こんにちは。国際協力学生団体KIVO 代表の清水美雪です。今日は支援先の一つである、トリベニ小学校を紹介し、私が普段から抱いている想いをお話ししたいと思います。
トリベニ小学校は、震災の被害が大きく、一番大きな校舎にレッドステッカー(ネパール政府が発行する、崩れる恐れがあるので立ち入り禁止のサイン)が貼られ、震災以降その大きな校舎を使えなくなっていました。
2016年3月に訪れた際には、校庭に柱を立て、テントを被せた仮設校舎で子どもたちは勉強していました。
仮設校舎の中には、床が石だらけで歩きづらいものや、傾いた机に子どもたちが詰め詰めで勉強している状態もありました。
2016年8月の渡航では、使われている仮設校舎が減っていました。
少しホッとしましたが、実はそれはレッドステッカーが貼ってある校舎をもう一度使い始めたからだったのです。
「倒壊の恐れがあり、修理もしていないが、エンジニアが使っていいと言っていたので使い始めている。修理にも300万ルピー(約300万円)必要だが、そんなお金はない。」と学校の先生が言っていました。一刻も早く、修理、もしくは新しい校舎を建てる必要があります。
このような状況でも子どもたちは一生懸命勉強しております。先生方も、校舎の再建を進めようとしております。
しかし、再建のための費用が足りていない、という現実があります。
私たちは「学生ができることを通じて社会に影響を与える」という理念のもと、学生の私たちは微力ではあっても、無力ではないと、信じて活動しています。
無力ではない、それは本当のことであるのですが、確かに微力でもあるのだと、私は昨年度のネパール渡航で痛感しました。
2016年3月、初めてネパールを訪れた時、一つの疑問を感じました。自分たちのやっていることは、現地の人のためになっているのか。
私たちがネパールに行くことで、私たちは普段体験できない素敵な、楽しい、一生記憶に残る経験が得られます。
しかし、村人には笑顔や交流など、いかにも私たちが与えたいと思っているものしか与えられていないのではないか。地域調査をして回って、どの家庭も家を建て替えたいと言っていましたが、私はその望みをすぐに叶えることはできませんでした。
学校で子どもたちや先生に、もとの校舎で勉強したいと言われても、その場では何もできませんでした。
それでも笑顔で迎え入れてくれる村人や、無邪気に遊びたがる子どもたち、最終日に涙を流して手紙をくれた子どもたちを思うと、私たちがネパールに来た意味は確かにあるんだと思いました。
昨年度は、まだ見たこともないネパールの人たちに会うのを楽しみに、目の前の仕事をこなすので精一杯でした。3月にネパールを訪れ、自分の目で現状を見て、村人や子どもたちの元の生活に戻りたいという声を聞いた以上、なにもせずにはいられません。
顔が見える相手だからこそ、私たちがお世話になった村人だからこそ、少しでも彼らの力になりたい、と強く思っています。
その想いは、ネパールで疑問を感じた日から変わっていません。
ただ、強く想うだけではなにも変えられないのです。でも、学生だから、微力だから、ということを理由に諦めたくないです。
だからこそ、私たちはクラウドファンディングという手段で、私たちの想いを資金という形に変えたいのです。
想いに共感、賛同してもらい、そこから行動を起こしてもらって初めて、ガイクール村の校舎の再建に一歩近づきます。
実際にガイクール村の校舎を再建するためには、資金が必要です。
ネパールの人たちの、そして私たちの想いを叶えるために、皆様のお力を貸していただけないでしょうか?
拙い文章ですが、最後までお読みいただきありがとうございます。
少しでも読んだ人の心に残れば幸いです。
国際協力学生団体KIVO 8期 代表 清水美雪