募集期限は、5月19日(日)まで。あと、10日ちょっとになりました。
おかげさまで早々に目標額は達成しましたが、制作費は100万円強かかります。みなさんのお知り合いにひと声かけていただければ、幸いです。
さて、今回の「初めて知った出版事情」は町の本屋さんについて。
書店の数は年々減る一方で、現在は全国に<8800店>ほど。いまいちピンときませんが、「コンビニ=5万8000店」「ドラッグストア=1万5000店」「パチンコ=1万店」などが書店より多く、書店数より少ないのは「文房具店=7200店」「銭湯=3900店」「映画館のスクリーン数=3500幕」「マクドナルド=2900店」といった感じです。
大手チェーン店はともかく、町の本屋さんは次々とつぶれています。それは、本が売れなくなって(雑誌はコンビニで買えるし)、「薄利多売」のビジネスモデルが成り立たなくなったからでしょう。実際、書籍・雑誌の売り上げは1996年(2兆6500億円)をピークに下がり続け、2018年分は当時の半分以下になって1975年の売り上げレベルになるそうです。
町の本屋を助けるために、書店の粗利を増やして「厚利」を確保しようという動きがあります。現在は、小出版社刊の定価1000円の書籍の配分は、ざっくり、<出版社=630円、取次=150円、書店=220円>ですが、書店の取り分を300円以上にする。実際、以前に取り上げた取次会社トランスビューは書店の取り分3割を実行しています(一方、アマゾンは出版社との「直取引=返品あり」で取り分3~4割で大繁盛中、年内には「買い切り方式=返品なし」を試験的に開始します)。
この動きが全出版業界的に広がればいいのですが、基本的に「書店の取り分増=出版社・取次の取り分減(あるいは、本の価格に上乗せ)」になるのでままなりません。町の本屋さんの運命やいかに。
今回のビジュアルは、【ティッシュペーパーを引っ張り出す】。現代人の誕生以来、もっとも原初的ないたずらのひとつで、トートバッグ絵柄の最有力候補になっています。