こんにちは!食べものがかりの関根賢人です。いつも僕らの活動を見守ってくださり、本当にありがとうございます。さて、年末年始ということで振り返りの意味も込めて、今回から各メンバーがANTCICADAへの想いや意気込みを綴っていきたいと思います。第1回目は、ぼく(関根)の簡単な自己紹介と、ぼくがANTCICADAで活動している理由についてお伝えしていければと思います。ぜひ読んでいただけたら幸いです。自己紹介改めて、関根賢人と申します。1994年11月8日生まれの25歳。埼玉県越谷市登戸町に生まれ、小さい頃から好奇心旺盛で、好き嫌いはなく、身の回りにあるあらゆる食べものを食べて育ちました。おじいちゃんの畑仕事をお手伝いするのが大好きでした。小学校卒業までは地元ですくすくと育ち、中学校からは越谷市と港区を往復する毎日。両親が共働きだったこともあり、昔から必要に駆られてよく料理をしていました。家族や友達に料理を振る舞うのも大好きでした。高校は慶應義塾志木高校という森の中で、毎日校内に生えている柿を食べながら、自由奔放な生活。高校1年生の時に旅の魅力を知り、それからというもの、国内外のいろんな所へ旅をしてきました。大学生の時には、エチオピアのコーヒー農園を訪れ、友達と都内でコーヒー屋さんを開いたり、アイルランドにあるオーガニックファームで働いたりもしていました。鶏の鳴き声で起きて、寒い中野菜を育てて、その野菜で料理をする毎日。世界一周をしながら、いろんな食べものを食べたりもしていました。道端で出会った子供たちのお家に招待され、食べたり歌ったりお泊まりしたり。卒業後は悩みながらも一度就職をしましたが、やっぱり「食」で生きていきたいと思い、料理を探究するために「le sputnik」というお店で修行をしたりもしました。また昔から温泉や銭湯、サウナが大好きで、国内外の湯をめぐるのが人生の大きな楽しみになっています。持ち運びが出来るドラム缶風呂やテントサウナを持っているので、山奥の川辺や海に囲まれた小島など、自分の好きな場所に銭湯を出現させることが可能。フィジーの温泉にて。どなたか興味ある方、一緒にいい湯に浸かりましょう。今はというと、「食べものがかり」として、食べものを食べたり、料理を作ったり、生き物を捕まえたり、開業に向けたあんなことやこんなことをしたりと、毎日ANTCICADAに関わる色々なことをしています。活動理由僕は昔から好き嫌いなく、どんなものでも残さず食べる人でした。刺身に盛られてるツマもタンポポも、野菜の皮や軸も、海老の尻尾や魚の顔も、旅先での未知の料理も、いつも家族や友達の分まで残さず食べていました。 野外でザリガニやカエル、野草などに出会った時も、いつも美味しく食べていました。ただ、自分は美味しいものをたくさん食べられるから幸せなのですが、非難はされないまでも「変わってる」という周りからの反応には違和感を感じることがよくありました。 「捨てるのもったいないし、そもそも美味しいんだよ。」「おいしいが増えれば、食事の時間が楽しくなるし、毎日の食事が楽しければ人生豊かになっていくんじゃないか。」そんなことをいつも思っていました。そんな中で、いつからか周りの友達に「実は美味しい食べもの」の魅力に気づかせる企画をしたり、廃棄食材で料理を作ったりするように。和洋中しか食べない友達に、世界中の美味しさを知ってもらうおうと始めた「食の世界一周旅行」。最初は乗り気じゃなかった友達も、企画自体を楽しんでるうちに「おいしい」が増えていました。友達が「え!おいしい!」と言って価値観が広がっていくのを見ていると、心の底から喜びを感じられたんです。自分が良いと思ってるものの魅力を共有できたとき、すごく幸せな気持ちになるなあと。 僕は「おいしいを増やす」ことが大好きなんだと感じていました。 そして出会ったのが篠原祐太。今から2年半前、2017年6月に祐太の主催する昆虫食イベントに行ったのが最初でした。この一年、いろんなことを経験してきたね。まだまだネガティブに捉えられている虫たち。けれど食べてみると実は美味しい虫たち。まさに祐太が「おいしいを増やす」食体験を通じて、人々の価値観を拡げている場に出会い、こんな食体験を提供したいと心の底から共感しました。