カンボジアから日本へ!学校ハーブ園プログラムの想いを乗せたハーブティーが紡ぐ未来

「学校ハーブ園プログラム」を通じ、カンボジアの子どもたちをサポートしているハーブティー。自由な行き来ができなくても、カンボジアのいまをお伝えしたい。未来に向かい、夢を持った子どもたちが通う学校をより良いものにするために、教師が、親が、コミュニティーが、子どもたちが、4,000人で育てた成果です。

現在の支援総額

1,052,497

105%

目標金額は1,000,000円

支援者数

163

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2020/06/13に募集を開始し、 163人の支援により 1,052,497円の資金を集め、 2020/07/29に募集を終了しました

カンボジアから日本へ!学校ハーブ園プログラムの想いを乗せたハーブティーが紡ぐ未来

現在の支援総額

1,052,497

105%達成

終了

目標金額1,000,000

支援者数163

このプロジェクトは、2020/06/13に募集を開始し、 163人の支援により 1,052,497円の資金を集め、 2020/07/29に募集を終了しました

「学校ハーブ園プログラム」を通じ、カンボジアの子どもたちをサポートしているハーブティー。自由な行き来ができなくても、カンボジアのいまをお伝えしたい。未来に向かい、夢を持った子どもたちが通う学校をより良いものにするために、教師が、親が、コミュニティーが、子どもたちが、4,000人で育てた成果です。

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デメテルハーブティー代表の西口です。今日は「ドンソック村女性農業グループ」について紹介させて頂きます。2019年の9月に JVCカンボジア事務所の紹介でオーサマキ小学校を初訪問した際、有機農業をJVCから学んでいる女性たちも、乾燥ハーブ作りに興味を示してくれました。村の人たちが共同で使うため池の周りにはすでにレモングラスが生えていたため、女性グループにもレモングラスを使って乾燥ハーブづくりにチャレンジしてもらうことになりました。すでに長年JVCカンボジアから有機農業などを学んできた女性たちは、作業もとても丁寧で、完璧な乾燥レモングラスが出来上がりました。女性たちにやり方を教えるために、自ら作り方を習得してくれたJVCカンボジアのスタッフさんたちの協力のおかげです。こうして思いもかけず、オーサマキ小学校での学校ハーブ園プログラムと同時に、女性農業グループによるハーブ作りも同じコミュニティーに生まれました。最初に参加してくれた女性たちが住む村が「ドンソック村」であったため、私たちは「ドンソック村女性農業グループ」と呼んでいます。この地域には産業がなく、村の男性や若い人たちはタイへ出稼ぎに行き、村には女性やお年寄りだけが残っている家庭が多いです。タイからの仕送りを頼りに暮らす生活は不安定で、出稼ぎに出られる働き手のいない家庭はさらに貧困に苦しんでいます。JVCカンボジアが普及活動をしてきた有機農業や家庭菜園を通じ、日々の食事は以前よりも栄養価が高いものに改善されているようですが、子どもの怪我や家畜の急病時など、現金がないと困ることが多々ありました。村や家庭にすでにあるハーブを乾燥させることで現金収入を得る道が出来たことで、お母さんたちがそういった緊急時にも慌てずに対応できた、というようなお話も聞くことができ、とても嬉しく思っています。売り上げを分配する様子2019年からすでに数度、ドンソック村女性農業グループから乾燥ハーブを仕入れています。今年の3月には、乾燥ハーブの売り上げを使って共同のため池にハンドポンプを取り付けたそうです。同時期に乾燥ハーブを納品した女性たちが話し合い、ハンドポンプを取り付けることで、日々の水くみが楽になり、村の皆が助かるからと、売上金からハンドポンプを購入したと聞いたときは、本当に感動しました。自分たちと村人の生活を良くするために、稼いだお金の使い道を自ら決めた女性たち。働いた分だけきちんと現金収入が続くことで、村の女性たちがこれまで以上に日々の生活を切り開いていってくれたら - そんな変化の一端を担えたらと思っています。そして、女性農業グループの活動はすでにドンソック村の枠を抜け出し、近隣の村からも参加者が出始めています。一人でも多くの女性に参加してもらえるように、私たちもどんどんハーブティーを販売していきます!


