===========
1.はじめに・ご挨拶
===========
コーヒー好きの皆さま、こんにちは。
コーヒーマイスターでコーヒーインストラクター1級の KAZUHICOFFEE です。
「おうち焙煎コンサルタント」を目指して昨年開業致しました。今はセルフビルドしたログハウスで焙煎教室を開いたり、Made In ログハウスの珈琲豆を販売したりしております。
🔶ログハウスでの焙煎教室の様子1(動画)
🔶ログハウスでの焙煎教室の様子2(動画)
このプロジェクトは以下のような方々のためのものです。少々長い説明ですので、どうぞコーヒー片手に最後までお付き合いください。
◎これからコーヒー焙煎を始めてみたい方
◎コントロールの効いた焙煎をしてみたい方
◎とにかく美味しいコーヒーを毎日飲みたい方
◎美味しいコーヒーで周りを笑顔にしたい方
◎実験好きの方、根っからの理系の方- カーナビが普及していなかった頃、知らない場所に行くには地図を片手に直感と試行錯誤が必要でした。
- でも今は違いますよね?
- *************************
== コーヒー焙煎にもナビゲーションあります ==
==== それは焙煎ロガーというもの ====
*************************
仮にコーヒー焙煎をクルマの運転に例えるならば、こんな感じ。
如何でしょう。少しは焙煎ロガーをイメージして頂けたでしょうか。
職人さんの直感的な世界から、誰でもわかるナビゲーションの世界へ!!
🔶焙煎ロガーでの焙煎1(動画)
🔶焙煎ロガーでの焙煎2(動画)
🔶アルチザン焙煎ロガーの紹介(動画)
============
2.おうち焙煎のメリット
============
なぜ今「おうち焙煎」なのか、ご説明します。
(1) 好きなコーヒーが好きな時に作れる
- 生豆なら保管も簡単。ご家庭でも2,3年は簡単に保存できます。
- 焙煎後は鮮度が命。コーヒーは焙煎直後から美味しく飲めますが、時間が経つと台無しに。
(2) トップスペシャルティ・コーヒーもずっと安価に飲める
- 高品質なコーヒーも自分で焙煎すれば驚くほどリーズナブル
- 生豆は、焙煎すると価格が5倍、コーヒーにすると30倍くらいの価格になります!
(3) 焙煎は楽しい化学実験
- ぜひ一度、焙煎体験してみてください。想像以上に楽しいですよ。
おまけに、美味しいコーヒーが直ぐにお手元に。
=============
3.科学的アプローチとは?
=============
今までの経験から、焙煎に科学的アプローチを取り入れることで、短期間で的確な焙煎スキルは身に付く、と考えており、それをこのプロジェクトで実証したいのです。
長期間の試行錯誤はもう不要です。科学的アプローチとは、小さな焙煎道具にも、焙煎ロガーを導入して、ナビゲーションに従って焙煎する、という意味です。コントロールの効いた焙煎とも言えます。
*****
~おうち焙煎のスキルは、焙煎機に何百万円も投資できるプロとは異なる世界~
一般の皆さまにも手が届く楽しい焙煎の世界を作りたいのです。
必要なのは美味しいコーヒーが飲みたいというパッションだけ‼
===================
4.プロジェクトでお届けする焙煎教室
===================
使用するのは、焙煎ロガー対応の「煎り上手」です。焙煎教室後もずっとお使い頂ける優れものです。
オンライン講座と焙煎課題を提供します。講座では、味作りに重要な素材としての栽培品種、産地、精選処理、品質、格付け、ハンドピックなど、コーヒーインストラクター2級~3級レベルの知識を分かり易くお伝えします。その後はいよいよ焙煎理論と実践です。機材のセットアップや使い方など、基本的なところから丁寧にご説明します。全く初めての方でもついていけるように個別フォローもいたします。
実践課題では、タイプの異なるコーヒー豆を安定して中煎り程度にきっちり焙煎が出来るようになって頂いた後、酸味の美味しい浅煎り焙煎、香りを最大限に引き出す焙煎、甘みのあるマイルドな味わいの焙煎、焦さない深煎り焙煎、ネルドリップで淹れたい超深煎り焙煎、などに挑戦して頂く予定です。
オンライン講座は参加者の皆さんのご都合に合わせて同じ内容を繰り返します。
