リターン紹介の2回目は「Ostium (オスティウム) Green」です。ラテン語で”入り口”という意味なのですが花の学名のようで気に入っています。花のような形のシルエットが開いて、放射線状に光り、夢の中、或いは別の世界への入り口へ誘うような状況をイメージしました。入り口とは、自分が気付いていないだけで本当は出口なのかもしれません。だとすると、自分はどこにいるのでしょうか。自分がここにいる感覚は自分にしかないですが、自分一人しか感覚できないことは本当に確かなのでしょうか。今自分がここにいる感覚が薄い時など、本当にここがメインの空間(いわゆる現実、というのでしょうか)なのか、夢(サブ空間)なのか、ハッと目を覚ましたらメインの空間にいる自分に戻るのでは,,などという思いが頭の隅のどこかにあります。"入り口"という名の花、として頂いても良いです。コメントは気になさらず、インテリアとして作品を楽しんで頂けたら幸いです。・一点ものの原画です。・サイズ 35.2×24.9cm ・水彩紙にアクリル絵具、カラーインクを用いて描いた作品です。・2011年に制作。額装していませんが、そのまま棚の上などに立てかけるだけで 充分お部屋のアクセントになります。
おはようございます。リターン紹介の2回目は「Ostium (オスティウム) 」です。ラテン語で”入り口”という意味なのですが花の学名のようで気に入っています。花のような形ではありますが、夢の中、或いは別の世界への入り口を描いた作品です。逆放物線を描きながら輝く赤ピンクが次第に増えていき、徐々に向こう側への入り口が開いていく様子をイメージしました。入り口とは、自分が気付いていないだけで本当は出口なのかもしれません。今自分がここにいる感覚が薄い時など、本当にここがメインの空間(いわゆる現実、というのでしょうか)なのか、夢(サブ空間)なのか、ハッと目を覚ましたらメインの空間にいる自分に戻るのでは,,などという思いが頭の隅のどこかにあります。・一点ものの原画です。・サイズ 33.5×24.4cm A4よりもひと回り大きいサイズです。・水彩紙にアクリル絵具、カラーインクを用いて描いた作品です。・2011年に制作。額装していませんが、そのまま棚の上などに立てかけるだけで 充分お部屋のアクセントになります。
こんばんは。リターンについて全くお伝えしておりませんでしたので本日から幾つかご紹介したいと思います。今回は「The Early Period (Brown)」"飛行機の創成期"を表現した作品です。約25センチ角の水彩紙に 羽根ペンを用いて(一回一回 絵具をペン先につけます。インク用ですが絵具で描きました)線描した後、筆で少しずつブラウンを入れました。写真の羽根ペンを使いました。古くから残っているスケッチ(もしくは銅版画)のようにしたかったので淡いブラウンを幾層も重ねていきました。また、ところどころペン先で引っ掻いて紙に表情を与える事で画面が短調にならないよう工夫しました。飛行機の原型を飛ばそうと準備している、その瞬間の空気や光を捉えた、そんな作品です。後ろの方に光を描くことで黎明期の、これから始まる歴史!という希望を表現しました。絵の上部は設計図や飛行機の部分をイメージして描き、男たちがこれまで積み重ねてきた工夫、ここに至るまでの軌跡を表しました。
おはようございます。現在 開催中(2020年11月21日〜12月20日まで)の作品展の様子を少しご紹介します。結城市の喫茶カヂノキさんの敷地内、裏手にある蔵で展示しています。1,2階の2層からなり、1階は「Life」、2階は「Death」という構成です。この展示は今年の3月に開催予定だったのですがコロナの影響で延期になりました。延期の8ヶ月を経て展示内容を変えたのかというと、変えてはいません。元々考えていた内容で展示しています。この展示のインスピレーションは画家ポール・ゴーギャンの作品の名、「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」です。この言葉が呪文のように頭のどこかに、常にはためいています。人がそれぞれの人生という物語を経て、最期どうなるのか、また、人間が人間の世界をいずれ終えるか飽和して最後にどうなっていくのか、そんなことを考えています。展示のテーマは"Aurora(アウローラ)"としました。ラテン語で"夜明け"という意味です。天使が眠りから覚める夜明け、です。このタイトルは3月の時点では考えていませんでした。気持ちだけでも夜が明けた時の明るさを、と願いを込めました。2階の「Death」の展示を見ても帰りには1階でまた「Life」を見る、そんな展示になっています。Photo by Mr.Tanoi
こんばんは。今回はこれまでの個展のご紹介 4回目です。2013年に銀座の万画廊さんで開催した「ACID LOVE」という個展です。春画を、私のフィルターを通して描いたシリーズです。春画とは特に江戸時代に流行した性風俗を描いた絵画です。私は"生、死"に興味があり、それを繋ぐものが"性"です。性に関係ない人はいません。人間にとって重要なテーマの、その瞬間をフォーマット化し誇張して表現にまで高めた当時の画家は素晴らしい。私はそのフォーマットを生かしたり殺したりして自分の春画を表現しました。展示テーマの「ACID LOVE」は酸性の愛ですがその激しさをJAZZのように色彩のぶつかり合いと男女のまぐわう様で描きました。