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★支援募集は、20日(木)まで! モオマカさんの頑張りに、ぜひご支援お願いいたします!
【はじめに~ともに支えあう「国際産直」をめざして!】

はじめまして。「ナチュラレッサ」と申します。私たちは、「生産者と消費者の健康」と、何よりも「大地の健康」(自然環境保護)のため、遺伝子組み換え農産物を使わない、農薬・化学肥料を使わない、食品添加物(合成保存料・合成着色料・合成香料等)を使わない、安全で安心できる食品の生産、製造、販売に取り組んでいます。

私たちは、昨年、現地の仲間が立ち上げた「国際産直」を行うソーシャルカンパニー(JAPAN-MYANMAR NETWORK KIZUNA絆)及びそのパートナーである農産品加工会社(555カンパニー)と協同して、ミャンマーから貧困をなくし、持続可能な農業を推進していくMyanmarSDGsの活動に取り組んでいます。ミャンマーの生産者・農民と日本の消費者・市民をつなぐ「国際産直」を進めていくのが私たちの願いです。
そのミャンマーがコロナ禍とクーデターによって厳しい困難に直面しています。

【自立自給の持続可能な農業を進めていきたい!】

 「最後のフロンティア、ミャンマー」という謳い文句で、近年は大型農業資本がミャンマーに進出してきています。肥沃で広大な農地を確保して、農薬・化学肥料を大量に使い、「生産性」最優先の資本集約的農業を行っています。

その一方、農薬、化学肥料を使わず伝統的な持続可能な循環型農業を営んでいる小規模農家もまだ多くいます。しかし、大規模農業による低価格農産物と、中国からのさらに安い農産物輸入によって、彼らの生活基盤は崩壊寸前まで追い込まれています。

2020年のミャンマーの総人口は約5,700万人、その内農村人口は3,800万人を占め、ミャンマー農民の30%を超える、およそ1,000万人以上の人々は耕地を持たない日雇い労働者です。1人1日当り平均1,590チャット(約113円)での生活を日々余儀なくされています。(2018年、ミャンマー計画・財務・工業省と国連の共同調査)

コロナ禍・クーデターの影響で飢餓ボーダーラインにあって苦しむ人々はさらに増加し、2,000万人規模になると推定され、危機的状況です。

ミャンマーが貧困から脱して、本当の意味での豊かな社会になっていくためには、持続可能な農業を推し進め、働く農民のすべての人々が、安心して生活できるようにすることが急務だと考えています。

【農産物生産から加工品製造まで、一貫した支援による「国際産直」をめざして!】

マンゴーを例にとれば、フレッシュマンゴーをドライマンゴーに加工することによって、商品に付加価値をつけて、安定的に長期の出荷が可能となり、さらに、下処理・乾燥・袋詰めといった仕事が発生し、新たな雇用の創出につながります。
困窮した農民に現金のカンパ、食料の援助は現在緊急に必要です。同時に経済的に自立していくための援助も必要不可欠です。

彼らが本当に望んでいるのは、経済的に自立するため最初の種苗、簡単な機械・用具の提供、そして栽培、商品化のノウハウです。差し迫る飢餓を克服していくために早急な支援が求められています。

耕地を持たない農民が現在の飢餓的貧困から脱出していくには、耕作できる場を確保すると同時に、農作物を生産、商品化していくところまでしっかりサポートしていくことが必要です。
その時初めて、ミャンマーの農民と日本の私たちは、生産者と消費者として「国際産直」を通じて対等の関係になってゆくと考えます。

私たちが進めている「国際産直」はこうした取り組みへのささやかな一歩です。
はじめの一歩として、乾燥地帯で農業生産が難しく、コロナ禍等でさらに厳しい現実に置かれているミャンマー中部のヤサージョ町とその周辺のマンゴー農園、そこで働く農民を支援するため、ドライマンゴーの「国際産直」を行うことにしました。

◆ミャンマーを支えよう!ドライマンゴーの「国際産直」を実現しよう!

