復元「石切丸」の河内國平 刀匠の鍛錬の様子(その2)を公開いたします。募集期間も残り4日間(5月15日まで)となりました。刀剣奉納プロジェクトページはこちら https://camp-fire.jp/projects/view/119435
復元「石切丸」の河内國平 刀匠の鍛錬の様子(その1)を公開いたします。募集期間も残り5日間(5月15日まで)となりました。刀剣奉納プロジェクトページはこちら https://camp-fire.jp/projects/view/119435
新元号「令和」元年、新たな時代が幕を開けました。令和は国書である「万葉集」を出典として選ばれた、歴史上始めての元号です。『万葉集』巻五の八一五~八五二、大伴旅人老の邸宅で開かれたお正月の「梅の花見の宴」。その宴の席で詠まれた梅の花関連の歌が32首ございます。「令和」はその序文を出典として選ばれましたが、この序文の最後には、「このような言葉を失うほど魂を揺さぶるような情景の中で、もし今筆をとって和歌を詠まなければ、どうしてこの奇跡を伝えることができるであろうか。」として和歌を詠んだと記されています。その彼らの思いが千三百年の時を隔てて、新たな元号の出典となりましたことに改めて日本の素晴らしさを実感致しました。また序文の中には「古と今とそれ何ぞ異ならむ」とあり、感銘を受けた情景を記録することの大切さは言うまでもなく、「美」の前では昔も今も変わらないというところが非常に面白いのです。もちろん当時はデジカメもスマートフォンもなかった時代。そのような中であっても和歌を通じて奇跡の瞬間を人々に伝え残してゆきたいという情熱と活力、そして平和的かつ非常に文化的であり、大変素晴らしい元号に定まったと思います。平安時代に作刀された「太刀 石切丸」が今も我々の眼前にあって、我々が受ける感銘はおそらく平安時代も今も変わらないでしょう。そしてまた、この素晴らしい太刀を後世に繋げてゆきたいという情熱は梅の花見の宴の時と同じく、多くの名もなき先人たちの情熱によって大切に受け継がれ、時間を超えて、今私たちは眼前にその麗しい刀身を拝することが出来ます。「令和」という新時代を迎え、万葉の昔に生きている歌人と我々には何の違いもないことに改めて感動を覚えると共に、同じように千年先まで残るものを皆様と共に作り上げたいという思いを新たにしました。御支援いただいた方も【5,000名】を超え、感謝申し上げます。残り【13日間】となりましたが、多くの方と共に本事業を進めてまいりたいと思います。何卒、今後ともご厚志を賜りますよう謹んでお願い申し上げます。令和元年五月吉日 石切劔箭神社 百七代宮司 木積康弘
当社の復元 石切丸奉納プロジェクトにご支援をいただきまして御礼申し上げます。この度、改元を記念し、宝物館を下記の日程で公開いたします。また、本公開に伴いまして、刀剣奉納プロジェクトにご賛同いただいております「刀剣乱舞-ONLINE-」刀剣男士 石切丸の等身大パネルも展示をさせていただきます。◆春季大祭一般公開4月15日(月)~4月16日(火) 9時~16時◆特別公開4月17日(水)~5月15日(水) 9時~16時【ご注意内容】◎石切丸・小狐丸・小烏丸は全日程展示されます。◎「刀剣乱舞-ONLINE-」刀剣男士 石切丸の等身大パネルの展示は、4月15日のみ大祭のため午後3時からの掲出となります。◎4月19日・4月24日・5月9日は休館日とさせていただきます。◎宝物館内での撮影等はご遠慮頂いております。予めご了承ください。※画像は、上段:小狐丸・中段:小烏丸写し・下段:石切丸。
この度、復元石切丸「刀剣奉納」プロジェクトに多大なご支援をいただきまして御礼申し上げます。当社には古くは西暦500年から近代までの宝物があり、古い時代の宝物の中で、「太刀 石切丸」ほど健全な状態で残存している文化財はなく、世の中からみても稀にみる貴重なものであります。石切丸の銘「有成」の刀は稀有な存在です。当社には、有成という刀匠、そして、その刀剣を多くの方に知っていただき、伝えていく役割がございます。奉納をすると神様の佩刀となりますので、二度と世に出すことができません。さらに「太刀 石切丸」は、重要美術品に認定されていることもあり、奉納せず皆様とともにありつづけます。今回、改元を奉祝し、神前に奉納し佩刀とするため、有成の刀を河内刀匠の技量により平安時代当時の姿に限りなく近づけた石切丸を復元し作刀いたします。奉納刀の作刀にあたりまして、刀身のみならず拵え(こしらえ)や鍔(つば)も用意し、本殿内陣に奉納をさせていただく予定としております。クラウドファンディングの目標金額は達成しておりますが、奉納刀の作刀にはトータル 約3,000万円ほどの費用の捻出が必要です。全国の皆様からのご支援金は奉納刀の作刀費用に使用をさせていただきます。またその他、ご支援金から返礼品の制作費や送料等に ついてもまかなう必要がございます。その上で、余剰金が出た場合につきましては、当社所蔵の刀剣の修繕や維持・管理に使わせていただきます。全国の皆様と一緒に奉納を行い、文化財を後世につないでいくとともに、新しい歴史を作ってまいりたいと思います。石切劔箭神社 107 代 宮司 木積 康弘