はじめまして。認定NPO法人アジア・コミュニティ・センター21(ACC21)です。アジア12カ国の100を超える現地NGOとのネットワークを基盤に、2005年からアジアの貧困に苦しむ人たちを支援しています。
私たちは今フィリピン・マニラで、2030年までにストリートチルドレンをゼロにすることを目標に、現地NGOや政府の人たちとの協働を進める一方で、一人ひとりの若者が夢を持つことができるよう、現地のパートナー団体と共に自立を支援しています。
あなたのご寄付が、路上で暮らす若者たちの自立を後押しします。応援をよろしくお願いします!
※このプロジェクトはAll-in方式です。集まった資金はすべて路上で暮らす若者たちのために活かされます。
▼プロジェクト概要
▼多様なメニューで若者たちの自立を支えます
路上で暮らす子ども・若者の多くは、“何かを最後までやり遂げた”といった体験をしたことがありません。そんな若者たちに単に仕事のスキルだけを教えても、自立はかないません。
将来の目標を立てて、それに向けて努力できるよう、参加する若者一人ひとりに寄り添って、プロジェクトを“やり遂げられるように”サポートします。
一度にサポートできる人数には限りがあります。そこで、6か月をひとつの期間として区切り、ひとつの期間に15人の若者を支援します。
私たちがこれまでに出会い、支援してきた若者を紹介します。
▼夢を見ることを教わった―エマニュエルの場合
エマニュエルは22歳。彼が路上で暮らし始めたのは9歳のとき、継母からの度重なる暴力がきっかけでした。
家から逃げ出した後は、物乞いをしたり、ゴミ箱から食べ物をあさったり、客引きをしたりして1日のほとんどを“仕事”に費やしますが、得られるお金はほんの少し。空腹は日常で、時には屋台から食べ物をくすねたこともあります。同じ路上で暮らす仲間のなかには、空腹をまぎらわすためにシンナーを吸っている子もいました。
ある日、現地NGOのチャイルドホープ(ACC21の現地パートナー)と出会ったことで、彼の生活が変わり始めます。路上教育のプログラムに誘われ、2年しか学校に行っていなかったエマニュエルは迷いますが、「他の子どもたちのように読み書きできるようになりたい」と、参加を決めたのです。
学び始めたことで「夢を見ることを教わった」というエマニュエル。将来を前向きにとらえるようになり、私たちが支援する“自立支援プロジェクト”への参加を決めます。
去年、理容とマッサージの職業訓練コースで学び、試験を受けてマッサージの『国家資格II類』を取得しました。今、その技術を活かして、フリーで理容とマッサージの仕事をしています。
「僕は今、自分のことに、自分で責任をもって生きています。それを支えてくれたチャイルドホープと日本の支援者の皆さんにとても感謝しています」
▶エマニュエルの詳しいストーリー:活動報告「フィリピンの路上で生きる、ということ。」
▼息子のために―アンジェリカの場合
アンジェリカが21年間の人生で一番大変だったと振り返るのは、無実の罪で警察に1年2ヶ月も拘束されたことです。「それでも息子のために、自分の人生を続けなきゃと思ったの」。アンジェリカはわずか14歳の時に母親になったのです。
去年、アンジェリカは私たちが支援する“自立支援プロジェクト”に参加し、人との接し方や、ストレスの対処の方法、お金の管理の仕方などを学びました。
はじめは共に参加する仲間たちと衝突することも多かった彼女ですが、現地のプロジェクト担当者のアランの働きかけや、共に参加する仲間たちとの交流を通じて、大きく成長します。
40日間におよぶ職業技術訓練の「飲食サービス」コースとOJT(実地研修)を修了し、『国家資格II類』を取得しました。中途退学者向けの学び直しの制度を利用して、もうすぐ高卒認定もとれそうです。
「トレーニングで学んだ知識や経験を誇りに思っています。これを活かして、仕事ができるように頑張ります」
彼女が前向きに学び、それを未来に生かすことは、彼女の子どもにもきっと良い変化をもたらすはずです。
