こんにちは!プロジェクトオーナーの熊谷です。3月5日23:59, 86名のパトロンの方々から支援をいただき、325,000円の支援を集めることができました。目標金額の1,500,000円は残念ながら達成することができませんでしたが、いただいたお金を最大限有効に使えるように工夫していきます。日本に帰国しすでに2週間以上がたちましたが、現地とはケビンとオンライン通話を通じて連絡を取り合っています。現在、小学校への性教育の対象校選定のためのベースライン調査が終了し、中学校へのベースライン調査を行っているところです。ここでは、今後の方針について皆様にいくつかお伝えしなければならないことがあるので、この場を持ってご報告とさせていただきます。①リターンの確認メールについてこれから皆様にお送りする予定のリターンの確認作業をメールにて行っていきます。主に確認する事項は、①注文いただいたリターンの内容②郵送先住所・郵送時期の二つになります。その他、オンライン通話券を含むリターンをご購入してくださった方には、通話の日程調整等の連絡をさせていただきます。3月20日(金)中には全ての方へのメールの発送が完了するかと思います。もしメールを確認いただけない方がいらっしゃれば、下記メールアドレスまでご連絡ください。takumi235.kendai@gmail.com②頂いた資金の使い道について「全然目標金額まで達してないけど、大丈夫なの・・・?」と心配に思う方もいるかもしれませんが、結論から言うと、プロジェクト実行に最低限必要な分は確保できたので大丈夫です。講師の給料など、いくらか足りない分がありますが、そこは自己負担、これから活動拡大のための寄付のお願いなど、いろいろと手段を講じて補っていきます。まだ変更の余地はありますが、一応のところお金の使い道をケビンとのミーティングのうえ話し合って相談したので、取り急ぎ下記に記します。第一回送金分/JPY/3月10日のレート性教育カリキュラム印刷/プレステカフェ設置用プリンター 35578印刷用紙、インク 14231プレステカフェ設置・活動報告のためのノートパソコン 81322プレステカフェ設置用TV 25413プレステコントローラー複数個 4066性教育生徒参加促進のための景品 8132性教育授業実施のための文房具類 15247無停電電源装置(停電などの電源障害から電気機器を守る機械)6099性教育講師給料 50826合計 240,914円③次回渡航についてプロジェクト実施状況確認・リターンの受け取りのため、次回ケニアに7月か8月に渡航予定です。念のためですが、リターンの発送は2021年の5月を予定しております。2020年ではありませんのでご確認いただくようお願いします。現在HIV/AIDSの現状や、島の魅力を伝えるスタディーツアーを計画しています。もし可能であれば、ツアー作りや途上国の保健医療に関心のある人を呼び込んで次回渡航の際に一緒に行くのはどうだろうかとケビンとも話し合っていたところなのですが、コロナウイルスの先行きが読めないのでなんとも言えないところです。改善の兆しがあればまたお知らせするので、興味関心のある方は是非!④活動報告のためのブログについて現地から週別・月別で上がってくるレポートを活動報告として日本の皆様にお届けする予定です。このページだとアクセス数も少ないので、活動報告・収益化のために新しくブログを開設することを検討しています。開設でき次第このページ、SNSでお知らせいたしますので今しばしお待ちください。最後に、僕たちの活動を支援してくださった皆様、何度も申し上げましたが本当にありがとうございました。目標金額こそ達成することはできませんでしたが、クラウドファンディングを通して助け合いの精神の尊さ、人を頼ることの大切さ、たくさんのことを教えてもらいました。今度は頂いたものを皆様に、現地に還元できるようにこれからも励んでいきます。活動に関連する報告は、僕のSNS上、特にTwitterで行っていきますので、よろしければフォローをお願いします!@nakano235_tkそれでは長らくの応援、ほんとうにありがとうございました。これからも僕たちの活動を見守っていただければと思います。熊谷
ケニアの島で の付いた活動報告
こんにちは!プロジェクトオーナーの熊谷です。5日ほど前に日本に帰国しました。とてもリラックスできるのと同時に、逆カルチャーショックのようなものを感じています。本当にケニアのあの島と、日本は同じ地球にある場所なのかとすらうっすら感じる毎日です。さて、もうだいぶ前になりましたが、すべてのリターンに「活動報告書」を追加しました。リターンをご購入していただいたすべての方に活動内容や成果をpdfでお送りさせていただきます。クラウドファンディングは誰もが挑戦できる社会を実現するという点で非常に良い仕組みだと思いますが、それと同時に説明責任をないがしろにしてしまいがちだと個人的に思っているので、自分の中で納得できる活動をするうえでも、支援して下さった方々への活動報告は必須だと感じ、急遽活動報告書の送付という形で皆様への説明責任を果たすことを決めました。内容は、現地パートナーのケビンから週別・月別で送られてくるレポート・週別オンラインミーティングの内容をベースに、設定した目標の達成具合、性教育の進捗状況や、プレステカフェの利用者数などをまとめたものになる予定です。少し細かい部分になりますが、ケニア現地に登記した団体、Service Beyond Horizonと僕で、書面上のアグリーメント(契約)を交わしてきました。報告書に該当する部分を少しだけ紹介します。”