目次

1.代表あいさつ・法人紹介
2.このプロジェクトで実現したいこと
3.今、社会が抱えている課題
4.なぜ、クラウドファンディングをするのか
5.こもれび応援メッセージ
6.ご支援金の使い方
7.実施スケジュール
8.リターンについて
9.最後に
10.お問合せ先

1.代表あいさつ・法人紹介

 はじめまして、一般社団法人こもれび代表の水流添 綾(つるぞえ あや)です。一般社団法人こもれびは大阪市西区の堀江を拠点に、2013年12月、法人を設立しました。ここ「堀江」という街は心斎橋や難波、アメリカ村に近くて、カフェも多く、便利でおしゃれな人気の街です。ここ「堀江」に拠点を構える理由、それは2010年、堀江で起きた児童虐待遺棄死亡事件にあります。 

 2010年夏、3歳と1歳半の姉弟が自宅マンションで50日間放置され、命を落としました。母親は懸命に子育てを行うも、それは孤独で孤立したものでした。当時のわたしはスクールソーシャルワーカーとして大阪府下の南部を中心に子どもと家庭の支援を行っており、子どもたちの最善の利益を守りたいという思いで活動していました。そんな中、わたしが暮らす街で起きたこの事件をとても他人事として終わらせることはできませんでした。

 ”未来に向かうはずの子どもが命を落とし、懸命に子育てをしようとしていた母が事件の加害者ことなってしまった” このような事件を二度と起こしてはならないと強く思ったのです。何かをはじめることは、決して簡単なことではありませんでしたが、3年間悩んだ末、『とにかく始めるしかない!』と決断し、『一般社団法人こもれび』を設立し、事件の起きた南堀江1丁目に事務所を構えました。

 こもれびでは、法人設立の原点となった事件を繰り返さないことを社会的使命とし、
以下の理念のもとに、子ども家庭支援を中心に活動を展開しています

・『ひとりぼっちをつくらない』
・制度の狭間に陥っている人へアウトリーチ、そしてつながる関係をつくる
・困り感に寄り添い、ないものは創る!ソーシャルアクション
・みんなの生きる力を大切に、どの人にもある可能性を模索する




2.このプロジェクトで実現したいこと

①子どもがさまざまなモノ、コトに出逢い、社会に出る準備ができるフリースクールを創る

 フリースクール立ち上げのきっかけ
 事業を開始して7年が経ち、ご相談いただいた子どもたちは『じぇるむ』をはじめ、外部機関や事業所につながり、必要な療育(放課後等デイサービスなど)を受けられるようになっています。この療育を受けるためには『障がい児サービスの利用』という枠組みに入ることが条件です。

 しかし、さまざまなご相談いただく中で『障がい児サービスの枠組みにハマらない子ども』と出逢うことが多くなってきています。その多くは不登校などの生きづらさを抱えた子どもたちです。その子どもたちは、学びの機会や社会体験の機会が保障されていないという現状があります。学校教育や福祉制度の支援が届かず、孤立し、家庭で抱え込むしかない状態なのです。制度やサービスも使えず、居場所も機会もない子どもたちが、高校卒業後、または卒業もできずに、年齢だけが大人になり、”努力不足”や”踏ん張りが足りなかった”など、本人の自己責任と社会から見られ、支援のないまま社会にも出れず、苦しい思いをしている人にもたくさん出会ってきました。 どうすれば安心し自信を持って社会に出られるのか。日々子どもたちと出逢い、向き合う中で、子ども期に必要な栄養(学びや体験の機会など)をしっかりと吸収し、社会に出る準備を整える必要があると強く思うようになりました。そうした思いを抱えながら、模索を続ける中、新型ウィルスコロナの感染拡大という事態が起こり、ますます子どもたちがしんどい思いを抱える姿に、動き出さずにはいられなくなりました

 ないものは創る!生きづらさを抱える子どもたちの学びの機会や社会体験の機会を保障し、社会に出る準備のできるフリースクールを創りたい!以前からの想いをカタチにするタイミングが今なのです!


