茨城県日立市・株式会社えぽっくの「旅する冊子」プロジェクト
https://a-port.asahi.com/projects/tabisuru_sassi/
作戦会議という名の参加学生の振り返りをやってきました。
1週間の合宿をしながら4つの企業の取材をした取材型インターン「チームひきだし」。
写真は北茨城市・まるみつ旅館にて。
ひきだしの特徴は、
・毎日企業を取材してワークショップをしながら紹介記事を作成する。
・あらかじめ取材する企業が決まっておらず、企業を知らないまま学生はエントリーする。
学生の参加動機もさまざま。
「いろんな企業を知りたい」っていう前向きな理由(?)から
「インターンって行ったことないな、そういえば」
っていうちょっと気軽な理由。
「1週間で完結するインターン」
っていう時間ない系の理由。
「1週間実家から離れて暮らせる」
とか自由なのか不純なのかわからない理由。
うんうん。
これ、おもしろいな。マーケティングに使える。
実家から1週間はなれて暮らす!みたいな。
1週間で完結するインターンシップ!みたいな。
それって、逆にインターンシップを、「ボランティア」するくらいゆるくしちゃうっていうか、入口のハードルを下げるいう効果もありますね。
で、おもしろかったのが、やってみてどうだったか?の話。
・行って初めてわかることが大きかった。
・企業が直前まで知らされないのがおもしろい。
・楽しかった。自分が思っていたインターンシップと違った。
・マナー講座とかも学べてよかった。
・社長インタビューは最終面接みたいなもの。
っていうこと。
これ、いわゆる「得られる経験」みたいなところに書いてあるところ。
新たな気づきは、
・気づかないうちに、ホワイトカラー(オフィスワーク)志向になっている自分に気づいた。
・地元企業で就職先があるのか知りたかった。
・企業がわからないからこそ、「どうしてこの企業に?」と聞かれない安心感がある。
・大事なのは、スピード感と熱意と経験
・言葉にして伝えるのはむずかしい
僕が着目したのは、ここ。
企業がわからないからこそ、「どうしてこの企業に?」と聞かれない安心感がある。
それかも!
それ、大きいかも、って思った。
「どこの企業に行くのかわかりませんが、4社の企業の取材をします」
って言われたほうが予測不可能性が高まるし、
一番は、「どうしてこの企業に見学に来たのですか?」って聞かれない。
行動には理由があると、僕たちは教わってきた。
しかし、その理由は、行動する前には、きちんとわからないのではないか。
「なぜ、その行動をするのか?」
っていう問いに答えられるのは、やってみた後になってから、なのではないか?
就職活動中の大学生も言っていた。
「志望動機」が明確に答えられないと。
「志望動機は?」
「それは入社した後に分かります。いまはまだ分かりません。」
そんな面接ができる会社があったらいいのに。
「理由」はまだ、ない。
でも、事後になって理由はわかるのかもしれない。
人はまだ、自分を知らない。
だからこそ、「やってみる」んだ。実験してみるんだ。
ひとまずは心のセンサーが「やってみようかな」をキャッチして、理由はわからずにやってみるんだ。
そして、後から理由がついていく。
株式会社えぽっくの提供する「チームひきだし」プロジェクトは、
明確な目的・目標を決めずに、ひとまずはじめてみる、という、「オルタナティブ就活」そのものな感じがしました。
2019年度も行いたいので、みなさまからの応援よろしくお願いします!