今回は、私たちNPO法人CHIIPRO(チイプロ)について紹介させていただきます。 多可町は今から遡ること12年前、多可郡内の3つの町(加美町・中町・八千代町)が合併して誕生、それに伴い各町の商工会も合併し「多可町商工会」が誕生しました。 商工会青年部の活動期間は40歳(合併当時)までと定められていたので、卒部した後の時間を有効に使いたいと有志が集まり、全国的にも珍しい内部組織「未来創造実践部」が創設されました。 多可町独自のスイーツ開発を目指し、地元高校とのコラボや公募してのコンテストを経て「多可スイーツ」を町内店舗にて販売させていただきました。発足当時より取り組んできた「空き家・空き店舗」の再利用への取り組みも、徐々に形となってきています。部員相互の勉強会や研修会を盛んに企画するなど、自己研鑽にも注力してきました。 そんな事業を通して「自分たちにできること」を追求するようになり、「より広く、より深く」多可町への貢献は出来ないかと模索している中で生まれたのが「NPO法人CHIIPRO」です。 CHIIPROの名は、「地域をプロディース」「地域のプロフェッショナル」「地域をプロモーション」「地域のプロダクト」の意思を持って行動して行こうと言う強い気持ちを表しています。 そして今回、統廃合で学び舎としての100年近い歴史に幕を閉じた小学校の施設管理を任せていただき、会議を重ねていく上で、グラウンド・ゴルフ場としての活用を目指すことになりました。 まずは、グラウンドゴルフとは?と言うことで、実際にプレーをすることで自分たちが目指すグラウンド・ゴルフ場の理想を作る作業から取り掛かりました。 みんなで出掛けたグラウンド・ゴルフ場は天然芝が敷きつめられ、沢山のおじいさん、おばあさんの活気に溢れていました。綺麗に整備された休憩所では、お菓子やお弁当を広げられてプレーの合間の談笑に花が咲いています。みなさんの足取りも軽く、こんな環境でのプレーは、気持ちも軽くなり楽しい!と、参加した全員が同じ気持ちを持ったと思います。 もう一つの魅力は「認定コース」であると言う事でした。ここでの成績は全国で認められる成績です。日本一を目指す事も出来ると言うのは、プレーの醍醐味の一つになり得ると思いました。 このプレーでの経験を元に、小学校を活用したグラウンド・ゴルフ場「やちにしグラウンド・ゴルフ場」を天然芝の認定コースとして整備することに決定しました。 専門家や多可町グラウンドゴルフ協会のみなさま、また、地元老人会からのご助言もいただきながら、9月2日にオープンする事が出来ました。 しかし、これはこれから続く道への第一歩です。 多可町は「敬老の日提唱のまち」としての顔を持っています。敬老精神を強く受け継ぎ、後世へと残していく為にも、そのひとつのシンボルして、このグラウンド・ゴルフ場を「聖地」としてより充実した場所へと育てて行きたいと思います。 サービル向上はもちろん、快適な空間を提供出来るように今後も様々なリニューアルを企画して行こうと会議を重ねているところです。 CHIIPROの取り組みは、まだ始まったばかりです!
今回はリターン品のご紹介を! 表紙が鮮やかな播州織で作られているこの御朱印帳は、多可町八千代区下三原にあります㈲善徳織物さんで作られています。 善徳織物さんは播州織の中でも「平織り」を得意とされ、ギンガムチェックやストライプ柄、ボーダー柄などの生地を製織されています。また「Orito+(オリトプラス)」を自社ブランドとして立ち上げられ、播州織を使用した小物やバックなど、ハンドメイド雑貨を製作され、販売チャンネルとしての「Orito〜織人〜」も運営されています。 播州織は200年以上前から続く伝統ある織物です。その特徴は「先染め織物」を言う点で、先染め織りにすることで色落ちしにくく、多彩な色柄を表現する事ができ、色に深みがあります。 中に使われている杉原紙は、兵庫県の重要無形文化財・伝統的工芸品に指定されている1,300年の歴史を誇る和紙です。 そして趣のある「御朱印帳」の書は、多可町中区出身の書家・ごとうみのる氏の筆によるものです。その実績は日本だけでなく海外でも高く評価されており、米国・スティービー賞の国際賞Maverick of the Year ブロンズ賞を受賞されたことでも実証されております。 播州織+杉原紙+ごとうみのる、多可町が誇る至宝のコラボが、この御朱印帳です。 2代目社長のもと、精力的に播州織に取り組んでおられる3代目の渡辺毅さんにこのプロジェクトについてお話をお聞きしました。 「敬老の日発祥の町として、グラウンド・ゴルフ場整備への取り組みには関心を持っていたところでした。今回、このプロジェクトに私たちの製品がリターン品として活用していただけることは、大変うれしい事です。私もこのプロジェクトを応援しております!」 一度手にとってご覧ください。手触りが心地よい播州織の御朱印帳を。 Orito+ https://www.oritoplus.com/ ごとうみのる http://www.oreminoru.com/ 杉原紙研究所 http://www.town.taka.lg.jp/sugiharagami/
