を気づかされた「自然との共生」の意味が込められています。

滋賀県のお寺で開催したイベントの模様


大仏の姿(尊格)に関しては多くの意見が寄せられましたが、宗派間での争いの種を生まないためにも仏教の開祖である「お釈迦様」の姿とすることにしました。また、現在使用している「コロナ大仏」という名称は、あくまでも便宜的な名前です。実際に大仏を造立する段階で、正式名称を発表できたらと考えております。




1300年前の日本でも、大きな疫病/飢饉/災害が蔓延し、巨大な大仏「盧舎那仏」が造立されました。その造立資金は、勧進聖(かんじんひじり)と呼ばれる僧侶が旅をしながら集めていたのです。そんな古き方法論を見習って日本各地を巡回し、現代だからこそ可能なクラウドファンディングで支援を募ることにしました。

このクラウドファンディングを実施している現在も、私たちは「勧進キャラバン」として、勧進仏像を車にのせて全国各地を行脚中です。

イベント開催前、「勧進仏像」を本堂へ運ぶ

行った先々で「コロナで開催できなかったイベントのチラシ」を貼り付けてもらったり、その場で「コロナに対する様々な想い」を紙に書いて貼り付けてもらい、「新たなスタートを切るきっかけ」にしてもらえたらという目的で、イベントを開催しています。

全国各地で、みなさんの想いを集め、膨よかになった「勧進仏像」は、最終的にこのクラウドファンディングで造立を目指す「令和の大仏」に格納します

「勧進仏像」にコロナへの想いを託してもらいます。
日本全国を回りながら、「これから造る大仏について」多く人々と意見を交わし、各地にある大仏を拝見しながら、各地方に伝わる技術や歴史を学びました。

その上で、「アーティストならでは」の機転やアイデアを駆使して、物理的制限や維持費の問題を考慮した結果、現代だからこそ可能な造立方法を、やっとのことで導き出しました。これまで造られてきた大仏を継承しながらも、これまでに例のない大仏の姿を皆さんにお見せできます。




【凹型大仏制作 概算(5m級)】 約1200万円
(内訳)
 ・原型スキャン/図面制作費(委託費用)  ¥800,000
 ・大仏フレーム制作(鉄工/木工共) 材料費  ¥2,700,000
 ・制作人件費(鉄鋼)¥25,000×5人(50日)  ¥6,250,000
 ・制作人件費(木工)¥25,000×3人(20日)  ¥1,500,000
 ・コーティング塗装費  ¥500,000
 ・消耗品費、雑費  ¥250,000
【リターン費、広報費】 約100万円
【手数料】 約200万)

現在の予算はあくまでも試算になります。正直な所、この予算では、5mほどの大仏がやっとできる程度です。たちが目指す10m級の大仏を造立するためには、更なるご支援が必要です。場合によっては再度追加のご支援を求める可能性があります。

コロナの影響によって多くの方々が経済的に辛い状況におかれていることは十分に理解しております。
しかし、こんな時代だからこそ、みなさんと力を合わせて大仏を造立したいと思っております。

キャラバン中、募金をしてくれる姉弟


新型コロナウィルスを契機に、世の中は一変しました。
東日本大震災の時も、僕たちは自粛をすることで心の整理をしようと試みました。しかし、その喪失感は10年たった今、本当に払拭されているのでしょうか。

私たちは何故だか、いろんなことを「忘れてしまう」のです。天平時代の大仏が、災害や疫病を乗り越えるために建てられたことも、忘れかけていました。それでも「大仏」という存在が残されてきたことによって僕たちは、1300年前の人と今の自分を重ね合わせることができます。ここでもう一度新たな「令和の大仏」をつくることによって、未来の日本人も2600年前の「天平の大仏」にまで、つながることができるのです。

震災の傷跡(気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館)

 つまり「大仏」は、日本人の記憶装置なのです。私たちが今感じている複雑な想いを、未来の日本人に残さなくてはいけません。どうかこの、大きな時間軸をつなぐための「大仏造立」に力を貸してください。

なさんの力が、たくさんたくさん集まることによって、より大きな大きな大仏が完成します。
「令和の大仏」づくりに、あなたの手を添えてください。宜しくお願いいたします!

