・はじめに~たどり着いた【琵琶湖の漁師】の一歩までの道~
こんにちは!
滋賀県立大学大学院環境科学部環境計画学専攻(建築)を先日卒業しました。
駒井健也(こまいたつや)です。これから琵琶湖の漁師を目指して修行を積みながらも
琵琶湖の恵みを家庭へ届けます!
しかしなぜ建築の大学院に行って琵琶湖の漁業なのか。
それは専攻している滋賀の地方大学で建築の暮らしというキーワードで研究をすすめていった結果、琵琶湖と密接に関わる人の暮らしが見えてきたからです。そこで今後新たに琵琶湖でしたいこと。それは自身の大学を通じて学んだ
【水環境を誰よりも長く感じる立場から生態系、住環境を見つめなおして、最も早く現場の思いや恵みを消費者や社会に直接に届けられる生業がしたかったから。】
それが漁師です。
▲ではなぜ漁獲量の少ない内水面なのか。
そもそも漁業は海のイメージがありますが海の漁業も年々漁獲量が減って後継者の問題も多くあります。しかし、そんな中でもその縮図となる内水面漁業の日本で最も大きい琵琶湖は以下に示すようにより顕著で、漁獲量も少ない自営型でよそ者が入りずらい環境です。
▲琵琶湖漁業の従事者の構成。
そういったことを背景としながらもやりたいと思って魅了されたのは琵琶湖固有の魚と共に暮らす人、独特な水辺に近い暮らしです。つまり、琵琶湖の漁業を通じて
【固有種の多い生態系の豊かな環境で漁業から内水面ならではの水辺との近い暮らしを繋いでいきたかったから。】というのが大きな理由です。
▲豊かな湖の資源と共生する島内で完結した暮らしとなる沖島
その独特な暮らしを裏付ける形に琵琶湖には【日本で唯一の淡水湖に浮かぶ有人島】という世界にも4つしかないうちの一つである沖島という島があります。
琵琶湖全域でいえることであり、その沖島も高齢化が顕著で漁業の後継者はほとんどいません。ただこの島に人が住んでいる意味、それは淡水湖でも漁業の生業ができるほど生態系が豊かな証拠であると思います。
だからこそできた内水面ならではの風景が琵琶湖全体で今も続いています。
しかし漁獲量が下がり、このまま続き、現場を一番長く見ている漁師を失うことは暮らしの風景、環境全般の喪失へと繋がるはずです。
そうならないためにも今は一人でも、一緒に研修をしている人たち、今後琵琶湖に興味を持った人と繋がるための第一歩にしたいと思っています。また、今後漁業をしているからこそできる暮らしというものを建築学科を卒業したからこそできる場をつくっていければと思っております。
【日本一となった琵琶湖の宝石】を通じてこれから動き出す琵琶湖
滋賀県の担い手育成事業として今までなかった漁師の息子が継いでいくというシステムから漁師希望者を外部から募る事業が昨年から始まりました。最も獲れた時期の100分の1にまで低下している、第一の蜆漁研修を受けました。
▲研修以外でも個人的に琵琶湖だけでなく、東北の漁師の方に現場を知りたいということで迷惑をかけながらも漁業の現場を見せていただきました。 様々な漁法をまず学び自身が何の漁法をどこでしたいのかを模索しておりました。
そもそも内水面漁業である淡水魚は美味しいのかという前提条件ですが、淡水魚ならではの臭みが全然ありません。その証拠として、。
fish-1グランプリで滋賀県の漁師の青年会の方々、県漁連の方で協力されて出展された琵琶湖の宝石と呼ばれるビワマスである【ビワマス丼】が何と優勝され、日本一となりました!
