11月23日に博多で開催される「どげんかせんといかん日本の慢性痛医療」、エヴァンジェリスト(伝道者)の江原です。
活動報告では、NPOスタッフの日々の活動やどげんかせんといかん日本の慢性痛医療の準備状況などについてお知らせしていきます。
今回も社会の壁についてですが、体が痛くない方向けにお話します。
そうでないと、治らない痛みが何で問題なのかとか、そして日本の医療をどげんかせんといかんと言っているのか伝わらないんじゃないかと感じたからです。
『治せばいいじゃん。痛みは治っていくもんだし、日本の医療は進んでいるじゃん。』
と普通は思いますよね。
結論から言うと、治らない痛みのある方は
『原因がわからないから治療しようがない』とか『うちではやることがない』
と今までにどこかの病院で1度は言われています。医療が進んだ日本での話ですよ。
もっと具体的にしてみましょう。痛みのことを具体的に想像した方が話が伝わりやすいので、仮に風邪をひいて頭痛が起こったとしましょう。頭痛と言っても頭が割れそうなくらいの頭痛です。
出勤もできないので仕事を休み、薬を飲み静養していました。風邪から来るからだの怠さや寒気は完全に治りました。
それでもガンガンする頭痛だけが一向に改善しない。だんだん心配になってきました。
みなさんはどうしますか?そうです、病院に行きますね。こんなにガンガンするのが治らないのだから脳や頭の骨がどうにかなんているのかもしれない。そう考えるのも当然です。
しかし、病院にいって医者に症状を話して検査して、何も原因が見つからない。その時です。
『気のせいじゃないですか?原因がないんですし、うちでは治療することがないですよ。』
医師の口から発せられる想像すらしていなかった言葉。そんなタイミングで言われるんです。
・そんなはずない!もっとちゃんと調べてくれ先生!
・そんなはずはない!他の病院で診てもらおう。
・お医者さんが言うんだからそうなのかもしれない。でもどうしたらいいの?
と実際に言ったり、心の中で思ったりすると思います。
医療者と患者の思いのすれ違いが、不安や疑いを強めていきます。不安が強ければ、ドクターショッピングと呼ばれるような病院をめぐる行動に出たり、疑いがあれば医療者に詰め寄っていい治療関係を壊してしまいます。
このすれ違いこそ大きな問題なのです!
どげんかせんといかん日本の慢性痛医療では、医療者は正しい知識を学び九州地区に慢性痛医療ネットワークを作ることを推し進めます。
医療者の心ない言葉で、患者が傷つく話は起こってしまうことかもしれませんが、痛みに関しては間違った対応です。顔を突き合わせて話し合い、すれ違いを無くしていきたいです。
是非皆さんがそういう目に合わないように、会の開催から日本の医療を変えていきましょう!
『どげんかせんといかん』クラウドファンディングサイト
https://camp-fire.jp/projects/view/191987
『どげんかせんといかん日本の慢性痛医療』特設サイト(一般・医療職向け)
https://www.pt-ot-st.net/index.php/seminar/detail/69035/
サテライトイベント『私たちは痛みの最前線にいる』(リハビリ職向け)
https://www.pt-ot-st.net/index.php/seminar/detail/69034/