完成する大仏のイメージ


ユニークな品から、より大仏造立の当事者になってもらえる内容まで、様々なリターンを用意しました。活動報告にて、それぞれのリターンについて詳しく説明を加えていきます。

※ 海外への発送について

海外へのリターン発送は、別途送料をいただく場合があります。また、現在、多くの国へ郵送ができない状況となっております。状況が改善した段階での発送となりますことをご了承ください。


(今回の総支援額によって、日程が変わる可能性があります。)

2021年
  1月:クラウドファンディング終了
  2月:第1弾リターン発送
  6月:第2弾リターン発送
  7月:大仏設計図 完成
  8月:大仏制作開始
 12月:大仏完成、開眼法要

2022年
  4月:第3弾リターン発送

※ 募集方式についての説明
<All-in方式で実施します。>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


このプロジェクトに、様々な方が応援の声をよせてくれています。その一部を紹介させてください。

カメラマン/大仏写真家  半田カメラさん

「いろいろな意見があると思いますが、少なくともここまで200人を越える人がプロジェクトに賛同しています。きっとこの200人は私と同じようなワクワクをプロジェクトに見出したのではないでしょうか。 ワクワクをありがとうございます。これからの活動も応援しています。」

半田カメラさん
安養寺住職 松島靖朗さん

「この企画が多くの人々の目にとまり、余計なところが焼け落ちて、尊き仏さまが浮かび上がってきますように。奈良の大仏さまのお膝元から応援しています。」

松島靖朗さん

宗教学者/浄土真宗本願寺派 如来寺住職 釈撤宗 さん

「その願いは各地で根を張り、その祈りは造形となってわき上がる―――。「大仏造立プロジェクト」は、人類の願い・祈りの元型に沿った取り組みでしょう。 宗教とアートの有機的な躍動は、私たちの人間としての古層へと直結します。大仏という表現方法を触媒として、私たちの願いや祈りは共振現象を起こすのです。」

釈撤宗さん

(20/12/11現在)

岩手県一関市でのイベント
・高野山真言宗 大師之寺(三重県四日市市)
・真言宗須磨寺派大本山 須磨寺(兵庫県神戸市)
・浄土宗 地福寺(大阪府茨木市)
・浄土真宗本願寺派 覚成寺(岐阜県安八郡)
・曹洞宗 永谷寺(新潟県五泉市)
・浄土真宗本願寺派 紋鼈寺(北海道伊達市)
・フクハラ 浦幌店 (北海道十勝郡)
・紅櫻公園(北海道札幌市)
・浄土宗 阿弥陀寺(北海道岩見沢市)
・曹洞宗 崇賢寺(北海道名寄市)
・法華宗 孝勝寺(北海道石狩郡)
・浄土宗 湯川寺(北海道函館市)
・浄土宗 正覚寺(青森県青森市)
・日蓮宗 法永寺(青森県五所川原市)
・曹洞宗 安楽寺天満宮(岩手県一関市)
・他力本願寺(宮城県気仙沼市)
・曹洞宗 松岩寺(宮城県気仙沼市)
・曹洞宗 玉川寺(山形県鶴岡市)
・曹洞宗 宝昌寺(秋田県山本郡)
・曹洞宗 本宮寺(秋田県大館市)
・真言宗豊山派 壽徳寺(福島県耶麻郡)
・浄土宗 光琳寺 áret(栃木県宇都宮市)
・日蓮宗 妙常寺(神奈川県海老名市)
・真言宗智山派 阿弥陀院(茨城県石岡市)
・ミス・モーガンホテル(神奈川県平塚市)
・曹洞宗 瑞生寺(静岡県浜松市)
・橋本市立橋本小学校 旧校地跡(和歌山県橋本市)
・真宗大谷派松林山 瑞因寺(愛知県名古屋市)
・臨済宗妙心寺派 陽岳寺(東京都江東区)
・すみだ向島EXPO2020(東京都墨田区)
・曹洞宗 長楽寺(群馬県甘楽郡)
・八千代悠久の郷霊園(千葉県八千代市)
・曹洞宗 最勝寺(富山県富山市)
・高野山真言宗 東福寺(滋賀県彦根市)
・安永寺(埼玉県狭山市)
・四谷 坊主バー(東京都新宿区)
・公益社団法人 日本駆け込み寺(東京都新宿区)
・三和本通商店街(兵庫県尼崎市)
・日蓮宗 本覚寺(広島県広島市)
・真言宗 源宗坊寺(広島県呉市)
・曹洞宗 清元院(鳥取県東伯郡)
・ギャラリー OOTE41221(長野県松本市)
・日蓮宗 法源寺(山梨県南アルプス市)
・芸宿 Ge-Shuku(石川県金沢市)
・浄土宗 龍岸寺(京都市下京区)
・高野山真言宗 別格本山 木山寺(岡山県真庭市)
・曹洞宗 島根県第二宗務所(島根県松江市)
・Book Store 松(山口県山口市)