例えば、同じ内容の講座を平日の夜、週末の午前中、週末の夜、といった感じで開催することで、皆様が無理なく参加できるようにします。
リアルタイムでお会い出来ない場合も、録画したものを後からいつでも見れます。また、メールでの質疑応答はコース終了後も年内一杯は受け付けます。もちろん6週間で終える必要はなく、ご自分のペースで無理なく進めて頂ければよいと思います。
楽しく焙煎課題をこなして頂くことで、コーヒーの品質に関する知識、味作り全般、焙煎についての知識とスキルが自然と習得できます。実際に自分で焙煎して、それを挽いて抽出することで、美味しいコーヒーが飲めて、理解もどんどん深まる、仕組みです。
最終段階では、少し難易度の高い高級なコーヒー豆にもチャレンジして頂きますが、この段階まで来ればもう「自分で適切な焙煎が出来る」自信が付いているはずです。
コース卒業後は思う存分、おうち焙煎をお楽しみください!!!
=========
5.使用アイテム
=========
① 焙煎道具
(株)発明工房の「煎り上手」というアルミ製の焙烙型器具を使います。この器具は手網などに比べて煎りムラが生じにくく、チャフ(生豆の周りについている薄皮)も散らかりにくいものです。
今回はこれに熱センサーボードを仕込んで、焙煎ロガーを接続します。
一回の焙煎量は70g(約5杯分)と、様々な焙煎を試すのに程よいサイズで、発生する煙りも少なく、キッチンの換気扇の下でも十分に使えます。
🔶株式会社発明工房のホームページ 「煎り上手」
🔶ロガーなしの「煎り上手」による焙煎(動画)
② 焙煎ロガー
Artisanというオープンソースの焙煎ロガーを使います。このロガーは Probat、Giesen、Roring、Diedrichといった高級焙煎機でも使われており、実際とても高機能なロガーです。
難点は、高機能過ぎて使いこなしが難しい、ことですが、これをKAZUHICOFFEEが分かり易くします。
③コーヒー生豆
-
コーヒーの味は一種の掛け算。生豆はネットで買えますが、品質は玉石混淆。粗悪なものも多く、また良い豆であっても法外に高いことがあり、焙煎初心者にとって適切な生豆の入手は最初の難関です。
本当にコスパの良い豆は業者登録した人しか買えないのです。しかも一般に購入単位が10-60Kgと大きく、いずれにせよ一般の方が買うのは少し難しいかもしれません。
④ 焙煎メソッド世の焙煎士さん達が「これが正しい」とする手法はバラバラで、ときに真逆のことを主張しあっており、これが焙煎を始めた人を混乱させます。そこで今回はカリスマ的な焙煎コンサルタントとして有名な Scott Rao氏の焙煎理論を取り入れることにしました。実は焙煎を科学的に捉えることでは、家庭焙煎の歴史が長い欧米の方がずっと進んでいます。具体的にはRao氏の著作で、焙煎を志す者のバイブルとなっている下記の2冊を参考にします。
ちなみに、これらの本に日本語版はなく、ご自分で購入されると2万円ほどかかります。
Scott RaoのHP: https://www.scottrao.com/本の内容はプロの焙煎士にも十分以上に通用するものですが、皆さまに代わって僕がこれを解読してエッセンスを取り入れた上で、誰でも理解し易いようにKAZUHICOFFEE流にアレンジしたメソッドを使います。これにより、美味しいコーヒー作りに熱意を持っておられる方なら、とても短期間で正統派の焙煎スキルを習得して頂くことを目指します。
繰り返しになりますが、今回の焙煎コースの参加者として想定しているのは以下のような方です。
◎これからコーヒー焙煎を始めてみたい方
◎コントロールの効いた焙煎をしてみたい方
◎とにかく美味しいコーヒーを毎日飲みたい方
◎美味しいコーヒーで周りを笑顔にしたい方
◎実験好きの方、根っからの理系の方さぁ、みんなで一緒に魅惑のコーヒー焙煎の世界に入っていきましょう‼
==========
6.こだわり・特徴
==========
いかに短期間、かつ低価格で焙煎スキルアップを実現するか、にこだわります。
世界レベル(?)の焙煎理論や技術を、最小限の時間とコストで学ぼう、という野心的なものです。そのために、焙煎道具は厳選して最小限の改造を加えてあります。体裁にかける無駄なコストは省き、とことん実用性を追求します!
