ご当地迷彩「グンマーパターン」で、新しい群馬のお土産を作りたい!

桐生にゆかりのある3社でスタートした「ぐんまお土産プロジェクト」です。秘境グンマーがネタにされていますがなんのその。上昇気流に乗ってユニークな商品をお届けします!

現在の支援総額

418,000

104%

目標金額は400,000円

支援者数

72

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2015/09/29に募集を開始し、 72人の支援により 418,000円の資金を集め、 2015/12/25に募集を終了しました

ご当地迷彩「グンマーパターン」で、新しい群馬のお土産を作りたい!

現在の支援総額

418,000

104%達成

終了

目標金額400,000

支援者数72

このプロジェクトは、2015/09/29に募集を開始し、 72人の支援により 418,000円の資金を集め、 2015/12/25に募集を終了しました

桐生にゆかりのある3社でスタートした「ぐんまお土産プロジェクト」です。秘境グンマーがネタにされていますがなんのその。上昇気流に乗ってユニークな商品をお届けします!

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前回に引き続き、朝倉染布の工場潜入。今回は染めと撥水についてお送りします。 ----- 小:染めの調色の部屋が研究室ぽくってテンションあがりましたね。 乙:朝倉染布さんですから、染めは本領かと思いますが、伝統にとらわれずにいろいろな新しいことにも取り組まれている印象があります。 小:朝倉染布さんは、染色、整理、加工を担う会社です。 加工の中には、布にいろいろなものを定着させる技術があって、定着させるものによって、様々な機能を持った布が生まれるというわけです。 乙:なるほど。そもそも、朝倉染布さんが超撥水に取り組まれた経緯とは何でしょう? 小:もともとはオムツカバーの開発がきっかけだったようです。布のオムツが使われた時に、漏れないようにカバーするためのアイテムを作られたのが最初だったと聞いてます。 乙:オムツカバー!なるほど、この技術が非常に生きてきそうですね。 小:撥水加工オムツカバーは、80年代にヒット商品となったそうです。後に紙オムツの登場で、その商品自体は終わりを迎えるわけですが・・・ 撥水の効果は等級で数値化されます。5級は劣化なし。3級までは撥水性能をキープしていますが2級~1級だと撥水の効果は大分減ってしまうそうです。 超撥水風呂敷「ながれ」は、50回、100回洗濯しても、4級をキープしているんです。これもオムツカバーでの商品開発の経験が生きているわけですね。 ----- 乙:染めに関して言えば、グンマーパターン自体はインクジェット印刷になりますね。 小:そうなんですが、インクが実は特殊なものでして。普通のプリンターのようにその色そのままがプリントされるのではなく、プリントした後に蒸して温度を上げ、熱に反応するインクを使ってます。 乙:こちらでしょうか。もとのプリントは茶色ですが、蒸しあがると青になるんでしたかしら。 このグレイッシュな茶色が、熱を加えると・・・ 小:コレだ、「染付更紗」。だから布によっては裏側まで色が抜けて、染めているみたいな仕上がりになります。上の写真の布、熱に反応すると藍色のような青になりますね。 http://www.amazon.co.jp/ 朝倉染布- 超撥水風呂敷- ながれ- 染付更紗/dp/B00BQP0396/ref=pd_rhf_se_s_cp_4?ie=UTF8&refRID=1YT33NMME7D3SHWM6SAN 小:熱反応となると、一反単位(約45m くらい)で染めないと効率が悪いし、それでも釜のサイズを考えると、一度に4反くらい染めないと割に合わないでしょうね。グンマーパターンも4反くらい仕込みたいところですが・・・ 乙:なるほどー。ロットにはそういう事情があるのか。 小:そうなんです。普通に1m とか、2m とか、その単位で布にプリントする装置もありますけど、見比べてみると熱染料の方が鮮やかで、染まっているような自然な仕上がりになる気がしますね。 乙:グンマーパターンも、こちらの熱反応を利用しているということですね。 プリントしたてホヤホヤの「グンマーパターン」。 小:もちろん、灼熱の群馬ですから。あ、「グンマー」ですから。 乙:と、いうことは、プリントの時点では全然違う色で出てくるんですね。見たい! 小:確かに! んー、本番の製造に入るときは、その様子もレポートしに行きましょう。群馬を熱して、グンマーになるビフォアアフターを見たい。 乙:行きましょう行きましょう。 小:あと、染めと撥水加工。染めについては前回のモスラがやってくれますので良いとして、加工にもいろいろとあるようですよ。 これがその「モスラ」。 小:撥水の他、「油分を吸い取る」「吸収と速乾」「紫外線を通さない」、とか。紫外線を通さない布は、スクール水着として隠れたヒット商品になっているようです。 そういえば、吸水速乾は水着の上に着るウェアとして商品化されてますね。水泳したあと濡れた身体のまま羽織れば、身体の表面についている水分をグングン吸い取って外気に触れさせ、身体の熱でもって乾かす、というような。 乙:それでグンマーT シャツ・パーカーなんてのも作りたいですね。 小:いいですねー。弾くだけじゃなく、吸収しちゃうグンマーパターンですね。なんすか、その2面性。弾く時と吸う時、ツンな時とデレな時、悪く無い。グンマーの振り幅、出せますね。 乙:何言ってるのかだんだんわからなくなってきた。


