ウガンダ北部にあるパギリニア(南スーダン)難民居住区内で、市場、レストラン、給水所、トイレ、店舗前など、100ヶ所に手洗い設備を設置。水を供給しながら、手洗いの徹底してもらっています。
けれども、まだまだ手洗い設備は不足しています。そこで、難民居住区内外の高齢者や障がい者などPSNs(最脆弱層)世帯へ、家族用の手洗い設備を500個設置する活動を始めました。
高齢者や障がい者などPSNs(最脆弱層)世帯に対して新たに手洗い設備を設置するのは、普段、あまり外出しない高齢者や、障害者の方々が家庭内感染しないようにするためです。
日本でも同じですが、しばしば外出して人と接することの多い若者たちが、ウィルスを持ち帰って、高齢者に感染し、重症化するということはこちらでも危惧されています。
重症化すれば、治療が難しい医療事情もありますので、高齢者保護はコロナ対策において、非常に重要なポイントです。
以上の観点から、高齢者・障がい者がいる難民や、最貧困層の世帯を優先して、これまでの手洗い設備を改良した【足踏み式手洗い設備】を制作しました。
(写真は、足踏み式手洗い設備の改良版を試作している様子です。コの字型の鉄製の枠にタンクを吊しして、下のバーを踏むとタンクが傾いて水が出るという簡単な仕組みです。)
誰でも組み立てられるほど簡単な構造。また、水タンク以外は、ほぼ地元で手に入る資材を使っています。これが壊れても、地元の人たちで簡単にメンテナンスできるようにするためにです。
できるだけ持続可能の観点を大切にしながら、感染予防施策を、これからも実施していきます。
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報告/小川 真吾