3日間に渡ってお伝えしている、3つの場所に込める思い、
最終回は「ママのゆったりスペース」です。
私がこの場所を作りたい!と思った原点は、小児病院で看護師をしていた頃にあります。
私のいた病棟は先天性の疾患をもち、産まれた直後から入院、手術をする赤ちゃんが多かったです。入院生活も長期に渡ることが多く、半年、1年を病院で過ごす子もいました。
もちろん子どもたちも大変な毎日を過ごしていたのですが、同じくらいママや家族も、大変な毎日を過ごしていました。
毎日何時間もかけて病院に通ったり、治療の状況に一喜一憂したり、健康に産めなかったことを責めたり。
そんな姿を見る中で、子どもの看護はもちろんですが、ママのことも支えたい。
治療の中で見えにくくなっている子どもの成長や、子どものためにできることを一緒に見つけ、一緒に喜べる存在でありたい。
ママに少しでも笑ってほしい。
ママの負担を少しでも軽くしたい。
子どもが好きだから、子どもの看護がしたいと小児病院を選択しましたが、働いている中でいつしか子どもを育てるママの気持ちに寄り添いたいと強く思うようになりました。
あの頃私が関わっていたのは病院に入院してくる子どもとママでしたが、
今は気仙沼で子育てをしているママになりました。
それでもママのためになにかしたいという思いは変わらず続いています。
健康な子であっても同じように子育てに悩み、苦しむことがあります。
その時に必要になってくるのは、ママの気持ちに寄り添える存在と場所だと思っています。
授乳や夜泣きで寝られない日があると思います。
イヤイヤ期で心が疲れてしまうこともあると思います。
イライラしたり、泣けてきたり、どうしようもなくなる日もあると思います。
みんながんばっているんだから。
今だけだから。
みんな乗り越えてきているんだから。
だからがんばりなさい。
そうやって耐えなさいと言うのではなくて、
その時のママの気持ちを受け入れ、少しでも楽になる方法を見つけたいと思っています。
疲れたらここに来ていいんだよ。
ゆっくり寝たっていいし
好きな本を読んでもいいし
美味しいお菓子をいっぱい食べてもいいよ。
私たちが全力であなたの子どもをたっぷり愛情かけて預かるから、
だから自分のために時間を使ってあげてください。
ちょっと休んだら
子どものことがきっと今より愛おしく思えて
心に余裕ができるはず。
いつでも休憩しにきていいんだよ
休める場所も、相談を受けられる場所も用意しているから。
大丈夫だよ。
そんなことが言える場所を作りたいと思っています。
応援してくださる方が、あと1人で100人。
たくさんの人の思いを背負いながらがんばっていきたいと思います。
みなさん応援よろしくお願いします。
村松ももこ