全国各地でイベントを開催させていただける会場を募集しております。

和歌山県橋本市でのイベント


最新の活動報告

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  • 最終報告令和6年9月4日、2020年より4年がかりで目指してきた「大仏の安置」が完了し、9月末に改めて最終チェックを行ってきました。今回は、クラウドファンディングの目的であった「大仏造立」の最終報告として、完成した大仏の写真を披露せていただくと共に、「大仏造立プロジェクト BIG BUDDHA PROJECT」の共同主催者である前田真治と風間天心それぞれより、改めてご挨拶を申し上げさせていただきます。大変長文にはなりますが、ご拝読いただけましたら幸いと存じます。尚、今後も「ミニ大仏3000体」を目標に定期的にワークショップを開催していきます。大仏の経過報告なども含めて、時折こちらでもご報告を継続していく予定です。前面より背面より左側面より右側面より案内看板を設置してくれていました夜のライトアップ______________________________________________ご挨拶長月の頭でありながら夏の盛りとあまり変わらない暑さの中で、大仏は洞春寺の敷地、(住職曰く)鬼門の位置に鎮座することが叶いました。ここに至ったのも、ひとえに大仏造立を応援してくださった皆さまのお力添えがあってこそです。本当にありがとうございました。今、総括という意味で、約4年間の活動を振り返って気持ちを著そうとしているのですが、スタートから4年も経つと、記憶は都合良く補正がかかって、何もかもが素敵なものに変化しており、忠実に語ることは難しそうです。ただ、体に染み付いた記憶はまだ鮮明なようで「大仏」という単語への小さな筋肉の拒絶感や強張りで、決して平坦では無かったのだと伝えてくれます。確かに、キャラバンから製作終わりまでの活動期間は、体も心も疲れ切って、何度もバグっていたことを思い出します。おかげで、脱臼のように癖が付き、通常ならバグる必要もない場合でも、簡単にバグれる特技を身につけました。(一応補足しておきますが、バグるとは、体力や精神力のリミッターを超えた状態で、疲れも恐怖も感じず、まやかしで楽になる状態のことです。)そんな状態ではありましたが、活動中に大きな事故やトラブルも(多分)無く、関わった誰もが五体満足で活動を終えたことは大変幸運だったと思います。目ぼしいトラブルと言えば、高速道路で急に車の警告ランプが全て点いてアクセルを踏んでも反応しなくなったり、暴走族の集団が一斉に検挙されている中で何故か族の仲間だと思われたり、キャラバンに同行していた仲間が焼き魚定食を食べてアニサキスに酷い目に遭わされたり。新しいところでは、レンタカー屋で借りたばかりのトラックが、走行して1時間ほどで車を覆い尽くすほどの煙を吐いたり、大仏組み上げに合わせて台風が来たり、、。概ね、青ざめる程度で留まり後に笑い話として消化できるので、これらは「多少の苦労はさせるが決して不幸は起こさせない」といった、仏様の粋な帳尻合わせとみなしております。とにもかくにも、キャラバンから制作に至るまで、様々経験できた事は間違いなく財産であり、皆様がお力を貸してくださった事で得られた物です。我々のたわいもない狼煙に真摯に呼応して頂き、惜しまず援助して下さった皆様には、感謝の言葉もありません。今、大仏を洞春寺に建ち終え、この大仏が今後どのような役割を担っていくのだろう?と考えたりします。1000を超えるミニ大仏が肉感を支えている大仏は、製作して頂いた方々の想いや表現が剥き出しで荒々しく、どの小像も意味を投げかけてくるのでザワついています。うまく言えませんが、仏像の形に沿った街が現れたような感覚で、人の想いや表現というのは集まればしっかり馴染みのある空気感を作り出すのだなと妙な安心感を抱いたりもします。そういったものは本来、荘厳で静謐な大仏という印象にそぐわないものかも知れませんが、人間にとても近いというのも、これまでの大仏とは違うベクトルで何かを授けてくれそうな気がします。