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そうだ、プレステでエイズを防ごう。ケニアの島でいのちを守るテストを普及させたい!

ケニア・ビクトリア湖に浮かぶムファンガノ島にてHIV感染テストの受診者拡大・予防のための放課後授業活動をはじめたい!いただいた資金は、診療所と提携したプレステ・インターネットカフェの設備拡充、放課後授業の講師への給料・教材費など使用させていただきます。

現在の支援総額

325,000

21%

目標金額は1,500,000円

支援者数

86

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2020/01/25に募集を開始し、 86人の支援により 325,000円の資金を集め、 2020/03/05に募集を終了しました

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現在の支援総額

325,000

21%達成

終了

目標金額1,500,000

支援者数86

このプロジェクトは、2020/01/25に募集を開始し、 86人の支援により 325,000円の資金を集め、 2020/03/05に募集を終了しました

ケニア・ビクトリア湖に浮かぶムファンガノ島にてHIV感染テストの受診者拡大・予防のための放課後授業活動をはじめたい!いただいた資金は、診療所と提携したプレステ・インターネットカフェの設備拡充、放課後授業の講師への給料・教材費など使用させていただきます。

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こんにちは!プロジェクトオーナーの熊谷です。

今日は、「Sex-for-Fishとは何か?」ということについて書いていきたいと思います。クラウドファンディングのページにも書きましたが、ここではより詳細に記していきます。

ビクトリア湖沿岸部のHIV感染率の高さ

クラウドファンディングのページにも載せましたが、ビクトリア湖沿岸部は非常にHIV感染率が高いです。

他にも感染率が高いのは、Siaya, Kisumu, Migori, Busia...と、湖の周辺地域が肩を連ねます。唯一首都のナイロビがここに入ってきていますが、沿岸地域とはまた違った要因が絡まり合ってHIV感染率が高くなっていることが考えられます。

少しマップを大きくしてみてみましょう。

やはりケニアの中でもビクトリア湖沿岸地域のみが突出して感染率の高い地域となっています。これの要因は、Sex-for-Fishと呼ばれる体を用いた体の取引慣行にあります。

Sex-for-Fishは、現地語だとJaboyaと呼ばれています。少し細かく説明させてもらうと、現地語のルオ語でBoyaは漁網の「浮き」を意味します。Ja-という接頭辞は人を意味しています。こうしてみると「漁師のことかな」と思うかもしれませんが、この地域では、「魚をエサに漁をすること」を意味します。そのエサで釣り上げる対象は、他でもなく女性です。

網の周りについているのがBoyaこのJaboyaですが、最近調べていて一つ気になることがありました。他地域におけるこの習慣の普及具合です。

ケニアにある湖はビクトリア湖だけではありません。トゥルカナ湖という湖が北部にあり、そこでも漁は行われています。また、東部の大都市、モンバサをはじめとするインド洋側でも漁は行われています。それにも関わらず、この地域ではHIVの感染率は低いことが個人的に気になりました。

地図上部に見える湖がトゥルカナ湖。東部でも漁は行われているが、HIV感染率は低い。




これがなぜなのかはあくまで推測の域を出ませんが、一つ確実なのが「経済水準が低いため、体での取引に走る以外に手段がないこと」が考えられます。下記のBBCの記事では、一人の女性が次のように語っています。

「週に1,2人の漁師と寝ます。(体での取引を)せざるを得ないんです。ほかに手段がないから。子どもを学校に行かせないといけない。Sex-for-Fishは忌まわしい習慣。」

Kenya’s battle to end "sex for fish" trade. より。
”https://www.bbc.com/news/world-africa-26186194”.

クラウドファンディングのページで僕の書き方が悪く、誤解を招いてしまったかもしれませんが、一方でSex-for-Fishは必ずしも「魚が買えないほど貧しい女性が行うものではない」という事実も明らかになりました。

もちろんそうした例も否定できませんが、「ビジネス的に性行為を介した方が利益を得やすい仕組みになってしまっている」という見解で多くの資料は一致しています。

女性が魚を売って稼ぐには、仕入れ元である漁師から安く魚を手に入れる必要があります。例えば、このBBCの記事では次のような取引形態が記されています。

He tells me sometimes a female customer will pay 500 Kenyan shillings ($6; £3.50) in cash and another 500 shillings with their body. 

彼(漁師)は、ある女性の客は500ケニアシリングを現金で支払い、もう500シリングを体で払っうこともあると教えてくれた。

こうした取引形態を取ることで、500ケニアシリング分多くの利益を女性は得ることができます。ある種うまく儲けられるビジネスモデルのようなものとして、Sex-for-Fishは広まってしまっているのではないかと考えられます。

これから波及して、この女性も言及していますが、「長く続いた慣習として地域に深く根付いてしまっていること」が考えられます。そして取引の対象はどうやら魚にとどまらないようです。

ケビンから聞いた話ですが、生理用ナプキンを買うために同様の取引をしてしまうこと、また、バイクタクシーに乗る運賃を同様の取引で済ませてしまうこともあると地域の方から耳にしました。

上の世代から受け継がれてきたSex-for-Fishという習慣がその取引の対象を広げてしまっているのではないかと個人的に思いました。

言い換えれば「性行為そのものが値段を下げるための手段として捉えられ、その行為の手軽さ・利益性から広まってしまっている」ということもあり得るのではないかと考えています。仮にお金を持っていたとしても、です。

もちろん根源にあるのは経済水準の低さですが、Sex-for-Fishが慣行として成り立ち、取引形態として広まってしまったことで、性行為そのものが手軽になってしまっている現実があるのではないでしょうか。

まだ推測の域を出ないので、次の滞在時はこの辺の調査を行っていくつもりです。

そして、ここにアプローチできる手法こそが性教育ではないかと考えています。たとえ経済力が追い付いたとしても、性行為をした方がお得という観念が無くならない限りはこの習慣はずっと続いたままでしょう。なので、性行為に伴うリスク(特にこの地域はHIVの感染率が高い)を適切に伝えること、コンドームの正しい使い方・アクセスの方法を伝えることが、Sex-for-Fishという問題を解決するための一歩となります。

女性器切除の問題のように、いわゆる人権vs慣習のよくある対立になり難しさは伴いますが、時間をかけて改善していきます。

少々お堅い文章になりましたがいかがだったでしょうか。なにか質問等あれば下記のメールアドレスまでご連絡ください!読んでいただきありがとうございました。

takumi235.kendai@gmail.com

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