【目次】

1. はじめに・挨拶
2. 活動物語
    (1) 丹波篠山PJに参加したきっかけ
    (2) PJに参加してみて(農家さんと話してみて)
    (3) チーム再編成 
    (4) 毎週ミーティング大変
    (5) 実際に農家を訪れてみて
    (6) 試作品が出来たとき、嬉しい!(和菓子屋と試作品)
    (7) 上海とサンフランシスコでチャレンジ

3. プロジェクトを通して 
4. 今後成し遂げたい事
5. プロジェクトの協力者
    (1) アグリヘルシーファーム
    (2) 梅角堂

6. 資金の使い道
7. リターンについて
8. 実施スケジュール予定
9. 最後に


1. はじめに・ご挨拶

はじめまして!
私たちは関西の大学生5人です。

2名が大阪大学(工学研究科)、2名が兵庫県立大学(環境人間学部)、1名が神戸学院大学(現代社会学部)に通っています。

廃棄されてしまう幻の黒枝豆を活用して作った黒枝豆ようかんにより、和菓子文化を世界に発信したいと考えチームを組みました。


2. 活動物語

(1) 丹波篠山プロジェクトに参加したきっかけ

2023年3月初旬、兵庫県が主導する、ひょうごTECHイノベーションプロジェクトの一環として、EXest社(東京都港区)と丹波篠山市が実施する、”規格外品を活用した商品開発をし、世界での販売を目指すイベント”が開催されました。その題材が、兵庫県丹波篠山市の特産「黒枝豆」。純粋に商品開発に興味があったり、SDGsに関心があり規格外品の活用に惹かれたりした9つの大学の学生が集まりました。丹波篠山に馴染みのある学生もいれば、兵庫県外から丹波篠山市に初めて訪れた学生もおり、それぞれの想いをもって参加を決めました。


(2) PJに参加してみて(農家さんと話してみて)

丹波篠山黒枝豆は300年以上の歴史があり、収穫時期が短く、日本農業遺産にも認定されているすごい枝豆ということを知りました。また、その味から”幻の黒枝豆”と呼ばれているとのこと。そんなブランド価値が高い黒枝豆だからこそ、厳しい品質管理によって味や粒は規格を満たしていても、外見が一定の基準に満たないために廃棄される黒枝豆が大量に出ていることも学びました。さらに、収穫時期である10月は、短期間かつ少人数で大量の黒枝豆を収穫、仕分け、出荷する必要があり、規格外品の再利用に手が回らず、1日の収穫量の2割である約200キロが廃棄されてしまうという現状を知り、なんとかしたいと感じました。

▲10月の収穫時期に1日で廃棄される黒枝豆

実際に試食をすると規格外品でも黒枝豆のおいしさは変わらず、自然な甘味とその食感に感動しました。また、「黒枝豆の中身の味と品質に一番自信がある」という農家さんの気持ちを知り、丹波篠山の黒枝豆を活かした商品で、その魅力を伝えたいという気持ちが生まれました。

様々な新商品アイデアを考案する中で実際に農家さんの意見を聞きながら、どうしたら農家さんの熱意をそのままに、味にもこだわった商品ができるのか、試行錯誤の連続でした。また、当初のゴールとして、サンフランシスコ等での展開もあるということで、世界に通用する商品でなければならないと、出身も年齢も大学も興味のある分野も異なる初対面の学生同士で意見をぶつけ合いました。

さまざまなアイデアが出る中、私たちがたどり着いたのは"黒枝豆ようかん"。

黒枝豆本来の美味しさと、収穫時期により変化する味わいと見た目の違いを活かせると考えました。


(3) チーム再編成  

本プロジェクトのメンバー5人のうち2人は別のチームで活動していました。ようかんとは別の商品を考えていましたが、黒枝豆ようかんのアイデアを聞き、黒枝豆の収穫時期の違いを生かしたデザインや黒枝豆本来の大きさ・食感・おいしさをそのまま体感できるように考えられているところにとても魅力を感じ、純粋にこんな商品を食べてみたい、一緒に実現したいと強く思い、このチームに参加することを決めました。