▶アンジェリカの詳しいストーリー:活動報告「路上で暮らす私たちの人生を、変えるために」
▼エマニュエルやアンジェリカに起こった奇跡を、もっとたくさんの若者たちに
これまでに私たちが出会えた若者は、全体のほんの一握りにすぎません。
でも、チャンスと継続的なサポートさえあれば、能力や可能性を伸ばすことができる若者はたくさんいます。そして、そんな若者たちへの支援を続けることで、彼らが社会を支え、変えていく側になっていけると実感しています。
私たちはプロジェクトに参加する若者の数を2019年6月までにのべ30人に、そして2020年6月までにはのべ60人に増やしたいと思っています。
《職業技術訓練の修了式にて》
▼2019年6月までにあと50万円が必要です。
2018年7月から12月までのはじめの半年間で、12人の若者たちがプロジェクトをやり遂げました。プロジェクトで「できる」ようになったことを糧に、新しい生活を始めています。
2019年1月からは、新しく選ばれた15人がプロジェクトに参加し、様々なトレーニングを受けています。しかし、この15人がすべてのトレーニングを最後までやり遂げるために、あと50万円が必要です。
その他にも、次のようなことに活用させていただきます。
※このプロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行します。
▼実施スケジュール
プロジェクトは、今まさに実施中です!
※7月以降は、新しく参加者を選考し、プロジェクトを継続します。6か月をひとつの期間として区切り、ひとつの期間に15人の若者を支援します。
▼チャイルドホープと私たちACC21が力を合わせて取り組みます
私たちは、現地で20年以上の経験をもつNGO「Childhope Philippines Foundation, Inc.(チャイルドホープ)」と力を合わせ、このプロジェクトに取り組んでいます。
路上で生きる若者たちの信頼を得て、将来のために励まし、参加を促すのは、とても気の長い仕事です。プロジェクトの現地担当者・アランは、毎日のように電話をしたり足を運んだりして若者たちと話をし、トレーニングへの参加を続けるよう働きかけています。また、それぞれの若者たちには担当のソーシャルワーカーがつき、個人的な悩みやさまざまな課題に対処しています。
《赤色のシャツを着ているのがアラン。参加者たちからはクヤ・アラン(アランお兄さん)と呼ばれ、頼りにされています》
ACC21の役割は、過去15年間のアジア各国での経験を活かして、チャイルドホープとともに企画から実行・評価まで一緒に取り組むこと。また、ACC21がネットワークを持つ現地のほかの団体―例えばマイクロファイナンスを提供する協同組合など―とチャイルドホープをつなげ、よりたくさんの選択肢を若者たちに提供できるよう、シナジー(相乗効果)を生み出します。
▶アランからのメッセージ:「皆さんのご支援は、路上で暮らす子どもたち・若者たちにとって、成長し、責任ある社会の一員になるための大切なチャンスになります。」
▼応援メッセージが届きました!
\児童労働の専門家・堀内光子さんからのメッセージ/
「子どもたちは、学び、遊び、そして、何よりもよりよい明日の生活のため努力をしたいと思っています。そんな子どもたちのために、少しだけ私たちの後押しが必要です。」(全部読む)
\元インターン・大野雛子さんからのメッセージ/
「いつか「貧困」にさらされる人が0になる未来を願って、私は一緒に戦っていきたいです。 」(全部読む)
▼最後に
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
フィリピンの路上で暮らす若者たちにとって、安定した仕事を見つけ、路上を抜け出して生きてゆくことは簡単なことではありません。彼らの努力が実るよう、そして、彼らが、フィリピンの社会の担い手となってゆけるよう、ぜひ応援してください!
