トランプ政権下、米国の「コミュニティ」はどうなる? 低所得層・障害者の生存を追う

2017年1月に発足した米国のトランプ政権は、オバマケアの廃止など、福祉と社会保障を削減する政策を次々に打ち出しています。米国の低所得層と障害者の暮らしは、どのような変化にさらされ、どのような対応が行われ、結果はどうなるのでしょうか? 政権発足から概ね2年間、現地で調査研究するプロジェクトです。

現在の支援総額

295,284

14%

目標金額は2,000,000円

支援者数

41

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2017/02/15に募集を開始し、 41人の支援により 295,284円の資金を集め、 2017/03/30に募集を終了しました

トランプ政権下、米国の「コミュニティ」はどうなる? 低所得層・障害者の生存を追う

現在の支援総額

295,284

14%達成

終了

目標金額2,000,000

支援者数41

このプロジェクトは、2017/02/15に募集を開始し、 41人の支援により 295,284円の資金を集め、 2017/03/30に募集を終了しました

2017年1月に発足した米国のトランプ政権は、オバマケアの廃止など、福祉と社会保障を削減する政策を次々に打ち出しています。米国の低所得層と障害者の暮らしは、どのような変化にさらされ、どのような対応が行われ、結果はどうなるのでしょうか? 政権発足から概ね2年間、現地で調査研究するプロジェクトです。

このプロジェクトを見た人はこちらもチェックしています

本プロジェクトの言い出しっぺ・やりだしっぺ、ライター・みわよしこです。本日は体調がすぐれないのですが、パトロンの皆さん、ご関心をお持ちの皆様に、お礼だけは申しあげます。   津田大介さんから、愛のムチか? 愛の援護射撃か?   冒頭の画像は、本日お昼、津田大介さんが投稿されたツイートです。あっという間にリツイート50回以上。津田さん、ありがとうございます。津田さんの愛のムチ、あるいは愛の援護射撃にお答えできるよう、しっかり調査、きっちり書籍化を目指します。   新たに3名のパトロンをお迎えし、総額10万円を突破 3月12日夜から3月13日にかけ、新たに3名のパトロンをお迎えしました。また、総額は10万円を突破しました。寄付とともに頂戴したメッセージに、今日もお答えします。   ・2017/03/13 00:07 JirouOshimaさん「日本で色々と脚色されて伝えられることの多い米国のニュースの中で、米国の医療や福祉が伝えられることは実はとても少ないと言えます。命や人の幸せというのは、日本でも米国でも共通の普遍的話題であるのに変ですね。ぼくの認識では、米国の医療や福祉は、日本より半世紀分くらい進んでいると考えています。米国が脱施設化や福祉の地域化を進めはじめたのは、1960年代頃だと文献その他で知りました。