おはようございます。ロマン派音楽研究会ROMUVEでは、強力に広報を進めています。この度、1万部作成したフライヤーが終わってしまったので、第2稿で追加発注します。経歴やデザインの体裁など、少し内容を変更しています。ただ、一番の変更は、演奏会当日、開演20分前と前半終了後にプレトークを実施することです。大学で専門に学んだ音楽教員の会員が、作曲家や作品について、分かりやすく、特徴や魅力をお伝えさせていただきます。きっとこれから聴く作品を理解する助けになると思います。裏面もリニューアルしました。今後、各演奏会や施設で見かけることがあると思いますので、ぜひ、手にとってご覧いただければ幸いです。先日の研究会では、ワーグナーのマイスタージンガー前奏曲の練習を行いました。自画自賛になってしまいますが、特に音大生中心のファーストヴァイオリンの音の美しさと音程の正確さは、なかなかのものと思いましたよ!ぜひご期待いただければと思います。
本日、私たちのクラウドファンディングのチャレンジが終了します。支援いただきました皆様本当にありがとうございました。おかげをもちまして、69名の皆様から29万6千円もの、十分すぎるほどの本当に多額の資金を頂戴いたしました。今後は、チケット販売にシフトし、900席満席の皆様の前で演奏を披露できるようしっかり頑張っていきます。研究会は、明後日8月11日で8回目となり、いよいよ大詰めを迎えています。当初は、ブルックナーの独特の音使いに戸惑っていたメンバーも次第に身体と頭に馴染んできたようで、だいぶ音楽が流麗になってきました。耳が抜群に良い須田さんと室内楽的で綿密なアンサンブルを求める藝大生ら指導陣の下、徐々に立体的な音作りができてきているように感じます。本日、クラウドファンディングが終了後、キャンプファイヤーさんから初めて皆さんのお名前をお知らせいただき、1ヶ月程度お時間をいただき、ポストカードや招待チケットの発送を始めます。しばらくお待ちいただくようお願いいたします。また、公開研究会や演奏会のCD、DVDなどをご希望された方は、それぞれの演奏会が終わってから、編集に2ヶ月ほどかかりますので、首を長くしてお待ちいただければ幸いです。それぞれの形態にはなりますが、支援いただきました皆様の前で演奏を披露できるのを楽しみにしています。若者が躍動する今回のROMUVEのプロジェクト、ぜひ、最後まで見守っていただき、応援をいただくようよろしくお願いいたします!
さる7月28日の午前中、群馬県生涯学習センターにおいて、東京藝術大学作曲科2年の田中弘基氏を招いて、ブルックナーのロマンティックの作品アナリーゼを実施しました。作品アナリーゼとは、作品の構造や和声などを分析することです。第1楽章からフィナーレまで、構造の説明や特徴について説明があり、その後、冒頭のトレモロや特徴的なリズム、オーケストレーションなどブルックナーの特徴の説明、さらに、事前に田中さんが用意してくださった論点に沿って解説が行われました。論点は以下のとおりでした。(第1楽章)・冒頭のホルン主題は、果たして本当に「第1主題」なのか?・第3主題の意図(改訂前と後を比較)・太い「線」と細い「線」。それぞれの「対位法」、そして「使用されている対位法的技術」(第2楽章)・第1楽章との関連性(2小節の前奏に続いて現れるチェロによるA主題)・歌唱的なA主題の副主題としてのコラール風楽句。・ 「3度転調」・「対位法的技術」再び。(第3楽章)・真新しい「第2稿のスケルツォ」・音楽のテンポと、和声が交替するスピードとの関連性について。・ブルックナー=「ミニマリズムの先駆者」?(第4楽章)・冒頭部分の謎 ・最後まで揺れ動き続ける、長〜短調・「分断された形式」は、果たして1つの音楽作品として、最後に「統合」を達成するのか?などなどここでは、詳細は書けませんが、一般の方は、9月29日の公開研究会で田中さんの講演を聞けますよ、来場される方はお楽しみに!
今日は、9月29日に開催される公開研究会の会場で、担当者の方と打ち合わせを行ってきました。整理券の希望者が予想以上に多いことから、当初予定していた一面から三面の移動座席を使うことに変更しました。演奏者の周りにパイプイスを並べるのに比較するとどの席からも演奏者が近くに感じられます。サイドの席が死角に入ることを懸念しましたが、演奏者が見えない席は、一部、6席だけでした。その結果、予定より40席多い座席数を確保することができました。現在、会員を含めて入場者数は180名を超えたところですので、整理券の残りは概ね60席となっています。ブルックナーの弦楽五重奏曲は、ロマンティックの改訂稿や第5交響曲を作曲していた、彼の円熟期に書かれたスケールの大きな名作ですが、群馬県で演奏されるのはすごく珍しいと思います。正確ではありませんが、もしかすると群馬初演かもしれないですね。東京藝大作曲科の田中さんの講演と合わせて、お聴きになりたい方は、ぜひ、お早めに整理券の申込みを!!音楽専用ホールではないのに、素晴らしい響きとどこからでも演奏者が見やすい、室内楽には最適のホールです。ちなみに当日は、演奏者の後ろに反響板が設置されます!この会場、30年以上使ってきましたが、反響板なんてあるの初めて知りました!
第6回通常研究会が終わりました。これで、ROMUVEの活動は半分を超えました。今日は、指揮の須田陽さん、ヴァイオリンでコンサートマスターの加藤光貴さん、ヴィオラの宮川清一郎さんを講師に、フルートの北爪千尋さんを管楽器トレーナーとしてお迎えし、ブルックナーの第1楽章を中心に管楽器、弦楽器に分かれ分奏を行い、その後、合奏を行いました。前半の分奏は細かい箇所を丁寧にさらい、合奏では、須田さんの精緻な耳でバシバシパートが指摘を受ける、とても緊張感のある研究会になりました。見学者からは、「すごくいい演奏だった!」と感想がありましたが、さらに個人練習を積み、音程はもちろん、強弱や全体のバランスなどにも気を使いながら演奏できるようになったら、さらにいい演奏になっていくと思いました。指導陣からは、「コンマスやトップの音や動きをよく聴いて」と何度も指示されています。耳を澄まして、コンマスや首席の音を良く聴きながら演奏することを徹底したいとのことでした。室内楽のように耳を澄まして、アンサンブルを整えるという意識をもち、決して自分に酔わないで、周りを聴いて、アンサンブルすること。これを徹底したいとのことでした。透明感あるブルックナー、これがROMUVEのテーマです!