こんにちは。石崎です。
レシピがついているイノシシ肉をリターンとした今回のプロジェクト。
パトロンになって、リターンを受け取ったあと、レシピ通りに調理を行い、試食してから、アンケートに回答してください…と、イノシシ肉を受け取った後も、皆様にはお手数をおかけします。
ちょっとめんどくさいプロジェクトにチャレンジしようと思った理由の一つは、『北大路 魯山人』です。
北大路 魯山人といえば、大芸術家で、ものすごい美食家だったそうですが、漫画の美味しんぼに出てくるキャラクターで主人公と喧嘩ばっかりしている『海原 雄山』をイメージする方も多いのではないでしょうか?私事ですが最近、漫画をあまり読んでいないので、海原雄山に孫ができるとかなんとか……で止まったままです。
さて、海原雄山のモデルになった、北大路魯山人ですが、彼が書いた文章に、『猪の味』があります。まさに、今回のテーマ『イノシシ肉を表現する言葉』にドンピシャです。
猪の味に関しては、作者の著作権保護期間が満了している作家の文章であるため、青空文庫で読むことができます。
https://www.aozora.gr.jp/cards/001403/files/54960_48525.html
少し、引用させていただきます。
『食道楽七十年を回顧して、後にも先にも、猪の肉をこれほど美味いと思って食ったことはない。私は未だにそれを忘れない。私が食物の美味さということを初めて自覚したのは、実にこの時であった。』(北大路魯山人 猪の味より)
と、書かれています。イノシシ肉を食べて、魯山人が食物の美味さを自覚した!と、とんでもなくイノシシ肉が持ち上げられています。
あの海原雄山(=北大路魯山人)を海原雄山(=北大路魯山人)たらしめた猪の肉の味。具体的にどんな味なんだ!!と期待を込めて続きを読んでいったのですが、結局、魯山人も、めちゃくちゃ美味しい! としか書いていないんですよ。
知りたいのは、どう美味しいのか? です。
『美味しいは適切に表現しないと、食わず嫌いに食べてもらえない。』
10年以上、野生鳥獣肉という現代ではちょっと珍しい食材を扱い、広げてきて感じていることです。
魯山人の美味しい や、 私一人の言葉 だけではなく、より多くの人が感じる 『美味しい』を具体的するプロジェクト。
ぜひ、皆様のご協力をお願いします。