4日目見聞録
13台目 南国IC
豊浜SAでMHさん下ろしていただいて、建物の中にあるソファで座って寝ていたら、冷房の効きすぎで寒かったので、外のベンチにバックパックを枕に夜を明かした。
明朝、Nさんが乗せてくださった。
僕は人生で初めて転売ヤーは実在するのだと知った。
転売を本職としている人に初めて会った。
どうして、その仕事をしているのか。
前は、昼のお仕事をしたうえで、お金が欲しくて仕事を終えて帰ってから副業として始めたそう。
それが、結構儲かったそうで、昼の仕事よりも収入が上回った。
だから、転売一本で食っている。
転売ヤーと言っても一口に言えないようで、ネットで活動する人もいれば、実際に店舗に行く人もいる。
活動内容も、コンサートのチケットなど、権利問題があるものは手を出さなかったり、ルールを決めている部分もあるそうだ。
転売自体がグレーだから、なるべく意識しているそう。
転売はしてるけど、悪い人ではないように感じた。
14台目 上分PA
南国で降りて、近くの川辺で花火を楽しみ、それだけで高知を出るべく、南国のIC前の路肩でヒッチハイクを始めた。
もはや、高知でなくてもいいのではないか、と思えてくる。
でも、やる。
そして、乗せてもらえた。
上司のYさんと新卒のAYさん。
高知の営業帰りだそうで、AYさんは僕に気づかなかったそうだけど、運転しているYさんが、僕に気づいてくださったおかげで乗せてもらった。
Yさんは結構寡黙、ダンディーな東京の方。
AYさんは、気さくな松山の方。
似顔絵描いた。
吉野さんは、前にもアイルランド人だったり、アメリカ人のヒッチハイカーを乗せたそう。
この旅で、初めての似顔絵を描かせてもらった人がAYさんだった。
漫画の話だったり、ヒッチハイクの話をした。
上分PA到着。
なかなか拾ってもらえなかった時、乗せてあげられないけど、といってお茶をくれたお兄さん。
その気持ちを渡す感覚が、受け取る側は次に繋げる原動力となるのです。
愛媛の字を愛姫と書いていると指摘してもらった。
石鎚山SAにまず行くべきだと、助言してくれたおじさん。
15台目 石鎚山SAまで
MTさん
50ほどのおじさん。美容室や理容室のシャンプーやリンスのおろしをしているそう。
四国について、お遍路だったり、166億を擦った男の話だったり、父母ヶ浜のことを思い出させてくれたり、いろんな話をした。
最後には自社サンプルのシャンプーと、リポビタンDと梅塩飴をくれた。
4日目も乗せてもらえない時間が膨大だった。
乗せてくださる方は、独特な経験を経た人か、圧倒的善人のどちらかだと思った。
人の暖かさを知るということは、人の冷たさも知るということだ