グラウンドゴルフ場全面に芝生を貼り付ける作業は、県の緑化事業の補助金を活用させていただく事になり、CHIIPROメンバーが手作業で貼り付けをしていくため、広い校庭を二分割して芝生を貼り付ける「第一期工事」を三月初旬より取り掛かりました。 専門家にお越しいただき、芝生の貼り付け方、水やり等の管理方法のレクチャーを受け、作業に取り掛かります。 なにぶん初めての作業で、1枚目のシートを置く時には手が震えましたが徐々に作業に慣れて行き、流れ作業の息もピッタリと合うように!さすが、地域のプロフェッショナルが揃うCHIIPROメンバー。いい感じで作業が進んでいきます。 第二期工事は、梅雨入り前の6月中旬よりスタート。暑い夏が来るまでに芝生の根がしっかりと張るようにと、この時期に貼り付けを開始しましたが、想定外の空梅雨!生育状況が心配でしたが、見事な緑の絨毯へと成長してくれました。 予想以上にたくましく育つ芝生に、暑い中の作業も報われます。 青々と育つ芝生を前に、次の段取りへと進みます。グラウンドゴルフ場としての、芝刈りの作業です。 乗り込んで作業をするタイプの芝刈り機を導入。しかし誰も乗った事のない代物でしたので、急遽運転講習会を実施!遠慮がちに運転する人から、大胆な操作でダイナミックに刈り込む人までと、それぞれの特徴を垣間見た講習会となりましたが、最後には理想に近い刈り方を見出すことが出来ました。 こうして初夏を迎える頃には全面緑化が完了し、緑の映えるグラウンドゴルフ場となりました。 認定コースのグラウンドゴルフ場として、より快適にプレー出来るように今後も整備を続けていきます。そしてプレー以外でも充実した空間であり続けるために、校舎側の改良も進めていく予定です。その第一弾が、今回の「家庭科室」を「憩いの部屋」にするリフォーム計画です。プレーの合間のひとときだけでなく、コミュニティー空間としてもご活用いただきたいと思いで事業を進めて行きますので、応援のほどよろしくお願い致します。
地元小学校の統廃合により空き施設となった、旧八千代西小学校のグラウンドを天然芝を蓄えたグラウンドゴルフ場、しかも成績が全国で通用する「認定コース」に改修することを決定し、まずはコース取りの作業から始めたのは、2016年の8月でした。 それに伴い、校庭にあった遊具の撤去も準備を進めました。当初、遊具はそのまま置いておく計画でした。みんなが集える、みんなが笑顔になる、小学校の象徴としての「校庭」をそのままの形で、グラウンドゴルフ場のコースアクセントとしても活用するつもりでした。しかし、計画を進めて行く上で安全面の配慮は必要であったため、苦渋の決断として遊具の撤去となりました。安心してプレーいただけるコース作りを目指す上で、開放感溢れるグラウンドゴルフ場になったと思っております。 コース計測後はプレオープンとして沢山の方にプレーしていただき、貴重なご意見をいただく事が出来ました。 雪解けを待ち、春を前に第一期工事を始めたのはまだ肌寒い3月からでした。起伏に富んだコースにするため、真砂土を入れてコースレイアウトをデザイン致しました。慣れない作業に四苦八苦しながらも「聖地」としてのオープンを目指す大きな目標に向かって、誰の顔にも笑顔が浮かんでいました。
多可町は兵庫県のほぼ中央に位置し、四方を緑多き山々に囲まれた自然豊かな町です。そんな多可町は誇るべき「三つの発祥の地」としての顔も持っています。「杉原紙発祥の地」「山田錦発祥の町」そして「敬老の日提唱の町」です。 1947年の9月15日に多可町の前身である野間谷村で、敬老会を村主催で開催したのが今の「敬老の日」に繋がっています。資料を紐解きますと、当時招待された人々は「55歳以上」だったようです。現代においては55歳を老人と意識する人は居られないはずです。平均寿命の伸びと共に健康的に長生きされる方々も増え、仕事に趣味に毎日を生き生きと暮らして居られます。そんな方々に当時の門脇村長の思いを受け継ぎ、ゆったりとした気分で、伸び伸びとグラウンドゴルフを楽しんでいただきたいと思い、廃校を整備してきました。多可町にお住まいの方々だけでなく、多くの人に活用していただきたいと願っております。みなさんも一度、多可町に足をお運びください。「提唱の地」の記念碑は、八千代プラザ玄関に建っています。