引き続き、活動報告をいたします。
8月6日 ロザリオ・ソナタ全曲演奏会第2回が終了しました。
今回、5挺のバロック・ヴァイオリンが準備されました。
こうして並ぶと壮観ですね。
ヴァイオリンの調弦(スコルダトゥーラ)はこんな感じです。
https://www.youtube.com/shorts/CaxuvfgKwjY
リハーサルはとてもリラックスした雰囲気の中、順調に進みました。
コンサートはまず、中川岳さんによるプログラム記載のない、チェンバロ演奏からスタート。
フローベルガー作曲「組曲19番ハ短調」
アルマンド/ ジーグ/ クーラント/ サラバンド
厳かな演奏にみなさんが目も耳も釘付けになっている様子が手に取るようにわかりました。
集中力が増したところで、
「カトリック富山教会の長谷川潤神父様による「苦しみの玄義」についてのお話がありました。
今回演奏される5つのソナタはロザリオの祈りの「苦しみの玄義」の部分。
以下の曲です。
「オリーブ山」
「鞭打ち」
「いばらの冠」
「十字架の道」
「磔刑」
身体も心も精神も全てにわたって痛そうな曲が続きますが、
実に実に、イエスは喜んで苦しみを引き受け、喜んで身を捧げたのだと思わせる曲調。
アンケート回答にも、前半の2曲は明るく元気なことに驚き、
想像していた情景とうまく結びつけられなかったと、あるほど。
楽曲演奏の前に、音声訳(目の不自由な方のための朗読)ボランティアあゆみ会
川崎紀子さんによる聖書朗読がされました。
落ち着いた、心に沁みる声で読まれる聖書のシーン。
誰もがその情景を目撃しているかのように感じたのではないでしょうか。
プログラムはこんな感じでした。(第8番 ロ短調は変ロ長調と訂正いたします)
今回の演奏会では前回に引き続き、
チェンバロ奏者中川岳さんが楽曲解説を書いてくださいました。
楽曲を聴く良い手引きとなりました。
興味深かったのは、第10番「磔刑」にあるこの音型について。
楽譜ではスコルダトゥーラ、この場合 g-d¹-a¹-d² が用いられているため実音とは違った表記がされています。
しかし、記譜されている音と実音が違ったり、
1曲づつ調弦が変わるのでは、どんなに奏者は大変か、、、
こんなところから感じ取ることができます。
奏者目線からこの曲の魅力、理解のポイント、演奏した実感など、
鈴木崇洋さんがツィッターで述べられています。
実感のこもった言葉が並んでいますのでぜひご覧ください。
コンサートでは1回目に引き続きご来場くださった方も多くおられました。
次回のコンサートも楽しみにしているとアンケート回答もあり、
奏者を始め、スタッフ一同、コロナ禍でもあり、気を引き締めて頑張ろうという気持ちになりました。
引き続き、活動報告をいたします。