 これまでの活動からみられた子どもたちの成長変化
 7年間の『じぇるむ』『いるどらぺ』での事業を通して、子どもたちの成長変化をたくさん目の当たりにしてきました。こもれびでは対話を大切にし、子どもの気持ちを尊重するようにしています。スタッフは肯定的な言葉かけをしたり、子どもの気持ちを代弁したりすることで、子どもたちは安心して過ごしながら自分の気持ちの表現方法を身につけています。また、中高生はその日のスケジュールや学習内容について一緒に相談したうえで決定をします。その日の振り返りもひとりひとりの子どもと行います。スタッフが子どもの気持ちを受け取り理解すること、子どもたちに自己決定をしてもらうことや気持ちを伝えてもらうことに努めています。

 そうした関わりを続けることで子どもたちが大きく変化してきました。最初はスマホを触りながら、うつむいて話すしかできなかった子どもが、「きいて!」と積極的に話しかけてくれることや、時間を確認しながら、見通しをたてて自分から学習を始めることなど。また、不登校の子どもが「学校に行ってみようかな」と、気持ちにも変化が起こり、実際に登校につながる子もでてきています。
 また、子どもへの直接的な関り以外にも、家庭や学校、関係機関と一緒に子どもの利益について連携をとり支援を行うことで、子どもにとって安心安全の場がどんどん広がってきています。

 これまでの活動から子どもの成長変化には大人が子どもを適切に理解し、肯定的な関わりを持つことや、環境にはたらきかけ子どもの安心をつくることが重要だと実感しています。これまでの経験を活かし、新たにつくるフリースクールでは、中高生年代の子どもたちが、社会に出る準備を整えて、自身をもって自立の一歩を踏み出すことができる場をつくっていきます。


 事業名『らじぇむ』に込めた思い
 『らじぇむ』はフランス語で「la gemme」と表記し、『原石』を意味しています。これまでわたしたちが展開してきた活動を通じて、子どもたちは主体的に、意欲をもって「やってみたい」というコトに出逢い、体験を積み重ねて自信をもち、自分にも可能性があるということに気が付き、前向きにI一歩を踏み出し始める・・・そうした子どもたちが変化する姿を見続ける中で、”子どもはたくさんの可能性があり、どの子どもにも輝く個性がある”と確信をもつようになりました。

 一方で、中学から高校へ進学し、高校を卒業して社会の一員になることを目指しながらも、中学校や高校の生活が順調にすすまずに、不登校やひきこもりになってしまう子どもは全国的にも増えてきています。
 子どもたちがその子なりの光を放ち輝くためには、周囲の大人の理解や関わりが必要不可欠です。さまざまな可能性を秘めている原石(子どもたち)が、ただの石として見過ごされてしまうのか、大人が適切に関わりそれぞれの強みを引き出すことで、それぞれの石に合った場所やカタチで光輝くものになるのか。らじぇむでは、中学、高校を経て、子どもたちが社会に出る時に、怖気づいたり、逃げ出したりせず、一歩前に進むことができるように、社会に出るために必要な力を身に着けることを目指します。原石である子どもたち一人ひとりが、社会の一員として自立に向うためには、自分を信じて一歩一歩あゆみ出す準備期間が必要です。
 子どもたちの可能性を信じて『らじぇむ』と名付けました


 フリースクール「Ecole de らじぇむ」が大切にしていること

□『ホンモノ』との出会い
□社会体験(学びの多様性)
□ことばとつかった対話
□仲間との楽しみを共有する機会
□考え、判断し、選択し、伝える力
□自分を信じる力

☆社会に出て生活を始めた時に、必要となる力をつけていくことを目指します!