ミャンマーで一番おいしいと評判の「セインタロンマンゴー」は、ミャンマーでしか栽培されていません。海外での評価も高く、近年輸出も盛んになってきました。

そのとっておきのセインタロンマンゴーは5月から収穫の最盛期を迎えますが、コロナ禍の影響で、今年の輸出は壊滅的な打撃を受けそうです。加えて、クーデターによる非常事態下で、状況はさらに悪化しています。
フレッシュマンゴーは、収穫後すぐ傷むので、速やかにドライフルーツに加工しなければなりません。

ミャンマーのマンゴー農園関係者が安心してマンゴーを収穫し、ドライマンゴーに加工できるよう、早急に「ドーム型ソーラー乾燥室」を設置する必要があります。
現在、椰子花蜜糖で事業提携している「555カンパニー」(所在地:286/A Yonegyi st,Yesagyo Township,Magway Division,Myanmar)と協同して、この工場敷地内に乾燥室を設置します。

「555カンパニー」は、通常の農作物栽培が難しい乾燥地帯で、椰子やマンゴーの農園が周辺に広がるヤサージョ町にあります↓


日本の消費者と直接つながりたいと願うミャンマーのパートナーに対し、ドーム型ソーラー乾燥室の設置資金70万円を「ナチュラレッサ」の関係者だけで集めるのでなく、より多くの方にご支援いただき、こんなに多くの日本の消費者が応援しているとの激励の気持ちを伝えたいと考え、クラウドファンディングを実施することにしました。

御存じのように、マンゴー生産者に限らずミャンマー国民は、現在極めて厳しい「現実」に直面しています。非常に困難な状況にありますが、産地ではみんな力を合わせて頑張っています。

「未来」への希望は失っていません。ドライマンゴーの生産に向けて準備は整ってきています。何とかおいしい無添加のドライマンゴーをご支援いただいた日本の消費者の皆さんにお届けしたいです。どんな困難のなかにあっても、彼らは日々生きていかなくてはなりません。

◆今こそ、持続可能な「国際産直」運動を!

こういった時こそ、皆さんの力強い支援をお願いします。一時的な支援に終わらせることなく、ミャンマーの生産者と日本の消費者が目に見える形でお互いに支えあっていける持続可能な取り組みに発展させていきたいと考えています。

ドライマンゴーの「国際産直」によるミャンマー支援がはじめの一歩。
過酷な現状下、ミャンマーの農民は疲弊、困窮しています。彼らのいのちと暮らしを支えていくには、日本の消費者の支援がぜひとも必要です。可能なところから「国際産直」のネットワークを広げていきます。

ここにきて土地を持たない最下層農民の生活は、ますます苦しくなってきています。
もし目標額を上回る支援金が集まれば、耕作地を確保して、ヤサージョ町とその近隣の農民にさつま芋を提供し、さつまいも栽培の指導の計画を実行します。
さつま芋栽培は飢餓対策として非常に優れています。応援をお願いいたします!


【このプロジェクトで実現したいこと~
JAPAN-MYANMAR NETWORK KIZUNA絆 代表 モオ マ カさん からのメッセージ】

はじめまして、私はモオ マ カと申します。

2007年から2011年まで日本に留学し、卒業後日本の会社の経営システム、合理的な仕事の仕方などを学ぶため、いろいろな会社で働きました。

2017年にミャンマーに帰国しました。日本でフェアトレード、ソーシャルビジネスの話を聞いていたので、ミャンマーに帰国したら、そうした仕事をしたいと思っていました。

日本との国際産直をするため、去年の秋にJAPAN-MYANMAR NETWORK絆という会社を設立しました。

◆ドライマンゴーが初仕事です!

ミャンマーでのコロナ禍のこと、栽培したマンゴーがなかなか売れないマンゴー農園の厳しい経済事情、仕事がない日雇い農民の苦しい生活のこと等を日本の友人に話したところ、ファンドを募ってドライマンゴーを作る乾燥装置をミャンマーに設置することができるとのことでした。

収穫したマンゴーはフレッシュでは現在日本に輸出できないので、ドライフルーツにして、支えてくれた日本の消費者にお渡しできたらと考えています。

ドライマンゴーを作ることで、働く場所のない多くの農民に仕事をしてもらうことができます。

現在、5か所のマンゴー農園と話し合っていますが、どの農園も農薬・化学肥料を使わずに栽培していて、GAP認証(註:食の安全・環境保全等に取り組む農場に与えられる認証)もとっています。