*****
煎り上手の改造は、木製の柄の部分に穴を開けるだけであり、本体のアルミ製品には一切傷をつけないので、消耗品の柄(交換部品代1000円)を取り換えることで完全に元に戻せます。
一方、熱センサー基板と熱電対温度計のセットは、将来的に焙煎容量を増やしたい場合には、鍋焙煎やドラム焙煎機に取り付けることも可能です。ご希望者にはこの辺のノウハウもご提供できます。
今回の焙煎教室の全体イメージを下に示します。
- ①煎り上手
- ②熱電対温度計 (K-type)と熱センサーボード (接続はUSB Type-A)
- ③Win, Linux, MacOSのいずれかが動作するノートPC、またはラズパイ <※各自でご準備下さい>
- ④Artisanロガーのソフトウェアと設定ファイル (本プロジェクトで提供)
- ⑤熱源用のコンロ
===================
7.プロジェクトをやろうと思った理由
===================
僕が「おうち焙煎」に目を付けたのは5年ほど前のことで、最初に思いついたのは様々なタイプの小型焙煎機を一堂に集めて自由に試せるスペースを作ることでした。しかし調べていくと、国内の小型焙煎機は極端に数が少なく、しかもかなり高価。焙煎ロガーも有料オプションだったりします。
一方で海外に目を向けると数えきれないほどの小型焙煎機が存在しており、どれがよいのやら、そもそも日本に輸入できるのかすら分かりませんでした。
そんな中で僕が選んで直輸入したのが、英国Cormorant社のCR600という焙煎機でした。
10か月待ちで届いたマシンはクラフト焙煎機と呼ぶのが相応しいものでした。その美しいフォルムとギュッと詰まった機能に瞬間で虜になってしまい、それまで使っていたユニオン手廻し焙煎器やら電気式のGeneCafeといった焙煎機の出番はほとんどなくなってしまいました。
CR600にはオプションでArtisanロガーが接続できるのですが、これが大変有用で、もうこれなしで焙煎する気が起きないほど気に入ってしまったわけです。
まさに「クルマにカーナビがついた」ような感覚です。たいていの小型焙煎機には小さな覗き窓がついていて、ある程度は焙煎中の豆の様子が見られますが、これだけでは大雑把な判断しかできません。
焙煎ロガーがあれば、焙煎中の豆温度、温度上昇率、目標時点までの予測時間、焙煎フェーズの比率、投入熱量などがリアルタイムに見られるのです。
焙煎中はコックピットよろしく、これらの数値やグラフを見ながら火力などを調整します。
焙煎をコントロールしている感覚はほんとに楽しいですよ!
*****
しかし、一般の方がいきなり何十万円もする焙煎機を購入するのは少々ハードルが高いでしょう。CR600は一度に600gまで焙煎出来る一方で、100g以下の焙煎は難しいため、少量をサンプルローストする相棒として出番が増えたのが、Sandbox Smartというロガー付き焙煎機(最大100g)と、煎り上手(最大70g)でした。
そんな中で思いついたのが、安価で使い勝手の良い「煎り上手」に焙煎ロガーを取り付けられないか、ということでした。色々と試行錯誤して、ようやく実用的な形に仕上がってきたので、次はこれを広く皆さんに使って欲しいと考えたのが、このプロジェクトをやろうと考えた理由です。
====================
8.プロジェクトを通して実現したいこと
====================
プロジェクトで実現したいことは、皆さまが健康的で美味しいコーヒーを、飲みたいときに飲みたいだけ飲めるようにするお手伝いです。自分で焙煎すれば、生産地にまで意識が届くようになります。農産物であるコーヒー豆。それを精一杯、美味しく飲んであげることはコーヒー農家さんへの愛ですね!
