2018/05/04 09:24

道南の大沼では、2月末から3月の始めに幹に穴を開けると、樹液が流れてきます。

日中の気温がプラス、夜間がマイナスである日が、樹液が良く出るといわれています。

 

 イタヤカエデの木に、樹液採取用のバケツを設置すると、その翌日から毎日樹液を採取します。

 

樹液がほとんど出ていない日もあります。

 

約8L入るバケツにあふれるほど出ている日もあります。

 

毎日、バケツの蓋を開ける時はドキドキします。

 

樹液を採取する期間は、気温がマイナス10℃を越えることもあります。そんな日は、樹液が凍り付いています。

 

3月末が近づくと、透明だった樹液の色が黄色くなったり、虫も入るようになり、樹液の季節の終わりを感じます。

 

今年は、去年・一昨年よりも樹液が採取が出る日が10日ほど遅かったですが、樹液がでなくなる日は例年通りで3月26日で樹液の採取を終了しました。

 

まだ葉が出ていない季節で木は眠っているように感じますが、毎日毎日に森に入ると、木々が水面下で活発に活動していることを感じることが出来ます。森の恵みをほんの少し頂いて、みなさまに味わって頂きたいと思っています。