しかし今回だけそれを今回リターンとして少しでも味を知っていただくため、魚屋さんに協力していただき、冷凍でセットにしてお送りさせていただくことが可能となりました。
▲滋賀県の漁師の担い手育成事業の講習(関西テレビ ワンダーより引用)を通じて様々なメディアの方にとりあげていただきました。今は研修の立場で学生を卒業し、漁業や加工販売で下積みをしている最中ですが今できることは漁師さんの資金となる単価を上げるための鮮度を保ったまま販路を拡大することです。
琵琶湖で獲れた幸を最も新鮮な状態で提供する新しい販売車【BIWACAR】
淡水魚全般は足が速く、なかなか流通に乗りにくいです。そういった魚をどうやって今までよりも高い値段で取引できるかを試行錯誤した結果生まれたものがこちらです。
▲ これは、ビジネスコンペやソーシャルデザインコンペ等で賞をいただきました。
▲BIWACARの簡単な機能としては冷凍輸送と移動販売、飲食店営業、鮮魚輸送を掛け合わせた生きたまま魚を運び、屋台として展開できる。つまり小さな琵琶湖を家庭へ運ぶ車です。
▲造船業者、車業者を通じて現在施工段階に入っているBIWACARでの飲食断面イメージ
これによって、新鮮なものは新鮮な状態で活魚として、保冷が必要なものは冷蔵車として、冷凍物は冷凍の状態で運び、現場で調理することができます。
日本一の琵琶湖の幸と【小さな琵琶湖】のお届けのリターン
琵琶湖の水産の方々が一丸となって取り組まれ、日本一となった琵琶湖の宝石ビワマスを中心とした琵琶湖固有種の川魚とは思えないほどの臭みが少ない新鮮な魚を届けるというのはもちろん、直接お礼を伝えていきたいと思っております。
▲3000円~8000はお礼のメッセージを含め、瞬間冷凍技術を用いて鮮度がよい状態で
日本一の幸ビワマス丼を郵送にてお届けします。
▲20000円~ビワマス丼、琵琶湖八珍等琵琶湖にてお世話になっている先輩方に協力していただき、私が直接お送りします!琵琶湖八珍商品一覧そのほか、セタシジミ、タテボシガイも琵琶湖固有種で選択可能です。
実際に同様の流れで滋賀、大阪、東京へと運んでまいりました。
中身は季節により異なりますがビワマス丼、セタシジミの味噌汁、ハス、アユ、スジエビのてんぷら等琵琶湖の固有種です。
一番新鮮な状態で琵琶湖の幸のみを使って提供します!
今まででは食べられなかった日本一の幸を家庭に活魚や刺身を通じて運びます!
【漁師への夢】の資金、琵琶湖漁業を存続していくための支援金・内訳
▲【レンタカーによる屋台試運転資金】:BIWACARの機能の一部を現在滋賀県内でのマルシェを行う際のレンタカーでの実験BIWACAR試運転資金50万円を募ります。
▲【BIWACAR完全版】BIWACAR設備、冷凍庫:1,800,000円
これが整えれば今までにない流通経路と琵琶湖の幸を皆様の家庭へ運びます。
スケジュール
2017/7 クラウドファンディング終了後メッセージ等でやりとり
2017/9 レンタル試販売
2017/10 BIWACAR施工終了
2017/11 研修終了後リターン返済
2018年より 事業化予定
最後に
日本一の湖を有し、はるか昔は湖上交通でにぎわった滋賀ですが交通の発展を中心として歴史は変わりつつあります。
漁獲量の低下から後継者不足の問題となっていますが、根本的な問題はいかに限られた資源を価値を最大限にした状態で消費者に届けるかが今後ますます重要となってくるはずです。
自身がまずは感じた琵琶湖の魅力を全国にまず運び、伝えます。
勿論調理するのはきちんと衛生管理の講習も受け、最高の状態で食べていただけるのも魚屋さんのもとでご指導いただいております。また、刺身を行ううえでの寄生虫もビワマスには琵琶湖で育つために有害な寄生虫はいないので安心して日本一の幸を届けます。
2017年、BIWACARでの出会いから、今後琵琶湖の中でお会いできればと思います。
水産関係の方々が日本一だと証明してくださった琵琶湖の幸を素人ながらではありますが家庭へお届けします。
▲漁業を中心として琵琶湖での暮らしと継承していきたい風景です。
また日本の漁業を見つめなおすべく、滋賀から琵琶湖を世界に誇る住みよい場所へしていき、食文化の継承、環境の改善に向けて共感していただきましたらご協力の程よろしくお願い致します!