★美味しいコーヒーを飲む3つの手段★
(1) 毎回お気に入りの店まで足を運んで一杯600円ほど払って飲む
(2) 有名なロースターさんからコーヒー豆を購入して自分で挽いて淹れる
(3) 自分で焙煎するところから始める
いっそのこと、自分で「コントロールした焙煎」が出来るようになって、3つ目の手段を持ちませんか?本当に楽しいですよ! 自分で焙煎すれば、焙煎直後から1か月くらい先まで少しずつ変化していく味わい(エージング)まで楽しめます。
楽しくて、美味しくて、カッコいい趣味で、是非、周りの人達まで笑顔にしてあげてください!
================
9.Artisan焙煎ロガーについて
================
Artisanとは、世界中のプロ焙煎士やアマチュアの焙煎マニアの間で広く使われているオープンソースの焙煎ロガーです。焙煎中に様々な解析をリアルタイムでしてくれるので、作りたいコーヒーを実現するための最強ツールです。
焙煎内容は保存出来るため、上手くいった焙煎プロファイルをバックグラウンドに表示して、ラインをなぞることで味の再現も容易です。このロガーは海外の焙煎機では広く使われていますが、なぜか国産焙煎機では現時点ほとんどサポートされていません。まして、煎り上手のようなシンプルな道具に取り付けたのは恐らく今回が初めてではないかと思います。
==================
10.おうち焙煎教室で使う生豆
==================
ご用意する生豆は豆自体の特徴がはっきりと出やすいニュークロップ(新豆)で、状態の良いものを選ぶ予定です。一例として以下ようなものを選びます。全てスペシャルティ級以上の豆で、8種類、合計3Kg分をご用意致します。
全てスペシャルティ、またはトップスペシャリティ級のコーヒーなので、これだけでも仮に外で飲んだとしたら、1杯500円としても10万円以上かかる計算になります!
*****
==使用生豆のイメージ==(注:実際に使うものとは違います)
Stage1: 2種類 x 各500g
価格帯: 生豆価格:800-1000円/Kg、 焙煎豆なら; 500-600円/100gの価値
【選定基準】 欠点豆が少なく比較的焼き易いもの。コスパのよい美味しいスペシャルティ豆
ブラジルセラード ブルボン・クラシコ (パルプド・ナチュラル精製)
ブルンジ・レッドブルボン・ギシャ農園 (フリーウォッシュト精製)
Stage2: 2種類 x 各500g
価格帯 生豆価格1500円/Kg、焙煎豆なら 700-1000円/100gの価値
【選定基準】焙煎次第で色々な味が引き出せて、特別な美味しさがあるトップスペシャルティ級の豆
エチオピア・イルガチェフェ・イディド (ナチュラル精製)
エチオピア イルガチェフェ ゲルセイ(ウォッシュト精製)
Stage3: 4種類 x 各250g
価格帯 生豆価格 2000-8000円/Kg、焙煎豆なら 1000-2000円/100gの価値
【選定基準】なかなか飲めない高級豆。レアな豆、ポテンシャルを引き出すのが難しいチャレンジ豆
※Stage3の4種のうちの1つはゲイシャ種なども含めた超高級豆を入れます!!