じわじわと支持をいただいており、誠にありがとうございます! さて今回は、この「ご当地迷彩グンマーパターン」を製作いただく朝倉染布株式会社さんの工場から、注目の工程をレポートしたいと思います。 (小=小保方貴之、乙=乙幡啓子) ----- 小 乙幡さん、繊維関係の工場に潜入したこと、過去にありますか? 乙 小学校の社会科見学で桐生の縫製工場に行きました。でも「布」関係は初めて。 小 桐生には沢山の繊維関係の工場がありますが、どんなことやってるかわからないですよね。朝倉染布さんは、染めや機能加工、それと整理の工場です。*整理=織物を規格のサイズに整える仕事 乙 朝倉さんの工場はとても広くてびっくりしました。 小 社員さんも若いですよね。 左:朝倉染布株式会社 右:染色の機械。正式名称不明。 小 来た、コレ。染めモスラ。 乙 染めモスラ(笑)そういう通称なんですか? 小 いや、私だけかと(笑) 乙 これ、パイプの中を布がぐるぐる回ってるというすごい機械ですね。 小 この中に染色液が入っていて、布を染めます。なかなかのサイズですよ。モスラみたいだし。 乙 この規模の機械があちこちにあって、機械好きならたまらない空間でした。 左:こうやって中を覗ける右:わかりにくいが、布がパイプの中を通っている 小 説明してくれる朝倉染布の久保村さんの話が、分子レベルの話で。フィラメントの中に染料が入ることはないから、染料の分子が定着して、等々・・・。 乙 物理的に染めるのでなく、化学的に熱を加えたことで糸が開いて染まっていく、とか。 左:広げるための装置。確かに地味ではある 右:乙幡のお気に入り 乙 私はこれが興味深かったです(上右)。布の端っこを縫って輪っかにして機械に入れる。ミシンを持ってきて、その場で縫い合わせてるんです。 小 染めの装置に入れる前の工程ですね。僕は、この機械(上左)。地味に好き。 乙 そうそう、バーが左右対称の螺旋になってて、それが回転すると布が自然と広がっていく。そこに目をつけるとは(笑) 小 モスラから出てきた布は、シワシワでヨレていて、しかも濡れてて長い。それを広げて扱いやすいようするために、7~8mの高さまで持ち上げ、ユラユラさせて落とすと自然に広がる。あの装置は、作業工程に重力を取り込んでいる・・・萌えません?(笑) 乙 どうしたら自動化できるか。その答えが「持ち上げて落とす」。持ち上げてぇ、落とす。 小 日常生活でそんなことされたら凹む…。 乙 記号で言うと「↑ ↓」 小 ツライ・・・。 乙 なんで布に感情移入するんですか。 左:オーブンの入り口。ここで最後に熱を加え、乾燥させて完了 右:この内部に、超撥水の秘密が・・・(ゴクリ) 小 で、だいぶ前フリが長くなりましたが、今回のメインは超撥水。 乙 だが撥水加工工程、これは企業秘密でした。 小 セッターという最後の機械の前に、溶剤につけ込むんです(上右)。それを「ある温度である時間」(ここが秘密)セットすると、あの撥水が完成します。 風呂敷にしたたり落ちた水が、表面張力MAXで滑り落ちていく!社員さんの手作りシャワー什器だ 小 これが、超撥水風呂敷のデモ用装置。上部から落ちる水を弾いてます。 乙 手作り什器、モノづくりの底力を垣間見た瞬間でした。 小 そういえば乙幡さんは、超撥水技術とどこで出会いました? 乙 2011年のグッドデザイン賞でしたね! 小 実際、あの時期は(2011年10月頃)例の震災の後で粛々としていた。そんな最中に受賞を聞いたのを覚えてます。実際、緊急時に水を汲んだりするのにも便利そうだなと思いました。 乙 布一枚で水汲みに使えるほど撥水力があるというのがすごい! 小 そう言えば、以前、撥水加工をした布でパーカーを作ったんです。  nunotechで学生コンペを開催した時、前橋工科専門学校の学生のアイデアで「カッパーカー」っての試作して。それを着て雨の中走り回ったら、パーカーのフードに水が溜まる。水を汲めるんだから、溜まるよね、と。それがヒントになってポンチョのフードにも、水抜きがあるんです。 乙 ほほぅ!そこから改良とは。それは楽しみ。そのための水抜き機構、って面白いですね。 小 失敗から学びました(笑) ----- 次回は、染めの技術と、超撥水の実体に迫ります!