何より自分自身が、食べた瞬間に「え!うまい!」と虫たちの溢れ出る魅力に感動してしまったんです。それからというもの、祐太のコオロギラーメンのイベントを手伝う度に、お客さんたちの価値観を確実に拡げている食体験に、とてつもなく面白みを感じるようになりました。コオロギラーメン。虫を食べるという体験をすると、身の回りのあらゆる生き物たちがおいしい食材に見えてきます。地球は未発掘の味覚の宝庫。昔から「おいしいを増やす」ことが大好きなぼくにとって、虫たちは心強い相棒です。そして「おいしいを増やす」体験は、食だけに限らず、日常、そして人生のあらゆる場面での視点や価値観を拡げるきっかけにもなるのかなと思っています。ANTCICADAでも、そんなきっかけを作り続けていけたら幸いです。一緒に地球を味わえる日を楽しみにしています。ANTCICADA 関根賢人
関根 の付いた活動報告
ANTCICADAの篠原です。コオロギ醤油のリリースを終え、Xmas dinner イベントや300人規模のケータリングが無事終了し、ひと段落。とはいかず、お店開業に向けた準備でバタバタの毎日です。笑ここ最近、会う人会う人にANTCICADAの話をしているのですが、「どうやってメンバーが集まったの?」という質問をいただくことが多いので、今日は、メンバーとの出会いや、チームができていった経緯の紹介をしようかなと思います。僕自身、2013年末に昆虫食のことをカミングアウトして以来、「虫食べるとか無理しないでいいよ」「目立とうとしてキャラ作ってるでしょ」そんな言葉には傷つきながらも、興味を持ってくださる方に対して、昆虫食の魅力を届け始めました。SNSでの初のカミングアウト。死ぬほど緊張したなあ途中、多くの友人や仲間のサポートを受けながら、昆虫食の魅力に興味を持って下さる人に最大限お届けしたい。そんな一心で進んできた6年間でした。ふりかえれば、合計300回以上、のべ15000人以上の方々に、昆虫食を届けてきました。しかし、今のままでは広がりに限界がある、自分一人でできることは想像以上に少ない。そんな壁にもぶちあたっていました。どうすればいいのだろう。「美味しく、魅力的な昆虫食を届けたい。」そのためには、もっと料理のクオリティをあげないといけないし、もっと昆虫という素材と向き合わないといけない。そして、その上で、付加価値をつけて、もっと突き抜けたアプローチでそれを世の中に届けていかないといけない。料理ができて、価値観が一致して、同じ熱量で頑張れる人。探しても探しても、そう簡単にいるもんじゃありません。料理はできるけど虫はちょっと。。。価値観は近いけど、別にやりたいことがある。。。そういう人ばかりでした。そんな中、出会ったのが、関根賢人。出会いは、僕の昆虫食ワークショップ。なんと、慶應大学の同級生でした。写真はイナゴを取る数を競う大会イナゴンピックにて。屈辱の準優勝。来年は必ずリベンジします。最初はつかみどころがないし、何考えてるのかわからないなぁと思っていたのですが、身の回りにいる生き物たちや世界中の名前もない料理たちをたくさん食べてきた彼の「おいしいを増やす」ことに喜びを感じるスタンスが、まさに僕が求めていた理想のパートナーだったんです。賢人は、一緒にのびのびと地球を味わえる、貴重な同志です。その後、コオロギラーメンを手伝ってもらったり、花火を観に行ったり、徳之島にいく中で、意気投合、昨年の11月、一緒にお店をやろう、と思いをぶつけたのが、ANTCICADAのはじまり。タイのコオロギ敏腕農家さんと。いつまでも地球を共に冒険し続けたいそれからというもの、2人で、コンセプトを議論したり、具体的なメニューを決めたり、お店の名前を決めたり(カフェで延々議論したの懐かしいね笑)、二人三脚での歩みがはじまりました。そして、その直後、出会ってしまったのが、山口歩夢です。酒を語り出すと止まらない。要注意だ。彼との出会いは、後述する大高の紹介でした。2018年11月29日の夜、今でも忘れません。渋谷の大好きな店で飲んだのですが、互いの自己紹介が終わったのもつかの間、3時間以上、お酒の話の嵐を浴びました。