▶ロシア国際演劇祭「黄金の門にて」に招聘されての上陸!

ロシアは世界一とも評される演劇大国です。ハリウッドの映画産業も、ロシア演劇の技術と芸術を受け継いで発展したものと言われています。そのロシアにおいて最大の演劇組織である「 ロシア演劇人同盟」の推薦を受け、私たちが舞台化した「 idiot〜ドストエフスキー白痴より〜」が国際演劇祭「黄金の門にて」に公式招聘されました。 ロシアの古都ウラジーミルでの演劇祭参加に併せて、首都モスクワで舞台「古事記」を上演することが私たちの今回のプロジェクトの全貌です。

 

※舞台「古事記」を上演するモスクワ国際音楽会館

 

▶なんのためにロシアで「古事記」を上演するのか?

本舞台の演出家、ロシアの功労芸術家の称号を持つレオニード・アニシモフ氏はこう語ります。

「日本という国が持つ文化、日本人という民族が持つ資質がいつか世界を変えることになる」。

ロシアで既に高名であった演出家が日本で劇団を立ち上げ、12年に渡って舞台を創り続けている理由はそこにあります。これまでも宮沢賢治「銀河鉄道の夜」や、近松門左衛門「曾根崎心中」など日本の古典文学を舞台化してきましたが、その到達点の一つが日本最古の書物である「古事記」の舞台化、海外公演なのです。

 2014年に初演を観て下さった作家の田口ランディさんは、「今夜、わたしが体験したのは、神の顔の前に座るという神秘」「神々の顏によって荘厳される体験はとても希有なものだ」とご感想をブログに書いて下さりました。
【田口ランディofficial blog】http://runday.exblog.jp/22741312/

 


▶なぜ「古事記」が世界を変えるのか?

古事記に描かれている「天岩戸開き」の物語をご存知でしょうか?天上世界での惨状に絶望した天照大御神は、天の岩屋戸の洞窟に隠れてしまいます。そのためこの世界は暗黒に閉ざされ、様々な災いが次から次へと起こりました。途方に暮れた八百万の神々は寄り集まって相談し、一つの決断を下します。

「祭りをしよう!祈り、祭り、天照大御神を呼び戻そう!」

神々は洞窟の前に神鏡や勾玉を飾り、美しい祝詞(のりと)を奏上しました。そしてそのクライマックス、芸術の神、天宇受売命(アメノウズメノミコト)は舞台上で神懸かりのトランス状態になって乳房を露わにして踊り狂います。その躍動するさまを見た八百万の神々は思わず笑い、歓喜の声を上げ、つられてそれぞれに踊り始めます。

「世の中は暗く嘆きに満ちているはずなのに、どうして外はこのように楽しげに笑い踊っているのだろう?」

不思議に思った天照大御神は思わず岩屋戸を開け外に現れ、そしてこの世界に再び光と希望が戻ったのです。

この物語を現代社会のメタファーとして私たちはとらえています。戦争や飢餓、環境問題など様々な国際問題が解決の糸口すら見えない状況の中、日本古来の叡智を込めた舞台芸術によって、その突破口を開けると私たちは信じています。

 

▶東西文化の融合となる新しい芸術表現を模索

2014年、儀式劇としての日本神話「古事記」舞台化を経て、2016年6月にはギリシャ悲劇「アンティゴネー」「メディア」2本を東京の能楽堂で上演。レオニード・アニシモフ氏は10年以上にわたる日本での演出活動の中で、改めて日本の伝統的な文化・精神性に強い共感を覚え、能楽師、狂言師、パントマイマーや文学者など多くの方々の協力を得ながら、 東西の精神の融合となる新しい舞台様式を模索しています。

また、日本の“美”の究極的な表現として「源氏物語」の舞台化の準備を進めています。そして「古事記」 については奉納公演として、日本全国の神社仏閣や劇場など30カ所で上演する計画もしています。

※NHKBS1で「能楽堂ギリシャ悲劇」が紹介されました。
(1:30~、3:20~にアニシモフ監督の稽古風景、コメントが見られます)

 

 

 

▶私たちの芸術監督レオニード・アニシモフについて

東京ノーヴイ・レパートリーシアター芸術監督
演出家、ロシア功労芸術家、芸術学教授
東京インターナショナル・スタニスラフスキー・アカデミー校長
1993年、モスクワ芸術座公演「どん底で」で大成功をおさめ、その演出に対しロシア功労芸術家の称号を与えられる。同年、日本に招聘され「夢、クレムリンであなたと」 の共同演出で、文化庁芸術祭優秀賞受賞。日本、ロシア、アメリカなど国際的に演劇活動を展開している。

 


▶これまでの活動

2004年、レオニード・アニシモフ氏を芸術監督として、東京ノーヴイ・レパートリーシアターを結成。同年より、国内初のヨーロッパ式レパートリーシステムで、同じ作品を長期間に渡って繰り返し上演するシーズン制の公演を開始。

2004~2006年の画像↑に表示されている作品上演に加え、
2007年 宮沢賢治作「銀河鉄道の夜」
2008年 シェイクスピア作「ハムレット」
2011年 ドストエフスキー作「idiot〜白痴より〜」
2012年 ブレヒト作「コーカサスの白墨の輪」
2014年 ベケット作「ゴドーを待ちながら」
2016年 ギリシャ悲劇「アンティゴネー」「メディア」
などを舞台化、上演。

また2015年、長年の活動実績と運営の適正さを評価され、東京都より「認定NPO法人」として認可を受けました。※認定NPO法人は、現在、全国50,870団体の内、約2%の 955団体しか認められていません。

 

▶資金の使い道

モスクワでの劇場使用料、渡航費etc   \1,000,000-

国際演劇祭での上演は公式招聘であるため、滞在費、劇場使用料などは全てロシア側の負担なのですが、モスクワでの「古事記」は自主上演であるため、劇場使用料含め様々な費用が発生します。本プロジェクトにおいては合計600万円ほどの費用のうち100万円の資金を募ります。応援して頂けることにより、さらなる海外公演や新たな挑戦が可能になります。是非ご協力ください!