ありとあらゆる方々が手がけたミニ大仏群には、より取り見取りの解釈が並んでいるので、手を合わせた時、目に入ったミニ大仏に、思いもよらず人生の答えが描かれているかも知れません。そのように、誰かが込めた想いを誰かが受け取って少し気持ちを好転させるような連鎖が起きると素敵だなと思います。ちょうど秋も深まり、夜長を利用してあれこれと書き綴ってまいりました。お礼とか、完成のご挨拶とか、この文がそんな体に仕上がっているのかは甚だ疑問ではありますが、様々な気持ちが交錯して取り留めのないのも、またこの大仏にふさわしい挨拶文なのではと都合良く解釈しでおります。最後に、重ね重ねではございますが、大仏造立にご支援ご協力頂いた皆様へ心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。そして、大仏様。形になって下さってありがとうございます!令和6年10月吉日前田真治______________________________________________ミニ大仏 1300体______________________________________________ご挨拶2020年、大仏をつくることを決めた2月の夜。寒空の月を眺めながら「これはきっと、一生をかけて向き合う覚悟がいるな」と、自分に言い聞かせたのを思い出します。覚悟はできていたものの、はじめて遭遇するパンデミックに翻弄されて、プロジェクトは何度も困難に見舞われました。その度に、たくさんの方々から様々な助けを借りて、なんとかここまで辿り着くことが出来ました。お伝えしたいことは山ほどありますが、あまり長くなっても仕方ないので、要点を大きく5つに絞りました。詳しいことは、皆様にお会いした際に直接お話できたらと思います。1 【 制作者の存在 】今だに誤解されている事実として、このプロジェクトは僕一人が始めたものでは無いということです。あくまでも、前田真治と風間天心の二人が共同主催者として、ここまで進めてきました。メディアに取り上げていただく際に、どうしても前田さんだけが切り捨てられることが多く、その度に残念な思いをしてきました。最終的に辿り着いた〈棚大仏〉も〈ミニ大仏〉も、途中経過で生まれた大仏プランは全て前田真治が考え出したアイデアであり、設計も彼によるものです。そして、安置場所である洞春寺に話をつけたのも前田真治です。歴史上の大仏が語られる際には、時の帝や僧侶名/寺院名のみが登場し、誰が設計し、誰が制作したのかは伝わっていません。このプロジェクトで伝えたかったことの一つは、大仏という姿が形づくられるには、実際に知恵を絞って汗を流す制作者や技術者が不可欠であるということ。もっと言えば、制作者(アーティスト)が主体となって作られる大仏もあって良いのではないか、ということです。2 【 魂 】プロジェクト内では、通算3回の開眼法要を行いました。まず、勧進キャラバンにお連れする〈勧進仏像の開眼法要〉次に、モエレ沼で大仏をお披露目をした際の〈大仏完成の開眼法要〉最後に、山口県の洞春寺で行った〈大仏安置の開眼法要〉開眼法要とは、仏像の目を開く、つまり魂を入れるための儀式です。しかし正直なところ、僕自身「魂とは何なのか」というのが明確にわかっていません。もちろん、儀式としての法要は不可欠であり、どのようにして魂が入るのかも原理的には理解しているつもりです。人間の意識を切り替える際に、形はどうであれ儀式というのは必ず必要な行為なのです。コロナ禍で人が集まれない時、個人的にでも何か儀式をした方が良いと思い、〈儀式をつくるワークショップ〉も開催したりしました。一方〈ものづくり〉をする中で感じるのは、作品を制作する過程で次第に何某かの〈魂〉が宿りはじめる感覚です。個人的にはこちらの方が体感として〈魂〉の実在を感じるのです。今回の大仏は、1300体以上の〈ミニ大仏〉によって構成されています。つまり、1300体の魂が込められているのです。『ドラゴンボール』の元気玉のように、〈みんなの思いが集まった大きなエネルギー〉こそが、この大仏の魂になっていると感じています。