「完熟りんごジュレ」はゼリー飲料ということで吸い口のついた容器に封入しております。
1個1個規定の重量を詰めていく充填(じゅうてん)という作業工程に機械をつかいはしますが、オートメーションではなくて、じつは熟練の技に支えられてもいるのです。
ジュレ(ゼリー)は加熱してゲル化剤を入れて冷えるときに固まるのですが、つまり手早く作業を完了しないと容器に入れるまえに冷え固まって使えなくなってしまうのです。そして私たちホクユーフーズの工場は雪国の青森県にありますので、冬場は(暖房を入れていたとしても底冷えするので)一時の油断もできません。
まだ固まるまえの液体状のジュレがでてくるノズルに手早く容器のくちをセットし、既定の量が入ったらとなりの電子天秤に移して重量を確認して次の容器をセットする…単純なようですが、慣れていないと容器のくちにジュレを付着させてしまったりするので、リズミカルに行うのは容易ではありません。
また、食感を重視して「ふじ」「紅玉」でゲル化剤を変えていることはプロジェクト本文にも書いてある通りなのですが、じつは「ふじ」は固まりやすいのでよりスピーディーに作業を行う必要があります。
そしてキャップを締めるのも手作業です。指にマメができそうになる作業です。