プロジェクトメンバーの濱沖です。 活動報告が滞ってしまい申し訳ありません。本日、久しぶりに顔を合わせての打ち合わせを行いました。とは言っても、この間怠けていたわけではありません! 前回の打ち合わせ以来、行政、業界団体、学校法人などに関して、資料収集を分担して行なってきたのですが、ある程度資料が集まってきたため、資料をつき合わせながら議論をしようということで打ち合わせに至りました。 もちろん、資料収集が順風満帆かと言われると必ずしもそうとは言い切れません。今回のプロジェクトはこの30年間の歴史を追おうとしているわけですが、たったこれだけの時間でも所在の分からなくなってしまっている資料がたくさんあります。また、資料を集めてみて私たちが事前に思っていたのとは違う展開になってしまっているという部分もありました。 別の言い方をすると、ここまでやってきた資料収集の限界を踏まえて、新たな作業に着手しようという結論に至ったことが今日の一つの成果です。前回の打ち合わせ後の活動報告で、1990年代初頭の関係機関の動向に特化して調査することはご報告しましたが、さらに特定の機関に焦点を絞って調査を進めようということになりました。新たな学校の設置は見方によって極めてデリケートな問題であるだけに、調査協力をお願いする機関への説明はもちろんのこと、この時期の様々な取り組みが現状を理解する鏡としていかに重要なのかを示すような研究にしたいと思っています。 これまでの資料からも面白そうなことがたくさん見えてきているので、それをもっと深みのあるものにできるよう、引き続き頑張ります。
プロジェクトメンバーの濱沖です。 おかげさまで、先日、クラウドファンディングの目標金額に到達いたしました。ご支援いただいたみなさま、本当にありがとうございます。また、インタビュー記事やtwitterを始めとする情報発信に対しても、あたたかい励ましのお言葉や、厳しいアドバイスなど、本当に多くの声を寄せていただきました。メンバー一同、心から御礼を申し上げます。 さて、ファンディングの残り期間が一週間を切りましたが、あらためてメンバーからの声をお届けしたく、メンバーのFacebookアカウントにて、プロジェクトに関するページをご用意しました。 このプロジェクトに対するメンバーの意気込みなどを、それぞれの言葉でまとめていますので、ご支援を考えてくださっている方も、そうでない方も、ぜひご覧いただければと存じます。 あと一週間、なにとぞよろしくお願いいたします。 ********** ・内田康弘 「一人でも多くの方々に、現代の通信制高校(およびサポート校)に関して興味・関心を持ってもらいたい」 ・神崎真実 「通信制や全日制といった教育課程の違いをこえて「高校」という場所の話がしたい」 ・土岐玲奈 「私(たち)が通信制高校に注目するのは、通信制高校の静かな存在感と、内実の掴みづらさゆえです」 ・濱沖敢太郎 「通信制高校に目を向けてくださった方々が考えを深めるためのきちんとした材料を揃えたい」
本日、SYNODOSにてプロジェクトに関するインタビュー記事を公開していただきました。 メンバーの研究関心、今回のプロジェクトにたどり着くまでの経緯や、現時点での研究の見通しなどを紹介しています。 特に通信制のことをよく知らない方には、このインタビューだけでも面白く読んでいただける内容になっていると思いますので、ぜひご覧ください! 「勤労青年」から「不登校・高校中退者」へ――通信制高校の歴史に迫る プロジェクトチーム「なぜ通信制高校は増えたのか?」インタビュー
メンバーの濱沖です。昨日3月10日、都内にてプロジェクトの初回打ち合わせを行いました。互いによく知っているメンバーで、本プロジェクトについてもメールでのやり取りは頻繁にしてきたのですが、研究計画全体にかんする議論を、あらためて時間を取ってやろうと集まりました。 打ち合わせで行った作業は主に二つです。 一つは、先行研究に対する情報や理解の擦り合わせをすること。通信制高校に関心を持って集まったメンバーですが、専門領域も互いに違います。このため、通信制高校の増設メカニズムをどうやって面白く読んでもらうのか、共著論文を執筆する際にどのような学会や読者を想定するのかといったことを主に議論しました。 もう一つは、4月以降の具体的な調査内容について計画を立てること。先行研究にかんする議論を土台にしつつ、1990年代以降に設置された学校のリストや、文部(科学)省が実施してきた調査会議などを見ながら、労力を割くべき課題について検討しました。 その結果、当面の作業として、1989年の学校教育法改正前後の情報収集を進めようということになりました。新たに設置された通信制高校の前身となった組織や団体と、一連の法改正との関係を辿ることで、この時期が90年代の増設にかんする重要なターニングポイントになっていることを指摘できるのではないか、というのが私たちの狙いです。4月からしばらくの間、文部省、自治体、学校法人、関連団体などの動静について、役割分担をしながら情報収集をします。 そして、ひっそりと問題になったのが調査費用。現在の計画だとクラウドファンディングでご支援頂いた分は、6月頃までにすべて使い終わってしまいそうです。その後の対策はメンバーと検討中ですが、まずはCFでたくさん集めたいというのがメンバーの切なる願いです! 引き続き、ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。