パナマ レリダ農園 ゲイシャ (ナチュラル精製)
ニカラグア・ラスデリシャス農園 (アナエロビック精製)
イエメン モカハラズ シャムス (ナチュラル精製)
ネパール カブレ ププ (ウォッシュト精製)
===========
11.実施スケジュール
===========
◎お届け予定日: 2022年05月から順次発送、コース開始は5月中旬を予定
◎限定数: 焙煎キットの配布やサポートのバランスを考えて40個 (一クラス分)に限定させて頂きます。
※なお、焙煎コース以外のタイプのご支援につきましてはこの限りではございません!!
★リターン★
メインのリターンは、厳選生豆&焙煎キット付き、おうちでクラフト焙煎教室の参加権です。
もちろんその他の形でご支援して頂ける方も大歓迎です。
リターンの種類と、それぞれ何が含まれるかについては下記の表を見てください。
==========
12.チーム紹介
==========
僕同様にArtisanを使って焙煎している仲間が福岡と福井と滋賀に1人ずついます。また、Artisanは使っていないけれども、デジタル温度計を仕込んだ手網を使ってプロはだしの焙煎をする友人がもう1人滋賀にいます。この4人とはいつも焙煎の情報交換をしたり、焙煎豆を送りあってブラインド・カッピングでお互いに評価しあったりしています。また東京には、富士珈機のディスカバリー焙煎機を持っている友人がおり、ときどき焙煎イベントなどします。
さらに強力な助っ人として、センチュリーフレンドの坂下伸一さんがアドバイスしてくれることになりました。坂下さんは、焙煎中に一瞬水蒸気を出してハゼを起こさない特殊な焙煎をするスマート焙煎機や、世界中で大人気のクレバー・ドリッパーなどの代理店をされています。イエメンに長くおられたご経験もあり、コーヒーへの造詣がとても深い方です。
また、動画作成や配信に関しては地元でITコンサルタントをされている田町亮さんが本プロジェクトのパートナーとして名乗りを上げてくれたので、この点も万全の態勢で臨めそうです。
焙煎キット作成に関しては、会社員時代の同僚で、電気系のエンジニア&DIYが得意な友人K氏が協力してくれています。
==============
13.資金の使い道について
==============
集めさせていただいた資金は、CAMPFIREへの手数料以外は、主に焙煎キットの製作代と生豆の代金、及び梱包と配送料に使います。その他には、焙煎キットの継続的なテスト、課題作成のためのサンプル豆の入手、マニュアル作成、動画の作成や配信などにも使わせて頂きます。
皆さまの焙煎スキルがより向上して、その後も継続的に焙煎キットを快適にお使いできるようにすることに最善を尽くします。基本的にそのことにお金を使わせて頂く予定です。
============
14.募集方式について
============
本プロジェクトはAll-or-Nothing方式で実施します。目標金額に満たない場合、計画の実行及びリターンのお届けはございません。また、確実にサポートでき、かつご用意できる焙煎キットの都合上、焙煎教室コースの方は、参加者が40名に到達した時点で締め切らせて頂く予定です。もし締め切り後に参加されたいと思われた方は是非ご連絡ください。ご好評の場合は第2回を開催したいと思いますのでそちらの案内を優先的に送らせて頂きます。
==========
15.活動報告
==========- 参加される皆さまがなるべく快適に焙煎出来て、効果的に学べるように、道具や使い方について、日々試行錯誤しております。毎日のように煎り上手+Artisanで焙煎のテストをしながら、より使いやすく効率よく焙煎技術を学んで頂けるようにギリギリまで改善を続けます。
==================
16.リスクとチャレンジについて
==================- 一つのリスクとして、昨今の半導体の取り合いによる入手困難があります。今回の焙煎キットでは熱電対温度計と温度センサーボードを使いますが、特に熱センサーボードは入手困難になりつつあり、必要数を集めるのに手間取る可能性があると考え、先行投資で50式分は確保致しました。焙煎道具の煎り上手に関してはこれから必要数を確保しますが、唯一の販売代理店である東急ハンズの在庫が切れると一部のデリバリーが遅れるリスクがあります。これに関しては製造元とも交渉しながら、デリバリー遅れのリスクを最小限にしたいと考えています。
=======
17.Q&A
=======- 1.焙煎時の煙はどの程度でますか?