 

▶リターンについて

<3,000円>
・ロシア公演の活動レポート。
・劇団HPにお名前を掲載(匿名可)。

 

<5,000円>
・過去上演4作品のショートVer.DVD(「銀河鉄道の夜」「曾根崎心中」「ハムレット」「どん底で」)

・ロシア公演の活動レポート。
・劇団HPにお名前を掲載(匿名可)。

 

<10,000円>
・レオニード・アニシモフ著「スタニスラフスキーへの道」(2016年出版)。※本人のメッセージとサイン入り


・過去上演4作品のショートVer.DVD(「銀河鉄道の夜」「曾根崎心中」「ハムレット」「どん底で」)
・ロシア公演の活動レポート。
・劇団HPにお名前を掲載(匿名可)。

 

<10,000円>
・帰国後の凱旋公演「idiot~ドストエフスキー「白痴」より~」(10/5 18時@渋谷さくらホール)にご招待。
【公演HP】http://www.tokyo-novyi.com/japanese/pg419.html

・過去上演4作品のショートVer.DVD(「銀河鉄道の夜」「曾根崎心中」「ハムレット」「どん底で」)
・ロシア公演の活動レポート。
・劇団HPにお名前を掲載(匿名可)。

 

<10,000円>
・ロシア公演記念オリジナルTシャツ。(サイズ:S/M/L)※写真はイメージ画像です。

・過去上演4作品のショートVer.DVD(「銀河鉄道の夜」「曾根崎心中」「ハムレット」「どん底で」)
・ロシア公演の活動レポート。
・劇団HPにお名前を掲載(匿名可)。

 

<10,000円>

・舞台「古事記」の上演台本の元となった、鎌田東ニ著「超訳古事記」。※著者のサイン入り

・過去上演4作品のショートVer.DVD(「銀河鉄道の夜」「曾根崎心中」「ハムレット」「どん底で」)
・ロシア公演の活動レポート。
・劇団HPにお名前を掲載(匿名可)。

 

<30,000円>
・ロシア公演とその道中を記録したドキュメンタリー映像DVDのご送付と、上映会へのご招待(下北沢劇場にて11~12月頃予定※開催日時にご都合の合う方のみ参加頂けます)※DVDエンドロールに支援者のお名前を掲載致します。

・レオニード・アニシモフ著「スタニスラフスキーへの道」(2016年出版)。※本人のメッセージとサイン入り
・ロシア公演記念オリジナルTシャツ。(サイズ:S/M/L)
・過去上演4作品のショートVer.DVD(「銀河鉄道の夜」「曾根崎心中」「ハムレット」「どん底で」)
・ロシア公演の活動レポート。
・劇団HPにお名前を掲載(匿名可)。

 

<50,000円>
・芸術監督レオニード・アニシモフ氏の直筆のお礼状。

・ロシア公演とその道中を記録したドキュメンタリー映像DVDのご送付と、上映会へのご招待(下北沢劇場にて11~12月頃予定※開催日時にご都合の合う方のみ参加頂けます)※DVDエンドロールに支援者のお名前を掲載致します。
・レオニード・アニシモフ著「スタニスラフスキーへの道」(2016年出版)。※本人のメッセージとサイン入り
・ロシア公演記念オリジナルTシャツ。(サイズ:S/M/L)
・過去上演4作品のショートVer.DVD(「銀河鉄道の夜」「曾根崎心中」「ハムレット」「どん底で」)
・ロシア公演の活動レポート。
・劇団HPにお名前を掲載(匿名可)。

 

 以上、最後までお読み頂きありがとうございました!
ご支援ご協力の程よろしくお願い致します!

東京ノーヴイ・レパートリーシアター
担当:藤井 宏次

 

 

 

 

  • 2016/10/03 12:46

    クラウドファンディング最終日!そして明後日5日は渋谷にて凱旋公演を行います。古事記とは別演目、ロシアで演劇祭に出典したドストエフスキー作「idiot〜白痴より〜」を上演致します。 ドストエフスキーが「もっとも美しい人を描きたかった」という思いで書き上げた長編小説を舞台化した作品です。是非劇場...

  • 2016/09/29 22:22

    モスクワで舞台「古事記」を上演してきました。ロシアでモスクワ芸術座のプロデューサーを務めていた方が奔走して下さっての自主公演でしたが、なんと満員御礼! ロシア人にとっては全く未知の「古事記」という作品に何百人もの観客が押し寄せることに、プロデューサーの方も驚いてらっしゃいました。 公演前に...

  • 2016/09/24 09:25

    21日、ロシア国際演劇祭「黄金の門にて」参加作品として、ドストエフスキー「白痴」を上演してきました。 演劇祭のため、劇場の歌手によるオペラ歌唱と共に幕開けという演出があり、ドストエフスキーの雰囲気とやや異なるため、急遽10分間クラシック音楽をかけながら「白痴」に関してのロシア語のモノローグを...

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