化学肥料に代えてEM菌を入れて作った有機肥料の「ぼかし」(註:米ぬかや油粕といった有機肥料にもみ殻などを加えて発酵させた有機肥料)を、また農薬を使わずに、ニームオイル・ニームパウダーを使っています。

来年からは食味向上のため、日本で開発された乳酸発酵竹パウダーの土壌散布も進めていきたいと考えています。

これからは、ニーム(註:虫よけ・抗菌作用があり古代から利用されてきたインドセンダンの樹)の植林事業と乳酸発酵竹パウダーの製造事業をマンゴー農園全体で行っていく計画です。

5か所のマンゴー農園が連携して、安全でおいしいマンゴーを日本向けに出荷しようと準備しています。

5か所の農園の規模は、合計145エーカー(58ヘクタール≒58町歩)で15,140本のセインタロンマンゴーを栽培しており、年間収穫量は130トンから150トンくらいです。50トンのフレッシュマンゴーをドライマンゴーにするには、延べ1,500人近くの人手が必要です。最終的には約7,500㎏のドライマンゴーに仕上がります。
働く場所のない日雇い農民にとって大きな就労の機会がもたらされます。「国際産直」事業を進めて、1年を通してこうした仕事の場を地域に作っていきたいのです。

◆私の願うこと

自然環境を守り、生産者の生活を守り、消費者に安全でおいしい食品を届ける、こうした持続可能な農業(Myanmar SDGs)を国内でもっと広げていけたらいいなと思います。

数年先、日本へフレッシュマンゴーの輸出ができるようになったら、JAPAN-MYANMAR NETWORK KIZUNA絆と連携している農園から無農薬・無化学肥料栽培の一番おいしいマンゴーを、お世話になった日本の消費者の皆さんにお届けしたいと思っています。

農業は生まれて初めての仕事ですが、ミャンマーの生産者、日本の消費者の想いをつなげられるよう、これからも頑張っていきたいと思います。

◆ゆっくり頑張ります!

メッセージを日本に送ったすぐ後に、「2月1日の出来事」が起きました。ヤンゴンでは何が起きているのかわからず、2月2日にLINEが通じたので日本の友人に連絡を取りました。「いろいろな事情」があり、詳しいことを話し合うことはしませんでした。これから先のことを考えると不安でいっぱいでした。

話し合いの後、友人からメッセージが届きました。

「冬来たりなば、春遠からじ」

言葉の意味を聞いて少し安心しました。少し元気が出ました。
ミャンマーの「未来」のために、私に何ができるか考えています。(2月3日記)

註:ミャンマーの厳しい現状を考慮して、この後の原稿は編集者の判断で割愛しました。中見出しは編集者が付けました。


◆日本の皆さんへミャンマー特産のセインタロンマンゴーを「国際産直」で届けます!

さて、ミャンマーは「セインタロンマンゴー」というクリーミーで香りの高いおいしいマンゴーの原産地です。

セインタロンとは、「ダイヤモンド一粒」という意味で、それくらい高価で貴重なマンゴーということのようです。糖度も高く20度くらいはあります。

毎年日本の春から初夏にかけてのシーズン(ミャンマーでは暑季から雨季)になると、ミャンマー人はもとより遠く外国からもセインタロンマンゴーを求めて大勢の観光客がミャンマーを訪れます。

外国での評価も高く、東南アジアで一番おいしいマンゴーとの評判もあり、シーズンになるとシンガポール、ロシア、中国などに毎日フレッシュでトラック便や航空便で輸出されていました。2019年は35,000トンも輸出しました。

最大の輸出先である中国は、今年もコロナ禍の影響で輸入を大幅に控えるとの観測が広がっています。ミャンマー東北部にある中国との国境貿易の町ムセでは、現在貿易が停止されており、セインタロンマンゴーの収穫が始まる今月になっても貿易再開の見込みは立っていません。
2019年は、この町から陸路で25,000トンのマンゴーが中国へ輸出されましたが、昨年はコロナ禍の影響で、18,000トンに減少しています。戒厳令下の現在、すべてにわたってストップしています。