 

 フリースクールが行うこと
 
 〈学びの保障〉=学びとの出逢い
 ○在籍校や通信制高校と連携し、基礎学習から高校卒業資格取得サポートまで行います。
 ○スクールへ通うことが困難な子どもへはオンラインでの支援を行います。

 〈社会体験の保障〉=仲間、自分、社会、ホンモノとの出逢い
 ○会話や活動を通して仲間づくりを行い、たのしみを共有します。
 ○定期的に実際のさまざまな立場にある社会人をゲスト講師としてお招きしたり、訪問したりし、社会の多様性を学びます。また、社会やはたらくということへのイメージを確立し、社会に出る準備が行えるようにします。
 ○調理や楽器演奏、運動、美術などさまざまな設定活動を実施し、興味の幅を広げたり、深めたりします。
 ○考え、判断し、選択し、伝える力を身に着けるために、対話を大切にし、何事も無理やりさせることはせず、子どもとスタッフで相談しながら支援をします。
 ○フリースクールのみならず在籍校や家庭が子どもの安心の場となるように、在籍校や家庭が子どもと安心して関われるように、社会福祉士や精神保健福祉士などの専門職がはたらきかけます。


②夕刻の場のキッチンを改善したい

 夕刻の場とは
 アウトリーチ事業『いるどらぺ』では、「夕刻を支える場」として、2015年12月より月2回の木曜日の夜、子ども食堂を開催してきました。この子ども食堂『夕刻の場いるどらぺ』は、「誰でも来ていいよ」という一般的な子ども食堂とは異なり、『つながりが必要なた子ども』が利用します。対象となるのは、不登校やひきこもり状態で社会との関係が希薄な子どもや、孤立しがちな家庭の子どもたちです。保護者や行政機関と相談したうえで受け入れをしています。食事を共にする以外にも、社会体験を積むためにイベント活動(夏合宿や音楽祭、雪遊びなど)を開催したり、学校や家庭で子どもが安心して過ごせるように学校や関係機関との連携も行っています。法人の持ち出し事業なので子どもたちは無料で利用することができ、法人スタッフや大学生・社会人がボランティアとして子どもたちと関わっています。最初の1年は5名程度だった子どもの数も徐々に増え、現在は10名程度の子どもたちが利用しています。子どもたちにひとりぼっちを感じさせないよう、大人はの数は子どもの数以上が参加します。今では大家族のように温かい雰囲気の中、子どもたちは安心して過ごしています。”おなかとココロを満たしたい”との想いで、食材にもこだわっています。安心安全、新鮮な食材を使い、加工物や添加物は極力控え、体も悦ぶ食事の時間を提供しています。食育を意識し、献立に込めた思いを毎回子どもたちに伝えています。
 

 解決したい問題
 この5年間、子どもたちのリクエストに応え、さまざまなメニューを用意してきましたが、実はキッチン設備のない事務所での料理。そして、食卓を囲むお部屋も20数人が集まると、密な状態に!コロナ禍、緊急事態宣言の際は、休止したものの、子どもたちが待ち望んでいる夕刻の時間を、今後は休まず続けていきたい!!しかし、キッチン環境、密な環境を考えると、心配が尽きませんでした。

 今回、フリースクール開設を機に、この子どもたちのおなかとココロを満たす「夕刻の場いるどらぺ」の開催場所も移し、キッチンを導入した広い場所で、安心して子どもたちと夕刻の時間を過ごしたいと考えました!5年越しの夢!!

 冬場も水しか出ないシンクでの食器洗いは過酷で、20数人分の食器を洗い終える頃には、手は真っ赤になり、体中冷たくなってしまい、夜には腹痛をおこすこともありました。それでも、続けれてこれたのは、子どもたちの笑顔や「美味しかった~」の一言が聞けるから!・・・しかし、もちろん整ったキッチンがあれば、もっと子どもたちの喜ぶメニューも可能になり、また食事の準備から片付けまでも効率よくスムーズに行なえるはず!これからも「夕刻の場いるどらぺ」を長く継続していくために、新しいキッチンの導入と広い場所での開催を応援していただけると嬉しいです!!