こいつなんなんだ。狂ってる。。。どんだけ酒を愛しているんだろう。衝撃でした。僕は彼の虜になってしまい、その日のうちに一緒にやっていこうと話をしました。初対面の夜に、いつかやりたいねと言ったものがコオロギ醤油や、タガメジン。いつかどころか、出会って一年でいずれも形になったこと、振り返ってみると感慨深いですね。そして、相変わらず彼のお酒や発酵への愛はとどまるところを知りません。末恐ろしい。。。3月の「FOODEX JAPAN」では、三人体制で初の公でのお披露目。1600食のコオロギラーメンは完売、コオロギ醤油やタガメジンも紹介できて充実の時間。豊永裕美は、昨年6月に親友の紹介で知り合いました。そこから、飲みに行っていろんな話をする中で、人としての芯の強さや人間力に惚れ込み、コオロギラーメンの手伝いを経て、ANTCICADAに誘いました。食への想い(というより食い意地?笑)もこれまた凄く、まさに「はらぺこむし」なんです。誰も敵わない。笑コオロギ醤油仕込み中。仕込み中のコオロギですら食べちゃいそう。大学時代は、農大のオホーツクキャンパス。北海道の地で、農業に漁業と生産者さんのもとでバリバリ働いていた彼女、現場での動きや気配り、責任感はピカイチ。尊敬しています。現在は、食材調達やケータリング、バックオフィス業務などを中心に動いています。6月の日比谷音楽祭では、酒蔵の転職期間中の大高や、一番長く支えてくれているナイキも含めて、メンバーが揃ってのコオロギラーメン提供でした。大高や、ナイキは、いまさら何を話そうか悩みますが、彼らは長い付き合いの親友で、なんというか、ソウルメイト?もはや家族的な存在ですね。本当にいつもありがとう。シェアハウス時代は同じ部屋。ずっと一緒だったなあ。現在、大高は秋田県の酒蔵で日本酒づくりの修行中。蔵人という職人を目指しながら、米や水、微生物といった自然と日々向き合い、遠隔からサポートしてくれています(週1帰ってくるんじゃないの?)毛むくじゃらゴリラみたいな見た目ですが、心は優しいナイスガイ。ナイキは、日本酒専門メディア「SAKETIMES」で働きながら、若者向け日本酒コミュニティを組織。食材調達から、車の運転、コオロギラーメンの調理まで、ダンスと歌以外は、何をやっても人並み以上という、ポテンシャルお化けです。まじで凄い。なんでもできる。そこから、数ヶ月が経ち、新たにジョインしてくれたのがシェフの白鳥翔大。翔大と初めて飲みに行ったJOE'SMAN2号。ここまで深い縁になるとは。彼は一年前、L'Effervescenceを辞めた時期に出会ったのですが、そこから自然を愛する部分に意気投合し、仲良くなっていきました。ただ、ちょうど仲良くなった直後に、彼はより持続可能な料理のあり方を求めて、デンマークの地に修行しに旅立ちました。そろそろ帰ってくるタイミングで、LINE電話をするようになり、その中で、翔大の食材へのまなざしや、料理の技術、そして何より人間としての純粋さ、まっすぐさ。まさにANTCICADAには不可欠な人間だと思い、電話越しに口説きました。ほんとは直接話したかったね。笑テレビ電話。10月に正式にジョイン。そこから、新生ANTCICADAが始動し、お店開業に向けた日々の話し合いにはじまり、食材仕入れや生産者周りに注力しつつ、つい先日終わったXmas dinner イベントに向けた準備を進めてきました。そして今は、メンバーで共同生活しながら、日々、開業に向けて頑張っています。メンバー、一人一人が唯一無二で掛け替えのない存在。ほんとうに心から大好きで自慢の仲間たちです。こんなにも魅力的な仲間たちと挑戦できることがまず何より幸せ。本当にありがたいし、このメンバーでしかつくれないものをつくりあげていきます。長くなってしまいましたが、明日以降、それぞれのメンバーの自己紹介や、ANTCICADAへの想いなども、書いてもらおうと思っているので、ぜひ読んでみていただけたら嬉しいです!引き続き、チームANTCICADAを、何卒よろしくお願いします!!皆様の応援が僕たちの励みになっています。いつもありがとうございます。ANTCICADA 篠原祐太