日本でも地域包括ケアシステムが法律で定められた義務になる。つまり、米国の現実から学ぶべきことはある」 ありがとうございます。私も2011年2月、はじめての訪米(『シノドス』のインタビュー http://synodos.jp/society/19232 参照)で、いかに米国が日本に伝わっていないかを知って衝撃を受けました。医療や福祉自体の現状もそうなのですが、米国に日本が太刀打ちできないのは、試行錯誤の豊かな歴史であり、試行錯誤を可能にしてきたものだと思っています。じっくり、しっかり見てきます。 ・2017/03/13 12:05 smorkyさん 「応援しています!頑張ってください!」 ありがとうございます。smorkyさんは旧知の方で、2010年夏、私と仙台・石巻の緩いご縁をつないで下さいました。今年も3月11日を過ぎたばかり。2011年、あの日の衝撃は今も忘れられません。自分の知っている街が被災地になり、津波に呑まれるのを、黙ってみていることしか出来なかったあの間隔が蘇ります。その石巻に「行かなくては、障害者がどうしているのか見なくては」という思いが、2011年秋、被災地障害者センターでのボランティア(たった3日間でしたが)につながり、今の私の仕事を形作るものの一つになりました。今回の米国での調査も、きっと新しいご縁、新しい展開の連続になるでしょう。 ・2017/03/13 17:16 mayumihosokuraさん「本当に気になるトピックで大変気になっています。頑張ってください! 調査報告楽しみにしています」 ありがとうございます。多極化といわれる現在ではありますが、やはり米国の影響力は大変強大なものです。米国で何が行なわれ、人々がどう対処し抵抗しているのか、激しい動きが起こるであろう2年間をしっかり見つめ、お伝えしたいと思います。 既にパトロンになっていただいた皆様も、迷っていらっしゃる皆様も、お金は出せないけれども関心あり発信できる方々も、引き続き、ご関心と情報拡散をよろしくお願い申し上げます。   まずは、目標50万円   さて肝心の資金ですが、ただいま、やっと目標200万円の5%に届いたばかり。 200万円あれば、2年間で3-4回、述べ6-9ヶ月の米国滞在調査が出来るだろうと考えていました。今回、クラウドファンディングが成功してもしなくても、規模を大幅に縮小しても、この調査研究自体は行う心づもりです。また、4月、プロジェクトがスタートした後も、クラウドファンディングは「このテーマ」「この目的地」と絞込、随時行う予定です。それにしても、4月のスタート時点で、50万円は達成しておきたいと強く願うところです。50万円あれば、1-2ヶ月の滞在(期間は滞在地の生活コストによります)を1回行うことが可能です。それの可能な資金が手元にある状態で、プロジェクトをスタートさせたいなあと思っております。 皆様、残り18日間、パトロンになる・拡散する・関心のある周辺の方に情報を伝える などのご協力を、どうぞよろしくお願いいたします。