今年は、観光客はゼロ、輸出は壊滅的打撃をこうむります。この危機をどう乗り越えたらよいのか・・・

大至急!ドライマンゴー、マンゴージャム、マンゴーピューレなどの加工品製造シフトへの転換を収穫までにしなければなりません。時間的制約と予算の関係で、私たちはドライマンゴーの製造に全力で臨みます。

残念ながら、フレッシュマンゴーの日本への輸出は、検疫の関係で現在認められていません。ドライマンゴーの消費拡大でミャンマーを応援していただきたいです。

◆セインタロンマンゴーをドライ化して「国際産直商品」に!

5月からのセインタロンマンゴーの収穫に間に合うように、ヤサージョ町にある椰子花蜜製糖工場(555カンパニー)の一角に、日本の皆さんから支援してもらうドーム型ソーラー乾燥室を設置します。売り先が無くなるかもしれないマンゴーをこの乾燥室で何とかドライマンゴーにしていければと思います。
ドライマンゴーができるまでには、収穫、検品作業、下処理作業(皮むき・カット)、乾燥作業、検品・袋詰め作業といった工程があり、多くの農民が仕事を分かち合い、シェアできるように交代で働いていきます。現在、農村ではほとんど仕事がありません。みんなで仕事を分かち合うことがとても大切なことなのです。

セインタロンマンゴーの収穫時期は4月から6月末までで、ドライマンゴーは順調にいけば8月には日本に到着できそうです。ただし、事態の長期化に備えて、長期保存できるよう冷凍冷蔵庫を緊急に手配しました。

この取り組みは、日本の消費者がどこまで買い支えてくれるかにかかっています。日本の消費者の皆さんに、ミャンマー国民の現在の「想い・願い」をドライマンゴーに託してお届けします。

5/17註:乾燥機をヤンゴンからヤサージョ町までの800kmを安全に輸送できるか危惧しましたが、5/13に無事現地に到着し、5/16に組み立て完成しました!


【これまでの活動】

「ナチュラレッサ」のスタートは、代表がミャンマー人留学生数人と、2012年に東京でソーシャルビジネスの勉強会を始めたのがきっかけです。
彼女たちは帰国後、日本で学んだことを活かして、社会に役に立つ仕事を始めたいという夢を持っていました。

2014年から順次メンバーが帰国して、ミャンマーの有機農産物を日本へ輸出する仕事を始めました。
こうした活動に共感して、コーヒー、椰子花蜜糖、マンゴーピューレ、ドライマンゴー、単花蜂蜜、落花生等のテスト事業を協同で行ない、自然を破壊しない持続可能な農産物生産活動をベースとした「国際産直」の取り組みに発展させようとしてきました。

そんな取り組みを進めているとき、ヤサージョ町で椰子の花の糖液を農民から集め、椰子花蜜糖を製造する「555カンパニー」の社長と出会い、この会社が地域に密着し、町とその近隣の貧しい農家の生活改善に貢献していることを知り、三者で話し合いを重ねてきました。

地理的条件により通常の農業生産が困難な人口約2万人のヤサージョ町で、飢餓に直面し始めた5つの村の約1万人のため、椰子糖とマンゴーの他に「さつま芋栽培」を加え、自立した地域農業をめざそうと計画を具体化しているところです。

経済成長からミャンマーの農民を誰ひとり取り残さないこと。現在の困難な現状の下では、農村の飢餓的状況を克服するための可能な協同事業を進めていくこと。これが私たちの「国際産直」のやるべきことだと考えます。


【JAPAN-MYANMAR NETWORK KIZUNA絆とナチュラレッサがめざすこと】

ミャンマーを支援する気持ちを具体的に示したいと思い、ヤサージョ町の5つの村で最も貧しいアニャトゥ村に初めての井戸を建設する計画に協力しています。

ミャンマーの貧困層のなかでも、糖液採取農民は最下層貧困層といわれる人々です。村では生活用水を雨水に頼っており、そのため衛生状態が劣悪で、乳幼児の死亡率がとても高いのです。2019年の乳児死亡率は日本が1.9人であるのに対しミャンマーは35.8人(いずれも1,000人当たり)。貧困地域では、70人を優に超えていると推測されます。

