ポートフォリオ10000円コースか30000円コースを選んでくれた方用に作例を置いときます
高校2年半ばまでの作品たちです。1万円、3万円コースを選んで頂いた方の為に紹介させていただきます。
『私はどうして作るのか』今回は、私の活動について少し振り返り、私が作る理由について軽くお話ししたいと思います。私は高校1、2年時前半までは写真コンテストの受賞を目標に様々な写真を撮り、たまにグループ展に参加したりして活動していたのですが、ふと我に帰ると、どうして自分は作っているのだろうかと思い悩んでしまって自問する日が続き、言葉との折り合いがつけられなくなった私は、2年の中頃、ついに作品が作れなくなってしまいました。(2年時に作った作品です)そこから、受験勉強をしてみたり留学計画書を制作してみたりしてきたのですがやはり作りたい気持ちは止まず、作れない代わりに、思考することはやめませんでした。少し話は変わるのですが、私には1つ歳の離れた妹がいて、彼女のことを少し話そうと思うのですが昔話になってしまうので、作る理由について深く掘り下げて話してるんだなと思って頂ければ幸いです。彼女は私のお手本のような人なのです。 賢くて運動も出来て、綺麗でエレクトーンがとても上手で…勿論そんな妹が大好きなのですが、彼女のエレクトーンの大会に付き添う度に、『兄としてカッコ良いところを見せてやれないな』と心の何処かで思っていた気がします。そんな妹が3年ほど前から病気を患い、時々学校へ行くのが困難な日もありました処方された薬の用法用量を守って服用しても目眩や吐き気、頭痛に悩まされたり足元がおぼつかなかったり。普段から気丈に振る舞っている母は、心配をかけまいと自室で声を殺して泣き、すすり泣く声が自室まで廊下を伝って聞こえてきた日も少なくありませんでした片親の私は、長男として弱気に振る舞う訳にもいかず、感情を殺して過ごしている内に悲しみ方を忘れてしまいました。妹が患った病気の1つである解離性健忘症は、精神的なショックやストレスを引き金に、記憶が思い出せなくなる症状で、それを横で見ていた私は『忘れる』事の怖さを知り、忘れない為に作品を作ろうと改めて、強く考えるようになり、そこで忘れてしまう前に展示として、写真集として1つの形に残そうという決断に至りました。また、悪く言う今回の作品は、妹をモチーフ(ネタ)としているので、私は、慎重に、且つ罪意識や問題意識を持って作品を制作しようと思っています。展示も私周りのことについての作品を展示する予定です。(経過はまた報告します)(最終的には病院で飾ってもらえるような作品になれば良いなとぼんやり思っています。)結果として、作品を作りながら美術館を巡り調査活動をしながら、日本にいるギャラリーのオーナーさんと連絡を取りつつ雑誌の編集さんと誌面掲載について相談したり出版社さんに出版依頼をしてみたりと、忙しい留学でしたが芸術についても自分についても、深く考えることが出来る良い時間になったと思います。残り1週間ですが、最後まで1日1日を大切に過ごします。ここまで読んで下さり本当にありがとうございました。藤原和輝
『どうやって芸術家になるのか』この疑問が留学前、美術についての勉強をしていく中でどうしても不明瞭なままでいました。調べてみても、『とにかく作品を作ってSNSで発信』『ポートフォリオを作ってギャラリーに持ち込みに行く』といったものばかりで、「SNSで発信って見つけてもらうのに何年かかるんだ」「ギャラリーのオーナーは本当に若手の作品を見てくれるの?」等、動き始めれない理由ばかりを探していました。また、某有名写真家さんのトークショーに訪れた際、『どうすれば〇〇さんのように世界で活躍できる写真家になれますか』と質問したら、『そんなの僕も知りたいよ〜笑』と返されてしまい、無礼な質問だったかな…と思いながら結局答えは出ないままでいました。そこで、ロンドンのギャラリーを訪れて調査活動をすることを考えていた私は、『どのようにして芸術家になるか(展示をするか)』についても、調査する事を計画していました。ロンドンでの生活で、約20のギャラリーを訪れ、ギャラリストの方々から調査した結果『沢山の人達を巻き込んで作品を作ったり、グループで展示をしたりする』『Webサイトを制作し、沢山のギャラリーを訪ねて作品を見てもらう』『ポートフォリオやmagazineを作って、Instagram経由で自分の作品を見てもらえないか交渉する』等の答えがありました。