トランプ政権下の米国で、2年間にわたり、社会的弱者コミュニティ・支援NPO等の変化を調査する本プロジェクトにご関心の皆様、ありがとうございます。言い出しっぺ・やりだしっぺのライター・みわよしこ、こと三輪佳子です。 今回は、パトロンの皆様から寄付とともに頂戴した希望と期待のメッセージを紹介し、お答えいたします。皆様の声は、こちらでご覧いただけます。 写真は、新幹線のぞみ号。フリー写真素材 フォトックから頂戴しました。深い意味はありません。希望と期待のメッセージを紹介するため、のぞみ号に登場してもらいました。名前がぴったりですから。ちなみに私、20代の時期は、あまりマニアックではない「乗り鉄」でした。   それでは、パトロンの皆様からのご期待に、ズバリ答えます!   ・2017/02/15 13:54 Serizawa Kazuyaさん 「調査結果、楽しみです!」 シノドス・芹沢一也さんです。インタビュー「トランプ政権は貧困層や障害者に致命的な打撃を加えるのか?――日本人の知らないアメリカの「共助」を探る 三輪佳子氏インタビュー」http://synodos.jp/society/19232でのご紹介も含めて、応援ありがとうございます。日本人障害女性として、日本人・障害者・女性の立場からマイノリティ社会に入り込める強みを生かして、充実した調査をできれば、と思っています。引き続き、応援をよろしくお願い申し上げます。   ・2017/02/15 16:05 mnagawaさん 「気になる動向です。 少ないですがお受け取りください」 いえいえ、ネットで目に留めていただき、さらに多額のご寄付をありがとうございます。実は、mnagawaさんは直接存じ上げている方で、日本の障害者(主に知的障害者)の地域生活に、長年、地道に取り組んでいらっしゃいます。米国の動向に対する「明日は日本も」という緊張感、大いに感じておられると思います。代わりにはなれないと思いますが、しっかり、じっくり、見てきたいです。引き続き、ご近辺の方々、特に障害者の権利・福祉・社会保障にご関心をお持ちの方々にも、お伝えいただけますと幸いです。よろしくお願いします。   ・2017/02/15 18:51 Eiiti Noguchiさん 「応援しています!頑張ってください!」 まずは現地での自分の生活をどうするのか、たとえば車椅子で暮らせる賃貸住宅が短期貸しで簡単に見つけられるのか、といった問題の数々が立ちふさがり、大変そうですが、自分も「わがこと」として経験しながらの調査だからこそ得られる情報が、たくさんあると思います。引き続き、SNS等での情報拡散などへのご協力を、どうぞよろしくお願いします。   ・2017/02/16 00:13 Yasuhiro Toudouさん 「大変興味深いプロジェクトです。ぜひ実行してください!応援しています」 はい、クラウドファンディングで寄付いただける金額にかかわらず、可能な範囲での調査は、身銭を切ってでもやるつもりです。より充実した、無理無茶の少ない調査のために、残り19日間で、せめて100万円に到達できればと思います。引き続き、お近くのご関心ある方々へもお伝えいただけますと幸いです。よろしくお願いします。   ・2017/02/16 00:43 saemokyuさん 「これからの社会にとても不安を抱いていて、楽観視するメディアや既得権益を守ろうとする政治家に嫌気がさしているなか、明確なファクトを世の中に突きつけて欲しいなと心から思いました。 学生なので、あまり大きな額を支援すること難しいですが、少しでも足しになればと思います。 応援しています」 寄付してくださるお気持ちと、「明確なファクトを世の中に突きつけて欲しい」というお気持ちが嬉しいです。ファクトはいつでも存在して、見出され知られることを待っています。「まずは知られなくちゃ」と思います。引き続きのご応援と、同じ問題意識をお持ちのお友達への情報提供を、どうぞよろしくお願いします。   ・2017/03/07 22:37 Daisaku613さん 「応援しています!頑張ってください!」 燃え尽きないように頑張ります。引き続き、ご応援とクラウドファンディング情報の拡散を、どうぞよろしくお願いします。   ・2017/03/08 00:15 monmonbooksさん 「応援しています!頑張ってください!」 地元スーパーでの地元の方々の見切り品争奪戦への参戦、日本で見かけない食材の調理なども通して、楽しみながら、充実した調査ができればと思っています。引き続きのご関心と、活動報告拡散を、どうぞよろしくお願いします。   ・2017/03/08 04:43 suzy_qさん 「synodosの記事を読んでテーマに惹かれました。門外漢ではありますが、調査結果に大変興味があります。ささやかですが、研究の一助となれば幸いです」 ありがとうございます。『シノドス』に掲載していただいた芹沢一也さんの「トランプ政権は貧困層や障害者に致命的な打撃を加えるのか?――日本人の知らないアメリカの”共助”を探る 三輪佳子氏インタビュー」は、自分の周辺のいろんな方々の「え、そうだったの? 