- 70gという焙煎量で出る煙の量は、よほどの深煎りをしない限り、通常はキッチンの換気扇の下なら問題ないレベルです。煙を減らすためには、焙煎前の生豆を水やお湯で洗うという手段もあります。この場合、一般には雑味が減ると同時に特徴や香りが多少弱まるとされています。あとは、風除けを設けて庭先やベランダで焙煎するということになります。
- 2.焙煎道具が途中で壊れてしまったら、どうしたらよいでしょうか?
- 正常な使用において壊れた場合にはコース実施中(開始から最大2か月)は無償で新品交換致します。ただし、踏んづけたり、基板に直接火を当てて壊してしまったり、などのお客様の過失で壊された場合には実費にて交換させて頂きます。また、KAZUHICOFFEEが取り付けた熱センサー基板、及び熱電対温度計の故障に関しましては、2022年12月31日までに壊れた部品を送り返して頂ければ無償で別のものと交換致します。
- 3. コースの途中で配布の生豆を使い切ってしまった場合、追加購入できますか?
- はい、実費(生豆代金+送料)にて販売いたします。
- 4. 本コースの焙煎教室に直接関係のない、コーヒーに関する質問は出来ますか?
- はい、コースの期間中であれば遠慮なく質問してみてください。必ずしもご満足して頂ける回答ができるとは限りませんが最善を尽くします。
- 5.開始から2か月以内に課題を終えられなかった場合、どうなりますか?
- ご自分のペースで進めて頂いて問題ありません。焙煎教室の動画は録画して、1年程度はコース参加者の方がアクセスできるようにする予定です。ただし動画内容は、より分かり易く充実したものに随時更新していく可能性があります。その点はご了承ください。
- 6.もし途中でコースを脱落した場合、返金はありますか?
- 返金はされません。コース内容にどなたでもついて行けるように最大限のサポートを致しますが、もし、ご自分には焙煎は合わないと思われた方は、焙煎道具や残った生豆は他の方に譲るなどをご検討ください。
- 7.焙煎中、よそ見をしていて周りのものを焦してしまいました。弁償などの補償は受けれますか?
-
申し訳ございませんが、設定料金ではそこまではカバーしていません。コース期間中に保証しているのはKAZUHICOFFEEが提供する焙煎キットまでです。焙煎中には器具やコーヒー豆は200度以上の高温になるので、火の取り扱いについては自己責任で十分に気を付けて頂きたいと思います。万が一にも事故を起こしたり怪我をされないように、予熱中も含めて焙煎中は、けっしてその場を離れず、常に細心の注意を払って頂きたいと思います。 - 8. 今回の焙煎ロガー付き煎り上手を接続することで、使用するパソコンが壊れる可能性はありますか?
