2021年3月25日、岡山大学大学院教育学研究科を無事修了しました。たくさんのお祈りとお支えをありがとうございます。新型コロナウイルス感染症対策をとり、学生のみ参加で、午前と午後に分かれて行われた学位授与式では、こみあげてくるものがありました。いっしょに入学し、去年修了したほとんどの仲間は、式がありませんでした。私は仕事をしながらの長期履修だったため、式に出ることができました。学業を断念せざるをえないと思った去年の春を思うと、夢を見ているようです。中学高校の音楽の教職免許も取ることができました。教育実習も行きました。いい出会いと学びがたくさんありました。感謝の気持ちでいっぱいです。
岡山大学のサイトに、私の論文について書かれた新聞記事やインタビューへのリンクがあります。よろしければ、ごらんください。看板娘ならぬ「看板おばさん」とか、教授にからかわれています。光栄です。岡山大学大学院教育学研究科のサイト
クラウドファンディングで支えてくださったみなさまには、4月中にリターンをお送りする予定です。クラウドファンディングはしなかったけれど、私の修士論文「日本の公立ハンセン病療養所の園歌―抑圧と解放のはざまで生まれた音楽―」を読みたいという声も届いています。ありがとうございます。論文をもとに、読みやすく書き直して本にしたいと願っています。首を長くしてお待ちください。論文もいずれ公開するつもりです。
今後はうたと研究の両輪で活動していきます。ハンセン病療養所の音楽文化は、知れば知るほど豊かで奥が深いです。みなさんが生きた証を記録にのこし、伝えていきたいです。コロナ禍がおさまったら、全国の療養所でコンサートをすることも考えています。そんな日が一日も早く来ますように。去年できなかった20回目の「大島青松園コンサート」は、無観客で配信することも視野に入れています。最新の情報は、私の公式サイトやSNSでご確認ください。それから、みなさまのお近くで、ハンセン病療養所の音楽について「レクチャー&コンサート」をご希望の方がいらっしゃいましたら、お声がけください。規模や予算など、相談に応じます。お問い合わせは沢知恵の公式サイトより
まだまだ不安と緊張の日々がつづきますが、どうかお元気でおすごしください。またコンサートでごいっしょできる日を心待ちにしています。春です!
感謝して。
2021年3月31日 沢知恵