【自分の身は自分で守る】
「本を読んで勉強することです。『自分のことは自分で守ること』が大切です。」
初診から何回目かの診察で千村先生がワシに話したのです。
「栄養の勉強、減薬するお薬の勉強、人生の勉強―。勉強することはたくさんあります。
勉強する中でNoryさんは『どの情報があなたのカラダと思考に合うか』それを学ぶ
のです。」
診察後、ワシはノートと筆記用具を持参して隣町にある大きな図書館で栄養に関する本、食材に関する本、人体の構造の本などを読むようになりました。
精製された砂糖や塩の危険性、ミネラルの果たす役割、服薬した薬はどうやって効果が出るのか、副腎疲労とホルモンの関係、笑いが免疫力を高める・・・。
恥ずかしながら本を読むことは全く興味がなかったので、ワシが知らないことばかりでした。
小学校を卒業する時に当時の担任が
「1に勉強、2に勉強。勉強はし続けることが大切です。」
と言葉を贈ったこと。
大学のゼミの教授が年賀状で
「学校の勉強はここで終わりですが、これからが本当の勉強です。」
と新年の挨拶に書かれてあったこと。
この意味がやっと解ったのです。
「自ら勉強をし続けないと自分のことを守ることができない。医師ができることには限度がある。千村先生はそのことを言いたかったのだろう。」
勉強をしながら腑に落ち、偏りがちの思考も本を読みながら、人の話を聴きながら改善されていったのです。
11月3日の「公開診察室」ではワシと千村先生が2年3ヶ月間の診察を振り返りながらお話します。