村の人口は430世帯、2100人。貧しさのため村民の進学率は異常に低く、高校を卒業した人は今までに24人しかいません。
地域には糖液を採取する仕事しかないので、働き手は秋から春まで他の地域に出稼ぎに行かざるを得ません。半年間は家族一緒に生活することができません。
一家が離散しないで、生活を安定させる仕事を地域に創る必要があるのです。
アニャトゥ村の入口

多様で豊かな農産物を生産する農業国としてミャンマーが経済的に自立していくには、こうした耕作困難な乾燥地帯の人々とも手を携え、生産と消費を「国際産直」でつなげていくことが極めて大切です。

農薬・化学肥料を大量に使い、自然破壊を進める資本集約的大規模農業ではなく、自然と人間を大切にする持続可能な農業の発展にこそ、この国の未来があり、そのために貢献すべきと思うのです。

自立した小規模な地域農業が国際産直のネットワークでつながっていくこと。
共に生きるため、生産者と消費者が国境を越えて、手を携えていくこと。
これが私たちの願いです。
コロナ禍の他にも大きな困難が立ちふさがり、ミャンマー国民は大きな試練に向き合っています。
日本の国民・消費者がミャンマーのためにやれること、役に立つことは、まだまだたくさんあるのです。

4/25註:ドライマンゴーの収穫を前にして、近くのアニャトウ村から緊急支援のSOSが届きました。
アニャトウ村のなかでも最も貧しい300世帯(1,500人)に米と食用油の緊急支援を別の窓口で行うことにしました。


【JAPAN-MYANMAR NETWORK KIZUNA絆グループの今後の事業に日本の伝統技術と食文化を役立てます!】

①世界初のJAGGERY JUICEの製造事業
採取した椰子花蜜糖液(JAGGERY JUICE)を濾過・殺菌・充填し、JAGGERY JUICEとして販売する事業。JAGGERY JUICEは乳酸・グルタミン酸・ミネラルを多く含みカルピスのような爽やかなジュースです。

糖液は採取後すぐに発酵してしまうことから、ジュースにするのが難しく、これができれば世界初のJAGGERY JUICEとなります。椰子花蜜糖の需要が世界的に低迷しているなか、JAGGERY JUICEの製造が可能になれば、原料である椰子花蜜糖液の需要が拡大し、糖液採取労働者の生活の安定につながります。
また、ジュース製造にかかわる労働者の雇用も確保できます。こうした新たな経済活動は町の経済の活性化につながります。世界初のジャグリージュース製造のため糖度検査をするモオ マ カさん

②JAGGERY KANTEN JELLY(艶干錦玉:つやぼしきんぎょく)の製造事業
およそ1200年前の平安時代に開発された、「艶干錦玉」という寒天ゼリーの干菓子を製造販売する計画です。

原料は、椰子花蜜糖と寒天のみです。添加物は一切使用しません。通常の寒天ゼリーは日がたつとカビが生えて腐ったりしますが、そこは平安人(びと)の知恵でゼリーの表面を乾燥させることで、表面を再糖化(業界ではシャルといいます)させ、腐敗を防ぎ、保存できる干菓子にするというものです。

現在ヤンゴンで試作準備中です。これが完成すれば、平安時代の干菓子「艶干錦玉」が1200年の時空を超えて、21世紀のヤンゴンの街に甦るということになります。ロマンあふれた試みだと思いませんか?
かつて日本に留学していた女性たちが知恵を出し合ってこの製造に携わっています。
製造がスタートできれば、椰子花蜜糖をはじめマンゴーなどのフルーツが大量に原料として消費され、工場にも多くの労働者の雇用が確保されます。

この事業は愛知県の東和製菓、千葉県のACインターナショナルのご協力により進められています。
現在ヤンゴンは極度に緊迫しており、残念ながら、すべての準備がストップしています。

