じつは150ccも準備してあります。125ccとは実質20cc程度の差ですが、これが中低速のトルクに効いてきます。125ccの軽快さは若干なくなります。でも、山の中などで「もうちょっと粘ってほしい!」という、あのときの欲求を満たすパワーが出てくれます。ようは楽になるということです。軽さは武器です。そこにちょっとだけパワーが加わることでぐんと乗りやすさが増すのが、150ccといえます。
ちょうど今の季節、冬枯れした山はバイクを乗るのに一番適しています。雪がなければですが。枯れ葉が一面に覆いつくした山肌は、ちょっとタイヤが枯れ葉をかくと、下の濡れた土が出てきます。これがたいへん滑るわけです。下りなんかだと、ブレーキをかけたとたんタイヤが持っていかれて、すてんころりです。登りでも簡単にリアが空転してしまいます。とくに125では250のように低速を使ってグリップさせることが難しいのですが、こんなとき150ccだったらなあと思う時があります。あとちょっとで登れるというシーンがプラス20ccで変わるわけです。
もちろん私のように125にこだわるライダーもいます。125を回した時のフィーリングを一度知ってしまうとなかなか忘れられません。125か150か選択に悩むところでしょう。XN125を購入した後でも150への変更はできます。シリンダー、ヘッド、ピストンを交換すればいいだけです。アフターパーツもしっかり供給します。