- 使用している熱センサーボードは世界中で広く使われているカナダのPhidget社の市販品です。接続も標準的なUSB接続であり、理論的にパソコン側にダメージを与える可能性はないと考えております。一方で、ロガーソフトのArtisanをインストールすることでパソコンの動作に影響を与える可能性はゼロとは言い切れませんが、少なくとも私が今までにインストールしてきた6,7台 (Win, Mac, Linux)や、周りの方でインストールした方に訊く限り、そのような問題は出ておらず、こちらも通常はまず問題はないと思います。
- いずれにせよ、万が一、今回の熱センサーボード付き煎り上手を接続したことでパソコンが不調になったとしても補償はできませんので、この点は免責事項とさせて頂くことご了承ください。
- 9. Artisanロガーをインストールするためのパソコン要件
- Artisanは多機能ゆえに比較的、重いソフトです。少しパワーのあるパソコンをご用意頂くことを推奨致します。
- OSは64ビット版が使えるものが必要です。32ビット版は古いバージョンで開発が停止しています。詳細は Artisanのサイトをご参照ください。
- ラズパイに関しては僕が動作確認しているのはRaspberry Pi 4 Model B のみで、サポートされているOSは32bitのみです。メインメモリは 2GB/4GB/8GBと試しましたが、さほど大きな差は見られず、一番安い2GBのもので十分という結論です。ラズパイを使われる方には、Artisanインストール済のOSイメージファイルを入れたSDカードを実費(1000円程度)にてご提供いたします。
- なお、パソコン接続に使用するUSBポートはType-Aです。もし、Mac PCなど、USBポートが Type-Cしかない場合は、Type-CからType-Aへの変換プラグをご用意ください。一応、ダイソーで売っていた変換プラグを使って、Windows PC(Dell製)の USB Type-C ポートで動作することまでは確認致しました。
Artisan サポート・プラットフォーム (最新V2.4.6 2022/1/31 現在)
Artisan supports the following 64bit operating systems:
- macOS 10.15 and newer
- Windows 8 and newer
- Linux glibc 2.31
最新の活動報告
もっと見るABテスト vs カッピング
2022/03/30 23:03ちゃんとした品質の生豆をハンドピックもして焙煎する限り、正直いって、かなり適当な焙煎でも普通に飲むなら結構美味しいコーヒーになります。少なくとも僕の場合は、ロガーなしで焙煎したとしても職人的勘が働いてしまい一定のルールに従った焙煎をしているのだとは思いますが、どうしようもない味のコーヒーが逆になかなか作れなくなっています。大昔に遡ると、例えばマラウィの生豆を仕入れて初めて焼いたとき、酸っぱ過ぎて飲めないコーヒーを作って、結局そのときに「巻き直し」と僕が呼んでいる再焙煎を編み出して、これにより、なんとか飲める状態にした、という記憶はあります。今も巻き直し焙煎することはありますが、飲めないからではなく別の味を作るために、特別丁寧な巻き直し焙煎をするくらいです。さて、今回お伝えしたかったことは、そう、一定の技術を身に付けてしまうと、完全に外した焙煎が出来なくなってしまうこと、そして焙煎度合いが同じであれば、プロファイルが多少違っても味の差は微妙で、優劣の判定にはかなり厳密に比べる必要があること、ということです。プロであれば通常、優劣の判定にはカッピングという手法を使うわけですが、これが曲者で、まず、浅煎り~中煎りまでのスコアシステムであること、そして実際にペーパーなどで普通に抽出したときとかなり印象が異なることがある、という問題があります。 これでは、おうち焙煎&自宅飲みのための最適な手法とは言えません。 やはり普通に抽出して比較、いわゆるABテストで判断する方が現実的だと思う次第です。 僕はコーヒースケールを4台ほど持っていますが、やはり同じ機種の方がABテストが行いやすいと思い、最近タイムモアのスケールの2台目を買い足しました。例えばロガーを使って下記のようなプロファイルで焙煎したものから、1分毎の温度を切り出してチャートを作り、デジタル温度計で同じようなプロファイルを辿ってみます。うまくやると、ちゃんと焙煎指数を一致させることまでは出来ます。そしてこれをABテストで比較してみます。今回もやってみたところ、一見同じようにに見える2つの豆ですが、これがちゃんと差があるのですね。