Appendices and Obligation;The following appendices are integrated parts of this Agreement shall have precedence in the following order:Appendices 1 Financial Report with receipt in a designated form 2 Weekly/Monthly Based Report in a designated form5.1 Appendices.1. shall; 5.1.1. follow the designated format. 5.1.2. have designated receipts of every single purchases which is necessary for the project. 5.1.3. be submitted on 25th of every month in terms of monthly report. On a Weekly basis, it shall be on Saturday; provided, however, that the partner organization is able to delay the submission under the uncontrollable circumstances such as weather, electricity outrage and so forth.”かいつまんで書くと、報告書は「お金に関するもの」「活動に関するもの」に分かれていて、その提出期限や、遅れる場合の正当な条件などについて記してあります。ケビンともう一人のパートナー、アブディと合意の上でこの契約を結びました。ケビン自身活動内容やお金の透明性などはとても気にかけている様子で、領収書の話をしているときも「(領収書を)取らないと活動内容が不透明になってしまう」と、言動の節々にその誠実さを感じました。とはいえ、何が起こるかわからないのが途上国です。特に今年のケニアは大幅な気候の変動があり、例年の雨期ではない時期に雨が降り注ぎ、予定していたことが大きく崩れるなど、読めないことが多く存在することを念頭に置いたうえで活動を進めることが重要になってきます。日本とケニア、遠隔で活動を行うならなおのことです。うまくいったこともそうでないことも、すべてを記した活動報告書をお届けできるようにしますので、楽しみにしていてください!熊谷
みなさんこんにちは!プロジェクトオーナーの熊谷です。公開2週間前が迫った今、ついに動く現地パートナーのケビンを紹介できます。Youtubeに動画を投稿しました。リンクはこちらから!https://www.youtube.com/watch?v=PYrFD1QVcBY(動画編集に不慣れなもので、手間取っていました…)今回の動画は現地パートナーのケビンからのメッセージです。彼がきっかけで僕はクラウドファンディングを立ち上げました。いわゆる「途上国」は、もしかしたら遠い日本から見れば「貧しい」「かわいそう」のようなイメージを持つ方が多いかもしれません。それは事実であることは否定できませんが、中には彼のように熱い思いを持って自分が生まれ育った土地を変えようと努力する人がいることを僕たちの活動を通じて知ってもらえればうれしいです。 この動画は彼と事前に少し打ち合わせをして作ったのですが、自発的にこの目や耳の聞こえない人たちのためのカードを作ってきてくれました。彼の人柄の良さがにじみ出ている一場面だと思います。 ぜひ皆さんご覧いただき、ご支援の程よろしくお願いいたします!
こんにちは!プロジェクトオーナーの熊谷です。もうだいぶ前になってしまいましたが、ケニアでCommunity Based Organizationとして、団体登記を済ませてきました!名前は「Service Beyond Horizon」です。ケビンが提案してくれたこの団体名は、日本からケニアへ地平線を超えて協力し合う、という意味が込められている、と勝手に解釈しています。笑これまでは既存の団体から名義だけを借りて活動を行っていましたが、これで正式に独立して活動を行えるようになります。これまで、地域の公共事業を行う方々に活動許可を依頼する場面でたびたび「許可は貰っているのか」「どこの団体か」とよく聞かれてきました。とくに中等学校では、訪れた3つ中3つの先生に聞かれ、団体を登記して正式な証明書をもらうということは、信頼につながるんだなとしみじみ感じました。こうした草の根的な活動には地域に認知されること、信頼されることが欠かせません。そういった意味でも大きな意義をもつものになりました。ちなみに、この団体登記に必要な資金(5000円ほど)は僕が書いているnoteでいただいたサポートから拠出しています!誰かが渡してくれたお金を、また誰かのために使うという寄付の尊さを自分たちの活動を通して知れたことは、本当に貴重な体験です。クラウドファンディングも終わりが見えてきました。まだまだ目標金額には程遠いですが、まだあきらめていないのでこれからも応援よろしくお願いします!熊谷
こんにちは!プロジェクトオーナーの熊谷です。クラウドファンディングも終了まで残り2週間ほどとなりました。時間がたつのはあっという間で、僕も明後日には帰国します。さて、だいぶ時差が開いてしまいましたが、現在プロジェクトでは性教育の対象となる学校の選定を行っています。紙ベースのアンケートで、HIVに関する知識や、早期妊娠による退学の事情、性的暴行に関する情報などをケビンと、もう一人の保健ソーシャルワーカーであるアブディ主導で行っています。さすがに二人とも手慣れたもので、時々笑いをかっさらいながら場を和ませてファシリテートしていきます。調査を始める前には、地域全体にプロジェクトを知ってもらうことが重要だという二人の提案から、親の承諾書を配布しました。加えて、15歳以下だとこうした活動に参加するうえで親の同意が必要になるらしく、パラリーガル(弁護士補佐)として働いているアブディから頼りになる助言をいただきました。