《職業技術訓練の「飲食サービス」コースに参加した若者たち》
※本プロジェクトは、一般の皆様からのご寄付のほか、立正佼成会一食平和基金および連合・愛のカンパからの助成金を活用し、実施しております。
《税制上の優遇措置について》
このプロジェクトへのご寄付は、税制上の優遇措置の対象となります。
所得税の控除や住民税の控除をお受けいただくためには、確定申告の際に、ACC21が発行・郵送する「寄付金受領証明書」を提出してください。
なお、寄付金控除証明書には、住民票記載の住所・氏名を記載する必要がありますので、寄付お申込み時に記入した住所が住民票記載の住所と異なる場合は、ACC21までご連絡ください。
※寄付金の年間合計額が2,000円を超えた場合、所得税の控除の対象となります。寄付金の年間合計額には、ACC21への寄付に限らず、税控除の資格をもつ他の団体等(認定NPO法人、公益法人、政党、国、地方自治体を含む)への寄付と合算することができます。詳しくは最寄の税務署や国税庁のウェブサイト等でご確認ください。
※住民税の控除の対象となるかどうかは、お住まいの自治体により異なります。各自治体へお問い合わせください。東京都民の方は、都民税の控除の対象となります。
《本プロジェクトおよび税制上の優遇措置についてのお問い合わせ先》
認定NPO法人アジア・コミュニティ・センター21(ACC21)
担当:辻本
電話:03-3945-2615(平日10時~18時)
E-mail:kifu@acc21.org
最新の活動報告
もっと見る\最終日!/問題を共に解決してゆくための“仲間”にー
2019/05/30 11:14フィリピンの路上で暮らす若者たちのためのクラウドファンディング、今日が最終日です!最後に、ACC21代表理事の伊藤が、どうして若者たちの自立を支えるプロジェクトを始めるに至ったのか、以前イベントでお話した内容をご紹介したいと思います。* * *伊藤がフィリピンのストリートチルドレンと出会ったのは40年前のこと。「今でも忘れられないのは、40年前、フィリピンの首都マニラを仕事で訪れたときのことです。わずか7~10歳のストリートチルドレンが私に“お金をくれ”と寄ってきました。 不憫に思ってコインを渡すと、それでは足りないと私のポケットに手を突っ込んでくるのです。その手を払うとすごい形相で睨みつけられました」にこりともしない、物乞いや盗みを行う子どもと出会い、伊藤は「人間としての尊厳を失う生活を強いられている人たちや子どもたちの状況を何とかしたい」と強く思ったといいます。それ以来、国際協力の仕事を続けてきました。「幸せには色々な形がありますが、苦しい状況に置かれた周りの人たちの手助けをすることでも、幸せを感じることができます。 子どもや若者の貧困に目を向け、皆さんが問題を共に解決してゆくための“仲間”になってくだされば嬉しいです」(お話したイベントのイベントレポート全文)* * *伊藤は今、フィリピン・マニラを訪れ、7月から始まる2年目の活動の展望の話し合いや、プロジェクトの進ちょく状況の確認などを行っています。このプロジェクトを前進させ、より多くの路上で暮らす若者たちに自立のためのチャンスを届ける“仲間”となって、一緒に若者たちの未来を後押しできたら幸いです。ご寄付は今日・30日の23時59分まで受け付けています!よろしくお願いします! もっと見る
\残り2日/フィリピンの仲間たちからのメッセージまとめ
2019/05/29 16:52こんにちは。クラウドファンディング、残り2日になりました!今日は、路上で暮らす若者たちの自立支援にともに取り組んでいるフィリピンの仲間・Childhopeのスタッフたちからのメッセージをまとめてお届けします。* * *路上で暮らしてきた若者たちにとっては、“毎朝規則正しく起きて、トレーニングに時間通り出席する”といった当たり前のことでさえ、初めは努力が必要です。アランさん(トップの写真の赤色シャツの男性)は、一人ひとりに電話をしたり、会って話をしたりしながら、若者たちがトレーニングに参加し続け、自立のための一歩を踏み出せるよう、熱心に働きかけをしています。