デメテルハーブティー代表の西口です。今日は、コッコン州で2018年から取り組んでいる、学校ハーブ園プログラムの新たな試みについてご紹介させていただきます。デメテルハーブティー(Roselle Stones Khmer社)では、日本財団の伝統医療活用プロジェクトチームで活躍され、現在NGO教育支援センター KIZUNAの事務局長である高田忠典先生が提唱されてきた学校の薬草園プロジェクトのコンセプトを受け継ぎ、シェムリアップやカンポットなどの学校でハーブ園を展開してきました。KIZUNAが活動を展開しているコッコン州では、学校保健室を設置し、保健の授業を開始する準備が進んでいます。保健室には、授業中に体調が悪くなった生徒のためだけでなく、地域で病人が出た際に最寄りの医療機関とつなぐための橋渡し的な役割も期待されています。これまでなかった保健室、保健の授業を始めるには、教室や備品の確保、授業を実施できる先生の養成など、課題がたくさんあります。国からの予算もまだない状態ですので、維持管理、運営にかかる費用の捻出も懸案事項です。そこで私たちは、学校ハーブ園プロジェクトをコッコン州の学校で展開し、乾燥ハーブの買い取りからの収益で学校保健室を運営していくというアイディアに、会社として参画させて頂くことになりました。2018年6月、学校ハーブ園をKIZUNAのワークショップで集まった先生や地域の代表に初めて紹介させてもらいました。シェムリアップのバイヨン中学校での成功例を紹介し、システムについてお話したところ、どの学校もとても興味を示してくれました。コッコン州下の学校の校長、村長などが集まったワークショップで学校ハーブ園プログラムについて紹介(2018年)学校ハーブ園プロジェクトには、1.学校の美化緑化、2.伝統文化の継承、そして3.運営費の捻出という3本柱があるのですが、特に校庭のハーブを天日乾燥させることで収入が生まれる、という点に強い関心が集まりました。どこの学校も予算不足がひとつの大きな課題なので、彼らの関心の高さも納得できます。ハーブの天日乾燥作業は、コツをつかむまでどこの学校でも何度か失敗するものなので、その点を事前に理解しておいてほしいという思いがありました。まずはマニュアルに沿って各学校でやってみて、乾燥の手順や乾燥の頃合いなどを体験してもらう事になりました。ワークショップの休憩時間にハーブティーの試飲も。先生方も興味津々(2018年)綺麗な青い花が咲く蔦性のバタフライピーというハーブは、校庭で緑のカーテンを作るのにも最適で、すでにいくつかの学校で栽培していました。花はハーブティーの原料としても使っているので、まずはバタフライピーの花で天日乾燥体験をする事になりました。バタフライピー花は、美しい自然の青色のお茶で人気実は、バタフライピーは乾燥の手順がレモングラスなどの他のハーブに比べて少し煩雑です。そのため、最初はレモングラスかパパイヤの葉など、比較的簡単なハーブでやってみてはどうかなという提案もしていました。ですが、バタフライピーのほうが断然綺麗な色で、さらに1キロ当たりの買い取り額も高いという事もあって、どの学校も自分たちはマニュアルに沿ってやるから大丈夫!と自信満々でバタフライピーを選択しました。そして結果は・・・どの学校もうまく乾燥できず失敗に終わります。乾燥は花びらが重ならないように、手で一つずつ慎重に作業どこの学校でも、始めは何度か失敗し、そこからコツをつかんでうまく乾燥でいるようになるのですが、やはりバタフライピーはハードルが高すぎました。何度やってみてもうまくできないバタフライピーにすっかりやる気をそがれ、2019年の前半は、ハーブ園への取り組みがほとんど休止状態になってしまいました。どうやったら各学校にもう一度やってみようという気持ちを取り戻してもらえるか、KIZUNAのスタッフさんたちと協議を重ね、まずは低い目標金額と、乾燥が簡単にできるハーブのリストを作って、もう一度ワークショップをしてみよう、という事になりました。バタフライピーよりも乾燥の手順が容易なハーブをリスト化し、少量で再度チャレンジしてみようと切り替えました。すでに1年半ほど失敗を繰り返している中で、多くの学校はやる気をそがれています。そこで、KIZUNAスタッフと協議した結果、まだ熱意を持って取り組んでいる8校をモデル校とし、まずはこの8校で集中して行ってみようという事になりました。8校が成功すれば、それを見た他校もまた改めてやる気を盛り返してくるだろう、というのが私たちの計画です。炎天下、先生方と作業手順をおさらい(2019年)結果は成功。2020年の1月、2月にかけて、8校のうち5校から、乾燥ハーブが届きました!品質的に課題があったのはこのうちの2校で、今後フォローアップをして品質が改善されたら買い取ることになります。残りの6校の中には、「うちの学校はもっと作れる!」と張り切って予定していた以上に作り始めた学校も出てきました。全体の調和を見ながら作ってもらわないといけないので、これから調整が大変になりそうです。でも、2年かけてここまでこぎつけられて、学校ハーブ園が一気に拡大し、私たちもワクワクしています。事務所までハーブティーを配達してくれた先生と、受け取ったデメテルハーブティー工房スタッフ(2020年2月)残念ながら、3月に入るとコロナ禍の影響でカンボジア全土で学校が休校。学校ハーブ園も、開校まで一度休止です。カンボジアの学校が再開するのは、今年の11月頃かと言われています。11月というと、ちょうど雨季が終わった直後くらい。雨季の雨で成長したハーブを使って、学校再開後に改めてハーブの乾燥ができるようにと計画しています。