これまでのシンク


3.今、社会が抱えている課題

①不登校の増加・長期化・解消の困難さ
(データ、グラフや表は「令和元年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」 令和2年11月 文部科学省報告より抜粋しております )
 不登校(欠席が年間で30日以上)の児童生徒数はここ5年で大幅に増加しており、小学生では120人に1人、中学生では25人に一人の割合になっています。中学生においては1クラスに1人以上の不登校生徒がいるということになります〈参考1 不登校児童生徒数の推移〉。また、学年別の不登校数も学年が上がるにつれて増加しています〈参考3 学年別不登校児童生徒数〉。不登校の状態が前年度から継続している児童生徒数の割合が、小学生では43.2%、中学生では54.6%です。中学生においては不登校生徒の約半数(48.1%)が90日以上の欠席となっています。〈③中学校 理由別長期欠席者数〉不登校の児童生徒の数が増えているだけではなく、不登校期間が長期化している状況です。

 

中学校 理由別長期欠席者数

 高校生においては学年があがるにつれて不登校生徒数は減少しています〈参考3 学年別不登校生徒数〉。しかし、不登校生徒のうち中途退学をする生徒が約22%いることから、義務教育ではない高校生については学校に在籍しておくことすら難しい状況にあります〈6-4 不登校生徒のうち中途退学・原級留置になった生徒数〉。

 不登校の主たる要因として、小中学生で多いものが「いじめを除く友人関係17.2%」「親子の関わり方7.5%」「無気力・不安39.5%」です。〈小中学生 不登校の要因〉高校生では、親子の関わり方は(3.5%)小中学生に比べて低い割合ですが、「いじめを除く友人関係12.1%」「無気力・不安33.8%」と引き続き高い割合になっています〈高校生 不登校の要因〉。
小中学生 不登校の要因高校生 不登校の要因

 友人関係や親子での関係など他者との関係性の中で学校への行きづらさを感じる子どもが多く、子ども自身だけでなく環境にもはたらきかけなければならないことがわかります。また一見、「無気力・不安」は子ども自身のやる気の問題だと子どもに原因があるとみなされがちです。しかし、この「無気力・不安」はそれ以前に社会や学校に対して諦めや挫折があったのだと考えられます。社会経験が少なかったり、周囲から否定的な関わりをされてきたりした子どもは、自分に自信を持つことができません。何をしても変わらない、無駄なのだと思い込み、「何かをやってみたい」「がんばろう」という気持ちを持つことすら難しいのです。子どもだけで変わろうと思うことはとても困難なのです。
 『らじぇむ』では子どもに肯定的な関わりをしながら、社会体験を増やし子ども本人にはたらきかけるのはもちろん、家庭や学校・関係機関とも連携をはかり、環境や社会に対してもはたらきかけを行っていきます。子ども自身や環境にはたらきかけることで、子どもの安心安全をつくり、「何かやってみよう」という前向きで主体的な気持ちをサポートします。そして、さまざまな学びや仲間と楽しむ時間を通して、子どもの自己肯定感を高めます。

②納税者の減少と社会保障関係費の増加歳出(税金の使い道)内訳国税省 これからの社会と税より

 医療費や年金などわたしたちの生活を支える社会保障は税金から成り立っています。社会保障費には介護費や生活保護費なども含まれます。ずいぶんと前から少子高齢化社会に対する課題が問題視されてきました。高齢者が増加することで年金や介護にかける負担が増加するにも関わらず、出生率の低さから少子化となり今後担い手となる人の数が減少しているからです。それに加えて、不登校の児童生徒が増えています。すべての不登校の子どもたちがそうなるわけではありませんが、不登校を要因として長期のひきこもりに陥ってしまう人もいます。社会に出て働き手となるはずだった人が、環境や機会に恵まれず長期でひきこもってしまう現実もあるのです。
 不登校もひきこもりも普段は社会から離れた場所にある存在です。学校や社会でなにか事件や問題を起こすわけではないので、自分に不利益はないからと他人事として見過ごされがちになってしまいます。しかし、不登校を要因として長期に苦しんでいる子どもやおとな、家庭があり、社会全体としても担い手不足の加速するなど、他人事で終わらせてはいけない課題があります。『一般社団法人 こもれび』では課題がより長期化複雑化する前に子どもの最善の利益を中心に子どもや環境への支援をおこなっています。それがゆくゆくは社会全体の利益につながると信じています。


