みなさんはどこで本を買っていますか?
わたしの場合は、「6~7割はアマゾン、残りを渋谷付近の大型書店や地元の本屋さん」という割合ですが、お客さんに聞くと、電子書籍100%派もいれば、ブックオフの古本だけというツワモノもいて購入事情はまちまちです。
では、出版者(社)側としては、どこで買ってもらうのがいいのか?
以下は、定価1000円の書籍が1冊売れたときに、出版者(社)にどれだけ入るかを表したものです。
1000円……手売り(出版社から直接、買い手に販売)
950円……自社のサイトで販売(ストアーズなどの決済サイトを5%の手数料を支払って利用。ほかに、送料を自社、あるいは買い手負担)
700円……自社から書店に直販売(ほかに、送料自社負担)
約650円……取次経由で書店へ卸して販売(卸率は62~68%といわれています)
600円……アマゾンなど通販サイトにお任せ(アマゾンの場合は、e託販売サービス利用で年会費9000円。ほかに、送料自社負担)
買う側から売る側に立場が変わると、新たな面が気になります。しかし、これほど差が出るとは。
既存のミニ出版社が、どんなルートで売っているのかを調べると、取次を通さずに本屋さんに直で卸しているところもあれば、取次を通して書店に卸しつつ自社サイトでWeb販売していたり、Web販売にはアマゾンなど大手通販を入れたり入れなかったりと多彩です。さて、はるや出版はどうするか? 悩みの種がまた増えました。
今回のビジュアルは、【ピンポンダッシュをする】。都市部では定番中の定番いたずらです。