デメテルハーブティー代表の西口です。今日は、以前からデメテルハーブティーをご愛飲頂いているお客様から頂いた感想をご紹介致します。日本での販売名は「巡ーMEGURI」【 ブレンドハーブティー巡-MEGURIの感想】『レモングラスの爽やかな香りとミントの後味。生姜が体を温めてくれるので体の冷え対策にピッタリのブレンド 』※写真はお客様から頂きました。パッケージ表示は巡-MEGURIのカンボジアでの販売名「代謝アップブレンドティーとなっています」日本での販売名は「健-SUKOYAKA」【ブレンドハーブティー健-SUKOYAKAの感想】『レモングラスの爽やかさと完熟マンゴーの軽い甘さと青マンゴーの酸味がスッゴク美味しい新型肺炎に振り回されている今飲みたい』※写真はお客様から頂きました。パッケージ表示は健-SUKOYAKAのカンボジアでの販売名「免疫力サポートブレンドティーとなっています」日本での販売名は「輝-KAGAYAKI」【ブレンドハーブティー輝-KAGAYAKIの感想】『バタフライピーの美しい青色に完熟マンゴーのほんのりとした甘味でパソコンや携帯で疲れた眼をいたわれるブレンド』 ※写真はお客様から頂きました。パッケージ表示は輝-KAGAYAKIのカンボジアでの販売名「美髪・美眼ブレンドティーとなっています」JICAシニア協力隊としてカンボジアで活動された、齊藤様からのお勧めのブレンド3種のコメントでした。最後に、デメテルハーブティー学校ハーブ園プログラムへの応援のメッセージも頂いたのでご紹介致します。『地方の学校にハーブを育ててもらって買い取り学校を支援しているみちえさん。美味しいハーブティーを飲むことが支援に繋がるなんて素敵です。 』齊藤様、いつも応援、ありがとうございます!