また、若者たちの間に信頼関係が生まれるよう、トレーニングには必ず同席し、時にはケンカを仲裁したりしながら、若者たちと二人三脚で歩んでいます。そんなアランさんからのメッセージです。________このプロジェクトは、路上で暮らす子どもたちの生活、そして人生に、変化をもたらします。皆さんのご支援は、路上で暮らす子どもたち・若者たちにとって、成長し、責任ある社会の一員になるための大切なチャンスになります。ぜひ、路上で暮らす子ども・若者たちのため、ご支援をよろしくお願いします。皆さんにも良いことがありますように。Alan Bantasanプロジェクト・コーディネーターチャイルドホープ・フィリピン財団____続いて、そんなアランさんの上司でもある、プロジェクト責任者のヘレンさんからのメッセージです。ヘレンさんは、大きな愛情と情熱をもって、路上で暮らす子ども・若者の支援に取り組んでいる女性で、私たちも共に活動している中でとても尊敬しています。____皆さんのご支援が、路上で暮らす若者たちの生活に大きな変化をもたらしています。彼らが、自立し、責任ある社会の一員となる力になっているのです。私たちだけではなしえないことです。ぜひ、手を貸してください。ご支援に感謝します。Helen Quintoプロジェクト・スーパーバイザーチャイルドホープ・フィリピン財団____クラウドファンディングを通じたご支援は、明日・5/30の夜23:59まで受け付けています!ぜひ最後まで、ご支援・ご協力をよろしくお願いします! もっと見る
\残り3日/プロジェクトを通じて出会った若者たちへの思い
2019/05/28 14:48路上で暮らす若者たちの自立のためのクラウドファンディング、残りいよいよ3日なりました。今日は、担当の辻本から、このプロジェクトを通じて出会った若者たちへの思いをお話しします。———「ストリートチルドレン」と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか。細い手足、破れた服、鋭い目つき。実際にスリにあったことがある、という方もいるかもしれません。私も初めはストリートチルドレンをどこか遠い、自分とは違う存在と考えていたように思います。けれど、路上で暮らしてきた若者たちと話していく中で、「ストリートチルドレン」という言葉の裏に、何千、何万という、ひとりひとりの子どもたちがいて、それぞれに異なる気持ちがある、という当たり前のことを思い知りました。私の出会ったエマニュエルくんも、かつてはストリートチルドレンでした。生きるために、食べ物をくすねたこともあります。わずか10歳にも満たなかった彼が、そういう生活をしながら思っていたことー それは、「ぼくは本来こんな人間じゃない」ということでした。もし、私や、私の友達・家族が、自分を否定しながら生きなければならなかったら一そう考えると、そのことが奪うものの大きさを想像して恐ろしくなりました。今、エマニュエルくんは胸を張ります。仕事に就いて自分のことに責任をもって生きているから。私たちは、幼い頃のエマニュエルくんのような思いをする子どもを減らしたい。今の彼のように胸を張って生きられる若者たちを増やしたい。そう思って、クラウドファンディングに取り組んでいます。この挑戦は、日本の私たちからフィリピンの若者たちへのエールです。どうして日本から?日本だって大変なのに?そういうモヤモヤした気持ちは私にもありました。そんなとき、日本の貧困問題に取り組むある方から言葉をかけてもらいました。「人も物も国境を越える中、支援する相手を国境で区切るということはできない」と。それを聞いて、たまたまこの問題に接して、“なんとか力になりたいな”と思ったこと、それで十分なんだと思いました。もしこのプロジェクトを知って、少しでも気持ちが動いたら、ぜひ、その気持ちを若者たちに届けて欲しいです。きっと彼らが過去を乗り越えて、一歩を踏み出す力になります。クラウドファンディングは残り3日になりました。フィリピンの路上の若者たちが、胸を張って生きる未来のために。一緒に、若者たちの自立への挑戦を後押ししてもらえたら嬉しいです。(ACC21 辻本紀子) もっと見る
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