はじめに・ご挨拶

 弊社は、新潟県三条市の、合併前は下田村という名の中山間地域の真ん中にある会社です。
つい10年前ですが、今やアウトドアの代名詞とも言われるほど急成長したスノーピークさんが、弊社のすぐ裏山に本社を移転されて、業界では有名になりつつある地域です。
 広い盆地状になっておりまして、生産量は多くはありませんが非常に美味しい米の産地であります。しかしながら、面積の大半を占める広大な里山から原生林に及ぶ山地では、かつては林業や炭焼きなどが盛んに行われましたが、現代では四季折々に豊富に発生する山菜と天然キノコの採取が行われる程度の存在になっております。弊社は15年前頃から里山に産出する様々な物に着目し、その性質を活かした二次製品の開発に取り組み、産直などで販売するなど産業化する事によってお年寄りの生き甲斐創生や、地域活性化に繋げて行く事業も行っております。


このプロジェクトで実現したいこと

 この地域で採れる山菜は種類も非常に多く、大変おいしい物もありますが、採取場所が非常に奥山だったり、一定量を確保するのが難しかったり、一次加工によっては急激に風味が落ちてしまいその山菜らしさが失われてしまったりする場合があります。それらを消去して行き、採取に危険を伴わない、しかもある程度の収量が確保でき、栽培も容易なわらびに着目し、わらびの持つ繊維質や、ぬめりをつなぎに使うそばやうどんの開発を思い立ちました。

 わらびは、その場所から採る事を止めると自然に新しい芽が出なくなります。
採れば採るだけまたそこから出てきます。
4月中旬ごろから採取が始まりますが、長い時は7月中旬まで、同じ場所から多い時は12回も収穫した事がありました。
 地下茎に含まれる多くの澱粉質が発芽のエネルギーになる訳ですが、その澱粉はわらび餅の原料になったりしますし、もちろんそれを乾麺に混ぜ込む事も出来ます。しかし、その地下茎の掘り起こしとその後の抽出作業が大変でコストもかさむため、今回は地上部のさわらびを使う事とし、採取する際の労力の軽減化も考えました。
 一か所から10回も採れるとなると、この地域だけで考えてもほぼ無尽蔵という事もでき、原料の心配はなくなります。
 更に、一次加工の大切な要素である「あく抜き」は、弊社の暖房手段の「薪ストーブ」から発生する「木灰」を使う事により余計な経費が掛からないようにいたしました。
採取や加工手段を簡素化する事により、より持続可能で、付加価値が高く、しかも美味しく、地域を代表する食品になれるようブラッシュアップして行きたいと考えております。
 開発途中で、山形大学においてわらびの成分であるクロロゲン酸が抗酸化作用を持つ事が発見されたとの情報も励みになりました。


私たちの地域のご紹介

 広大な山林と河岸段丘によってできた主に水田で構成された盆地を持つ下田郷地域ではありますが、昔八十里越えと呼ばれる福島県只見町まで通じる道があるとはいえ車は通れず、行き止まりの閉そく感のある過疎地でしたが、世界的な漢学者である諸橋徹次を排出した地であり、全国的にも数少ない二万年とも言われる旧石器時代から明治の近代まで、下田郷全域に及びまんべんなく出土する遺跡群が注目されつつある等、古い歴史と文化を有する地域でもあります。

 最近、アウトドアメーカーが本社をこの地に移転し、ブームにより急激に業績を伸ばしており、地元の活力により霊峰粟ヶ岳を舞台にしたエアレースも開催され、更には、あと2年もするとかつての八十里越えが国道289号線の自動車道として開通する予定があり、数年後には北関東方面からは新潟県の玄関口として認識されようとしており、歴史と文化とアウトドアという背景を持つ魅力ある地域として変貌されようとしております。

 しかしながら、地域を代表する生産品は多くなく、米は美味いが、他には何があるの?と問われる事が多く、単なる通過点にならない様、立ち寄って買い求めてもらう魅力的な商品の開発が急務になっている事も事実であります。


資金の使い道・実施スケジュール

 この地域の紹介を含めた販路の拡大などに役立てたいと思っております。

リターンのご紹介
お試しセットの1,500円から3,000円~10,000円の、バラエティーセットまでご用意いたします。 

 わらびを練り込んだ麺は、美味しい上にのど越しが良く、どの地域でも作る事は可能だと思います。
 私たちの地域だけでなく、色んなわらび麺が全国に広まってくれて、地域の活性化の一助になれば嬉しい事だと考えております。
 応援をよろしくお願い致します。



<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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