辻さん(辻先生)についてどんな想いを持っているのか、 ロクロ技術研修所に在籍してる研修生の声を集めてみました。 辻先生に厳しいことを言われてもまたがんばろう! という気持ちになります。 THE・職人という感じの方で、 感覚をつかむことに重点をおかれています。 授業の一貫として山の散策に連れて行ってくださいます。 植物の名前に詳しいです。 自分もこういう仕事をやるからには植物の名前に 詳しくならないといけないと思います。 少年のような純粋な心をもった方だと思います。 怖いところもありますけど、大好きです! 研修生にとても慕われている感じが伝わってきました。(笑)
週に1,2回、辻さんは工藝の館から車で10分ぐらい のところにあるろくろ技術研修所で、 今年の4月に入所した研修生に木地挽きの 技術を教えています。 ズラッとろくろが並んでいます。 研修生にはこの研修所の所長であり木工芸で人間国宝に なられた川北良造さんのお孫さんが在籍しています。 (辻さんと写ってる研修生が川北良造さんのお孫さん) 辻さんは川北良造さんの片腕としてろくろ技術承継に 尽力してきました。 辻さんが川北良造さんのお孫さんにろくろ技術を 教える光景は考え深いものがあります。 世代を超えて技術がこんこんとたゆまなく受け継がれている ことをしみじみと感じました。 黙々とろくろと向き合っている研修生たち この日の研修ではろくろ挽きの練習を ひたすら行なっていました。 練習ということで製品としては使えない 黒ずんだ木地を用いて技術を学んでいます。 ~つづく~
休日の午後、工藝の館にろくろ挽き体験をされる二人連れの お客さんがご来館されました。 最初に、見本のお椀の中から自分が作りたいと思う形のものを 選びます。 次に、若手の木地師より木地挽きのやり方を説明します。 鉋(かんな)をどのようにあてると木地を挽くことできるか 教えていきます。 そして、お客さんひとりにつき職人がつきっきりで、 お椀の外側の形状を挽いていきます。 鉋(かんな)をあてる角度を職人がその都度説明して、 思い描く形になるように丁寧に教えていきます。 刃物を扱っているので、お客さんも真剣な眼差しです。 だんだんと理想の形に近づいてきました。 外側の形が決まりましたら、あとは職人が外側の細かい部分や 内側の形状を整えていきます。 約30分くらいで完成しました! お客さんはとても貴重な体験ができたと喜んでいらっしゃいました! 工房内にはこのようなお客さんからの木地挽き体験に対する 感謝のお手紙が展示されています。
辻さんから頂いた山の幸 むかご 野山に自然と生えている山芋のひとつである自然薯(じねんじょ)の 葉の付け根にできる球芽 油で揚げてから佃煮のように甘辛く煮ると旨い