3連休の左義長に備え、昨日のレポートにも書いたように自撮り棒を買うなど撮影の準備もしています。 ただ、ぜひ表紙には栗東市の左義長の写真を載せたく、自分の写真の腕では不安がありました。 そこで、当日はフォトグラファーに同行してもらうことになりました。フォトグラファーに「左義長らしさ」を知ってもらうために、今日はいろいろな左義長の写真をみてもらいました。 ここでみてもらったのは、私の調査に回答協力くださった栗東市のいくつもの自治会から提供いただいた写真です。 写真をみていると、あらためてその多様さに驚きます。ひとくちに「栗東市の左義長」といっても、竹の組み方、ワラの置き方、火の付け方、会場のいずれも異なります。 書籍ではそうした多様さも紹介しますのでお楽しみに。
今年は成人の日が1/14です。 左義長は小正月の行事で、旧来から1/14や1/15に行われてきました。そのため、週末からの3連休で左義長が行われる地域が全国的に多いはずです。 私ももちろん調査も兼ねて左義長をいくつか観に行きます。 そこで、左義長を上や横からも撮れるように自撮り棒を購入しました。 合わせて、Bluetooth接続のスマホシャッターも購入しました。 職場(龍谷大学瀬田学舎)でさっそく試し撮りをしてみましたが、なかなか高くから撮ったようには写りません。 同僚の先生には「釣り竿」もお勧めいただきました。以前「凧」もいいよと聞いたことがあります。 もちろんドローンでもいいのですが、あまり正月の風情を失う撮影はしたくないなあとも思うのでいい方法を模索中です。
開始24時間で目標の25%を達成しました 本プロジェクトは1/7の15:30に公開しましたが、それから1日が経ち14件41,000円のご支援をいただいています。初日からの心強い支援に心から感謝申し上げます。 クラウドファンディングに親しんでいる方にとっては、件数・金額ともに少なく思われるかもしれません。しかし、私(笠井)は支援がお一人だけでもいただけるならありがたいという気持ちでこのプロジェクトを始めたので、とても喜んでいます。 書籍の頒価は1,800円だとプロジェクトの説明に明記してあります。その中で、書籍をリターンに含む支援は2,500円から、含まない支援は1,000円からです。つまり、たとえばAmazonプライムで購入すればその翌日に送料無料で手に入る本を、敢えて著者自らのクラウドファンディングで「応援代」を含んで購入してくださっているわけです。しかも、まだ刊行されていないのでレビューもついていない書籍です。 地域を支える無償の働き かたや、このプロジェクトの対象である左義長(どんど)を主催されている方たち、竹や藁を集めている方たち、火の始末のために出動してくださっている方たち、会場でお酒やおつまみを振舞っている方たち、こうした人たちには一般にお金は支払われません。つまり、無償のボランティアをしてくれています。 私はこうして地域を支える重要な役割を担っている方たちを「コミュニティ・ボランティア」と呼んでいます。自治会活動のほか、民生委員・児童委員、保護司、そのほかにも子どもの通学見守りなど「委員」になっていなくても多くのコミュニティ・ボランティアが私たちの日々の生活を支えています。 地域によっては左義長が失われつつありますが、同じように、コミュニティ・ボランティアの担い手が不足し始めています。この二つのことは、実はとても関係が深いのではないかと私は考えています。地域とかかわりを持ち、地域からいろいろなことを学び、いつか自分もその地域に暮らすことが前提だった世代と、そうではない若い世代(私自身も。)との間の差ともいえます。 書籍では左義長の変化だけではなく、それをもたらした地域の変化についても1章を割いて書く予定でいます。「左義長から地域社会を見る」というのがこの本のテーマでもあります。
2019年1月7日15:30から2月17日23:59までの期間で本プロジェクトが公開されることになりました。 クラウドファンディングに挑戦する理由 私たち研究者が今回のように「調査結果を出版したい」と思った場合、調査費用を研究費として獲得したり、出版費用を出版助成金として獲得するのが一般的です。 ところが、今回は敢えてクラウドファンディングに挑戦することにしました。また、成果となる書籍もいわゆる学術書ではなく一般書として、地域(滋賀県)の出版社から刊行します。 ファンディングなのでもちろんお金をいただいて事業に活用したいという気持ちはもっていますが、お金以上に期待していることがあります。 既に書いているように、支援が集まらなかった場合にも書籍の刊行自体はします。また、調査協力者(123自治会)の方への書籍のお届けは仮にクラウドファンディングがうまくいかなかった場合には私費でも行うつもりでいます。 私は准認定ファンドレイザーという資格を有しています。その勉強の過程で、クラウドファンディングは単に資金を広く集めるだけではなく、応援してくれる方との新しい繋がりを生むための方法でもあることを知りました。今回もまさにそれを望んでいます。 こうした地域社会に関する調査や成果物の刊行が、必要なだけではなく、実は楽しくてわくわくすることだという事実も、このプロジェクトを通じて少しでもお伝えしていきたいです。応援、よろしくお願いいたします。 FAAVOしが を選んだ理由 クラウドファンディングのプラットフォームはいろいろあります。その中でFAAVOしがにお願いしたのは、やはりこのプロジェクトが「地域」を大事にしたものだからです。 FAAVOしがを知ったのは2017年に栗東市の元気創造まちづくり事業の一環として開かれた、FAAVO滋賀エリアオーナー(当時)のWallaby・宮村利典さんによる講演を聞いたのがきっかけでした(現在、WallabyはFAAVOしがの連携パートナー)。 また、自身が指導するゼミ生の卒業研究ではFAAVO宮崎で公開されたプロジェクトを事例としてとりあげているものもあり「学生もクラウドファンディングに関心があるのだなあ」と感じさせられました。 このプロジェクトは書籍代が固定で掛かりますし比較的少額なので、プラットフォームを利用する際に掛かる手数料は小さな問題ではありません。また、今年からFAAVOが導入したシステム手数料(200円/件)も支援者にとって気になさることだと思っています。 それでも「地域×クラウドファンディング」を謳い実績を積んできたFAAVOにお願いしてよかったと最後には思えるように、プロジェクトの実施責任者としてもプロジェクト終了までしっかり取り組んで行きます。