(4) 毎週ミーティング大変

本格的に商品化に向けて動き出してからは、メンバーで毎週ミーティングを行いました。黒枝豆ようかんの試作品を作ってもらえる企業を探して連絡をとったり、プロモーションについて考えたり、パッケージなどのデザインを再検討したりなど、様々なことについてメンバー同士で意見を出して話し合いを重ねました。

商品開発は初めての経験で分からないことだらけ。中でも黒枝豆ようかんの売り出し方やターゲットなどについては意見が分かれたり、話し合っているうちにゴールが分からなくなってしまい、話し合いが進まないこともありました。しかし、中国での展示会やサンフランシスコでの試作会の話もあり、自分たちの今目指すべき目標が明確になったことでモチベーションが上がり、再び活発に話し合うことができるようになりました。農家さんや和菓子屋さんなど多くの人たちの助けもあり、自分たちの考えたようかんを形にすることができたときはとても嬉しかったです!


(5) 実際に農家を訪れてみて 

私たちは黒枝豆の理解を深めるために実際に農家さんを訪れ、種まきを体験しました。セルトレー(下の写真)に種を入れ、ビニールハウスに収納するところまでを行いました。体験したのはその一部だけでしたが、黒枝豆への愛着が生まれ、このプロジェクトをなんとしても成功させたいという思いが募りました。

その後の流れとしては、ビニールハウスで温度管理をしながら育成を行います。私たちはこの一連の流れを少ししか体験していませんが、農家さんは何回も行います。この作業の妥協は許されず生産者の想いが詰まった黒枝豆はたとえ廃棄されるものであっても価値のあるものだと思います。そこでこの商品開発を通して廃棄される黒枝豆が活躍する機会を作り、黒枝豆の美味しさを伝えていきたいと思いました。


(6) 試作品が出来たとき、嬉しい!(和菓子屋と試作品)

黒枝豆ようかんの試作品は丹波篠山市にある、創業110年を誇る老舗店「梅角堂」と連携して制作しました。当初私たちがイメージしていたようかんの形になっており、黒枝豆の大きさや歯応えを視覚や咀嚼によって味わうことができます。黒豆ようかんは市場に流通していますが、黒枝豆を使ったようかんは初の試みであるともお伺いしました。ようかんの試作品が完成して食べてみた時は嬉しかったですが、ここで満足するのではなく、中国、サンフランシスコ、丹波篠山市を中心とした国内での流通を目指し、これからも活動していきます。


(7) 上海とサンフランシスコでチャレンジ

さっそく試作品を試す機会が到来!
7月13日に中国・上海で試食会が開催されることになりました。サンフランシスコでの販売を前に、海外でのようかんの反応を調査してきます!
反応が良ければ、アメリカだけでなく、中国での展開も見据えて活動したいと考えています。

そして本命のサンフランシスコ!
私たちが試行錯誤したようかんを販売します!

ふと参加した丹波篠山市でのイベントからサンフランシスコを目指し、熱意を持って取り組んだ結果、スピード感を持って商品開発ができました。協力していただいた和菓子屋さん・農家さんの想いも背負って販売会に行ってきます!

そして、今回のプロジェクトを他地域でも展開し、日本全国の一次産業のお手伝いをしたいと考えています。


3. プロジェクトを通して

普段の大学生活では経験することができない、他大学・他学年の学生と協力したプロジェクトは非常にやりがいのある貴重な経験です。

新型コロナウイルスの影響で、イベントの中止や行動制限など、何かしたくてもできない状況が続いていました。そんな中で集まった3大学5人のメンバーだからこそ、本気で社会課題の解決に取り組むことができました。

プロジェクトを進める上で、和菓子屋さんや農家さん、丹波篠山市職員の方々と交流できたことも大きな経験です。

これらの経験を通して、大きな自己成長につなげることができました。


4. 今後成し遂げたい事 

今回、兵庫県丹波篠山市の”丹波篠山黒枝豆”の規格外品を使用して、「黒枝豆ようかん」を作成しました。今後は、今回のクラウドファンディングを成功させ、黒枝豆ようかんの量産と他地域での展開を目指していきます。

クラウドファンディングの資金を用いた”量産”ができれば、国内および世界での販売はEXest社や梅角堂さんの繋がりにより実現できます!