3 【 自己満足と公益性 】先日、あるお坊さんに大仏づくりの話をしかけたところ、「自己満足で大仏なんか作っちゃいけないよ」と一蹴されてしまいました。確かに、現状で存在する大仏の多くは維持費や修繕費が大きな負担となっており、プロジェクトを始めた頃も〈淡路の大観音〉の解体が話題となっていました。コスパ/タイパが重視される昨今、アート作品もまた、その存在意義に疑問が投げかけられています。創作意欲というのは人間に備わった生きる力の一つです。コロナ禍で鬱屈とした日々の中、ステイホームで絵を描いたり造形物を制作した人、DIYで家を改装したりする人も多くいました。僕が教えている中高生にも〈ミニ大仏〉をつくってもらいましたが、仏像を作ること自体が初体験なこともあり、みんな時間を忘れ楽しんで制作していたのを覚えています。大仏は形になりましたが、経費が底をついているため、現状では屋外での設置となっています。数十年もすれば綻びが出てきますが、使用している部材は簡単に手に入る木材等であるため、誰でも直すことが出来ます。残し続けることを後世に強いるのではなく、その時の人々が存続を欲すれば、必要に応じて修繕すれば良いのです。ただ、「何かを形にしたい」と芽吹いた創作意欲とエネルギーを、簡単に潰してはいけません。4 【 記憶と記録 】近年、立て続けに起こっている大災害。災害だけに限らず、辛い記憶は次第に忘れていかなくては身が持ちません。コロナという言葉に拒絶反応を起こしてしまうほど、コロナに関する記憶や体験も、早く忘れてしまいたい方が多いと思います。「皆さんにつくっていただいたミニ大仏を屋内で保護すべきではないか」とも考えましたが、ある程度は記憶を風化させていくことの必要性も感じ、大仏も〈風雨にさらされ自然に風化していくこと〉を受け入れることにしました。一方で「記録」は残していかなくてはいけません。プロジェクトのスタート時にも書いたように、1000年以上前の〈奈良の大仏〉が〈戦争、災害、飢饉、疫病〉を鎮めるために作られた経緯は、あまり知られていません。その事実を更に1000年後の後世に伝えるために、今、新たな大仏を経由する必要があると思ったのです。プロジェクトの一連の動きは、様々なメディアに記事として残り、オンライン上にも多くの記録を残しています。これからプロジェクトの記録集もまとめる予定です。パンデミックの中で、社会がどのように反応し、人々は何を想い、どんな行動をしたのか。当時の記録を辿ることができる、その一端は担えたかなと感じています。5 【 見通せない未来に 】「大仏をつくるなら今しかない」その想いだけでスタートさせたプロジェクトでしたが、初めは大仏の〈大きさ、姿形、作り方、場所〉が何も決まっていませんでした。〈今、本当に求められている大仏〉を見定めるためには、より多くの人から意見を聞くことが重要だと思ったためです。しかし、社会事態が日々変化するコロナ禍で、この不安定な目標を貫き通すのは、容易なことではありませんでした。一番大きな壁は、一度提示した〈型大仏プラン〉が金銭的に数年では実現不可能であることを認識した時でした。しばらくは、「時間をかけてもやらなくてはいけない」と自分を追い詰めましたが、前田さんが別軸で生み出した「棚大仏」が、実は今回の大仏コンセプトに非常に適していることに気づきます。あくまでもプロジェクトのゴールは〈大仏をつくること〉。できるだけ早く大仏を具現化するために、プランを大きく転換することにしました。そのお陰で、実現に至ることができたのです。指針となっていたのは、キャラバン第一回会場である須磨寺での対談で教えていただいた〈*ネガティブケイパビリティ〉という言葉。大きな壁にぶつかった時、〈目標を諦める〉のではなく、〈方法を転換しスライドさせること〉が肝要なのです。不透明な時代には、この姿勢が不可欠であることをプロジェクトを通して実感することが出来ました。(*答えの出ない事態や対処できない事態に耐える能力、または不確実さや懐疑の中にいることができる能力)以上、結局かなりの長文になってしまいました…申し訳ありません。大仏づくりを始めようとした動機として、「大仏を作るというのは一体どういうことなのか」を身をもって体験したいという思いがありました。