柄の謎に迫る!!
2015/10/02 13:00

今回は、商品の内容についてもっと掘り下げてみたいと思います。まずは、柄の謎に迫ります。(小=小保方貴之、乙=乙幡啓子でお送りします) 群馬迷彩=市町村迷彩だった! 小 柄について深堀りしたいんですけど。群馬県の形以外にも境界線が描かれてますよね?もしかして・・・ 乙 そうです、県内の全市町村です。市・町・村とグループ分けして、色分けしました。例えば、A タイプ。市は濃い緑、町は濃いグレー、村は薄い緑。市町村の数のバランスを見て、配色決めました。 群馬の背景にちりばめられた不審な形は、全て市町村だった! 「グンマーパターン」誕生秘話 小 確か、群馬迷彩の名称で最初に画像を送ってきてくれたのが2014 年の5 月初旬でしたね。作ってみました、ってポイッと送ってこられましたが、どういう経緯で作られたんですか?きっかけは? 乙 それがさっぱり覚えてないんですよ、キッカケ。 小 !! 乙 …まあ「グンマー」「秘境」ってことで、何かそこに引っ掛けられるデザインなり雑貨なりあれば面白いなと。その1点のみを突き詰めました。 小 いいっすねー。クリエイティブってそういうことなんだろうな。"どんどん作ってどんどん忘れる"みたいな。 乙 あはは。まあ、とにかく数晩かけてババッと作っちゃった。となると誰かに見て欲しいんだけど、同郷以外の人に見せてもなぁ、というわけで・・・ 小 確かに!群馬県のカタチって確かにバランス良いすよね。上下左右、東西南北、に伸びる感じ。 乙 形、何か作りたくなりますよね。派手すぎず。均整とれてる。 小 隠れ美人みたいな・・・(言い過ぎか)。 乙 福井とかも形は面白いけど、デザイン的には群馬のほうが、何かしてやろうという気にさせます(言い過ぎか)。 小 いや、言い過ぎじゃないからグンマーパターンが出来たんじゃないですかねー。ところで、あの群馬って白地図から作ったんですか? 乙 白地図をもとに、バカ丁寧にトレースしなおしました。 小 だからパス化されていたのか・・・ 乙 ペンツールで、ひたすらポイントを打っていったあの夜・・・非常に目がしょぼしょぼしました。おかげである程度は境界線に親近感があります。 小 「境界線に親近感」(笑) ものすごいレイヤー数となった、作業用ファイルの様子 市町村の境界萌え話 小 群馬県=均整のとれた隠れ美人とするなら、明らかに美人な市町村は? 乙 そうですねー、「中之条町」はいい感じかも。 小 中之条町!確かに。僕は均整よりも緊張感かも。「藤岡市」が好き。ちょっとツンな感じ。 乙 ツン(笑)あ、「富岡市」もいいかも。 小 富岡市はイケイケ感出てる。 乙 羽ばたいてる感じ。世界遺産関連だけでなく、市の形までイケイケですねー。 乙幡のお気に入りの「中之条町」「富岡市」(左)、小保方のお気に入り「藤岡市」(右) 乙 逆に、作業時に配置しづらかったのが「高崎市」「沼田市」「桐生市」。複雑な形なので、嵌めづらいこと。 小 われらが桐生市は、飛び地ですものねー。沼田もずいぶんアヴァンギャルドだなー。高崎は… B 級映画で、白い繭の中で何かが育っているような。 乙 あ、モスラ的な(笑)背中が盛り上がって、今にも何か産まれそうな・・・映画の街だしちょうどいいか。好き勝手言ってますな(汗 小 叱られる(汗。 「嵌めづらさ」3トップ(上から「沼田市」「桐生市」「高崎市」) 迷彩色にも群馬ならではの意味が 小 では、配色は? 乙 とにかく緑かと。ただ、緑で配色の違いを出すのも難しかったんです。トーンを揃えて違いを出すという。そこは「っぽさ」でなんとか。 小 群馬ってほぼ山の印象だから緑は外せない。他は? 乙 あとは土っぽさですかねー。 小 土!うちは実家が藪塚なんですが、土ぼこりすごかったですね。空っ風も痛いけど、飛んで来る畑の土も痛かった。 乙 あー、そんな感じですね。トレース中に群馬の地を思い出していました。 小 土なら茶系か。 乙 Bタイプはそんな感じで。 小 そうか、緑地は山、砂地は空っ風と畑の土ってことなんですね。では後付けで、赤は関東ローム層、グレーは妙義山、緑は榛名山、薄緑は赤城山とか。ベージュは湯の花! 乙 それだ!すばらしいまとめ!それで行きましょう!(笑)


ぐんまお土産プロジェクトのメンバーnunotechの小保方です。構想1年半、半年ほどの準備期間を経て、いよいよご当地迷彩プロジェクトがスタートしました。 最近の群馬県は、富岡製糸工場等の世界遺産登録を始め、メディアでの露出の機会も増えてきました。その結果、北関東の秘境(?)の全貌が明らかになりつつあります。嬉しいことです。 今後、妄想工作所の乙幡さんと共に、このアイテムの更なる利用シーンを考えてみたり、朝倉染布さんの製造現場に潜入してみたいと思います。その様子は、こちらのレポートでアップしていきますので、ご期待くださいませ! それでは、皆様、グンマーパターンを宜しく御願い致します!


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