最新の活動報告
もっと見る最終報告
2017/07/04 04:10最終報告として56名様、301,000円のご支援を頂きました。 結果としては不成立でしたが 応援してくださった方には本当に感謝申し上げます。 反省する点は山積みですが事実はきちんと報告して反省して次に進みたいと思います。 camprifeより抜粋 10週間で10万円 最後の1週間で10万円 最後の1日で10万円 ご支援いただきました。 結果としてはクラウドファンディングは不成立で全ては返金という形になりますが、 様々なことが得られました。 メディアで広報してもらうことは正直大事ではなく、いかに中身が詰まっているのか。 今出来ることなんてたかがしれていますし 人の協力、技術、設備等お金が入ったとしても出来ないこと、 人にアドバイスをいただけたり、お金が入らなくても得られたことは数えきれません。 正直反省点としては数え切れません。 PVは初めの数日、最後の日を中心としながらも肝心な事業の中身がまだまだ不十分であったため一目瞭然。 そんな不十分な中でもご支援していただいた恩は一生忘れません。 この頂いた機会をこのクラウドファンディングとは別で切り替えて 目の前の漁業にてやるべきことを一つずつやり直してきます。 今まで数あるプロジェクトのなかから見ていただき、本当にありがとうございました。 新しい姿になってまたこういった機会にチャレンジ出来るように一から出直してきます。 その時にはまた別の形で応援、ご支援いただければ幸いです。 本当に今までありがとうございました。 もっと見る
全国に琵琶湖の恵みを届けたい!リターンの試し
2017/06/25 19:22全国へ琵琶湖の幸を運びたいということで リターンのお試しということも含めて滋賀県のビワマスを中心とした幸を東京へ運んできました! ▲ビワマスの写真東京へを東京へ 様々な方のご縁とご支援のおかげで東京での貴重な機会を頂きました!本当に段取り不足でこれからの課題も多く、ご迷惑をおかけしましたがビワマスと最近出荷されたばかりのワインを前日から運んで召し上がっていただけました。「すごく美味しかった。」「淡水魚とは思えない臭みがない。」滋賀県内外の方にもこのような言葉を頂けました。 このクラウドファンディングも最後の10日を切っております。 よろしくお願い致します! ▲ビワマスの前日から漁に連れて行っていただきました。刺し網漁です。 ▲漁では取れなかったのですが漁師さんに頂いて捌いて東京へ持っていきました。 ▲リターンのときのデモンストレーションという意味も含めてこんな感じです。 琵琶湖の幸を全国へ届けたいということでこれから応援、ご支援の程よろしくお願い致します!! もっと見る
リターンの実験:県内各地でビワマスを中心とした琵琶湖の恵みを配達
2017/06/12 00:05早朝にトローリングにてビワマスをガイドさんや水産や建築関係でお世話になっているかたとビワマスを釣って捌いて家庭へ運んできました!! まさにリターンの滋賀20000円 近畿30000円 全国50000円 のコースとなっています。 ※他でも触れますが資源の少ないビワマスはスーパーにでまわっておらず、琵琶湖だからこそ他の海の魚と違って体に有害な寄生虫はいませんので食中毒のリスクを下げて素材のまま食べれます。 県内にて日々お世話になっている数えきれない方々の内の7件ほどへ琵琶湖を一周しながら琵琶湖の恵み(ビワマス、手摘みのお茶、県内のワイン、湯呑み、箸等)を家庭に届けてきました。 リターン時には腹一杯の琵琶湖の恵みを全国の家庭へ届けるため、料理も増やして参ります。クラウドファンディング終了まで残り1ヶ月を切りました。 イメージはこのような感じですがお腹一杯に食べられるように調整してまいります。 今自分に出来ることからということで漁業への先行きは相変わらず見えず不安ばかりで実績も信用もないですが応援、ご支援よろしくおねがい致します! もっと見る
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