知らんかった!」という驚きを引き起こしました。私は自然に関心を持つけれども、多くの方々が存在にも気づかない”米国”の側面は、他にもたくさんありそうです。引き続きのご関心と、関心ありそうなお身近な皆様へのクラウドファンディング情報提供を、どうぞよろしくお願いします。   ・2017/03/08 16:01 famisupさん 「報告楽しみにしてます」 どうぞお楽しみに!引き続きのご関心と、SNSでの拡散を、どうぞよろしくお願いいたします。   ・2017/03/10 00:12 Yoshimi Ishiguroさん 「応援しています!頑張ってください!」 体調管理に気をつけて、頑張りすぎないように頑張り、無事乗り切り、ご期待以上の報告ができればと思っています。引き続きのご関心と、ご無理ない範囲でのクラウドファンディング情報拡散を、どうぞよろしくお願いします。   ・2017/03/10 20:38 Ryouko111さん 「難民.移民.ムスリム.メキシコ.低所得者.障がい者.女性.LGBTQI等のヒューマンライツやジャーナリズムが不可欠なのは、日韓もアメリカと同じです。私は女性であり障がい者の人々の人権を重視するDPIさんや難民支援を行うRafiqさん応援する1人のマイノリティの立場として知る権利.情報公開.福祉.社会保障の重視するジャーナリズムを応援致します。 メキシコの壁の大統領令廃止入国禁止の大統領令廃止」 ありがとうございます。このような状況を知ろうとする人文社会学研究、伝えようとするジャーナリズム、いずれもトランプ政権が削減・縮小したいと考えている対象になってしまっています。本プロジェクトは、「このような状況下で何が出来るか」という試行錯誤にもなろうかと思います。外国人だから、女性だから障害者だから出来ること、結構ありそうです。引き続きのご関心と、クラウドファンディング情報のSNS等での拡散を、どうぞよろしくお願いいたします。   ・2017/03/11 10:24 kadojaさん 「成果はぜひ書籍化を」 はい、もちろん、その心づもりです。1月、解説を執筆させていただいた書籍池田 香代子・C.ダグラス・ラミス『世界がもし100人の村だったら お金篇 たった1人の大金持ちと50人の貧しい村人たち』(マガジンハウス)のテーマとも、大いに”かぶる”内容となると思います。こちらの書籍の本文、および内橋克人さんはじめ4人の豪華執筆陣+私 による解説も、お読みいただければと存じます。今回の調査結果にも、どうぞご期待の上、クラウドファンディング情報のSNS等での拡散へのご協力を、引き続きお願いいたします。   ・2017/03/11 23:28 nyankomyauさん 「応援しております。ご自愛ください」 ありがとうございまず。はい、短期なら気力と体力とイキオイで乗り切れても、数週間~数ヶ月となると、そうはいかないですよね。心身含めて体調管理に気をつけ、無事に調査を終わらせ、結果を世に出せればと思います。引き続き、ご関心ありそうな方々へのクラウドファンディング情報のご提供を含め、応援よろしくお願いします。   ・2017/03/12 00:24 Maho AMANO at HUさん 「実現しますように!応援しています!頑張ってください!」 あら。北の大地で「科学を伝える」に取り組むMahoさんではありませんか! ありがとうございます。今回の調査では、「科学と貧困」「大学と貧困」は前面に出ないと思われますが、図書館などの社会教育施設を含め、「知が貧困解決の力となるためには何が必要か」が隠れテーマの一つになりそうです。引き続きのご応援と、ご近辺のご関心ありそうな方々への情報のご提供を、どうぞよろしくお願い申し上げます。   ・2017/03/12 13:32 tsudaさん 「応援しています!頑張ってください!」 津田大介さん、ありがとうございます。2012年の「Jam the World」以来、https://togetter.com/li/414384 ご無沙汰と不義理しております。「下半身(車椅子)の事情」により、津田さんのように精力的に飛び回る取材は困難ですが、一つ一つの地域に腰を落ち着け、丁寧に取材することを重ねていきたいと思います。今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。クラウドファンディング情報のSNS等での告知にも、ご協力いただければ幸いです。   地道な積み重ねこそが、クラウドファンディングの醍醐味に見える まだまだ目標額には遠く届きませんが、日に日に、ご理解とご協力、応援の輪が少しずつ広がっていることがありがたいです。 ご寄付いただいた金額合計も、少しずつ少しずつですが、増えています。こんなふうに、地道に着実に、少しずつ息長く続ける活動こそが、政治の大嵐に向き合う最大の力になるのかもしれないなあ、と勇気づけられる思いです。既にパトロンになっていただいた皆様も、まだ迷っておられる皆様も、SNSでの告知ご協力をいただける皆様も、どうぞ引き続き、よろしくお願いいたします。


