2月からテスト印刷を繰り返し、展示会が2か月に迫った先月中旬に本番用のプリントを制作しました。8枚に分割プリントしたものを並べられる場所がないので、自宅の玄関に吊るしてみました。360度パノラマです: http://hanafusa.info/docs/Iheren/MyHomeExhibition4.html プリントの出来栄えはテストを重ねてきたこともあり、ほぼ満足できるものです。マットタイプの合成紙を使ったのですが、この紙はなぜか岩が赤っぽい色になってしまうので、その修正に苦労しました。発色は光沢合成紙が良かったのですが、天井の照明を映しこむため使えません。最終的には、マットの方が砂岩の風合いが良く出て満足しています。 写真としての出来栄えは良いのですが、大きな問題があります。吊るすと印刷面が膨らむのです。2月にテストでプリントしたものは、まったく膨らみはありません。現在の湿気と気温のせいでしょうか。上と下はホルダーで真っ直ぐになっているので、中央部が3-4cm程度膨らみます。その結果、正面から見ると中央部がくびれます。ちょうど凹レンズのようにくびれますので、2枚並べると間に凸レンズのような隙間ができます。 このままでは問題です。現在、いくつか考えた対策を実験中です。結果が出た段階で報告します。効果的な対策案を思いついた方は是非ご連絡ください。
京都会場のレイアウトに問題があるため、京都文博にお願いして非常口表示灯を一時的に取り外すことを認めていただき、奥の壁に模写を展示することが可能となりました。(もちろん安全上は問題ありません): http://hanafusa.info/docs/Iheren/KyotoLayoutRev3.pdf 実写写真と90度で隣り合わせるようにしたかったのですが、防火スクリーン用の設備があるため、3.8mずらす必要があるのは仕方ありません。これで、壁画見学の順路は次のようになります: ① 壁画に至る道中を楽しむ ② 摸写で壁画全体と細部を理解する ③ 実写を鑑賞 (場合によっては模写との間を行き来する)
東京での開催が一か月半後に迫ってきたので、両会場の展示レイアウトを考えてみました。レイアウト図面はこちらです: http://hanafusa.info/docs/Iheren/LayoutRev1.pdf AutoCADで図面が引けるようになって、こんな時に便利です。アルジェリアの高速道路建設の通訳をしていたとき、暇な時間に覚えました。現地ではテニスコートやBBQガーデンの設計に役立ちました。 正確な図面を引こうと思うと、会場の細かいところまで調査します。漫然と見た時には気が付かなかった問題点が浮かび上がってきます。また、正確なレイアウト図面を作っておくことで、搬入作業が大幅に短縮できるのではないかとも思っています。 さて、展示レイアウトですが、東京のタイムドーム明石は狭いので壁画実写と模写は真ん中で90度曲がります。しかし、実写と模写が並ぶため、行きつ戻りつしながら観ていただけます。ストーリー展開も分かり易く、狭さのハンデはありますが、良いレイアウトと感じています。 一方京都文博は、スペースが2倍以上で、8.4mの壁画をひとつの壁面に展示することができます。そこで、90度に隣り合う壁面に模写と実写を展示する考えだったのですが、非常口の表示灯などがあってできません。結局11mの空間を挟んで対面に展示せざるを得ません。これだけ離れてしまうと「行きつ戻りつ」しながら鑑賞していただくことは難しいかなと感じています。イントロ(風景写真など)がないまま唐突に模写からスタートするのもストーリー展開に難があります。これをどのように克服するか考えなければなりません。