外出自粛が続く中、それでも体験会ができないかと模索した結果、
書画カメラを使ってオンラインでの体験会を3回ほど開催してきました。
基本的なルールとしては、
研究員(プレイヤー)が研究対象カードを手札として5枚ずつ持つ、
としていましたが、オンラインではそれができない。
そのため、書画カメラに映る範囲に研究対象カードを6枚提示し、
全員がそれをみながら考える、というルールに切り替えました。
研究員からのテーマの提案は、ZOOMのチャットに書き込むという手段も。
やってみて思っちゃったのですが、
むしろ、オンライン版のルールの方が、いいかも(笑)
全員が同じものを見て質問したり考えたりできるので、
幅が広がる感じがしました。
こうして環境にあわせてルールを変えてもいいっていう
自由度の高さは、カードゲームの魅力ですね。
そんなところも実感しました。
というわけで、ルール改訂もしつつ、の、
体験会にご協力くださったみなさんからの声をレポートします。
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●ここはよさそう・おもしろそうという声●
・単純におもしろい、楽しい。
・自分の思考とか好みに気づいた。
・アイスブレイクとして機能しそう。
・アイデアブレストの練習になりそう。
・チームビルディングとかにもなるのでは。
・提案したテーマが採用されるとうれしい。
・メンバーの動きも予想しながら
どうやってポイントを獲得するかの戦略を考えた。
(ゲームに慣れてくるとこういう思考も生まれてきますね)
→やってみてあらためて思いましたが、
このカードゲームでやりたいことは、
「問いづくりの敷居を下げること」
おもしろいじゃん!って感じてもらうこと
なのだなー、と。
まずは楽しくできる、という点はよかったなと思いました。
●ここはよろしくないなぁ〜という声●
・一般的なカードゲームと比較すると時間がかかる。
→全部のカードをめくると、
90分くらいかかりました(涙)
主任研究員への質問タイム●分、シンキングタイム●分など
時間を区切りながら、カードの数を減らす必要もありそうです。
・考えづらい課題ワードがある。
→全体の時間も考慮し、シンプルなものを厳選する方向で調整中。
●授業で活用できそうな可能性●
・導入やアイスブレイクとして使えそう。
・クラスメイトのことを知る、相互理解の機会になりそう。
・採用される研究テーマを提案するには、
相手を分析する力、そのための質問力が必要になる。
そこにウエイトを置いてもいいかもしれない。
・主任研究員として質問されたり
いろんな研究テーマの提案をされることで、
自分の興味や気になりどころに気づくことができる。
ここもポイントになりそう。
→カードゲームで遊ぶだけでなく、
終わった時のリフレクション(ふりかえり)が
大事になるということがわかってきました。
主任研究員がなぜそのテーマを選んだのかを語ったり、
ゲームを通してどんなことに気づいたかを言語化したり・・・
いま、ワークブックの制作も進めていますが、
こうしたところも反映できるといいなと思いました。
●授業で使うとしたら、ここが心配●
・主任研究員への質問ができるだけの言語能力が
中高生にあるだろうか?
→質問のパターン提示などもあってもいいかも、と思いました。
(中高生の皆さんとの体験会もやってみたいですー!)
・どんな人間関係の中でやるかも障壁になるかも。
まわりを気にして提案ができなくなったりしないかな?
→ここは、オンライン上であれば匿名で提案、という手も
あるかも、というアイデアもいただきました。
・複数クラスある学年で一斉に・・・となると
そんなにカードゲームをたくさん購入はしない。
→そーなんですよー。
カードゲームって授業に役立ちそうに見えて使えないのは
ここの課題が大きいと思ってます。
ですが今回、オンラインで体験会をやってみて、
書画カメラさえあれば、
1クラスに1セットで、先生がタイムキープしながら進めたら
できちゃうかも?という可能性も見えてきました・・・
(やってみるもんだなぁ・・・)
あとは、いわゆる「授業案」のパターンも複数ありそうだなと思いました。
これも共有できるプラットフォームが欲しいところですね。
●その他、こんな活用方法もありそう!
・「課題ワード」と「研究対象」の組み合わせで
いろんな問い(研究テーマ)をたくさんたくさん考える
という使い方もできそう。
・学校の先生たちとやってみたい!
活用のアイデアがいろいろ出てくるのでは?
さらなる改訂作業も、進めております。
どうぞ、お楽しみに!