私が今回目指すのは、「地域にお茶の間を創りたい」。この挑戦の原点になった物語を、少々ご紹介させてください。物語は、6、7年前にさかのぼります。担当患者さんを、ある施設で看取りました。穏やかな最晩年を施設で過ごされ、穏やかな最期を迎え、無事旅立ちました。家族も、介護スタッフも、施設も、関わるすべての方々が最善を尽くした結果でした。そんな中、私には、どうにもこうにも腑に落ちない、二つの違和感が残りました。死がイベント化されていないか?死が暮らしや社会から切り離されていないか?繰り返しますが、全員が最善を尽くしました。誰一人とて悪意はないし、誰一人とて手を抜いた者はいません。でも、この違和感だけが、私にもの凄い圧力で襲いかかってきました。なぜか?いえ、理由は何でもいいのです。ただ、私は、この物語を通じて、一つの想いが浮かび、以後、日増しに強くなりました。人間は一人では生きていけない。人間は、人間と繋がりつづけ、地域や社会の中で暮らし続ける必要がある。(その意味では、現状の医療機関だったり、介護施設だったり、あまりに非日常的で、暮らしや社会から遠い存在に見えたのでしょう)そして、人間と、地域と、社会と繋がり続けられる場(交流できる場)が必要だと思ったのです。そこは、老若男女、病気や障がいがあろうとなかろうと、誰もが一切の差別はなく集い、楽しめる場。一人ひとりの違いが尊重される場です。私は、これを「こころのバリアフリー」と呼び、私どもことのはグループのビジョンになっています。私は今回のチャレンジを通じて、私がかつて味わった違和感を超えて、地域に本当のバリアフリーな場を創りたいと思います。それも、とびきり楽しく、ワクワクするような場を。どうぞ、御協力をお願い申し上げます。
患者さんの便秘を治したいという思いが高じてカフェまで作った僕は、さらに農園運営に至りました。なぜ、農園か?詰まるところ、食だ。そして、カラダは食べたものでできている。この結論は、僕に、素材の重要さを教えてくれました。どれほど、安全で良い調味料を使おうが、そもそもの素材が今ひとつだったら、最高の食にはならないと思うんです。だからこそ、まずは素材。素材が基本であり全てだよなーと。そこで、畑です。安心で、安全で、栄養たっぷりの素材をつくりたい。そして、その素材をもとに、最高の食を提供したい。とまあ、こんな理由で、農園を運営するに至りました。でもでも、願ったところで、簡単に農園を運営できるわけではありません。しかし、そこは奇跡的な縁に常に恵まれている僕です。うっすらと願っていた最中、畑を貸してくださると、よく存じ上げている農家さんからの提案があったのです。即刻快諾しました。あれから3年がすぎ、今年は、農園4年目に入ります。この農園を、ことのは農園と呼んでいます。ことのは農園から採れた野菜は、本当に安全で安心。この最高の素材が、ことのはきっちんでさらに美味しく進化して、お客さんのお口に届きます!カラダは食べたものでできている。ことのはきっちんの食が、一人でも多くの方の健康と幸せに寄与することを願ってやみません。今日も、長文をお読みくださりありがとうございました。
そもそも、単なる町医者の私が、なぜカフェをプロデュース(+経営)しているのか??それは、「つまるところ、食だ」という結論に至ったから。では「つまるところ、食だ」という結論に至ったのか?それを説明するには、一人のとびきり大好きな患者さん(写真)にお出ましいただきましょう。ある難しい病気がありました。そのおかげで、晩年は、便秘に悩まれました。便秘って、ホント、侮れないんです。食欲がなくなるのはアタリマエで、腹痛や吐き気まで。そして、薬の効きも悪くなる。どんどん弱くなっていきます。僕は、この患者さんがとにかく大好きでしたから、なんとか治したい(良くしたい)と強く、強く思いました。僕の知識と経験を駆使して、ありとあらゆることを試しました。が、すべて無効でした。この便秘の前に、西洋医学は絶望的でした。結局、僕は、便秘を良くすることはできず、お別れ(お看取り)しました。医師としての敗北感もさることながら、大好きな人の助けになれなかったことへの失望感、悲しさ、いろいろな思いが交錯しました。以来、僕には、便秘対策はライフワークとなり、今や執念の一つとなりました。大好きな患者さんを見送った数カ月後、便秘改善にとってもイイと、コールドプレスジュースなるものに出会いました。この出会いをきっかけとして、僕は食に注目するようになります。深刻な便秘を前に無力だった西洋医学を横目に、食の調整で、便秘や下痢など胃腸の不調が良くなっていく人を目の当たりにしていきます。なるほど、詰まるところ食だ、と。人間は食べたものでできているのだ、と。そう確信し、一人でも多くの便秘の方の支えになりたいという気持ちが募り、結果、カフェをオープンすることになったのです。この想いはさらに膨らみ、食の生産、つまり農園運営へと繋がっていきます。その話はまた次回に。
今回のチャレンジのもう一つの目玉(コワーキングの他に)が「サブスクリプションランチ」の提供。サブスクリプションランチ、略してサブスクランチ。東京あたりではちらほらあるそうですが、岩手ではまだまだ聴き慣れない言葉です。つまり、月額固定ランチです。1ヶ月何回食べても固定金額ということ。今回は、私がプロデュースする「ことのはきっちん」から提供します。通常価格は、1ヶ月8,000円ほどを想定。きっちんのランチは1食千円ですから、8回のご来店で回収できます。今回のクラウドファンディングでは、3万円のご支援をいただいた場合、サブスクランチ4ヶ月分をリターンいたします。薄々お気づきかもしれませんが念のため、1ヶ月8,000円を4ヶ月分ですから、総額32,000円。そうです、プラス・リターンで、採算度外視!なぜ、採算度外視のリターンを設定したか??私たちが気持ちを込めて作った健康志向のランチを、一人でも多くの方々に味わっていただきたいからです。綺麗事でもなんでもなく、とにかく一人でも多くのかたにお届けしたいのです。では、そもそも、単なる町医者の私が、なぜカフェをプロデュース(+経営)しているのか。それは、「つまるところ、食だ」という結論に至ったから。さらなる詳細は、次回といたします。長文をお読みくださりありがとうございました。
今回の僕のチャレンジの中核の一つが、「コワーキングスペース」の開設。レンタルやシェアオフィスではなく、あくまでコワーキングスペースです。コワーキングスペース、読んで字のごとく、ともに働く場。集う方が、出会い、繋がり、交流する。人と人が繋がり、意義ある語り合いを通じて、面白い化学反応が起こるただただ、ワイワイ楽しく働くこともできるかもしれない。もしかして、一人のアイディアが、この場で揉まれて、大きく刺激的なプロジェクトになるかもしれない。いずれにせよ、わくわくすることが盛りだくさんだと思います。もちろん、良い仕事もできるはず!ところで、なぜ、僕がコワーキングスペースか?それは、僕自身、これまで、仲間と縁にとにかく恵まれてきたから。おかげで、何もないただの町医者が、こうしてクラウドファンディングに挑戦できるほどになりましたし!この喜びを、多くの人に味わっていただきたいなぁと。それで、コワーキングスペース。コワーキングスペースとして開放する場は、駐車場あり、オープンキッチンあり、wifiあり、複合機あり、机あり、ピアノあり、本あり。お腹がすけばカフェで一息でき、健康面で困りごとあれば診療所のスタッフに相談できる場。仕事はもちろん。カラダも、ココロも安心な場だと思います。こんなコワーキングスペースで楽しく働いてみませんか!