同意書はこの地域で日常的に話されているルオ語で書かれています。特に母親は、十分な教育を受けておらず英語をあまり理解しない人が多いため、そこに配慮してルオ語で同意書を作成しました。普段耳でしか聞いていない言語を文字で見ると、普段感じることのない面白さがあります。まだ集計は済んでいないのと、調査は一校ででしか終えていませんが、ざっと目を通してみて僕が思ったことをここに書いていきたいと思います。①HIVの認知度は高い+テストの受診率も高い「HIVを知っていますか」「テストを受けたことがありますか」という質問項目があります。この両項目の回答には、多く「知っている」「受けた、20〇〇年」という回答が多くみられました。UNAIDS(国連エイズ合同計画)が定める「90-90-90ゴール」は①90%の人々が自分のステータスを知っている。(陽性か陰性か)②90%の人々が陽性の人々がARV(抗レトロウイルス薬・HIV治療薬)を受けている。③90%の人々が体内のHIV量を抑えられている。を目標として掲げています。UNAIDSによれば、2018年時点でケニアでは①は89%, ②は77%と、特に①に関しては高い水準で目標を達成していることがわかります。Avert Kenyaより特に①に関しては、行ったアンケートからも高い水準を達成していることが見て取れます。しかし、継続して受けているかどうかはまた別です。アンケートには「最後に受けたのはいつか」という質問項目を設けてあります。HIVがテストによって検出可能となるのは、感染してから最低でも1か月、確実に検出するためには3か月を要すると言われています。(HIV検査相談マップより。)仮にHIV陰性だと判断された次の月に性的接触があり、しばらくテストを受けなかったとしたらHIVは未特定のまま増殖を続けてしまいます。集計の際にはここを注視して、もし頻繁にテストを受けているのなら、どういう仕組みの下で頻繁にテストを受けることができているのか、またそうでないのなら、単発的に受けたのはどういう機会があったからなのか、定期的に受けている子との違いは何なのか、などの違いを検討していくことが必要になってきます。HIVは島ではHIV陽性患者はHIV治療薬を病院で無料で受けられるため、テストを受け、陽性と判明し、適切な搬送システムの中に組み込まれることはHIV感染拡大を防ぐための一歩ともなりますし、それが陽性患者の命を守る一歩ともなります。ゴール②に関しては、陽性だと答えた生徒に個人で聞き取り調査を行い、感染経路や、HIV治療を継続的に受けることができているかなどを確認していきます。解答用紙には各々ID番号が付けられており、誰が回答したか、本名は隠したままわかるようになっています。こうした配慮は、HIVなどのセンシティブな話題に触れる際には欠かせない重要な要素となってきます。②早期妊娠による退学がある「友人で学校を退学(drop out)した子はいるか」という項目があります。僕たちからすると信じられないかもしれませんが、さっと目を通しただけでも2,3件、「妊娠して学校からいなくなった」という回答が得られました。実はこの島のあるホマベイカウンティは、10-14歳の早期妊娠率が全体の33%を占めており、ケニアのカウンティの中でも全体の2位となっています。Another report by the UN Population Fund reveals that approximately 378,397 adolescent girls became pregnant between July 2016 and June 2017. According to the report – titled The People’s Choice – most of the adolescent girls (approximately 349,465) were aged 15-19 years.The rest of the teen mothers – an estimated 28,932 – were aged 10-14 years. The counties with the largest number of teen mothers were Narok (40 per cent), Homa Bay (33 per cent), West Pokot (29 per cent) and Tana River (28 per cent). 国連人口基金によるレポートによれば、およそ378,397人の女性の若者が2016年の7月から2017年の6月までに妊娠を経験した。The People's Choiceというレポートによれば、その多くは(349,465人)15-19歳だと言われている。残りの28,932人は、10-14歳の間に妊娠を経験した女の子たちだ。ナロク(40%)、ホマベイ(33%)、ウエスト・ポコット(29%)、タナリヴァー(28%)と続いている。Aflidep, "High Teen Pregnancy Calls for Sex Education" より。今回調査を行った5-7年生は、ちょうどその10-14歳の学年に当たります。細かい状況は、回答者に個人聞き取り調査を行うことで明らかになっていくと思いますが、こうした国データと照らし合わせて裏が取れると、数字の裏に隠れた恐怖というか、重みをひしひしと感じます。こうしたデータをもとに、どこの学校に介入すべきかを検討していく予定です。僕はもうすでに島を離れ、遠隔から事業を回すこととなりますが、週ベースでオンラインミーティングの時間を設けているので、逐一報告し合いながら事業を進めていきます。さて、クラウドファンディングも残り日数少なくなってきましたが、引き続き応援をよろしくお願いいたします!