4.なぜ、クラウドファンディングに挑戦するのか

 こもれびでは子どもたちのために新事業の必要性を感じ、新たな場所を設けることにしました。このアクションを起こすことは簡単なことではなく、悩み続けましたが、悩み続ける間にも、子どもたちはどんどん成長してきます。私たちが勇気ある決断をしなければ、現状はなかなか変わらないと悔やみました。コロナ禍、ますます子どもたちの生活は、窮屈で生きづらさが増していると感じ始め、”動き出すしかない”と決断し、法人で借入を行いながら資金を必死で工面し、新しい場所の準備を進めてきました。この新しい場所が、コロナ禍であっても子どもたちが未来を感じることができる場になることを願っています。そして、ひとりでも多くの子どもが引きこもらず、元気に社会人として生活をし始めるためには、この場所が安定していること、持続可能な場所であることが重要です。こもれびは、全力で子どもたちの未来を思い描きながら活動をして参りますが、小さな法人でできることに限界があることも承知しています。そこで、皆様からのご支援をいただきたく、クラウドファンディングに挑戦することにしました!

 この活動を持続可能なものとするために、子どもたちの未来が社会全体の未来と直結していることだということをたくさんの人と共有したいと願っています。「子どもの支援をしたいけれど、何から始めたらよいかいわからない」、「どこにアクセスしたらよいかわからない」というお声をお聴きすることがあります。クラウドファンディングを通じて、みなさまとつながり、一緒に子どもと社会の未来のために、考えたり、アクションを起こすことをしていきたいと願っています。
 

 資金的なサポートはもちろんのこと、新しい場所「らじぇむ」の活動に参画いただき、子どもたちと接することで、現状をしっていただきたいと思っています。これまで、こもれびの活動にご賛同いただいてきた皆様からは、大人が「支援をする」だけでなく、実際には「子どもからもらうモノがある」というお言葉をいただいています。私たち自身も、子どもたちからエネルギ―をもらい、感動をもらい、勇気と元気をいつももらっています。「WIN WIN」の関係の中で、子どもたちを一緒に育んでいただきたい!!切に願っています!どうぞ、皆様のお力をいただきたく、心よりお願い申し上げます。


5.こもれび応援メッセージ

希望の火

たとえ明日地球が滅びるとも、今日君は林檎(りんご)の木を植える…誰が言ったのか、正確には不明なのですが、素敵な言葉です。林檎の木は「希望」の象徴。明日命がなくなろうとも、希望の火を灯し続ける、といった解釈です。

 「こもれび」のみなさんの活動を見ていると、「林檎の木」を思い出します。いつも、寄る辺なき「小さな存在」にされている子どもたちを見つめて、寄り添う…希望の火を絶やすことなく、灯し続ける。 

そんなみなさんが、新たな一歩を踏み出しました。林檎の木を植え続けるみなさんに、心からエールをおくります。私たちも、原石(らじぇむ)を照らす希望の火」になります。みなさん、一緒に応援しましょう。  (檸檬新報編集長 平田篤州)


 2015年にご一緒させてもらったチャリティ企画『夕刻を支える場の可能性』。企画後すぐに『夕刻の場いるどらぺ』をはじめられたときは驚きました!
 「夕刻を支える場」から「文化的体験を届ける活動」、さらに、フリースクールの立ち上げへと、「ないものは生み出す」ソーシャルワーカーとしての活動にいつも学ばせていただいています。
 子どもの権利条約にうたわれている権利の実現を目指す「こもれび」さんの活動、そして
広がりつつある「夕刻を支える場」の理念を大切にした活動への賛同が増えることを願っています。 (桃山学院大学社会学部社会福祉学科教員 金澤 ますみ)


 『「ないものは創る!」子どもはたくさんの可能性があり、どの子どもにも輝く個性がある』 “こもれび”が発する、これらの言葉に強く共感します。私も肢体不自由児施設のソーシャルワーカーとして21年、どんなに重い障がいのある子どもたちにも多くの可能性があることを、障がいがある子どもたちや保護者との出会いと対話から学んできました。 それから大学教員として22年、学生たちが様々な社会課題に主体的に関わることで、教室では学べない多くのことを学び、実践者として成長していくことを実感しています。