デメテルハーブティー代表の西口三千恵です。2回にわたって、学校ハーブ園プログラム参加校についてご紹介してきました。今日は、会社創業から3年目に訪れた転機についてお話したいと思います。2016年にデメテルハーブティーの母体であるRoselle Stones Khmer社を創業し、学校ハーブ園プログラムを通じたカンボジア産ハーブティーの製造販売が始まりました。3年が経つ頃にはカンボジア在住の日本の方々はじめ、在住外国人のコミュニティで少しずつ認知頂けるようになり、お取り扱い頂ける先も増えてきました。ただ、なかなか黒字展開できるまでにはならず、試行錯誤を繰り返していました。日常使いでリピートして下さるお客さまはある程度いたのですが、人口が少ないこともあり、それだけで収益を保つことは難しい状態でした。観光大国であるカンボジアで、お土産需要を狙わない手はないという事で、お土産展開も試みましたが、今ひとつ良い結果が出ません。創業初期のころの製品写真どうしようかと悩んでいた時に、知人から大阪の株式会社カンパニオが2018年当時定期的に行っていた、起業支援サービスでプレゼンテーションしてみる事を勧められました。この起業支援サービスとは、新たに事業を始めようと考えている人たちが事業計画をプレゼンし、投資家の方々や他の起業予定者たちからコメントやアドバイスをもらうというものです。うまくマッチングすれば、投資をしてもらう事もできます。正直なところ、私は最初まったく乗り気ではありませんでした。日本に住む方たちに、カンボジアの事業をどこまで理解してもらえるか分からないという不安と、事業計画にすごい批判的なコメントを浴びるのではないかという単純な恐れです。乗り気ではないものの、断る理由も見つけられず、日本への一時帰国に合わせてイベントに参加することになりました。株式会社カンパニオ代表の木下友宏氏からは、前日に丁寧な事前相談の時間を取って頂き、翌日に発表しようと思っていた内容にたくさんアドバイスを頂きました。私が売ろうとしているカンボジア産のハーブティーがどんな風に良いのか、他とどう違うのかを、聞く人たちに的確に分かってもらうためのアドバイスを聞いているうちに、あれだけ乗り気ではなかった私の気持ちは、翌日のプレゼンに向けてどんどん高まっていました。㈱カンパニオ代表 木下友宏氏手直ししたプレゼン資料をもって、起業支援サービスに臨みました。発表者も合わせて、15人くらいの人が集まったイベントで、私が準備した試飲用のハーブティーの味の評価は高く、たくさんの有益なアドバイスやコメントを頂き、イベント終了後早々に帰途につきました。実家に戻る電車を待っていたら、携帯にカンパニオ代表の木下さんからメッセージが入り、「出資したいと思います」と書かれているではないですか!まさかそんな展開になるとは思っていなかったので、駅のホームで一人で「えー!」と声を出してしまいました。出資して下さることが決まった約2か月後、木下さんがカンボジアへ来られました。その時に、起業支援サービスにも参加くださっていたデザイン会社、株式会社アウトアンドアバウトの代表、仲山雅也氏も同行下さいました。3人でプノンペンやシェムリアップを回る中、これだけの観光大国であるにもかかわらず、カンボジア土産のレパートリーが少ないという話になりました。仲山さんのつてで、どんな形のティーバッグでも形成できる会社が日本にあるという事で、㈱アウトアンドアバウト代表 仲山雅也氏アンコールワットを模ったティーバッグを作ってみたらどうだろう?という話になりました。同時に、綺麗な青色のハーブティーがあり、そのハーブの名前が「バタフライピー」ならば、蝶をモチーフにしたティーバッグでもギフト製品が作れるんじゃないかと。