そして、科学技術が発達し信仰心が変容する現代に、「大仏というのはどんな存在になりうるのか」を皆さんと共に考えたいという思いもありました。ぜひ、実際に山口まで足を運んでお参りしていただき、できれば大仏の一部である〈ミニ大仏〉をつくってみてください。この大仏を「私がつくった大仏」にしていただくことで、それぞれの中で感じた〈想い〉を教えてください。令和6年10月吉日風間天心______________________________________________最後に。改めて洞春寺へチェックに行った際、二人ともすぐに目に留まったミニ大仏がありました。それが、このお辞儀仏です。設置した際には他と同様の姿をしたミニ大仏だったのですが、〈蝋ろう〉で出来ているため、直射日光の熱で腰から曲がってしまったようなのです。まず、この形は大仏を屋外設置したことによって生まれた自然由来の形状(ある意味、神仏の力で生まれた形状)であること。それがこんなユニークな姿になっていることに驚きました。そして、まるで僕たちの想い(大勢の方にご迷惑をかけたことへの申し訳なさと、長いあいだ応援してくだっさった方々への厚い感謝の気持ち)を代弁してくれているようなこの姿に、深い感銘を受けました。と、いうことで、この姿をもって、最後のご挨拶とさせていただきます。これまで本当に、ありがとうございました!!! 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  • 令和6年9月4日(水)、とうとう大仏が完成しました。しかし、かなり急ピッチで作業を進めることになったため、未だ撮影も十分ではありません。9月末にもう一度山口へ赴き、最終チェックをした上で、改めてご報告をいたします。ミニ大仏ワークショップのご案内現在1300体ほどのミニ大仏が並んでおりますが、まだまだ棚は埋まっていません。9月28日(土)に、改めて洞春寺にて「ミニ大仏ワークショップ」を開催しますので、この機会にぜひ、大仏づくりにご参加ください。(今後も、年に数回程度はワークショップを実施する予定でおります。)【ミニ大仏ワークショップ in 山口1】日時:9月28日 (土)  10:00~17:00   (上記期間、お好きな時間にお越しください。)場所:洞春寺 観音堂内料金:500円 (お持ち帰りは+1000円)内容:セメント製の「ミニ大仏」に色を塗ったり、紙を貼ったりして、オリジナルの仏像を制作することができす。(道具は全てこちらで用意しています。)完成したら、6m の「令和の大仏 ( 棚大仏)」に奉納していただきますので、ぜひ、自分なりの願いや想いをこめて、制作してください。(作業時間は約2時間程です。)TV取材、記事掲載のご報告今回の大仏安置に伴い、メディア各社に取材をしていただきました。台風の取材も入りお忙しい中、ありがとうございました。「サンデー山口」8/30https://www.sunday-yamaguchi.co.jp/cms/news/240831-news2「yab 山口朝日放送」8/31https://www.yab.co.jp/news-list/202408313821 (映像)https://youtu.be/ubVKAf02iSs?si=OTaTNxt4qXq4U_u7「毎日新聞」9/2https://mainichi.jp/articles/20240902/ddl/k35/040/199000c「宇部日報デジタル」9/4https://ubenippo.co.jp/2024/09/04/4103288/ (映像)https://youtu.be/Wb0kipru3FM?si=S7_y7DqXYGRQJRUt「Yahoo!ニュース」9/4https://news.yahoo.co.jp/articles/2da4d0b8ea9db45ad207f2c43c48ca7b3a9da88d「中國新聞デジタル」9/6https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/523238 もっと見る