さらに今回を皮切りに、このようなプロジェクトが全国で繰り返し開催されることで、全国各地で「規格外品を使用した商品開発を行う」学生の本気コミュニティが形成されます。廃棄される生産物を活用した新商品開発と国内および世界での販売を目指した活動が全国で行われることは、日本の一次産業構造を変える第一歩となる取り組みになると考えます!

興味のある学生とぜひ一緒に盛り上げていければと考えています。


5. プロジェクトの協力者

(1) 黒枝豆を提供してくれるアグリヘルシーファームさん

アグリヘルシーファームは、戦後から丹波茶の生産・加工および稲作を家業として営む農家さんが設立した株式会社です。「土を造り食を作り未来を創る」という理念のもと、兵庫県丹波篠山市にて85haもの広大な土地を活用し、水稲や黒豆大豆、小豆、栗、早生枝豆、野菜などを生産しています。中でも、黒枝豆の生産量は日本で最も多く、”幻の黒枝豆の流通源”といっても過言ではありません。美しい自然の中でしか生まれない丹波篠山でしか作れない農作物を自分たちの手で造っていくことにこだわりを持ち、丹波篠山の魅力と美味しさを伝えたいという思いを胸に、日本全国に美味しい農作物を届けています。

▲アグリヘルシーファームにて(6月11日撮影)
中央左がアグリヘルシーファーム代表の原さん、中央右が矢澤さん


(2) 黒枝豆ようかんを作ってくれる梅角堂さん

梅角堂は今年で創業114年目(明治42年創業)を迎える老舗和菓子屋さんで、「丹波黒大豆」を日本で初めて和菓子に加工したことでも知られています。このときに作られた甘納豆は、現在でも梅角堂で販売されている人気商品です。また、「和菓子屋さんが作る洋菓子」をコンセプトに黒大豆等を使った「ささやまタルト」を始め、丹波栗もなか、栗饅頭、黒豆や栗の特徴を生かしたようかんを製造販売しています。

▲梅角堂HPより

丹波篠山の食材に思い入れがある梅角堂さんであれば、黒枝豆をおいしく加工していただけると考え、黒枝豆ようかんの製造をお願いしました。黒枝豆を使用したようかんの試作は、梅角堂さんにとっても初の試みでしたが、とても美味しく作っていただきました!

▲年季の入った看板が印象的だった梅角堂さんの外観(6月11日撮影)
中央が今回試作を行ってくれた次期店主の松村舞さん


6. 資金の使い道

クラウドファンディングによって集まった資金は、以下の用途に使用させていただきます。

なお現段階で、黒枝豆ようかんの試作は完成しているため、今回集める資金はアメリカ・カリフォルニア州にようかんを持っていき、販売するために使用したいと考えています。

・農家さんからの黒枝豆の仕入れ費用:約10万円
・アメリカに持っていく黒枝豆ようかんの量産費用:約24万円
・クラウドファンディングリターンの黒枝豆ようかんの量産費用:約9万円
・海外食文化の実態調査:約20万円
・リターンの準備料:約10万円(リターンに使用する梅角堂の商品など)
・リターンの送料:約10万円
・CAMPFIREの手数料(金額の17%):約17万円