酸性のものに反応して青からピンク紫に色を変えるバタフライピーの特性を余すところなく見せられるセットとして、カンボジアライムビネガーも付け、聖なる山クーレン山で伝統医療師が作る蜂蜜もセットにしたらどうだろう - 伝統と歴史と豊かな農作物を組み合わせていくと、できそうなことが山ほどありました。こうして、木下さんだけでなく、デザイン会社、株式会社アウトアンドアバウトもカンボジアのお土産を生み出すプロジェクトに参加してくれることが決まりました。私たちがお土産にこだわったのには、市場の大きさだけでなくもう一つの理由があります。それは、お土産として少し高価な製品を作ることで利益率を上げ、上がった利益率から学校ハーブ園プログラム参加校へさらに還元できるものを作り出すことです。それまでは、学校が乾燥させたハーブの買い取り金額だけが学校の運営費の一部として使われてきました。ですが、現状があまり恵まれていない遠隔地の学校ですと、乾燥ハーブが作れるようになるまでにクリアしなくてはならない課題が多くあります。比較的環境の恵まれた学校だけでなく、本当に困っている遠隔地の学校にも平等にチャンスができるように。そのためには何らかの初期投資が学校に対してできる事が、大きく可能性を広げるのです。私たちの計画に、日本のティーバッグ製造会社様にも共感頂き、本来はされていないティーバッグ素材を圧着する前の状態で納品いただくことで、原価をぎりぎりまで下げて下さいました。ティーバッグ素材を組み立てる作業は、工房のスタッフたちがひとつひとつ手作業で行っています。そうして、出来上がった製品、「Angkor Tea 」と「Blue Butterfly」が、こちらです。ハイビスカスティーの赤と、バタフライピーの青色の中にアンコールワットが浮かび上がる「Angkor Tea」シックなパッケージデザインは、日本からの観光客の方々に特に人気です。Angkor TeaのパッケージAngkor Tea 赤(ハイビスカス)と青(バタフライピー)のティーバッグと、同じく赤と青の茶葉セットそして、ぱっと人目を惹く鮮やかな青色のパッケージ「Blue Butterfly」。こちらは国籍問わず、いろんな国からの旅行客の方々にご愛顧頂いています。『世界一美しい、幻想的な青いお茶』 のタイトルにふさわしい、本当に美しいハーブティーです。青色のお茶を楽しんだ後に、カンボジアライムビネガーを数滴落とし、ピンク紫への色の変化を楽しむ。次に聖山クーレンの蜂蜜を加えて味の変化を楽しむ。3種類の変化を楽しむことができる、バタフライピー、ライムビネガー、蜂蜜をセットにしたギフトは、世界中でこの製品だけです。今回のクラウドファンディングのリターンに、これらの2種類の製品も含まれています。通常カンボジアでしか販売していない製品です。世界一美しい青色を最大限楽しめるBlue Butterfly株式会社カンパニオの起業支援サービスを通じてつながった、木下友宏氏、仲山雅也氏とのご縁。そこから生まれた、これまでになかったカンボジアのお土産「Angkor Tea」と「Blue Butterfly」。私たちは、この2製品を作るプロジェクトを「Cambodian Bounty (カンボジアの賜物 )Project」と名付けました。カンボジアの美しく力強いハーブと、それを通じて生まれる学校ハーブ園プログラムの活動と子どもたちの明るい未来。全てがCambodian Bounty (カンボジアの賜物=宝もの) です。そして、私個人としては、4,000人の活動に成長した学校ハーブ園プログラムとデメテルハーブティーに、木下さん、仲山さんという日本から伴走して下さるお二人を得たことで、どうしても掴みきれていなかった「会社経営者」にとって大切な事をたくさん教えて頂くことになりました。スタッフとの向き合い方、スタッフが安心して働ける職場環境の作り方などを学び、実践したことで、工房で働くスタッフたちと私との関係性が、とても強く良いものに変化したのを感じています。