 コロナ禍でできないことばかりが取り上げられる状況の中で、“こもれび”の想いに賛同します。私自身も、微力ですが一緒に参画させていただきたいと思います。一人ひとりの力は微力ですが、つながり力を合わせれば夢はきっと実現できると思います。We can do it. 共に応援していきましょう!
(大阪教育大学特任教授 新崎国広)


6.ご支援金の使い方

●内装費用等 250万円
(壁や床の張替え、キッチンの導入、手洗い場の導入、IT環境の整備)
コロナ禍でも子どもたちが安心安全に過ごせるように、広い場所を借りました。また、感染予防対策として手洗い場を導入しました。

〇子どもたちの学費補填 50万円
(経済的に困窮家庭へのサポートにあてます)


7.実施スケジュール

●2020年12月1日
 フリースクールプレオープン
 「夕刻の場いるどらぺ」6年目突入
 クラウドファンディングの開始

●2021年2月15日
 クラウドファンディング終了
 リターン品の発送

●2021年4月1日
 フリースクール開校


8.それぞれのリターンについて

〇こもれびスタッフからのお礼状
イラストレーターUmiさんのこもれびオリジナルポストカードにスタッフからお礼の言葉を入れて、お送りさせていただきます。

〇こもれびBOOK
こもれびの事業紹介やこれまでの活動を経ての子どもたちの成長や変化の様子をまとめた冊子(B5判、12ページ)を郵送させていただきます。

〇こもれびミニCDアルバム 『いっしょがいいな』 3曲入りCD送付
・『夕刻』…2015年に夕刻を支える場のチャリティーソングとして書き下ろされた曲。今回は子ども食堂「夕刻の場いるどらぺ」に参加している子どもたちがギターやカホン、歌を練習し、レコーディングスタジオで収録しました。
・『拝啓3m』…夕刻に参加している女の子がギターと出逢い、中学3年生の時に自身の苦しみや迷い、思いを詩にし、シンガーソングライターが曲づくりのサポートを行った一曲。彼女の想いの詰まった心に染みる曲となっています。
・『いっしょがいいな』…法人のテーマソングとして、スタッフや子どもたちから法人をイメージすることばを集めて作られた新曲です。3拍子で明るくたのしい曲になっています。

〇イラストレーターUmi×子どもとつくるカケラ
 イラストレーターUmiさんが制作されているカケラシリーズ。今回お送りするのは、Umiさんに色や筆の使い方などアドバイスいただきながら、こもれびの子どもたちとこもれびスタッフが作成したマグネット付きのものをランダムで1つ送らせていただきます。
 今回のカケラは、陶芸作家の立谷英也氏の工房で、焼きの段階で割れてしまい作品として世にでることができなかった陶器のカケラを譲っていただきました。イラストレーターUmiさんのご指導で可愛くてあたたみのあるマグネットに生まれ変わりました。(size:約4㎝×4㎝ 一つひとつ形が異なります)。世に出ることのなかった陶器のカケラに新たな命を吹き込んだグッズは、らじぇむの未来を映しています。

〇こもれびポストカード (4枚1セット)
 イラストレーターUmiさんがこもれびの柱となる4本の事業(ぜろひゃく・じぇるむ・いるどらぺ・らじぇむ)をそれぞれイメージして描かれたポストカードのセットです。こもれびのイメージをイラストでお伝えします。

〇ピンバッチ
 イラストレーターUmiさんがこもれびの事業のイメージから描かれたイラストより、一部分をピックアップしてピンバッチのカタチにしました。丸形20㎜サイズのかわいらしいピンバッチです。

〇フリースクール「Ecole de らじぇむ」へのご招待
 フリースクールらじぇむにお越しいただき、子どもたちと一緒に過ごしていただいたり、ゲスト講師として子どもたちの未来を一緒に育んでいただきます。内容や日程についてはご相談をさせていただきます。大変申し訳ございませんが、交通費等はご負担ください。