デジタル温度計で焼いた方は酸味が尖っており、明らかに少しキツイ味わいになっているのに対して、ロガーでRoRを一定の範囲に保ちながら綺麗に温度上昇させた豆の方は優しい酸味で冷めてからもとても美味しい、という結果です。しかしデジタル温度計で焼いた方のコーヒーも、一般的に言えばかなり美味しい部類に入ると思うので、普通の人はこのレベルでも満足されるのではないかと思います。最後の10%、20%といったポテンシャルの引き出しにどこまで拘るか、ということにもなります。焙煎は自宅でやっても奥が深いです。いや、むしろ自宅焙煎の方が奥が深いかも、です。なんとすれば大半の焙煎豆屋さんは、効率優先でハンドピックもしないし、焙煎のプロファイルも同じものをどの豆にでも使ってしまったりしていると思うからです。 もっと見る
教室で使う生豆の選択
2022/03/25 13:57皆様、こんにちは。このプロジェクトも締め切りまであと6日となりました!本日、焙煎教室へご参加、ご支援してくれた方がまた1名増えて、50%まであと一息。なんとか開催にこぎ着けたい! ラストスパートです‼ 主にインスタグラムを使った拡散に努めてきて、現時点でフォロワーが1100人まで到達しました。コーヒー好きの方や関係者が大半のようですので、最後に駆け込みでターゲット達成となることを期待しています。もちろん皆さまによる積極的な拡散にも大いに期待しております(^.^)さて、教室で使う珈琲豆ですが、あちこちからサンプルを取り寄せては生豆の状態をみたり、煎り上手で少量焙煎してフレーバーやクォリティを確認しています。200g程度(煎り上手3回分)のサンプルを有償や無償で提供してくれるところは最近少し減ってしまい、そんななかで最近のお気に入りは、海の向こうコーヒーさんとユーエスフーズさんです。 生豆選びは楽しいのですが、なかなか短期間で多くを試すことは困難です。生豆についてくる説明や今までの経験や勘で選びますが、開催ギリギリまで探していきたいと思います。 もっと見る
久し振りのご支援者が現れてくれたことに感謝!!
2022/03/20 21:30今回初めてクラウドファンディングをやる側になってみて理解できたこと。それは、自分のプロジェクトを支援して頂くのがどんなに大変か、支援者が現れたときこんなに嬉しいものか、そして少しでも支援してくれる方がいることがどんなに有難いことか。これだけでも僕にとっては収穫です。既にご支援して頂いている方と支援表明してくれている方に改めて御礼申し上げます。ちなみにプロジェクト支援者が現れると、こんなメールが届きます。【CAMPFIRE】支援者が現れました!: おうちでクラフト珈琲焙煎 × 科学的アプローチで名人級スキルを6週間で獲得!少し大仰な感じもしますが、初めて見たとき、そしてしばらく支援者が増えない日々が続いてもう駄目かな、としょげていたときに、突然これが来ると、俄然元気が出ます(^^;今回は後者のパターンで、鳴かず飛ばずの2週間ほどが経過したあと、本日1日でなんと3人の支援者が現れて、とても嬉しい気持ちになった次第です。一方、活動報告ですが、珈琲豆のネット販売などしながら、相変わらず焙煎道具の実験を重ねたり、ログハウスでのリアル焙煎教室を開いたりしています。その様子はブログなどにポチポチ上げております。†バッチが小さいときの焙煎時間短縮の可能性の検証†煎り上手でノルディック・ローストにチャレンジ†金網vsセラミック網実は焙煎教室では、皆さんがどんな振り方をしてどんなプロファイルを描くかのデータ取りの目的もあるので、2.5-3.0時間で焙煎のお勉強と焙煎体験、お土産の珈琲豆まで付けて3000円~4000円と良心的なお値段でやらせて頂いております。先週来てくれた方がなかなか上手に触れず、その場では上手く説明できなかったのですが、撮っておいた写真をあとで見たら、持ち方が手のひらを上にしたような逆手になっていました(^^今日来てくれた姪っ子も最初どうしても上手に振れず、ふと思いついて「手拍子を打つようにやってごらん」とアドバイスしてみたら、直ぐにいい感じで振り出して、結局、初めてと思えないほどムラなく美味しく仕上がりでした。その様子をリール動画にしてみました。†初めての焙煎 by リオちゃん直後の試飲でも、ちゃんとイルガチェフェ・ウォッシュト特有の心地よいティーライクなフレーバーが出ていて、とても美味しいものでした。あと最近投稿した動画を2つほど。†ある朝の焙煎風景†焙煎中の攪拌について明日で締め切りまで残り10日。もう少し支援者が出てきて欲しいなぁ。 もっと見る
コメント
もっと見る