新体制にご参加いただく3人の演出家に、「鳥公園でやりたいことは何ですか?」と質問して、お返事をいただきました。3人目は、三浦雨林さんです。
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「演劇を作り続けることや集団を維持することは想像以上に大変で、演劇をやめてしまったりやめたくなったりする理由のひとつだな、と以前から考えていました。演劇に限ったことではないですが、とにかく継続することが難しい。それは金銭的な面もそうですが、集団や創作の場が閉じてしまうことにも原因があると感じてます。もっと場を開くことができれば継続する難しさは少しでも解消されるのではないだろうか。ということを考え、鳥公園の新体制において、私は「創作する側と観客側が通常のプロセスよりも接続可能な形で作品を創る」ことをしてみます。
ゆるやかで自由な、けれど強度を携えた作品や集団創作について考えながら、とりあえず公園に集ってみようと思っていますので、みなさまも是非一緒に遊んでいただけると嬉しいです」
三浦雨林
1994年生まれ、北海道出身。演出家、劇作家。隣屋主宰、青年団演出部所属、鳥公園アソシエイトアーティスト。原作・原案を用いた作品創りを多く行う。生活の中から飛躍をしない言葉と感情の再現を創作の指針としている。上演作品に『あるいはニコライ、新しくてぬるぬるした屍骸』(原作:トルストイ「光は闇の中に輝く」)など。「利賀演劇人コンクール2016」上演作品『ハムレット』にて《観客賞》を受賞。
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こちらの「演劇最強論-ing」のインタビューで、この3人と一緒に鳥公園の新体制をやっていきたいと思った理由など、お話ししています。
https://www.engekisaikyoron.net/bird-park-kaori/