トランプ政権下の米国で、2年間にわたり、社会的弱者コミュニティ・支援NPO等の変化を調査する本プロジェクトにご関心の皆様、ありがとうございます。 言い出しっぺ・やりだしっぺのライター・みわよしこ、こと三輪佳子です。既にパトロンになって下さっている皆様に、心よりお礼申し上げます。あと20日で、なんとか100万円に到達できれば、と切実に思うところです。100万円あれば、地域にもよりますが、3-4ヶ月の米国滞在、および米国内での移動にかかわる費用は賄えると思われます。それだけでも、かなり充実した調査活動ができそうです。既にパトロンになって下さっている皆様も、迷っておられる皆様も、SNS等でのお一言と一クリックでのご紹介で、さらなる応援をお願いできないでしょうか。どうぞ、よろしくお願いいたします。 写真は、NYCのファウンデーション・センターに置かれていた書籍の表紙です。「首かせか? 利益か?」というタイトル、副題は「王家の慈悲の伝統」。 このファウンデーション・センターは、NYCのオフィス街の一角に立ち並ぶ高層オフィスビルの中の高層階にあり、寄付をしたい人や企業と、助成を受けたい人や団体をつなぐ役割を果たしています。ちょっとした図書館のようなスペースもあり、寄付すること・助成を受けることの両方に関して、歴史・哲学・ノウハウなど多様な書籍が用意されています。ここで助成を受けるにあたって、米国内に住所があれば有利ではありますが、外国から応募することも可能です。また、助成金は米国内で使う必要があるとは限りません。たとえば、ベトナム戦争時に現地に取り残された米兵の子どもたちと母親たちを救済する活動にも使われているということです。 本日は、助成に応募する側に求められることの一つ、「やりがい搾取」されないことについて紹介します。 たとえば、「3日間のイベントを開催するために助成を受けたい」としましょう。必要な費用は、まず、会場や機材のレンタル代、物資等の送料、それから保険でしょう。スタッフがボランティアでも、ボランティア保険は必要です。それら、日本でも当然と考えられる費用に加えて、必ず含めておかなくてはならない費用があります。イベント開催責任者(多くは助成金の応募者)自身の人件費です。 イベントを開催するには、助成金への応募を含めて、責任者による下準備が必要です。報告も含め、事後にもさまざまな作業が必要です。もちろん開催中は、責任者として会場や周辺に存在し、さまざまな対応をする必要があります。「その責任者がタダ働きというわけにはいかない」というのが、米国での助成金を出す側の考え方です。 人件費は、職業を持っている人の場合、そのイベントを開催しなければ得られるはずの収入として計算できます。現在は無職の人でも、「最低時給×時間数」など、何らかの形で計算することが可能なはず。いずれにしても、開催責任者の人件費を書かずに応募すると、まず、助成金は受けられません。 もちろん、イベントスタッフに人件費を支払う場合には、同様に人件費を計上することが可能です。また、一時的なイベントではなく継続的な活動の場合は、自分が食える人件費、養育の必要がな家族がいるなら家族を養える人件費を計上することができます。というより、計上する必要があります。いずれにしても、「スタッフには人件費を払うけれども責任者自身は受け取らない」は許されないのです。 日本ではまだまだ、責任者だけが人件費を受け取ると「銭ゲバ」などと非難されがちです。でも考えてみれば、当たり前の話ではないでしょうか。あらゆる人の時間・エネルギー・資産は、有限です。その人の限りある資源は、まず、その人自身・その人の家族など大切な人々が生きて暮らすために必要です。また、資源の再生産を行う活動も必要です。「やりがい搾取」された果てに資源が尽きてしまったら、「やりがい搾取」されることもできなくなります。差し出せる資源が何もない人は、もはや搾取の対象にもなれません。もしも、非営利活動や市民活動に貢献する人の行く末が、「やりがい搾取」の果てに燃え尽きることしかないのであれば、社会を支えることも、社会を変えることもできないでしょう。 責任をもった活動が継続されるためには、せめて責任者に、自分自身の人件費を受け取ってもらわなくてはなりません。そうしなければ、たとえばイベントの終了後、責任者はイベントによる持ち出しを穴埋めすることから始めなくてはならなくなります。それでは、活動の継続性は見込めません。活動の価値を認めればこそ、継続してほしいと望めばこそ、助成を行う団体は、責任者が自分の人件費を計上することを求め、さらに、助成採択となった際には実際に受け取ることを求めるのです。これは、ファウンデーションセンターが情報提供する助成金に限った話ではなく、少なくとも、責任者の人件費を認めない助成金を聞いたことはありません。だから、米国では、寄付が社会的活動の経済的基盤となることができるのです。 なお、「米国内で助成金を獲得するためのノウハウ=資金を助成金として社会活性化のために運用するノウハウ」として確立されてきたことがらの中には、助成金を「ヒモつき」にしない工夫、助成を受ける側の立場を弱めない工夫など、数多くの工夫が含まれています。次回以後も、随時、紹介していきます。どうぞご期待ください。 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。本プロジェクトの拡散にも、どうぞご協力くださいませ。また、まだパトロンになっていない皆様におかれましては、可能な範囲で、パトロンになっていただくことをご検討いただければ幸いです。


