
熊本おうえんネットワークの尼野です。

大阪・箕面では12月3,4日と「みのお市民人権フォーラム」が開催され、全体会では「福島FUKUSHIMA土と生きる〜3.11東日本大震災を語りつぐために〜」というタイトルでフォトジャーナリストの大石芳野さんのお話、第1分科会「地方自治」では「震災を越えたまちづくり〜今求められていることを共に考える〜」、第3分科会「女性」では「女性が体験した東日本大震災 そして復興へ」と、東日本大震災、熊本地震に関連したテーマの場が持たれました。

もちろん「熊本おうえん物産展」の出展と、募金箱の設置による寄付のお願いも継続して実施しています。
こどもの「わがまま」に数万円は高い?
さて、タイトルにも書いたのですが、目標金額120万円に設定した理由を書きたいと思います。
プロジェクトページには、
頂いた支援の用途は、子どもたちに渡すプレゼントの購入費が主です。
・プレゼント代、その他クリスマス会運営費 96万円
・FAAVO手数料24万円
達成できなかった場合は、サンタさんから子どもへのプレゼントはなしで、
クリスマスイベントのみ開催する予定です。
なお、プレゼント代が想定より少なく済んだ場合、
残ったお金は第2弾、第3弾(来年度以降、もしくは今年度、小規模で実施)にまわします。
と記載しています。
この金額を想像すると、
28人のこどもたちに約3万円のおもちゃ?!
と計算された方もいらっしゃるかもしれません。
いくら被災したこどもでも3万円のおもちゃは高すぎる!
と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
はじめは私たちもどれくらいの設定にするべきか悩みました。
いろんなおもちゃの値段を見て、数千円から数万円するおもちゃがあること。
こどもたち一人ひとりほしいおもちゃは違うであろうこと。
そして検討を重ねた結果、
心からの「わがまま」を許される状況を作るには、
こどもたち一人ひとりが頼みうる最高額の資金を準備しておかないといけないことに気づきました。(プレゼント代28人×最大3万円=最大84万円 残り12万円がクリスマス会の運営資金、として計算しています。)
友だちと一緒に遊べる某ゲーム機は3万円ほどします。
しかし、全員がこのゲーム機を頼むことはないでしょう。
一方で「資金が足りないから、円までのものにしてね。」
となるのであれば、こどもたちの中にまた「遠慮」が生まれるでしょう。
高価なプレゼントをこどもたちに渡したいのではなく、
こどもたちが「わがまま」を言う機会をつくることが、
このプロジェクトの最大の目的です。
始まりは、秋津仮設団地の28人のこどもたちです。
でも、その向こう側にはもっと多くの「わがまま」を言えないこどもたちがいます。
こどもたちを甘やかすためではなく、
本当に夢が叶う体験をしてほしいのです。
「わがまま」を言っていいんだ、という心の緊張をほぐしたいのです。
秋津仮設団地のこどもたち1回限りで終わるつもりは、熊本復興支援おたすけ隊の原田さんの中にはありません。
今回の熊本地震では、「みなし仮設」と呼ばれる、元々空き家だった住宅に被災した世帯が入居している人たちもとても多いです。
そしてこのみなし仮設に入居している人たちには、もっと何も届いていません。
目の前にいるおとな・こども、隣にいるおとな・こどもたちが笑顔になることから始めているこのサンタプロジェクト。
120万円のクラウドファンディングが達成すると、
次に「わがまま」を言えるこどもたちは、
違う仮設団地のこどもたち、
みなし仮設住宅のこどもたち、
家屋の被災は免れたけども心のダメージを受けているこどもたち、
と広げていくことができます。
困っているこどもたちがいるよ、という情報をぜひ私たちや原田さんにお届けください。
こどもたちが「わがまま」を言って、笑顔になることが、
その親や周囲の笑顔にもつながる。
そんな想いの原田さんを応援したいと思います。
残りあと2週間でまだあと60万円が必要です!
ご協力よろしくお願いします!





