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[コンコント×木地師 辻新太郎]伝統工芸でつくり手の想いを伝える汁椀プロジェクト

現在の支援総額

370,000

123%

目標金額は300,000円

支援者数

49

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2014/10/07に募集を開始し、 49人の支援により 370,000円の資金を集め、 2014/11/13に募集を終了しました

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[コンコント×木地師 辻新太郎]伝統工芸でつくり手の想いを伝える汁椀プロジェクト

現在の支援総額

370,000

123%達成

終了

目標金額300,000

支援者数49

このプロジェクトは、2014/10/07に募集を開始し、 49人の支援により 370,000円の資金を集め、 2014/11/13に募集を終了しました

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〜前回のつづき〜 草木を避けながら車がある場所に戻り、来た道を降りて行きました。 そして、しばらく別の山道を車で登っていくと景色が開けてきました。 「おーここなら菅谷(すがたに)がよく見えるわ!」 ようやく菅谷の町がよく眺められる場所にたどり着くことができました。 写真を何枚か撮って車に戻ると、辻さんが、 「山の上の方まで行ってみるか」 ドライブに来たみたいになってきたと思いつつも、せっかくなので 「行きましょう!」 さらに山道を登っていくと展望台がある場所にたどり着きました。 車を降りて、展望台に上がって行きました。 「見晴らしいいやろ」 と辻さん。 石川県と福井県の県境の山の上にある展望台なので、石川県と福井県を同時に一望することができました。 「あそこはなになにで・・・」と詳しく説明してくる辻さん。 辻さんのお気に入りの場所みたいです。 ちなみに動画の途中に流れるこの画像は、このときに山道の途中で見つけたきのこの写真でした。


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〜プロジェクトページの冒頭に載せてある動画を撮影したときの辻さんとのやりとりをご紹介したいと思います〜 プロジェクトの動画をつくるにあたって、辻さんが汁碗の木地を挽いているところを撮影させていただきました。 木地挽きの撮影が無事終わり、辻さんに尋ねました。 「このあたりで菅谷(すがたに)の町を高い場所から眺められる場所ってないですか。」 すると辻さんが、 「そうやね・・・山に行けば見晴らしのいいところはあるけど・・・それじゃ、今から行ってみるか。」 急な展開に驚きながらも・・・ 「お願いします!」 辻さんの軽ワゴン車で工藝の館近くの裏山に向かいました。 このあたりは辻さんが小さいころよく遊びに来た場所だそうです。 軽ワゴン車で舗装されていない山道をどんどん駆け上がっていきます。 次第に道についていたタイヤの跡もなくなり、ガタゴトと車が揺れるようになりました。 こんな道を通って大丈夫なのかと不安になり、 「こんなところまでいつも来るんですか?」 「うん、来るよ」 と辻さん。 辻さんってずいぶんワイルドな方だなと思っていると、道が行き止まりになりました。 ここから少し草木をかきわけて歩いて行くと、見晴らしのよい場所にたどり着きました。 「杉の木が生長してしまって菅谷の町が見えなくなってるわ。よく見えるのは山中(隣の町)やね」 と辻さん。 残念だなと思ってとりあえず写真を撮っていると、辻さんが、 「それじゃあ、違う山に行くか」 そんなに時間を取らせていいんですかと思いつつも、 「お願いします!」 〜つづく〜


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辻さんからいただいた山の幸 野山に自然と生え育っている山栗(やまぐり)と呼ばれる栗 大きい栗より小さい栗のほうが旨い 今年は豊作らしい 辻さんの奥さんが作った栗の渋皮煮 ほどよい甘さで大変おいしい



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コンコント  日本伝統工芸展など作家として出展されたのはどうしてですか? 辻さん    ただ職人でいるだけでは面白くないっていう思いがあって、        先生たちから伝統工芸展にだしてみたらと言われて。        それならやってみようということになって、        やりだしたのがきっかけなんや。        負けん気があったんかね。 コンコント  負けん気ですか? 辻さん    ひとに負けたくないという気持ちがいくらか        あったんだろうと思う。 コンコント  当時このあたりだとめずらしいことだったのですか? 辻さん    そうやね、めずらしいね。 コンコント  なるほど、そうなんですね。        5年ほど前より、辻さんはだれでも気軽に訪れて        作業風景をみることができ、        木地挽きの体験もできる工藝の館という施設を        始めたわけですが、        どういった経緯でやり始めたのですか? 辻さん    ここ山中というところは木地を挽くところだけでなく、        塗りや蒔絵(漆で絵を描いて金粉などを蒔く技法)でも        ひとに見せることが全然なかったんや。        どんな仕事でどんなことをやってるか、        子供のときでも見せてもらえなかったし、        木地挽きを習い始めてからも他の木地師が        どんな挽き方しているのか、        どんな鉋(かんな)使っているのか見たいと        思ってもなかなか見せてもらえんかった。 コンコント  そうなんですか。        それはどういった思いでそうしたのですか? 辻さん    自分の技術を盗まれたくないという気持ちが        あったんじゃないかね。        わしらはそんなんじゃいかんと思ったから、        ひとが来ても平気で木地を挽いたし、見てもらったし。        研修所の講師もわしらみたいな者でも        できるんならいくらでも教えてあげますわってことで        今でも教えにいってるわけだしね。        教えにいくことは、後継者を育成するためにも必要やからね。        技術を見せられないって言ってたらそんなことできないからね。        今では、だいぶ職人もやり方が変わってきていると思う。 コンコント  工藝の館で木地挽きの体験ができますが、        当初は同業者からの反対があったとお聞きしたのですが。 辻さん    そうやね。        ほかの木地師から体験なんてやらすもんじゃないって        言われたことはある。        だけど、体験をやらせたからといって        技術が盗まれるわけじゃないし、        そもそも簡単に盗まれるような技術なら大したことない!        っていうことだしね。 コンコント  そうですよね、そんな技術なんて大した技術ではないですよね。 辻さん    木地挽きの体験でお客さんに喜んでもらってるし、        感謝の手紙も届いたりするから、やってよかったって思っとるよ。