お世話になります、Wakaharaです。今日はジルが新薬を初めて投与した日についてお話しします。2020年5月4日、私たちはジルを連れて岐阜から横浜の病院まで行き、FIPの検査をしてもらいました。検査結果からはFIPの可能性が高いということで、その日から海外の薬を使っての治療を始めることにしました。病院ではその薬の注射を打ってもらいました。(ちなみにこの時点ではFIPと断定することはできないが、薬を投与してから3〜5日で元気になったら薬が効いているということになるそうで、もしそれで体調が良くならなかったら悪性リンパ腫の可能性もあると言われました。)夕方家に帰ると、ジルは鎮痛剤を打たれたせいなのか、初めて遠出をしたせいなのか、よろよろと力弱く歩きそのまま自分のハウスでぐったりと倒れ込んでしました。「やっぱりもうジルはダメかもしれない…発見が遅かったのかも…」という主人の声に耳を塞ぎたくなりました。『ジルは治る!』『絶対に諦めたくない!』そう思いたい気持ちとは裏腹に目の前で弱っていくジルを見つめていると、涙がポロポロとこぼれました。その日から私たちは2階の寝室で寝るのをやめ、1階のリビングで寝ることにしました。ジルのハウスもトイレも全てリビングに置き、ジルの移動の負担を少なくしました。私は前日からほとんど寝れていなかったので、その日は午後9時ごろには布団につき、うとうとしていました。眠りについた頃、私の耳元で音がしました。、、、カサカサ、カサカサそれと同時に、ちょこんと私の顔の上に何かが置かれました。「え!なに!?」と慌てて起きると私の顔の上には、ジルが大好きな虫のおもちゃがありました。そして私の横にはジーと私をほうを見つめているジルの姿がありました。病気になってからは大好きだったおもちゃ遊びが一切できなくなり、一日中横たわっていたジルでしたが、2階の寝室に置いてあった虫のおもちゃをひとりで取りに行き、1階のリビングまで運んできたようです。「ママ、遊んでよ!」と言わんばかりの顔をしており、私は恐る恐るおもちゃをゆっくり左右に振ってあげました。すると、、、見違えるほど元気にピョンピョン跳ねて遊んでくれました。(涙)つい先ほどまではまともに歩くことすらできなかったのに…おもちゃで遊ぶ姿をもう一度見れるなんて夢にも思っておらず、目頭がジーンと熱くなりました。そしてふと横を見ると、私たちを見て涙を流している主人がいました。それを見て、私もうるっとしちゃいました。涙もろいパパとママでごめんね、ずっと大好きだよジル。投薬初日、半信半疑で始めた治療ですが、まさかここまで効果が出るとは思っておらず、ジルの元気な様子にとても勇気付けらせました。そのあと私たちはぐっすり眠りにつくことができました。そして次の日からは私たち夫婦による投薬がスタートするのでした。
いつもお世話になっております、ジルの飼い主のwakaharaです。6月2日に無事にプロジェクトを開始し、皆さまからのご支援とSNSでの拡散のおかげで6月7日現在で目標の約20%を達成することができました。誠にありがとうございます。本日はこれまでのジルの検査結果の報告をさせていただきます。こちらは5月3日の検査結果になります。・貧血・高タンパク・肝不全・エイズ・白血病・リンパ腫・猫感染性伝染病(FIP)この時点で様々な症状が異常値になっており、病気の特定も非常に難しい状況でした。この頃のジルは目が虚ろで神経症状が出ており、真っ直ぐに歩くことができませんでした。様子が悪くなって1日で、ものすごく悪化していることが見てわかりました。ちなみにこちらの病院で短ければ余命1週間の宣告を受け、インターフェロンとステロイドを使った延命治療しても1ヶ月は保たないと診断されました。セカンドオピニオンまでしたのにこの結果で、本当にもうダメかもしれない、、、と思いながらも必死に病気について調べました。翌日にジルを連れて岐阜から横浜の協力病院まで新幹線とタクシーで行くことになります。この判断がジルの大きな助け舟になりました。余命宣告までされたジルですが、その横浜の協力病院からは「恐らく良くなります!」と。最初は耳を疑いましたが、皮下注射をして新薬を処方してもらいました。自宅に戻り、食欲も戻り、なんとジルがご飯を食べるようになりました。約1週間で元の体重に戻り、小走りをしたりおもちゃで遊べるまで回復しました。こちらは5月11日の検査結果です。貧血と炎症反応が落ち着いてきました。まだまだ正常数値ではありませんが、5月3日の検査結果と比べると数字もジルの様子も見違えるほど良くなっています。さすがに新薬の効果を信じるほかありませんでした。確かに高額で日本未承認のお薬ではありますが、この新薬を服用することによって、約3000匹の命が救われているそうです。それも最近になってようやく認知され始めていますが、去年はほとんど流通していないためこの病気を発症した猫ちゃんは99%亡くなっていたようです。私はジルのためにクラウドファンディングを絶対に成功させて、今まで諦めるしかなかった難病を寛解し、より多くの方に治るかもしれない希望をお伝えしたいと思います。そのために引き続き皆さまのご協力が必要になりますので、これからもよろしくお願いいたします。