●前段:サマーキャンプにかける想いについてはこちら
●中段:Hくんが見せてくれたサマーキャンプの価値についてはこちら
そんな新たな社会関係を手に入れたHくんにとって、最も良かったなと思うことは、彼のまわりで「高校受験」の話題が出てくるようになったことです。
Hくんにとって高校受験、進路についてはあまり自分ごととして捉えられていない様子でした。学校に通えていれば自然とそういった話も出てくるし、先生からも声をかけられたりで、「考えたくない」という子はいても、話が出てこないという子はそう多くありません。
「友達ができた」という支援的価値
周りと話す機会が増えたことは、彼が手に入れられる情報が増えることに直結します。それは“支援”の視点からみても良質な変化のひとつです。
Hくんは、「中学2年生」という年代の子の話題をキャッチできるようになりました。それは、彼くらいの年齢の子が今、知っておくべきこと、考えるべきことにアンテナが張り巡らせていきます。
週に1,2度、それも数時間しか会えない私たちだけでは起こせない、彼が自ら情報を取り、社会の関わりの中で自己決定をしていくために必要なことが整ったのです。その結果、これまで、ほとんど出てこなかった受験について、進路について当然のように私たちに語るようになりました。
さまざまな家庭環境で育つ子どもたちですが、キャンプを通じて培った絆が、将来のイマジネーションを喚起させ、自立に近づく一歩を作り出します。
Hくんを挙げてお話しましたが、似たような事例がたくさん見てきました。
サマーキャンプ自体は非日常のこと。しかし、その非日常が彼らの「あたりまえ」を創出しています。今年もこういったイベントを実施できるよう、ご支援・ご協力のほどお願い申し上げます。
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クラウドファンディング挑戦中です!
ご支援・ご協力のほどお願いい申し上げます。