しばらくレポートを書くまでの期間があいてしまいました。 さて、この間、下記の通り書籍が刊行されましたのでご報告します。 書名:栗東市の左義長からみる地域社会 著者:笠井賢紀 協力:栗東歴史民俗博物館、龍谷大学コミュニティマネジメント実習 出版社:サンライズ出版 出版日:2019年3月5日 価格:1,800円+税 初版部数:1,000部 また、既にレポートでご報告しているように、このプロジェクトは当初目標を達成してクラウドファンディングが成立しており、ご協力いただいた皆さまには住所不明者1名を除き、返礼品の送付を終えました。 (万一、ご支援者で適切な返礼品が未着の場合にはお手数でもご連絡ください) 返礼に掛かった費用も含め、本クラウドファンディングの決算を下にまとめて示します。 ※住所不明者1名分の支出も計上。 ※CF全体の「支出」のうち⑧の手数料はFAAVOに支払う、ファンド金額の2割(30,100円)と、プロジェクト応募者による代理振込の際の手数料(216円×2件)を計上。 3月13日には滋賀県庁にてプレス発表を行い、3月17日に中日新聞(滋賀県版)で紹介されました。
本プロジェクトの募集期間はさきほど2/17 23:59:59に終了しました。この間、多くの方にご協力いただき、無事に100.3%の金額で当初目標を達成することができました。支援して下さった皆さま、支援の輪を広げて下さった皆さまに心より感謝申し上げます。ありがとうございます。 画像に整理しましたが、今回、現金で直接いただいたものを代理振込した分も入っているので、少し複雑ですが、実質的な内訳は次の通りです。 コース 単価(円) 件数(件) 合計(円) A. 報告書データ 1,000 2 2,000 B. カードx1 1,000 1 1,000 C. 書籍、報告書、カード x1 2,500 43 107,500 D. 書籍、報告書、カード x2 5,000 4 20,000 Z. 上乗せ金額合計 31,000 合計 150,500 クラウドファンディングの中には(代理振込ではなく)募集者本人が支援をすることもあるようですが、今回はそのようなことはせずに、ちょうど目標額を達成することができました。 支援へのリターンの合計数は次の通りになる予定です。 件数 簡易報告書PDFデータ 2 左義長のポストカード5枚セット 52 書籍『栗東の左義長からみる地域社会』 51 少しでも早く支援者のお手元にリターンが届くよう、鋭意作業に努めます。
リターンの多くに含まれている「ポストカード5種類」のうち1種類についてサンプルで作ってみました。写真は一枚をフチなしで配置し、宛名面には書名とシンプルな題名をつけています。実際にポストカードに使っていただくほか、机の上に飾っていただいてもきれいなものにしようと考えています。 さて、書籍の進捗状況ですが「三校」という段階まできました。三校の段階で新たに加わったのは各章のトビラにちょっとした炎のアイコンと、一枚ずつ左義長にかんする写真が入ることになりました。文字のタイトルだけよりずっとよくなりました。 三校で終わりになる予定ですので、その後はすぐに印刷に入り、出版社と直接取引のある書店には3月4日か5日には並びそうです。取次を通すところ、Amazonなどは3月8日ころからご購入いただける見込みです。 また「クラウドファンディングはうまくできないけど…」という皆さんから直接の寄付もいただいています。現在までに6件21,500円をちょうだいしました。そのうち、5件20,500円はすでに私が代理振込済みです。残る金額は最終日の段階であらためて代理振込させてもらいます。
予定通りに出版社から編著者(笠井)宛に再校が送られてきました。合わせて、カバーの見本も送ってもらいました。こちらから提供した写真からデザイナーが選び、配置してくれたので、かっこいい仕上がりになりそうです。 著者表記やシリーズ内の番号、あるいはタイトル下の文章など、今後も変更の可能性があるので、このまま店頭に並ぶかわかりませんが、出版目前という段階まで来ています。 というわけで、早い段階で「お返し」ができる見込みですので、ぜひ今後も引き続きご支援をよろしくお願いいたします。 今後のレポートは本の内容を少しずつご紹介していきたいと思っています。
プロジェクトの対象である栗東市には現在123の自治会があります。プロジェクトの成果物となる書籍では、現在の自治会単位だけではなく、昭和末期の民俗調査時点での自治会(集落)の状況も比較に用いています。 とはいえ、この30年間でマンション自治会を中心として自治回数がかなり増えています。 そこで、フリーGISソフト「MANDARA」を用いて、それぞれの時点での左義長実施状況を地図に示してみました。GIS(Geographic Information System)は地図上にデータを表現するシステムです。 ただ、実は自治会というのは境界がかなり曖昧です。飛び地的な状況が生じることも少なくありません。ですから、厳密に正確な地図というのは描きようがありません。それでも今回はかなり細かな境界が描けています。 この作業にあたって、自治振興課と栗東歴史民俗博物館から境界線情報の提供をいただきました。それをもとにコンピュータ上で地図データとしてトレースして整えました。 どちらの時点でも「不明」な地区があるのは残念ですが、地図を見るだけでもわかることは少なくありません。 (1) 30年間で自治会が増えた(=地区が細分化された) (2) 自治会数は3倍近くなっているが地図ではそこまで多くなったようには見えない(=マンション自治会など地図上に示される面積がきわめて小さいものが多い) (3) 昭和末期には左義長を「実施していない」ことが明らかな地区は中断の1件を除き一つもない (4) 過去に実施していたにもかかわらず「経験なし」としている地区もある (5) 現在では既に中止にいたった自治会も少なくない などなど… 書籍には写真だけではなく、こうした地図も出てきますのでお楽しみに。 (このレポートに貼ったものは作成中の段階ですので書籍では異なる場合があります)