こんにちは。デメテルハーブティー代表の西口三千恵です。今日は、比較的新しい学校ハーブ園プログラム参加校、オーサマキ小学校についてご紹介します。シェムリアップのオーサマキ小学校との出会いは、この地域で活動する日本のNGO、JVCカンボジア事務所からの問い合わせがきっかけでした。JVCカンボジア現地代表の大村さんから、「活動地域に、校庭の美化緑化にとても熱心に取り組んでいる小学校があって、学校ハーブ園プログラムを取り入れられる可能性はないでしょうか?」という連絡を頂いたのは、2019年の6月です。7月には、オーサマキ小学校の校長先生を、すでに学校ハーブ園プログラムを実施しているバイヨン中学校へ案内し、校内見学をしてもらいました。ハーブ園の取り組みの具体的なやり方なども、バイヨン中学校の先生から、オーサマキの校長先生へ説明をしてもらいました。学校同士が横のつながりを作り、情報を共有してもらえるようになると、後続の学校にとっては頼れるお手本ができ、バイヨン中学校のような先輩校は他校に教えることで、改めて要点を確認できるようになります。バイヨン中学校の先生(右端)の話を聞くオーサマキ小学校の校長先生(左端)バイヨン中学校訪問の後、オーサマキ小学校を私が初めて訪問させてもらいました。JVCカンボジアの大村さんの力説もうなずけるくらい、小学校の校庭は工夫を凝らして植物が植えられていて、なにより校庭にゴミがまったく落ちていないことは感動的な驚きでした。というのも、たいていの場合、学校の校庭にはごみが散乱している事が多いのです。前庭にはなくても、裏に回ると下の写真のように、ごみが寄せ集められて野ざらしになっているのは珍しい光景ではありません。このようなごみの状態を無くすところから、通常学校ハーブ園プログラムはスタートします。ところが、オーサマキ小学校は本当にきっちりとごみが管理されていて、驚きました。地方の学校の裏庭の様子。残念ながらまだまだこれが一般的。初訪問したオーサマキ小学校の校庭。ゴミゼロ!オーサマキ小学校では、現在505人の生徒が在籍しています(うち241人が女子)が、校舎が足りていません。そのため、校長先生はじめ学校が村人に寄付を募り、突貫工事で校舎を増設していました。寄付といっても貧しい村なので、村人一人から日本円で150円くらいをコツコツと集め、集まったお金の分だけ、できる工事をして作った校舎です。この学校との出会いは、私にとって大きな感動でした。支援者や大きな寄付もなしに、先生方のアイディアと努力で、あるものを使って作られた緑の校庭。本当に自主的に始まった「学校の美化緑化活動」です。増設校舎も、ものすごい隙間だらけの壁で、雨季の大雨が降ったら崩れるのではないかと心配になる建物です。でも、村人たちの善意が集まって作られた増設校舎は、とても清潔に整えられ、子どもたちが活き活きと授業を受けていました。突貫工事で作られた増設校舎の前で増設校舎の中の様子。壁はヤシの葉の簡易だけれど、絵をデコレーションするなど大切に使われている。学校ハーブ園プログラムの目的のひとつである、「学校の美化緑化」はすでに校長先生の主導のもとに実施されていたオーサマキ小学校。学校前のため池には、レモングラスが育ちつつあったため、レモングラスが収穫の時期に来たら、ぜひハーブ乾燥をやってみましょう、という事になりました。年が明けて、今年2020年の1月下旬には、レモングラスの乾燥を実施。まずは先生方だけで乾燥作業をやってみることになりました。別の村の女性農業グループと一緒にハーブの乾燥手順を先に習得していたJVCカンボジアのスタッフさんが、オーサマキ小学校の先生たちと一緒に作業をしてくれたこともあり、乾燥結果は大成功でした。これから少しずつ、ハーブの種類を増やしていこうと思っていた矢先に、コロナの影響で学校が休校になってしまい、乾燥作業は結局初回の1回しか、まだできていません。学校再開後には、改めて学校を訪れて、先生方と今後のスケジュールを相談したいと思っています。


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