開発秘話 その7 精度、精度、精度!
こんにちは、クラウドファンディング担当の河田です。
終了まであと6日になりました!
社会に役立つ医療機器を、皆様のもとに早くお届けする
仕組みの一環として実証実験を企画しています。
引き続き、ご支援をお待ちしております!
開発秘話その7をお送りします。
列島は昨日今日と、少し暑さが和らぎましたが、こちらはどんどんアツくなります。
-----------------------------------------------------
開発秘話 その7 精度、精度、精度!
本間先生とゼオシステム、その協力者の方々がいよいよ協働することになり、研究は俄然加速していきます。
ゼオシステムはもとより、さきにご紹介した神奈川大学山崎研究室、MDRSの山末先生をはじめとした先生方、神奈川産業技術センター(現KISTEC)の研究員の方、地元企業を支援する横浜経営支援財団の指導員の方まで加わり、気がつけば一大チームになっていました。
これだけの方々が総力を挙げて取り組んでいましたが、それでも乗り越えることが困難な、大きな壁が立ちはだかります。
それは、尿の「流れ」を整えることでした。
当然ながら、尿は静かな川のせせらぎのように流れることはありません。勢いも量も随時変わりますし、飛び跳ねもあります。
そのままの状態ではとても計測できる状態ではなく、機器としてはそれを受け止め、
流体の動きとして美しいものに整えてから計測しなければなりません。
世界の先行研究では、この問題を克服することができず「正確な尿流量計は実現不可能だ」と結論付けていました。
それほどの難題、つまりこれは当時世界の誰も突破できていなかった、世界初への挑戦だったのです。
流れを整えるための機構を作り、実験し、精度を追求する。だめなら、最初からやり直し。
研究室の中で、本間先生とのやり取りの中で、これを幾度となく繰り返しました。
本間先生に研究経過を報告する前、精度が悪いときは徹夜だったこともあります。
とある日は、先生1人に研究チーム10人で説明することもありました。
それでも、最高の精度を求める先生から、厳しい言葉をもらうことも一度ではありませんでした。
一も二もなく、とにかく精度。
世界の誰も到達したことがない高みは、
それを見たことがなければ、どこまで登ればいいのか分かりません。
どこまでいけばいいのか。果たしてこの道は正解なのか。
研究チームと本間先生は、苦しい試行錯誤を2年近く続けたのです。