  • ③椰子花蜜糖を使った無添加米粉クッキーの製造
    ベーキングパウダーを使用しないグルテンフリーの無添加米粉クッキーです。米粉は日本とミャンマーの合弁会社がGAP認証を取得して製造したものを使います。添加物を使わない米粉クッキー製造は非常に難しい作業です。これが成功すれば、ミャンマーで初めての無添加の米粉クッキーになります。
    悪戦苦闘の試作を繰り返してきましたが、ヤンゴンの厳しい現状から、この作業も現在は製造のめどが立っていません。

    ④さつま芋栽培事業

    現在40ヘクタール(東京ドーム8.5個分)の耕地を確保して、さつま芋の栽培を開始しました。事業が軌道に乗れば、耕地を拡張していきます。そうすれば仕事のない農民に仕事が、食料が十分にいきわたらない人々には、十分な食料を供給することができます。

  • 江戸時代、さつま芋の栽培を普及させ、多くの人々を飢餓から救った青木昆陽の功績をたたえ、この事業を内々では、「KONYO-SAN PROJECT」と呼んでいます。

  • ◆さつまいも栽培でミャンマーの食糧危機を乗り越えよう!

  • 飢餓線上の多くの生活困窮者が、さつま芋栽培で自給自立していけるようミャンマーでさつまいも事業を進めていきます。さつま芋は荒地でも通年栽培可能で、200gほどのさつま芋から10本ほどのイモ蔓(苗)が取れ、1本の苗から4か月後には、2㎏程のさつま芋が収穫できます。ミャンマーでは直植え栽培がほとんどですが、収穫の安定性、増収を考えて、苗床作りからの栽培を指導しています。
    40ヘクタールのさつま芋畑を耕作するには、200世帯400人の労働力が必要です。順調にいけば年2回の収穫で800トンほどのさつま芋が収穫できます。年間2,200人分の栄養・カロリーを補給できることになります。

  • 栄養価は米よりも高く、ミャンマーの飢餓対策として決定打になりうる作物です。
    順調に栽培が進めば、同じ乾燥室を使い、今年中には日本の消費者にも有機栽培の無添加干し芋をお届けできると思います。

  • これらの事業は「JAPAN-MYANMAR NETWORK KIZUNA絆」 と「555カンパニー」を代表とする7企業、そして「ナチュラレッサ」の協同事業で行われます。こうした協同事業はミャンマーでは初めての試みです。

    ミャンマーの人びとは、現在の困難で厳しい状況のなかにあっても、決して希望を失ってはいません。
    ミャンマー語で「NARAINDARA」(ナレインダラ:Step by step:一歩一歩)。
    これが私たちみんなの合言葉です。

    お詫び:現在も現地ミャンマーでは、農村から貧困をなくしていくため「JAPAN-MYANMAR NETWORK KIZUNA絆」、「555カンパニー」の仲間が困難ななか「Myanmar SDGs」の活動を進めています。現在のこの状況下では、私たちの意に満たない表現しかできないことをどうかご理解ください。


  • 【支援金の使い道】
  • マンゴーのドライ化は、農園主にとっても農園存続のために必要な取り組みで、設備投資が必要です。
    ドライマンゴーを商品として販売していくには、製造にかかわる農民への賃金の他、販促費用等もろもろの費用が掛かります。 一方、現状のコロナ禍に始まる非常事態下で、食料やエネルギーの料金が急激に上昇し、低所得の農民が食料を満足に購入できない事態が現実化しつつあることを国連の人道支援機関、世界食糧計画(WFP)が警告しています。

    このような状況ですので、収穫したマンゴーが輸出価格と同等以上の価格で買い付けられる必要があり、そのため多くの日本の消費者が購入してくだされば、従来の取引先から安く買い叩かれずにすみます。

    そこで、皆さまからの支援金は、形あるものとしては、ソーラードーム型乾燥室:約70万円に充て、その室内に「日本の消費者からの支援金で建設」とパネル表示し、作業に携わる農民たちへの激励の気持ちを表わしたいと思います。
    リターン及び通信費等諸経費(クラウドファンディング手数料を含む)として約50万円を見込んでいます。目標金額を超えましたら、「JAPAN-MYANMAR NETWORK KIZUNA絆グループの今後の取り組み」の資金に活用させていただき、その都度ご報告いたします。