写真は、2014年2月、シカゴの街角で見かけたホームレス男性です。下肢に障害がある(見た目でわかる欠損があったような記憶も)という男性は、マイナス10℃の気温の中、シカゴの路面に座り込んでいました。私は持っているだけの小銭を渡し、男性にお願いして写真を撮らせてもらいました。少しお話も聞かせていただいたのですが、充分な教育を受けられず家族もいないというお話でしたでしょうか。シカゴの寒さの中で、男性は震えており、お話をきちんと聞き取ることができませんでした。2015年2月、2016年2月と、米国の大都市では数多くのホームレス状態の人々を見かけました。特に2016年は、「ホームレス・パンデミック」とまで言われており、1ブロックを移動する間に数十名は見かけました。なお、毎年2月に米国を訪れている理由は、AAAS(米国科学振興協会)の年次大会が開催されるからです(参考:シノドス・芹沢一也氏によるインタビュー「トランプ政権は貧困層や障害者に致命的な打撃を加えるのか?――日本人の知らないアメリカの「共助」を探る」)。一転して景色が変わったのは、2017年2月です。この2月、私はNYCに2泊、ボストンに7泊したのですが、あまりにもホームレス状態の人々を見かけないので驚きました。NYCで、あちこちで用事を済ませながら3時間ほど移動していて、出会ったホームレス状態の人々は6組7名。うち1組は中年の夫妻で、毛布などの家財一式を積んだカートを押しながら、追い立てられたことをぼやいていました。ボストン市でも同様でした。公共図書館が、昼間、ホームレス状態の人々が暖を取るのを黙認しているのは救いでしたが。ここ数年、ホームレス状態の人々の「路上で寝る」「屋外のベンチなどで動かずにいる」「街をうろつく」「物乞いをする」といったこと、またホームレス状態の人々に食物を提供することなどが、米国の数多くの地域で、次々に非合法化されています。それらの法律が、徹底して適用されれば、ホームレス状態にあること自体が困難になるでしょう。むろん、シェルターが用意され、定住・就労プログラムの数々が用意された上でのことではあるのですが、街からホームレス状態の人々の姿は消えてしまいました。このことは、米国の街の人々を、静かに変えたようです。「どのようなホームレス状態の、どのような年格好の人々が、どこに何人くらいいて、何をしているか」に日常的になんとなく関心を向けている”ふつうの人々”が、めっきり激減しているのです。ホームレスが「増えている」「多い」には、否応なく関心が向かいます。排除すべきか、すべきでないか、激論も起こります。しかし、いったん街から消えてしまったら、もはや、いるかどうかへの関心も持たれなくなるのです。「社会」というとき、「コミュニティ」というとき、誰がどのように包摂され排除されるのか。そのことは、どのように意識されるのか。おそらく、社会とコミュニティが指す「私たち」の内容は、日本でも気にかける必要があるのでしょう。でも米国での「私たち」のありようは、容易に「日本人と同じ人間だから」で捉えられるものではなさそうです。  


