こんにちは、両見英世です。今回のレポートでは、濱明朝のファミリー展開のうち、ディスプレイについて書いてみようと思います。濱明朝には、縦画と横画の対比を際立たせた「ディスプレイ」というスタイルがあります。その横画は、限界ギリギリまで細くデザインしています。というより、一般に考えられている「限界」を超えているかもしれません。濱明朝は、いちばん最初に試作したもの(ヘッドラインB相当)が、そもそも一般的な明朝体と比べて横画の細いデザインだったのですが、「ディスプレイ」では、試作からさらに30%程度まで細くしています。だからもちろん、使いやすくはありません。でも、「ここぞ」というときに、どーんと大きなサイズで使うと、これまでの書体とはまったく異なる印象を与えてくれる。そういう狙いで「ディスプレイ」を作りました。濱明朝は、使う大きさによって適切なスタイルを選べるファミリー構成を採用しています。大きく大きく使ってほしい「ディスプレイ」、見出しなどに適した「ヘッドライン」、本文用の「テキスト」、さらに小さなサイズでも読みやすい「キャプション」。このようなファミリーの提案も、濱明朝の挑戦のひとつです。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
こんにちは。両見英世です。1月12日から濱明朝プロジェクトのクラウドファンディングをスタートしました。公開までの準備では、FAAVO横浜のスタッフの皆さんにご協力を頂きまして無事に公開することができました。ありがとうございます。お陰様で公開から沢山のご声援やご支援を頂きましてありがとうございます。ひとつひとつのコメントに目を通しながら、みなさまの想いに応えられるように、これからの開発を進めていきたいと思います。このページでは、主に濱明朝の解説とフォント開発の裏側、お返し品や、ご協力頂いた方々などを、拙い文章ではありますがご紹介できればと思っています。写真はお返し品で制作を行うトートバッグの生地です。3メートル×1.3メートルの巨大な横断幕をFAAVO横浜の募集期間中にmass×massに掲示する予定です。前を通りかかったら是非ご覧いただけると嬉しいです。それでは残り2ヶ月半となりますが、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。両見英世