  • 【リターン】
    セインタロンマンゴーが一番おいしくなるのは5月末頃と見込まれています。この時期に収穫を始め、順次ドライマンゴーの製造に入ります。

    この新商品のセインタロンドライマンゴー及び椰子花蜜糖を原料としてこれまでに開発した商品等JAPAN-MYANMAR NETWORK KIZUNA絆グループの今後の取り組みと関係の深い商品をセットにしてリターンを設定しました。

    マンゴーの収穫状況やそのドライ化の状況報告を兼ねたサンクスレターとともにお送りします。

    尚、マンゴーの収穫時の気候条件や製造環境条件などにより、万一満足のゆく商品化ができなかった場合若しくは政治状況により、2022年の収穫までお待ちいただくこともご了承お願いいたします。長い目でご支援いただければ幸いです。



    【実施スケジュール】
    2021.4.17  クラウドファンディング募集開始
    2021.4~  ドーム型ソーラー乾燥室資材を現地調達(プロジェクトの目標金額の成否にかかわらず、実施します)
    2021.5.20 募集終了 ドライマンゴー以外のリターンの発送(現地の状況を併せてご報告します)
    2021.5末~(見込) セインタロンマンゴーの収穫と同時にドライマンゴーの製造開始予定
    2021.8~ ドライマンゴーリターン、事業報告書、ご支援者の名簿を発送予定


    【最後に】
    • ヤサージョ町とその周辺のマンゴー農園で働く農民は、これまでの農村コミュニティを守りながら農薬・化学肥料を使わず、健康に不安がなく、1年を通じて家族一緒に生活できることを願っています。
      しかし、そのマンゴーの輸出が急に困難になり、そんな願いは吹き飛び、飢餓に直面する事態になりました。 しかし、ヤサージョ町にあるアニャトゥ村など5つの村の約1万人を地方の農園主の力だけでは支えられません。

      「ナチュラレッサ」のこれまでの支援が水の泡になるかもしれないと諦めかけていましたが、現地のパートナーたちと連絡を取り合ううちに、厳しい状況のなかでも、乾燥室の設置など実現可能性が見えてきて、今こそ支援する意義があると考えました。

      ソーラードーム乾燥室をミャンマー最大の都市ヤンゴンにあるメーカー販社(No(440/8)Zarni 10th Street,9th Quarter,South Okkalapa Township,Myanmar)から調達し、5月のマンゴー収穫最盛期には、フル稼働できる見込みが立ちました。(ヤサージョ町現地に搬送、5月16日 に組み立て設置完了しました

      セインタロンドライマンゴーが「国際産直」を通して日本の消費者とつながっていければ、あたりまえのことですが、作業に従事する日雇農民に、より多くの賃金を支払うことができます。飢餓の恐怖から脱するだけでなく、農民たちはこれからの生活に希望を持つことができます。

      今回の取り組みが共に生きる「国際産直」のモデル事業となるよう、また、日本の消費者とミャンマーの生産者との交流が一層深められるよう、ご支援、ご協力をお願いいたします!

  • 2022/03/03 07:19

    日本の皆さんこんにちは!ドライマンゴー作りをどうするのか?産地の仲間と日本の友人たちといろいろ話し合いました。結論は、今年もやることにしました。関係者の安全を第一に考えて事業を進めていくということが条件です。去年と比べて現状は全く変わっていません。もっと悪くなっています。村には仕事がありません...

  • 2022/03/03 07:17

     コロナ禍が猖獗を極めるなか、皆様方には、大過なくお過ごしのことと存じます。 年明けとともに新たなリターン商品の開発に取り組んでまいりました。 この1年以上ミャンマーからの輸入が途絶え、椰子花蜜糖のほかミャンマー産原料がほとんど無いなか、無添加で商品開発を行うのは極めて困難でした。 「裏町附木...

  • 2021/12/26 23:06

    日本の友人の皆さん。ごめんなさい。ドライマンゴーの日本への輸出はむつかしいです。農園と日本の友人とつないで何度もビデオ会議を行ってきましたが日本への輸出はできないと判断しました。マンゴーの加工工場と倉庫は無事で、ドライマンゴーも包装され保管されています。ただ、ヤンゴンまで輸送することができませ...

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