〇子ども食堂「夕刻の場いるどらぺ」へのご招待
 子ども食堂「夕刻の場いるどらぺ」にご招待します。安心安全、新鮮な食材をつかった手作り料理を子どもたちと一緒に食べていただきます。食事の前後も含めて、子どもたちとのコミュニケーションをお楽しみ下さい。隔週木曜日の夕方に開催していますので、来所日程についてはご相談させていただきます。大変申し訳ございませんが、交通費等はご負担ください。


※募集方式について

<All-in方式で実施します。>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


9.最後に

 いま、わたしが子どもにかかわるソーシャルワーカーとして、さまざまな問題と向き合い、活動できているのは、振り返れば、子ども時代から家族以外にも、たくさんの大人にかかわってもらってきた経験があったことを思い出しています。時代が変わり、社会の在り様も変わる中、現在の子どもたちは、簡単にあらゆる人とつながることが可能になる一方、リアルな社会でのつながりは乏しくなってきています。コミュニケーションの力が乏しくなったと言われるのも当然のことかもしれません。子どもたちのコミュニケーションの力や社会性の乏しさから、子どもの発達に課題があるということも言われるようになってきましたが、こもれびで過ごす子どもたちをみていると、経験不足が起因しているものが多いと感じています。こもれびを支援してくださる大人が増えつつある中、ゲストとして子どもたちと一緒に過ごしてもらうことも増えてきました。はじめは、人見知りで、知らない人に対して失礼な態度や無視をしていた子どもたちが、日々さまざまな大人とかかわりを持つうちに、自然とコミュニケーションの力を身につけ始め、最近では”おもてなし”ができるようにもなってきました。安心安全は場所では、子どもたちは新たな出会いに心を開き、受け入れることができるようです。そのことが、未来の社会生活への一歩につながると感じています。

 コロナ禍、ますますつながりが持ちにくくなる中、こもれびは、リアルに出会い、つながる経験を子どもたちに提供できる場を作りたいと考えています。学校や家庭だけでは難しいことを、”つながりをつくることを専門とするスタッフ”とともに、実現していきたいと考えています。

 「ひとりぼっちをつくらない」「ないものはつくろう」、小さな法人のチャレンジをぜひ、皆様に応援していただきたく、お願い申し上げます。また、あらゆる場面で、ご一緒したり、ご参加いただけることも期待しております

 0歳から100歳以上、年齢や相談種別を問わず、多くの人の笑顔いっぱいの毎日を応援するために、私たちも精いっぱい努力していきたいと思います。

 この最後のページまで読んでいただきました皆様、感謝申し上げます。どうぞ、こもれびの取組を応援していただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
 

10.お問合せ先

一般社団法人 こもれび 法人ホームページ
TEL:06-6643-9021 FAX:06-6643-9322
MAIL:info@kmrb.jp 
〒550-0015
大阪市西区南堀江1丁目22番3号 TK南堀江ビル401号室

  • 2021/02/16 19:02

    こもれびが初めて挑戦したクラウドファンディングが、昨日終了いたしました。目標金額には達しませんでしたが、56名の方から暖かい支援をいただき、812000円をご寄付いただきました。ご支援くださったみなさま、本当にありがとうございました。支援金は、『フリースクール Ecole de らじぇむ』や『...

  • 2021/02/02 19:22

    こんにちは。こもれびの子どもたちを応援していただき、ありがとうございます。2021年2月13日(土)の14時から、ZOOMにてオンライン講演会を開催いたします。こもれびの代表理事:水流添綾と、アウトリーチ事業『いるどらぺ』の主任:菅野幸里が、こもれびの活動を通して学んだ、子どもの本当の気持ちや...

  • 2021/01/28 19:55

    こんにちは。こもれびを応援してくださり、ありがとうございます。こもれびでは2017年の2月から月に1回、テディーズギターさんのご協力のもと子どもたちと音楽をする場を開催しています。プロの先生に教えてもらうこと、生の音楽に触れることで子どもたちはみるみるうちに上達をしています。また、いっしょに誰...

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