  • 「大仏安置までの道のり1」のつづき8/30(金) 豪雨→ 晴今日は一日中スコールなので、屋根のあるところで棚板を選別したりして、すぐに設営作業を再開できるように下準備。また、明日は芸術祭初日の上に、「開眼法要」と「ガクさん(陶芸家)の仏前結婚式」もあるため、洞春寺山内は、それぞれが大忙し。山口市内は厳戒態勢で、配達業者もすべて営業停止しているため、問い合わせもできない。明日からのワークショップに必要な道具も届かないので、急遽100均に買い出しにいくが、営業停止のお店が多数。とにかく荷物が届かないと進められないこともあり、対策に追われる。まだまだ大仏が不安定な状態なので、ずっと暴風を心配していたが、どうやら台風は逸れて弱まってくれたらしい。雨の上がった夜中に、近所のマックへ走る。ブンちゃんたちが作ってくれる一汁一菜はホントに美味しいのだけど、そろそろジャンクを接種しないと体力がもたない。8/31(土) 快晴朝から天気は晴れ渡り、昨日までの嵐が嘘のよう。札幌から送ったミニ大仏14箱も2日遅れで到着し、一安心。前日の話し合いで、「開眼法要と大仏設営を同時並行で進める」ことに決定。開眼法要は深野住職の導師のもと、ケンさん、フッさん、ブンちゃん、風間は僧侶側に。前田さん、川西くん、ニイさんは、ある種のパフォーマーとして大仏設営側に。やっと再開できた大仏設営は、「開眼法要」中になんとか足部分を取り付けられるまでに進む。法要後に、TVなどのインタビューを受ける。たしか17:45から5チャンネル(yab)で放映予定だったけど、すっかり忘れてた。そもそも洞春寺の居間にあるTVは、いつも点いていないし。今日からスタートした「水の上芸術祭」は大盛況。「公開仏前結婚式」が開催された事もあり、お寺全体がお祝いムードに。昔はお寺でよくやっていた「餅まき」は、やはりメチャクチャ盛り上がる。ご開帳中の観音様(重要文化財)前で実施したミニ大仏ワークショップにも、沢山の人が来てくれて、新たなミニ大仏が33体。9/1(日) 快晴今日は大仏前で深野住職の「生前葬」を実施。さすが、いつもユニークな深野さんの葬儀なだけあって、法要中に何度も笑いが起きる。それが「誰の葬儀なのか」が、参列者にも明確に伝わる。それが生前葬の特徴。大仏自体はやっと棚板をつける準備ができて、昨日スカウトしたコウノさん(洞春寺敷地内にある児童養護施設の職員)も一日中手伝ってくれたお陰で、明日には完成できそうな所まで進む。午前中だけの予定だったミニ大仏ワークショップは午後にも延長して、新たなミニ大仏は更に36体。2日間で69体のミニ大仏が誕生。風間は北海道に戻らねばならず、離脱。帰還直前に、大仏設営中ずっとカメラを回してくれていたハイジ(オランダ人アーティスト)のインタビューに答える。9/2(月) 晴土台となる部材が組み上がり、何百とある棚板を1枚ずつ、選別しながら打ちつけていく。台風天候と打って変わった猛暑の中での作業。今日の作業は昨日から引き続き、ニイさん、コウノさん、ブンちゃんが来てくれる。ニイさんは木こりの技術を活用し、木の枝からロープを垂らしたプロの高所作業。コウノさんが持ってきてくれた「スライダー式はしご」も必須道具。全国を共にまわって想いを集めてきた1mほどの「勧進仏像」は、大仏の中に入れる「お内仏」として左足部分に収納。洞春寺のお檀家さんから奉納された「仏舎利 (ブッダの骨)」も中心に収納。作業は夜まで続き、ケンさんが持ってきてくれた夕飯は大仏の中で食べる。竹林の中に浮かび上がる「夜の大仏」はとても幻想的。これでやっと組み立て作業は完了し、あとは明日「ミニ大仏」を並べていけば、、完成!9/3(火) 晴朝早くから、芸術祭の出展アーティストや洞春寺に滞在している方々にも手伝ってもらい、約1300体のミニ大仏を並べていく。クラウドファンディングをはじめとした、出資者のお名前を明記した看板も打ちつけ。(今回の木札は仮のもので、新たに制作します。)プロジェクトの最終局面、7日間の「大仏安置までの道のり」がやっと完了します。前田さんも川西くんも今日中に帰らなければいけないので、高い所に載せるのは後日ニイさんにお願いすることに。細かいところまでチェックができていないので、今月中に改めて「洞春寺」伺う予定です。9/28(土)に、改めて洞春寺観音堂にてワークショップも実施予定なので、お近くの方はぜひ! もっと見る

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