トランプ政権下の米国で、2年間にわたり、社会的弱者コミュニティ・支援NPO等の変化を調査する本プロジェクトにご関心の皆様、ありがとうございます。言い出しっぺ・やりだしっぺのライター・みわよしこ、こと三輪佳子です。しかし、あと22日と期限が迫ってきたのに、目標金額の200万円には遠く届かず、少々、慌てております。 というわけで本日より、私がこれまで米国で何を見てきたかを、皆様に発信しようと思います。 本日のお題は「どんな困り方をしている人にも、必要な食糧を配布する”公平”な方法」です。フードバンクをはじめ、米国に起源を持つ支援の数々が、近年、日本にも現れています。しかし、人にモノを差し上げて喜んでいただくのは、本来、容易なことではありません。特に生活困窮状態にある方々は、たいへん傷つきやすくなっています。お金によって、軽蔑されない服装を整え、何があっても立ち向かえる心身の健康を維持することが難しい状態にあるわけですから。そういう方々にモノを差し上げるのは、実は通常の贈答よりも、はるかに難しいのです。米国でも、その事情は変わりません。このため、長く活動しているNPO等では、さまざまな工夫を凝らしています。 この写真は、米国サンノゼ市にあるNPO「Sacred Heart(聖なる心)」の食糧配布コーナーです。アウトレットショップのように、棚に物品が陳列されています。配布を受けるカスタマー(と呼ばれています)たちは、ショッピングをするように物品を選びます。本人たちが「選ぶ」ことは、尊厳を高めてエンパワメントするための手段として、重要視されています。 ショッピングと異なるのは、最後に代金を支払うのではなく、前回からの間隔と配布点数をチェックしてもらうことです。一回あたりの配布点数は、やや少なめに設定されています。また、次の配布は、一週間ほどの間隔をおいて受けられるようになっています。 これらは、足を運ぶ機会が増えるように、来ることが自然な習慣になるように、という意図によって凝らされている工夫です。 でも、たとえば「食糧を必要としている」といっても、ニーズはさまざまです。本当に、食べるものが何もない人もいます。住まいに調理器具を持っていない人もいます。宗教やアレルギーに対応した食糧が必要だけど、高価で買えなくて困っている人もいます。 人それぞれ、程度も内容もさまざまな「必要」に、Sacred Heart はどう対応しているでしょうか? 右側に並んでいる大きな紙袋は、開ければすぐ食べられる食糧の詰め合わせです。主に想定されているのは、ホームレス状態の人々や、貧困などの問題によって住まいで調理のできない人々のためのニーズです。 この大きな紙袋も、「たとえば1回あたり5点」の配布点数のうち、1点です。パスタやじゃがいもや人参の大きな袋も、1点です。清涼飲料水のペットボトルも、やや高級感のある調味料や缶詰も、1点です。 このようにすれば、絶対的貧困状態にある人々と、相対的貧困状態にある人と、「困」はないけれど「貧」はある人と、「貧」は大きく問題になってはいないけれども「困」がある人と、問題Aで困っている人と、問題Zで困っている人と……を識別したり区別したりせずに、誰もに、その人の今のニーズに沿った物資を渡すことが可能になる、というわけです。日本で生活保護が話題になるとき、また「子ども食堂」などの場が提供されるとき、しばしば「本当に困っている人を見分けて支援しなくては」「本当に困っている人に来て欲しいのだけど」という声が聞かれます。 ニーズをもった誰かを特別な存在として区別して支援することは、生活保護のような公的扶助では、ある程度は必要です。年収1億円の自称・生活困窮者に、公的扶助を行うわけにはいかないでしょう。しかし地域の、誰もを包摂(インクルージョン)しようという仕組みの中で、「より困っている」「より困っていない」の識別を行うことは、それだけでインクルージョンをぶち壊す可能性があります。それは「誰かをこの支援から対象外にしても良い」と言っているのと同じことなのです。 その人が本当に困っているかどうかは、他人から容易に計り知れることではありません。それどころか、本人にも自覚されないことがあります。だから、多くの国々の公的扶助では、「資力テスト(ミーンズ・テスト)」という仕組みのもと、資産と収入だけを基準に「困っている度」を判定してきたのです。万全ではありませんが、モノサシとして使い物になるのは、事実上、それしかありませんから。 人を包摂する社会、インクルーシブな社会を作りたいと望むなら、適した方法や工夫が必要です。サンノゼ市でかれこれ50年の歴史を誇る Sacred Heart だけではなく、米国の多くの地域のさまざまな団体に、その地域・その社会に適した方法があり、工夫がなされています。トランプ政権下でどのように変化していくかを含め、日本の参考になる方法や考え方が、たくさんあるでしょう。本プロジェクトをより充実させるには、皆様のご寄付の力が必要です。100万円あれば、規模を少し縮小してでも、2年間にわたる調査が出来るだろうと思います。まずは100万円を目指して、残り22日、発信を続けたいと思います。どうぞよろしくお願いします。


新しいアイデアや挑戦を、アプリで見つけるcampfireにアプリが登場しました!
App Storeからダウンロード Google Playで手に入れよう
スマートフォンでQRコードを読み取って、アプリをダウンロード!