7. リターンについて

①お気持ち(お礼のメールをお送りします):1,000円
②お気持ち(お礼のメールをお送りします):3,000円
③手書きのお礼メッセージ:5,000円
④黒枝豆ようかん1本:3,000円
⑤黒枝豆ようかん2本(うち1本は贈答用):5,000円
⑦黒枝豆ようかんと黒豆ようかんのセット:5,000円
⑧黒枝豆ようかん1本+梅角堂の商品詰め合わせ:7,000円
⑨【学生向け】黒枝豆ようかん1本+zoomで学生の体験談が聞ける:4,000円
⑩【学生向け】黒枝豆ようかん1本+zoomでExest社の話が聞ける:4,000円
⑪【学生向け】黒枝豆ようかん1本+次回開発プロジェクトの参加権利:5,000円 ※50口限定
⑫【学生向け】次回開発プロジェクトの参加権利:2,500円 ※⑪と合わせて50口
⑬黒枝豆ようかん5本+梅角堂の商品詰め合わせ(大):30,000円
⑭あなたの商品を黒枝豆ようかんとともにアメリカに持っていき、調査します(報告書送付):200,000円 ※先着5口
⑮丹波篠山黒枝豆の収穫体験(1人)」:3000円
⑯丹波篠山黒枝豆の収穫体験(2人)」:5000円
⑰丹波篠山黒枝豆の収穫体験(3人)」:7000円
⑱丹波篠山黒枝豆の収穫体験(4人)」:8500円
⑲丹波篠山黒枝豆の収穫体験(家族(大人2人まで、中学生までの子供3人まで))」:8000円


8. 実施スケジュール予定

■2023年7月13日 中国・上海で黒枝豆ようかんの試食会・展示会(結果はCAMPFIREで報告させていただきます)

■2023年7月31日 クラウドファンディング終了

■2023年8月1日 黒枝豆ようかん生産開始

■2023年8月23日 アメリカ・サンフランシスコ州での黒枝豆ようかん販売会

■2023年9月15日 支援者様にリターン発送予定


11. 最後に

それぞれの想い 

学生の想い「丹波篠山の黒枝豆のおいしさを”黒枝豆のようかん”として世界にも届けたい」

初めて新商品開発という経験をさせてもらい、最初は不安も多くありました。しかし、実際に丹波篠山の農家さんにお話を聞いたり、種まき体験をさせてもらい、地域との関わりを感じながら話し合いを進めることに楽しさや、やりがいも感じるようになりました。

試作品を作っていただいた梅角堂さんとはリモートでの打ち合わせを重ね、新商品開発を行いました。まさか自分たちの案が実現するなんて、信じられない気持ちと喜びでいっぱいでした。

この黒枝豆ようかんはメンバー全員が自信をもっておいしいといえる商品です。最終的には、丹波篠山の新名物として黒枝豆ようかんを日本と世界のたくさんの人に食べてもらいたいと考えています。そのために、まずは8月下旬にアメリカ・サンフランシスコ州で行われる販売会を成功させたいです!


アグリヘルシーファーム代表の原さんの想い「食べれるのに使い道がない規格外の黒枝豆を使って新しい価値を生み出したい」

毎年、黒枝豆の収穫時期に大量の廃棄がでるものの、規格外品を使った商品開発まで手が回りませんでしたがしっかりとした形のなって販売できるのは嬉しく思います。この黒枝豆ようかんは、黒枝豆の味がようかんに負けることなく感じられ、黒枝豆のそのもののおいしさも感じることができると思います。海外で販売するということですが豆は高級品として見られ食べることは少ないかもしれません。しかしようかんを食べることによって日本ならではの手間をかけた黒枝豆を知り見方を変えていってほしいと考えておりそのためたくさんの人に手に取ってもらえると嬉しいです。


梅角堂の松村舞さんの想い「たくさんの方に黒枝豆とお菓子のおいしさを届けたい」

黒豆を使ったようかんについては販売していましたが、黒枝豆を使ったようかんの製造は今回が初めてで不安がありました。ですが枝豆のフレッシュさとようかんの甘みがうまくマッチした商品が出来上がり今後何十年たってもおいしいよね言ってもらえれば誇りに思います。また海外にも販売したいという想いがあったので今回を機にたくさんの人に黒枝豆が使われた和菓子はおいしいと知ってもらいたいです。


<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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