答えのない質問(人それぞれ)なので、ある程度解答は分かってはいたのですが、やはり自分で行動するしかないようです。しかし、海外には「Instagramやメール等を使って連絡を取ることで作品を見てくれる人がいる」という事を知れたのは大きな利益でした。また、自分でギャラリーを訪れて見聞きする事で、作品を作り続けて諦めずに積極的に発表、展示をして、沢山の人に見てもらい、パトロンを見つける事の重要性についても再確認できました。では、私たちはどこへ向かうべきなのか道半ばな私が、暗中模索をし続けた結果展示やクラファン企画立案、誌面掲載(計画中です)をできるようになったかと言うと、僕の場合はコンテストを通じてが多いのですが、もし私が都内近郊在住ならギャラリーを訪れ、展示の機会を作り、作品を沢山の人に見てもらう事がとても大切だと思います。身内の展示に満足せず、何度も挑戦を繰り返して諦めない事が大切だと思いました調査に協力してくださったギャラリストの皆様、本当にありがとうございました。
こんにちは!藤原和輝です。「なぜロンドンで調査活動を行ったのか」について、順を追って説明していきます。①日本で芸術家として生計を立てるのは難しい!?留学前、私は高校2年時からどんどん写真にはまっていき、とある画家の方(他の会で話します)との出会いで芸術に対する興味が湧いていのですが、そうして芸術に関する書籍や論文を見たり、奨学金の説明会で仲良くなった美大生の話を聞いていく中で、日本で芸術家として生計を立てるのは難しいことと、その理由についての知識を得ました。日本で芸術家として生計を立てるのが難しい主な理由は・日本に『作品を買う』文化が浸透してない・作品の取引所(オークション会場)がない・美術大学でアートマーケティングに関する教育をしていない(これは教育方針によるので是非は問えないです。)等々の理由がありました。そうこうして色々と調べている内に、メセナ活動(芸術文化支援活動)を知り、元を辿っていくとメセナ協議会の連合機関がロンドンにあったり、英国の芸術市場規模が大きいことから「どうして英国の芸術市場は発展しているのか」を調査したいと思い、作品制作と共に現地のギャラリーを訪れて調査活動することを計画しました。②調査活動について語学、美術学校で仲良くなった友達に翻訳を頼み、galleryを出てすぐに質問の答えを何度も確認する事で実施できましたここからは結果報告です。(どの様にしてアーティストとしてのキャリアを形成していくかについても調査しましたがそれはまた次回)2つの質問に対するアンサーです。Q1 What is important for artist?(芸術家にとって大切なことは何?)Q.2 Why art is popular in London?(どうしてロンドンで芸術は人気なの?)Q1に対する答えは、「諦めないことが一番大切」「(英国では)ユニークで大きい、力のある作品を作ること」「心に響くこと」などが挙げられ、Q2に対する答えは、「芸術が人々に沢山いい印象を与える事を知っている人が多い」「沢山のギャラリーやオークション会場、多くのクリエイティブな企業が芸術市場を底上げしている」でした。他にも、「好きだから」という理由が多かったり、芸術文化振興を支える法整備 (ロンドンでは殆どの美術館が入館無料です)がされていたりと、いずれも国家が主体となって「芸術」を支えていることから、作家が伸び伸びと国内で活動を継続できていることが分かりました。③最後にメディアで取り上げられる事の多い、高額な値段のついた芸術作品を目にする事が多かったり、美術の授業が少なく、芸術文化について詳細に学ぶ機会の少ない私たちは、「芸術作品は投資目的に購入されるもので、高いものばかり」という固定観念を捨てきれずにいるのではないでしょうか。今回の調査活動を通して、日本で出来るか出来ないかは置いといて、根本の教育から変えていき、美術に対する正しい教育、芸術文化の経済効果、マーケティング手法等についての教育も必要だと思いました。芸術は私たちの身近にある事を皆が理解する日が来るのを望むばかりです。また、私は作家がお金の事を考える事は不純だとは思いません。最後に、三週連続で美術館やギャラリーを訪れ、私の拙い英語を聞き取り訳し、再び翻訳してくれた友達に感謝!!ここまで読んで下さりありがとうございました。コメント下さると嬉しいです!!